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第二章
フィクスは探りを入れてみる
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「あのさ、ティファとベロニカって実際どうなんだ?結構仲良いのか?」
「え?仲良くはないですね?それに私、嫌われていると思いますよ?」
本当に女性という生き物って不思議だよね。
表面上だけ仲良くて実は犬猿の仲とか、よくあるよな。
まぁティファ達の場合もっと複雑な事情を抱えてそうだけどな?
「じゃあ、仲悪いのか?」
「私はベロニカの事なんとも思ってませんが、ベロニカは理想と現実のギャップに一度打ちのめされたらしいので、それ以来ずっとあんな感じですね。特に喧嘩をしたとかではないです」
その割には、ベロニカに絡んで行くよな?ティファさん?
君もしかして意地悪なのかな?
「じゃあティファはベロニカの事、もう許してるの?崖から突き落とされた事」
「元々怒っていませんよ?ただ、私はベロニカと一緒に逃げるつもりだったので、ショックはショックでした」
成る程。そういう意味での"仲間に裏切られた"だったのか。
ずっと気になってたんだよね。仲間から逃げて来たでも、仲間に突き落とされたでもなく、裏切られたって言ってたからな、最初。
それにしても、なんか、いい香りがさっきから・・・・。
「何作ってるんだ?お腹すく匂いだなぁ」
「これはパンの生地に、ひき肉と野菜香辛料などを加えて甘辛く煮込んだものを中に入れて包んで表面をフライパンでカリッと焼いてます。今、持ち歩き出来るおかずパンを色々研究中でして」
うおぉ。うまそ。美味い予感しかしない!
「あ、一つどうぞ?試作品ですが」
ラッキー!!良いタイミングだった。俺ナイス!
悪いなハイト。今回は俺が一番乗りだ!
ん?目的が変わってないか?俺。
「私と居るのが、そんなに嫌だったんだなぁって改めて思ったんですよねー。私どうも人を怒らせる才能があるみたいです」
「カスバールはみんなキレやすいんだな?ここはそうでもないだろ?」
「そうですね。皆さん優しいです。でも・・・」
なんだかティファの様子が変じゃないか?
もしかして元気ないのか?
「ハイトとはもう仲直りしたんだろ?」
「・・・・はい。一応」
んーーー?ハッキリしないな?ティファにしては珍しい。いつもならハキハキ言い切るか、いい捨てるのに。
「ハイト。まだ怒ってたのか?」
「いえ!逆に謝られました。私が怒らせたのに」
「いや、あれはハイトが勝手に怒ったんだからティファは気にしなくていいと思う。風呂場の件に関してはこれからも気をつけて欲しいけど」
決してマッジンが羨ましいとか思ってない。断じて。
さて、このパンを温かいうちに食べてしまわないとな?
あっつ!!アチチチチ!舌火傷しそう。
あ、でも、うまーーー!!
「そうなんですけど・・・」
「ハフ・・・別にハイトの事、そんなに気にしなくても良いと思うぞ?ティファは何が気になってるんだ?」
「それが、自分でもよく分からないんです。私、どうしたんでしょう?」
「いや、ティファ自身が分からないなら俺にも分かんないな?何か不安な事とかあるのか?」
「不安な、事?」
店で売ってるパンって甘いのが多いんだよな。
でもこんな具材が入ってるパンがあったらきっと売れるだろうな~。やっぱりティファ自分の店、開いた方が良いかもしれないな?あ、でもそうなると俺達が困るな。
じゃあやっぱり今のは無しで。
「私、いつか本当にハイトさんに嫌われる気がします」
「え?今なんて言った?」
まずい。ちょっとこの、おかずパンに夢中で、完全にティファの声聞き逃した。聞こえたけど、もう一度聞くふりをしよう
「出来れば、ここの人達に嫌われたくないんです」
はい?嫌う?誰が、誰を?
「私、ずっと周りの人間に疎まれながら今まで生きてきました。それでも平気だったんですけど、ここの人達には、嫌われたくないな~って」
「ハハ!ティファ面白い事言うね?多分それ心配するだけ無駄だな?だってティファの事嫌いな奴なんていないからな?」
「なんでそんな事わかるんです?言わないだけで皆んな嫌ってるかも知れないですよ?」
い、意外すぎる。ティファそんな可愛い事考えてたんだな?正直ティファって、そういうの完全に流してると思ってた。いや、もしかしてティファにとって、ここが特別なのかも。
「じゃあ少なくとも俺はないな?俺ティファの事好きだから」
「え?そうなんです?」
「そうだろ?じゃなきゃ、わざわざ避けてるティファに近付いて行こうなんて思わないだろ?監視するだけなら仲良くならなくたっていいだろ?」
「・・・・そういえば、そうですね?」
「他の人間がティファを嫌いだって言っても俺はティファを嫌いにならないよ。ティファはそのままでいいと思う」
ん?なんだろう。俺、今サラリとナチュラルに告白してなかったか?
「・・・・・ありがとうございます。フィクスさんは優しいです!流石数多の女性を吸い寄せるだけありますね!」
ちょっと待て。
なんでそうなる?
今の所は「え?フィクスさん私の事好きなんですか?ドキドキ」ってとこじゃねぇの?俺とティファの間にはラブロマンスは生み出されないのか?ティファ鉄壁?
「それで、ベロニカどうかしたんですか?」
この子、本当に底が知れない。
ちゃんと気付いてたんだな?
