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第二章
ティファは一人考える
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「つまり、ハイト様と仲直りしたいけれど、ハイト様が怒っている理由が全然分からないと?」
「はいー。私昔から無自覚に人を怒らせる所があるようで・・・ただ今回は私もハイトさんに言い返してしまい。何故か私のご飯を食べてくれなくなりまして。でも、ハイトさん食の狂人ですから、かなりお辛い筈なんです」
セラさんが厨房に顔を出してくれた時、私とても困っていました。実は私他人と喧嘩した事がないので仲直りの仕方が分からないんです!本当ビックリ!
「ティファさんはどうしてハイト様と仲直りしたいんですか?だって、聞く限りではハイト様が一方的に怒っていらっしゃるようですが・・・」
「はい。私は別に。言い返したのも、私が原因で腹が立つ事が多いのなら一緒にいない方がいいと思いまして」
セラさんが深い溜息を吐いています。何故でしょう?何かおかしな事、私言いましたか?
「あの、コレはあくまで私の意見なので、事実は違うかも知れませんが、多分ハイト様はティファ様がとても大事なのでは?」
「え?大事?」
一緒にいて苛つく相手が大事とは?一体どうしてそんな答えが導き出されたのでしょう?
「はい。恐らくですが、ハイト様はその、ギャド様のティファ様に対する気安い態度に、お怒りになられたのでは?貴方が都合よく使われた事に、お怒りになられたのだと思います」
「え?そこですか?私が風紀を乱したことではなく?」
「・・・ハイト様はティファ様が傷付くのが、それを平気だと言う貴方が、許せなかったのだと思います。きっと今回いつまでもティファ様と距離を置いているのも、自分の発言でティファ様が傷付くのを恐れているからではないですか?」
・・・・・びっくりです。
そんな事をハイトさんが考えているとは、思いつきませんでした。思い返してみれば、ハイトさんは私をとても甘やかしてくれていると思います。気がつくと側に来て助けてくれますし、なんというか、別にいいのに!ってくらい女性扱いしてくれます。でも、そういう時とっても困ります。
「ハイト様はティファ様の料理がとてもお好きなのですよね?」
「はい!病的なほどに!」
たまに私もハイトさんが怖いと思う時、ありますからね?
目がマジなんです!
「ハイト様がこちらに来ないのならティファ様がお持ちになればよいのでは?それで、素直に仲直りしたいと言ってみたらいかがです?」
「成る程!私ずっと待ってたから、いけなかったんですね?セラ様頭いい!」
そうですよ!!来ないならこっちから行ったらいいんですよ!このカツサンド、本当はデズロさんに差し入れしようと思いましたがまた次回にしましょう!予定変更です!
そういえばハイトさんの仕事場に行ったことないですね?
なんだかワクワクします!
「あれ?ティファどうした?」
「あ!フィクスさん。ハイトさんどこにいます?」
「差し入れ?ティファ、タイミングいいな。アイツサボってるから勝手に入っていいぞ。でも寝てたら絶対に起こすなよ?機嫌悪くなる」
流石ハイトさん!職場で堂々と昼寝ですか?私恐ろしくてそんな事出来ませんよ?サボる事にも力を入れていらっしゃる!
「分かりました。寝てたら机に置いておきますー」
そう、言ったんです。そのつもりだったんですけど。
「・・・・・・ハイトさん」
3週間ぶりにハイトさんの顔、まともに見ました。
しかも寝顔。なんだか寝苦しそうに寝てらっしゃいます。
「うーーーーっなに?」
「お疲れですか?大丈夫です?」
あ、起こしてしまいましたか?
違いますね?寝ぼけてる?
「大丈夫じゃない。ティファのご飯食べたい」
キューーーーーン!
ん?な、なんでしょう?今、なんか胸がおかしくなったような?・・・気のせいですかね?
「・・・・・・食べて下さい。私も、ハイトさんに食べて欲しいです」
思わず寝言に返事を返してしまいました。
あ、ハイトさん、まだもごもご言ってる?
「ご飯も食べたいけど、それ以上に・・・・」
「え?ハイトさん?なんですか?」
ちょっとよく聞こえないので近くまで耳を近づけますね?失礼します。
「僕の事、もっと好きになって欲しい」
「・・・・・・・・・・」
えーーーーと?それは、どういう意味でしょう?
別に嫌ってはいませんよ?
「好きですよ?ハイトさんの事」
あれ?なんで私こんな事、口にしてるんでしょうね?
ただの寝言にですよ?これ、おかしいですよね?
「うん。僕も」
「ーーーーーーーっ」
今日の晩ご飯はジャガイモと鶏肉のニンニク風味の肉じゃがと、人参のポタージュ。あとあとあとーーーー!!
