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第二章
ティファは二人を覗きたい
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「何だよ。アイツら普通に話せるんじゃん?」
「ギャドさんは極度の恥ずかしがり屋さんですからねー?最初私とも中々目を合わせてくれませんでした~。その時は私の放つ匂いの所為かと思っていたのですが、安心しました!」
「・・・・深く突っ込まないぞ俺は」
はい。私も年頃の乙女なので聞かないで下さい。
私の悪臭疑惑は解決しつつあるので!
「ギャドさん。セラさんの何が駄目なんでしょう?こうやって見てると仲は悪そうに見えませんね?」
「ギャドはか弱い女が苦手なんだよ。ああいう奴だろ?まず見た目で怖がられるから、中々女性と親密にならない」
「ふぉん?怖いですか?寧ろあの筋肉がどこから来たのか私は興味津々でしたが?」
ギャドさんは出会った時からムキムキでしたからねぇ。
あの筋肉。村の族長を思い出します。もう何年も前に長を引退して旅立ちましたが、お元気でしょうか?しんみり。
「はは、きっとだからティファの事、気に入ってるんだなギャドの奴。アイツ普段絶対自分から女性に話しかけねぇもん」
「え?そうなんですか?意外です」
「慣れれば大丈夫なんだろうけどなぁ。アイツの周り貴族の令嬢ばかりだからなぁ。野蛮な奴は嫌われるんだ」
「勿体ないですねぇ?ギャドさん、そこそこ格好いいと思いますが」
「は?」
ヨシュアさん?どうしたんですか?ただでさえ大きい目をそんな広げて。目玉が飛び出そうになってますよ?上から押さえましょうか?
「え?ティファギャドの事、格好いいと思ってたのか?」
「はい。私の村の族長に何となく似てます!親近感というか・・・・野性味溢れる感じが良いですよねぇ」
そういえばギャドさんみたいなタイプ、族長以来出会えてないですね?皆さんヒョロヒョロで、今にもへし折れそうな方ばかりです。あ、例えですよ?実際その筋肉を拝見した訳ではないです!
「・・・・ティファはさ、付き合うならギャドみたいなタイプがいいのか?」
「んーーー?どうでしょうか?でも私とお付き合いする人はやはり強い方でないと駄目かも知れないです。私たまに力加減が出来ないので」
あ、大丈夫ですよ?普段はちゃんと気を付けてますし。
いきなり掴んだ手首をへし折ったりなんて、しないです。・・・今は。だから、そんな引かないで下さいね?
「あ。何でしょう?揉めてます?」
「あれはきっとギャドが怒らせたな。ってうお!」
え?何ですか?ヨシュアさん何故いきなり私の目を手で遮るのでしょう?これでは前が見えません。
「わっ!ちょっ!ティファは見るな!」
え。狡いじゃないですか、ヨシュアさんばかり、私にも見せて下さい!ん?あひゃ?
「あちゃーーーギャド完全に固まってるな。ってセラ嬢走って行っちまったぞ?おいおいマジか!」
あれはアレですよね?恋人同士や夫婦がするという噂のキッ・・・・。うひゃー!!あれ?でもあの二人恋人同士じゃないですよね?なのに何故?今は私が恋人なのでは?
「ティファ!セラ嬢一人で走って行っちまったから追いかけてくる!お前は、とりあえずギャドと一緒に待ってろ!」
え?私も行きます!なんか気まずいです!あ、駄目っぽい?
「お前が今セラ嬢の所行ったら、ややこしくなるだろ?さっきの事は見なかったフリしろよ」
うう。だってギャドさん絶対狼狽えてますよね?そこに私出て行ったら益々気まずいじゃないですか?私、人の慰め方とか分かりません。強く肩を叩いて「気にすんな!」とか言い放てば、なんとかなりますかね?
「お?ティファ、お前どこ行ってたんだよ?ヨシュアは?」
「はぐれてしまいました。すみません」
「いや、俺もセラ嬢とはぐれちまったんだ。探しに行くか」
・・・・アレェ?
結構普通ですよこの人。
もっと狼狽えるかと思ったら全然ですよ?寧ろなんかスッキリした顔してらっしゃいます。どういう事でしょう?