俺がベロニカの情報を聞き出そうとしてた事。
本当につれないなぁ、ティファ?
「え?仲良くはないですね?それに私、嫌われていると思いますよ?」
本当に女性という生き物って不思議だよね。
表面上だけ仲良くて実は犬猿の仲とか、よくあるよな。
まぁティファ達の場合もっと複雑な事情を抱えてそうだけどな?
「じゃあ、仲悪いのか?」
「私はベロニカの事なんとも思ってませんが、ベロニカは理想と現実のギャップに一度打ちのめされたらしいので、それ以来ずっとあんな感じですね。特に喧嘩をしたとかではないです」
その割には、ベロニカに絡んで行くよな?ティファさん?
君もしかして意地悪なのかな?
「じゃあティファはベロニカの事、もう許してるの?崖から突き落とされた事」
「元々怒っていませんよ?ただ、私はベロニカと一緒に逃げるつもりだったので、ショックはショックでした」
成る程。そういう意味での"仲間に裏切られた"だったのか。
ずっと気になってたんだよね。仲間から逃げて来たでも、仲間に突き落とされたでもなく、裏切られたって言ってたからな、最初。
それにしても、なんか、いい香りがさっきから・・・・。
「何作ってるんだ?お腹すく匂いだなぁ」
「これはパンの生地に、ひき肉と野菜香辛料などを加えて甘辛く煮込んだものを中に入れて包んで表面をフライパンでカリッと焼いてます。今、持ち歩き出来るおかずパンを色々研究中でして」
うおぉ。うまそ。美味い予感しかしない!
「あ、一つどうぞ?試作品ですが」
ラッキー!!良いタイミングだった。俺ナイス!
悪いなハイト。今回は俺が一番乗りだ!
ん?目的が変わってないか?俺。
「私と居るのが、そんなに嫌だったんだなぁって改めて思ったんですよねー。私どうも人を怒らせる才能があるみたいです」
「カスバールはみんなキレやすいんだな?ここはそうでもないだろ?」
「そうですね。皆さん優しいです。でも・・・」
なんだかティファの様子が変じゃないか?
もしかして元気ないのか?
「ハイトとはもう仲直りしたんだろ?」
「・・・・はい。一応」
んーーー?ハッキリしないな?ティファにしては珍しい。いつもならハキハキ言い切るか、いい捨てるのに。
「ハイト。まだ怒ってたのか?」
「いえ!逆に謝られました。私が怒らせたのに」
「いや、あれはハイトが勝手に怒ったんだからティファは気にしなくていいと思う。風呂場の件に関してはこれからも気をつけて欲しいけど」
決してマッジンが羨ましいとか思ってない。断じて。
さて、このパンを温かいうちに食べてしまわないとな?
あっつ!!アチチチチ!舌火傷しそう。
あ、でも、うまーーー!!
「そうなんですけど・・・」
「ハフ・・・別にハイトの事、そんなに気にしなくても良いと思うぞ?ティファは何が気になってるんだ?」
「それが、自分でもよく分からないんです。私、どうしたんでしょう?」
「いや、ティファ自身が分からないなら俺にも分かんないな?何か不安な事とかあるのか?」
「不安な、事?」
店で売ってるパンって甘いのが多いんだよな。
でもこんな具材が入ってるパンがあったらきっと売れるだろうな~。やっぱりティファ自分の店、開いた方が良いかもしれないな?あ、でもそうなると俺達が困るな。
じゃあやっぱり今のは無しで。
「私、いつか本当にハイトさんに嫌われる気がします」
「え?今なんて言った?」
まずい。ちょっとこの、おかずパンに夢中で、完全にティファの声聞き逃した。聞こえたけど、もう一度聞くふりをしよう
「出来れば、ここの人達に嫌われたくないんです」
はい?嫌う?誰が、誰を?
「私、ずっと周りの人間に疎まれながら今まで生きてきました。それでも平気だったんですけど、ここの人達には、嫌われたくないな~って」
「ハハ!ティファ面白い事言うね?多分それ心配するだけ無駄だな?だってティファの事嫌いな奴なんていないからな?」
「なんでそんな事わかるんです?言わないだけで皆んな嫌ってるかも知れないですよ?」
い、意外すぎる。ティファそんな可愛い事考えてたんだな?正直ティファって、そういうの完全に流してると思ってた。いや、もしかしてティファにとって、ここが特別なのかも。
「じゃあ少なくとも俺はないな?俺ティファの事好きだから」
「え?そうなんです?」
「そうだろ?じゃなきゃ、わざわざ避けてるティファに近付いて行こうなんて思わないだろ?監視するだけなら仲良くならなくたっていいだろ?」
「・・・・そういえば、そうですね?」
「他の人間がティファを嫌いだって言っても俺はティファを嫌いにならないよ。ティファはそのままでいいと思う」
ん?なんだろう。俺、今サラリとナチュラルに告白してなかったか?
「・・・・・ありがとうございます。フィクスさんは優しいです!流石数多の女性を吸い寄せるだけありますね!」
ちょっと待て。
なんでそうなる?
今の所は「え?フィクスさん私の事好きなんですか?ドキドキ」ってとこじゃねぇの?俺とティファの間にはラブロマンスは生み出されないのか?ティファ鉄壁?
「それで、ベロニカどうかしたんですか?」
この子、本当に底が知れない。
ちゃんと気付いてたんだな?
俺がベロニカの情報を聞き出そうとしてた事。
本当につれないなぁ、ティファ?
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