あわわわわわわわーーーー!!!
「あれ?やっぱハイト寝てた?」
「はい!爆睡でしたのでテーブルに置いて来ました!帰ります!」
「え、おい?ティファ?」
駄目ですね、ハイトさん駄目ですよ?
いくら寝言でもあんな事、言っては駄目です。
「ううう~食の狂人のくせにぃ」
デジャブですね。前にもこんなセリフを吐いた記憶が?
とにかく、さっきの事は聞かなかった事にします!ハイトさん爆睡でしたしね?
あ、でも今私避けられてましたっけ?
なんだか気持ちが沈んできました。
カツサンド食べてくれるでしょうか?
「ティファ?」
「あ。ハイトさんお帰りなさい!」
ハイトさんいつも通りです。
もしかしてカツサンドでご機嫌治りました?
単純で助かります!ホッ。
「差し入れ。持ってきてくれたんだってね?ありがとうティファ。とても美味しかった」
「はい、それなら良かったです。・・あの、ハイトさん」
気持ち、私の素直な気持ちを伝える、でしたよね?
「うん?」
「私、ハイトさんがご飯食べに来てくれなくて、とても寂しいです。あの、私ハイトさんには、笑ってて欲しいです」
あ、そうだったんですね?私、ハイトさんとまともに会えなくて寂しかったんですね。言葉にしてやっと気が付きました!
「それで、いつもみたいに笑って、ご飯美味しいって言って欲しいです!」
あれ?ハイトさん?なんでそんな顔で私を見るんでしょう?私、笑ってほしいんですが?
「うん。ごめんねティファ。そうだよね」
そういえば私。ハイトさんに頭を撫でられたの初めてです。ギャドさんにもフィクスさんにも撫でられましたけど、ハイトさんの撫で方、お二人と全然違います。
凄く、優しい。
「僕も、ティファが笑ってくれる方がいいや」
どうして、この人こんなに私の事、気にかけてくれるんでしょうか?もしかして、そんなにご心配をかけているのですか?私、まだ何か仕出かしそうです?
「・・・・ハイトさん?」
私、また失敗しました?
いつもそうです。知らないうちに他人を傷つけて、私はそれに気付かないんです。ハイトさんも、そうなんですか?
ハイトさんは、いつ私を嫌いになるんでしょうか?
「はいー。私昔から無自覚に人を怒らせる所があるようで・・・ただ今回は私もハイトさんに言い返してしまい。何故か私のご飯を食べてくれなくなりまして。でも、ハイトさん食の狂人ですから、かなりお辛い筈なんです」
セラさんが厨房に顔を出してくれた時、私とても困っていました。実は私他人と喧嘩した事がないので仲直りの仕方が分からないんです!本当ビックリ!
「ティファさんはどうしてハイト様と仲直りしたいんですか?だって、聞く限りではハイト様が一方的に怒っていらっしゃるようですが・・・」
「はい。私は別に。言い返したのも、私が原因で腹が立つ事が多いのなら一緒にいない方がいいと思いまして」
セラさんが深い溜息を吐いています。何故でしょう?何かおかしな事、私言いましたか?
「あの、コレはあくまで私の意見なので、事実は違うかも知れませんが、多分ハイト様はティファ様がとても大事なのでは?」
「え?大事?」
一緒にいて苛つく相手が大事とは?一体どうしてそんな答えが導き出されたのでしょう?
「はい。恐らくですが、ハイト様はその、ギャド様のティファ様に対する気安い態度に、お怒りになられたのでは?貴方が都合よく使われた事に、お怒りになられたのだと思います」
「え?そこですか?私が風紀を乱したことではなく?」
「・・・ハイト様はティファ様が傷付くのが、それを平気だと言う貴方が、許せなかったのだと思います。きっと今回いつまでもティファ様と距離を置いているのも、自分の発言でティファ様が傷付くのを恐れているからではないですか?」
・・・・・びっくりです。
そんな事をハイトさんが考えているとは、思いつきませんでした。思い返してみれば、ハイトさんは私をとても甘やかしてくれていると思います。気がつくと側に来て助けてくれますし、なんというか、別にいいのに!ってくらい女性扱いしてくれます。でも、そういう時とっても困ります。
「ハイト様はティファ様の料理がとてもお好きなのですよね?」
「はい!病的なほどに!」
たまに私もハイトさんが怖いと思う時、ありますからね?
目がマジなんです!
