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第一章
ハイトはティファを説得したい
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いやね?僕これでも結構怒ってるんですよ?
ただ顔に出にくいだけで?
「・・・・とりあえず歩く?」
お?頷きました。逃亡者は素直であります。
では行きますか?逃亡犯ティファさん。
「あ。そういえば途中でフィクスに会ったよ?先に帰ってもらったけど」
「え?そうなんですか?」
そうですよね?僕一人の実力でティファを止められるとは思えないですよね?僕もそう思いますよ?情けないですが。ただし、剣の腕は、ですけど。
「ティファはさ。もしかして僕達のこと心配してるのかな?」
「え?いやぁ~心配というか・・・」
あれ?聞き方が悪かったみたいですね?
もっと分かりやすく聞いてみますか?
「僕達がティファを庇って王様に罰せられる事を気にしたんじゃないの?だって、僕達がティファを売らないって、もう分かってるよね?ギャドがティファの実力を誤魔化して報告してたのも、気付いてたんでしょ?」
ん?何でそんなビックリした顔を?
「ハイトさんって・・・実はちゃんと周り見えてます?」
おーーーーい!!どういうことなのかな?僕、ティファにどんな人物だと思われてるんでしょうね?あ、食の変人ですか?さっき泣きながら叫んでましたもんね?
「後、他にも事情がありそうだけど。取り敢えず一度戻った方がいいと思う。大丈夫。今ティファは僕と隣の街まで出掛けてる事になってるから」
「・・・・でも。今戻ったら。本当にややこしくなると思うんです」
ほう?これ以上ややこしくですか?それは大変だ。
これからとても忙しくなりますね?僕働くの嫌いなんですけどね?
「じゃあさ。取り敢えず目標を決めよう」
「目標。ですか?」
ここで、ああでもない、こうでもないと考えても時間の無駄です。こういう時は最終目標を決めてしまえばいいんです。
「この国に残るにしても出るにしても正式な住民権をまず獲得する。だってティファは将来店を持ちたいんでしょ?それには必ず身分証明が必要になるんだ。それまではここにいてその準備をしよう」
「え?そうなんですか?他の国に行っても?」
やっぱり知らなかったね?そうだと思いましたよ。
結構詰めが甘いですよ?この人。
「そう。今ここを出ても両方の国から追われる身になるだけだから得する事なんて一つも無いよ。だから一度帰ろう」
「・・・・はい」
あれ?やっぱり帰りたくない?そうですか?
ではしょうがないですよね?皆さん?
「どうしても嫌なら別にこのまま逃げてもいいよ?」
「・・・え?でも」
これは最終手段だから使いたくなかったんですよ?
でもこのまま帰って、また逃げられても面倒ですからね?
「そのかわり僕も一緒に逃げるけど。いいよね?前にも言ったけど僕はティファのご飯が食べられれば、それでいいんだよ?」
あ。意識飛んだ?飛んじゃいましたか?流石に驚いてますよティファ。でも、僕はやっぱり少し怒ってるみたいです。
「何なら僕と結婚して明日にでも住民権を獲得する?そうすれば直ぐにこの国から出ていけるよ?勿論そうなっても僕は付いて行くけど?どの方法がいい?」
「・・・・・・・・・・・・・カエリマス」
「ん?」
「今すぐ宿舎に帰らせていただきます!そしてちゃんと権利を貰います!!すみませんでした!そしてハイトさんは食の変人ではなく、食の狂人でした!言い間違えましたぁぁ!!!」
ちょっと?
何で涙目なの?失礼な!
泣く程辛かったんですかね?仕方ないですよね?ティファが悪いと思いますよね?
だってティファがいなくなったら僕のご飯どうするの?
「大丈夫。ティファは今まで通り料理を作ってればいいよ。それで権利を貰って貯めたお金で自分のお店を持つ」
僕はティファの料理のファン第一号ですから勿論支持しますよ?そして毎日そこに通い詰めます!!