「あ、いや悪りぃ。やっぱティファ先に帰っててくれるか?夕飯の支度もあるだろ?ティファなら一人で帰れるよな?」
「・・・・・・・・構いませんが、いいんですか?」
「おう。こっちから無理言って頼んだのに悪りぃ。今度埋め合わせすっから!」
「いいですよ?気にしないで下さい。じゃあ私、先に山降りてますね?」
ヨシュアさんも言っていた通り私が行くと面倒なようですね?じゃあ私は帰りますか。お花畑でお弁当食べたかったですが仕方ありませんね?
夕飯は塩漬けした青菜をお米と卵と豚のチャーシューで炒めたものと、鶏肉を下拵えした物を衣につけてあげた物に甘酸っぱい香辛料やハーブを加えたソースをかけます!あとは海鮮スープ。ここの街、海が近いので海鮮が手に入りやすいんですよねぇ。非常に助かります!
「あれ?ティファ。一人でどうしたの?」
「ハイトさん。お出かけですか?」
今日は皆さんお休みなのでお昼は各自でとってくれています。つまり、私も昼間はお休み頂いてるんですよ?嬉しいような寂しいような・・・。
「大きい荷物だね?お弁当持って行ったんでしょ?」
「はい!でも、私が無理を言って山登りに行くと決めてしまって。セラさんと逸れてしまいまして。今、ヨシュアさんとギャドさんで捜索中です。私は先に戻って来ました」
「え?なんで?ティファ一人で帰って来たの?」
うっ!流石ハイトさん・・・・。
痛い所を突いて来ますね!でも、負けません!
「私すぐ気を取られてどっかに行ってしまうので。気が散るみたいです!!」
ん?ハイトさん?何でしょう。なんか、ご機嫌悪いです?私、最近ハイトさんの表情を、的確に読めるようになってきた気がします。だってちょっと纏うオーラ怖いです。
ハイトさんはアレですよね?実はあそこの影の支配者なんですよね?大丈夫です分かってますよ?逆らいません!
「あの脳筋野郎。帰って来たら潰す」
え?筋肉をですか?
「ギャドさんは極度の恥ずかしがり屋さんですからねー?最初私とも中々目を合わせてくれませんでした~。その時は私の放つ匂いの所為かと思っていたのですが、安心しました!」
「・・・・深く突っ込まないぞ俺は」
はい。私も年頃の乙女なので聞かないで下さい。
私の悪臭疑惑は解決しつつあるので!
「ギャドさん。セラさんの何が駄目なんでしょう?こうやって見てると仲は悪そうに見えませんね?」
「ギャドはか弱い女が苦手なんだよ。ああいう奴だろ?まず見た目で怖がられるから、中々女性と親密にならない」
「ふぉん?怖いですか?寧ろあの筋肉がどこから来たのか私は興味津々でしたが?」
ギャドさんは出会った時からムキムキでしたからねぇ。
あの筋肉。村の族長を思い出します。もう何年も前に長を引退して旅立ちましたが、お元気でしょうか?しんみり。
「はは、きっとだからティファの事、気に入ってるんだなギャドの奴。アイツ普段絶対自分から女性に話しかけねぇもん」
「え?そうなんですか?意外です」
「慣れれば大丈夫なんだろうけどなぁ。アイツの周り貴族の令嬢ばかりだからなぁ。野蛮な奴は嫌われるんだ」
「勿体ないですねぇ?ギャドさん、そこそこ格好いいと思いますが」
「は?」
ヨシュアさん?どうしたんですか?ただでさえ大きい目をそんな広げて。目玉が飛び出そうになってますよ?上から押さえましょうか?
「え?ティファギャドの事、格好いいと思ってたのか?」
「はい。私の村の族長に何となく似てます!親近感というか・・・・野性味溢れる感じが良いですよねぇ」
そういえばギャドさんみたいなタイプ、族長以来出会えてないですね?皆さんヒョロヒョロで、今にもへし折れそうな方ばかりです。あ、例えですよ?実際その筋肉を拝見した訳ではないです!