「ハイト様がこちらに来ないのならティファ様がお持ちになればよいのでは?それで、素直に仲直りしたいと言ってみたらいかがです?」
「成る程!私ずっと待ってたから、いけなかったんですね?セラ様頭いい!」
そうですよ!!来ないならこっちから行ったらいいんですよ!このカツサンド、本当はデズロさんに差し入れしようと思いましたがまた次回にしましょう!予定変更です!
そういえばハイトさんの仕事場に行ったことないですね?
なんだかワクワクします!
「あれ?ティファどうした?」
「あ!フィクスさん。ハイトさんどこにいます?」
「差し入れ?ティファ、タイミングいいな。アイツサボってるから勝手に入っていいぞ。でも寝てたら絶対に起こすなよ?機嫌悪くなる」
流石ハイトさん!職場で堂々と昼寝ですか?私恐ろしくてそんな事出来ませんよ?サボる事にも力を入れていらっしゃる!
「分かりました。寝てたら机に置いておきますー」
そう、言ったんです。そのつもりだったんですけど。
「・・・・・・ハイトさん」
3週間ぶりにハイトさんの顔、まともに見ました。
しかも寝顔。なんだか寝苦しそうに寝てらっしゃいます。
「うーーーーっなに?」
「お疲れですか?大丈夫です?」
あ、起こしてしまいましたか?
違いますね?寝ぼけてる?
「大丈夫じゃない。ティファのご飯食べたい」
キューーーーーン!
ん?な、なんでしょう?今、なんか胸がおかしくなったような?・・・気のせいですかね?
「・・・・・・食べて下さい。私も、ハイトさんに食べて欲しいです」
思わず寝言に返事を返してしまいました。
あ、ハイトさん、まだもごもご言ってる?
「ご飯も食べたいけど、それ以上に・・・・」
「え?ハイトさん?なんですか?」
ちょっとよく聞こえないので近くまで耳を近づけますね?失礼します。
「僕の事、もっと好きになって欲しい」
「・・・・・・・・・・」
えーーーーと?それは、どういう意味でしょう?
別に嫌ってはいませんよ?
「好きですよ?ハイトさんの事」
あれ?なんで私こんな事、口にしてるんでしょうね?
ただの寝言にですよ?これ、おかしいですよね?
「うん。僕も」
「ーーーーーーーっ」
今日の晩ご飯はジャガイモと鶏肉のニンニク風味の肉じゃがと、人参のポタージュ。あとあとあとーーーー!!
あわわわわわわわーーーー!!!
「あれ?やっぱハイト寝てた?」
「はい!爆睡でしたのでテーブルに置いて来ました!帰ります!」
「え、おい?ティファ?」
駄目ですね、ハイトさん駄目ですよ?
いくら寝言でもあんな事、言っては駄目です。
「ううう~食の狂人のくせにぃ」
デジャブですね。前にもこんなセリフを吐いた記憶が?
とにかく、さっきの事は聞かなかった事にします!ハイトさん爆睡でしたしね?
あ、でも今私避けられてましたっけ?
なんだか気持ちが沈んできました。
カツサンド食べてくれるでしょうか?
「ティファ?」
「あ。ハイトさんお帰りなさい!」
ハイトさんいつも通りです。
もしかしてカツサンドでご機嫌治りました?
単純で助かります!ホッ。
「差し入れ。持ってきてくれたんだってね?ありがとうティファ。とても美味しかった」
「はい、それなら良かったです。・・あの、ハイトさん」
気持ち、私の素直な気持ちを伝える、でしたよね?
「うん?」
「私、ハイトさんがご飯食べに来てくれなくて、とても寂しいです。あの、私ハイトさんには、笑ってて欲しいです」
あ、そうだったんですね?私、ハイトさんとまともに会えなくて寂しかったんですね。言葉にしてやっと気が付きました!
「それで、いつもみたいに笑って、ご飯美味しいって言って欲しいです!」
あれ?ハイトさん?なんでそんな顔で私を見るんでしょう?私、笑ってほしいんですが?
「うん。ごめんねティファ。そうだよね」
そういえば私。ハイトさんに頭を撫でられたの初めてです。ギャドさんにもフィクスさんにも撫でられましたけど、ハイトさんの撫で方、お二人と全然違います。
凄く、優しい。
「僕も、ティファが笑ってくれる方がいいや」
どうして、この人こんなに私の事、気にかけてくれるんでしょうか?もしかして、そんなにご心配をかけているのですか?私、まだ何か仕出かしそうです?
「・・・・ハイトさん?」
私、また失敗しました?
いつもそうです。知らないうちに他人を傷つけて、私はそれに気付かないんです。ハイトさんも、そうなんですか?
ハイトさんは、いつ私を嫌いになるんでしょうか?
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第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
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