「それまで、何があってもティファの味方でいてあげるから」
「・・・・・・・・ハイトさんの深淵を垣間見ました。」
あはは?何か言ったかな?
さぁ納得したならサッサと歩こうか?
僕まだお昼ご飯食べてないんですよ?
僕に美味しいご飯を食べさせて下さいね?
「そういえば、ハイトさんはどうして私がここにいると?フィクスさんに聞いたわけでは無いですよね?」
「うん?だってティファ、自分の国には絶対に帰らないでしょ?嫌がってたし、だから逃げるとしたら別の国だと思って。ここに来てティファが知ってる場所は限られてるからね?逃亡するにしても全く知らない道は通らないでしょ?だから唯一知ってるこの道を通ると思ったんだ」
どうしましたかティファさん?顔色が悪いですよ?
あ、そうですか?ティファきっと僕の事、隙だらけで警備に付けるには物足りないチョロい相手だと思っていらっしゃいましたか?そうですよね?誰だってそう、考えると思いますよ?きっと。
「あの・・・・ハイトさんって、何者なんですか?」
こんなに長い期間一緒にいたのにやっとですか?
ま、僕も大して気にしてなかったのでいいんですが?
「何者?僕はサウジスカル帝国騎士団に所属する騎士だよ?知ってるよね?」
あれ?納得出来ませんか?そうですか。
「ティファは不思議に思わなかったの?ギャドがここに連れてきた時、真っ先にティファを僕に預けたでしょ?仮にも最強と言われる騎士を適当な役職の人間に丸投げすると思う?ティファならとっくに気付いてると思ってた」
「・・・・・・あ・・・・」
やっぱり。僕がティファを押し付けられただけの可哀想な騎士だと思ってましたねー?・・・・・確実に。
まぁ僕がティファでも確かにそう思うかもしれないです。
僕、基本やる気ないですからね?あはははは。
「僕がギャドの次に強くて、役職が騎士団の副団長だからだよ?」
「えええええええええええええええ!?」
え?そこまで驚く事です?
僕、そんなに弱く見えるんでしょうか?心外だなぁ?(笑)
ただ顔に出にくいだけで?
「・・・・とりあえず歩く?」
お?頷きました。逃亡者は素直であります。
では行きますか?逃亡犯ティファさん。
「あ。そういえば途中でフィクスに会ったよ?先に帰ってもらったけど」
「え?そうなんですか?」
そうですよね?僕一人の実力でティファを止められるとは思えないですよね?僕もそう思いますよ?情けないですが。ただし、剣の腕は、ですけど。
「ティファはさ。もしかして僕達のこと心配してるのかな?」
「え?いやぁ~心配というか・・・」
あれ?聞き方が悪かったみたいですね?
もっと分かりやすく聞いてみますか?
「僕達がティファを庇って王様に罰せられる事を気にしたんじゃないの?だって、僕達がティファを売らないって、もう分かってるよね?ギャドがティファの実力を誤魔化して報告してたのも、気付いてたんでしょ?」
ん?何でそんなビックリした顔を?
「ハイトさんって・・・実はちゃんと周り見えてます?」
おーーーーい!!どういうことなのかな?僕、ティファにどんな人物だと思われてるんでしょうね?あ、食の変人ですか?さっき泣きながら叫んでましたもんね?
「後、他にも事情がありそうだけど。取り敢えず一度戻った方がいいと思う。大丈夫。今ティファは僕と隣の街まで出掛けてる事になってるから」
「・・・・でも。今戻ったら。本当にややこしくなると思うんです」
ほう?これ以上ややこしくですか?それは大変だ。
これからとても忙しくなりますね?僕働くの嫌いなんですけどね?