「・・・・ティファはさ、付き合うならギャドみたいなタイプがいいのか?」
「んーーー?どうでしょうか?でも私とお付き合いする人はやはり強い方でないと駄目かも知れないです。私たまに力加減が出来ないので」
あ、大丈夫ですよ?普段はちゃんと気を付けてますし。
いきなり掴んだ手首をへし折ったりなんて、しないです。・・・今は。だから、そんな引かないで下さいね?
「あ。何でしょう?揉めてます?」
「あれはきっとギャドが怒らせたな。ってうお!」
え?何ですか?ヨシュアさん何故いきなり私の目を手で遮るのでしょう?これでは前が見えません。
「わっ!ちょっ!ティファは見るな!」
え。狡いじゃないですか、ヨシュアさんばかり、私にも見せて下さい!ん?あひゃ?
「あちゃーーーギャド完全に固まってるな。ってセラ嬢走って行っちまったぞ?おいおいマジか!」
あれはアレですよね?恋人同士や夫婦がするという噂のキッ・・・・。うひゃー!!あれ?でもあの二人恋人同士じゃないですよね?なのに何故?今は私が恋人なのでは?
「ティファ!セラ嬢一人で走って行っちまったから追いかけてくる!お前は、とりあえずギャドと一緒に待ってろ!」
え?私も行きます!なんか気まずいです!あ、駄目っぽい?
「お前が今セラ嬢の所行ったら、ややこしくなるだろ?さっきの事は見なかったフリしろよ」
うう。だってギャドさん絶対狼狽えてますよね?そこに私出て行ったら益々気まずいじゃないですか?私、人の慰め方とか分かりません。強く肩を叩いて「気にすんな!」とか言い放てば、なんとかなりますかね?
「お?ティファ、お前どこ行ってたんだよ?ヨシュアは?」
「はぐれてしまいました。すみません」
「いや、俺もセラ嬢とはぐれちまったんだ。探しに行くか」
・・・・アレェ?
結構普通ですよこの人。
もっと狼狽えるかと思ったら全然ですよ?寧ろなんかスッキリした顔してらっしゃいます。どういう事でしょう?
「あ、いや悪りぃ。やっぱティファ先に帰っててくれるか?夕飯の支度もあるだろ?ティファなら一人で帰れるよな?」
「・・・・・・・・構いませんが、いいんですか?」
「おう。こっちから無理言って頼んだのに悪りぃ。今度埋め合わせすっから!」
「いいですよ?気にしないで下さい。じゃあ私、先に山降りてますね?」
ヨシュアさんも言っていた通り私が行くと面倒なようですね?じゃあ私は帰りますか。お花畑でお弁当食べたかったですが仕方ありませんね?
夕飯は塩漬けした青菜をお米と卵と豚のチャーシューで炒めたものと、鶏肉を下拵えした物を衣につけてあげた物に甘酸っぱい香辛料やハーブを加えたソースをかけます!あとは海鮮スープ。ここの街、海が近いので海鮮が手に入りやすいんですよねぇ。非常に助かります!
「あれ?ティファ。一人でどうしたの?」
「ハイトさん。お出かけですか?」
今日は皆さんお休みなのでお昼は各自でとってくれています。つまり、私も昼間はお休み頂いてるんですよ?嬉しいような寂しいような・・・。
「大きい荷物だね?お弁当持って行ったんでしょ?」
「はい!でも、私が無理を言って山登りに行くと決めてしまって。セラさんと逸れてしまいまして。今、ヨシュアさんとギャドさんで捜索中です。私は先に戻って来ました」
「え?なんで?ティファ一人で帰って来たの?」
うっ!流石ハイトさん・・・・。
痛い所を突いて来ますね!でも、負けません!
「私すぐ気を取られてどっかに行ってしまうので。気が散るみたいです!!」
ん?ハイトさん?何でしょう。なんか、ご機嫌悪いです?私、最近ハイトさんの表情を、的確に読めるようになってきた気がします。だってちょっと纏うオーラ怖いです。
ハイトさんはアレですよね?実はあそこの影の支配者なんですよね?大丈夫です分かってますよ?逆らいません!
「あの脳筋野郎。帰って来たら潰す」
え?筋肉をですか?
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