「じゃあさ。取り敢えず目標を決めよう」
「目標。ですか?」
ここで、ああでもない、こうでもないと考えても時間の無駄です。こういう時は最終目標を決めてしまえばいいんです。
「この国に残るにしても出るにしても正式な住民権をまず獲得する。だってティファは将来店を持ちたいんでしょ?それには必ず身分証明が必要になるんだ。それまではここにいてその準備をしよう」
「え?そうなんですか?他の国に行っても?」
やっぱり知らなかったね?そうだと思いましたよ。
結構詰めが甘いですよ?この人。
「そう。今ここを出ても両方の国から追われる身になるだけだから得する事なんて一つも無いよ。だから一度帰ろう」
「・・・・はい」
あれ?やっぱり帰りたくない?そうですか?
ではしょうがないですよね?皆さん?
「どうしても嫌なら別にこのまま逃げてもいいよ?」
「・・・え?でも」
これは最終手段だから使いたくなかったんですよ?
でもこのまま帰って、また逃げられても面倒ですからね?
「そのかわり僕も一緒に逃げるけど。いいよね?前にも言ったけど僕はティファのご飯が食べられれば、それでいいんだよ?」
あ。意識飛んだ?飛んじゃいましたか?流石に驚いてますよティファ。でも、僕はやっぱり少し怒ってるみたいです。
「何なら僕と結婚して明日にでも住民権を獲得する?そうすれば直ぐにこの国から出ていけるよ?勿論そうなっても僕は付いて行くけど?どの方法がいい?」
「・・・・・・・・・・・・・カエリマス」
「ん?」
「今すぐ宿舎に帰らせていただきます!そしてちゃんと権利を貰います!!すみませんでした!そしてハイトさんは食の変人ではなく、食の狂人でした!言い間違えましたぁぁ!!!」
ちょっと?
何で涙目なの?失礼な!
泣く程辛かったんですかね?仕方ないですよね?ティファが悪いと思いますよね?
だってティファがいなくなったら僕のご飯どうするの?
「大丈夫。ティファは今まで通り料理を作ってればいいよ。それで権利を貰って貯めたお金で自分のお店を持つ」
僕はティファの料理のファン第一号ですから勿論支持しますよ?そして毎日そこに通い詰めます!!
「それまで、何があってもティファの味方でいてあげるから」
「・・・・・・・・ハイトさんの深淵を垣間見ました。」
あはは?何か言ったかな?
さぁ納得したならサッサと歩こうか?
僕まだお昼ご飯食べてないんですよ?
僕に美味しいご飯を食べさせて下さいね?
「そういえば、ハイトさんはどうして私がここにいると?フィクスさんに聞いたわけでは無いですよね?」
「うん?だってティファ、自分の国には絶対に帰らないでしょ?嫌がってたし、だから逃げるとしたら別の国だと思って。ここに来てティファが知ってる場所は限られてるからね?逃亡するにしても全く知らない道は通らないでしょ?だから唯一知ってるこの道を通ると思ったんだ」
どうしましたかティファさん?顔色が悪いですよ?
あ、そうですか?ティファきっと僕の事、隙だらけで警備に付けるには物足りないチョロい相手だと思っていらっしゃいましたか?そうですよね?誰だってそう、考えると思いますよ?きっと。
「あの・・・・ハイトさんって、何者なんですか?」
こんなに長い期間一緒にいたのにやっとですか?
ま、僕も大して気にしてなかったのでいいんですが?
「何者?僕はサウジスカル帝国騎士団に所属する騎士だよ?知ってるよね?」
あれ?納得出来ませんか?そうですか。
「ティファは不思議に思わなかったの?ギャドがここに連れてきた時、真っ先にティファを僕に預けたでしょ?仮にも最強と言われる騎士を適当な役職の人間に丸投げすると思う?ティファならとっくに気付いてると思ってた」
「・・・・・・あ・・・・」
やっぱり。僕がティファを押し付けられただけの可哀想な騎士だと思ってましたねー?・・・・・確実に。
まぁ僕がティファでも確かにそう思うかもしれないです。
僕、基本やる気ないですからね?あはははは。
「僕がギャドの次に強くて、役職が騎士団の副団長だからだよ?」
「えええええええええええええええ!?」
え?そこまで驚く事です?
僕、そんなに弱く見えるんでしょうか?心外だなぁ?(笑)
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※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
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