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パックイベント11
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「……な、なんか、そういう風に言われると、すごく買いかぶられてるみたいで、照れくさいな」
「買いかぶってなんかいませんよ。……ただの事実です。私、パックさんのこと、普通に尊敬してますから」
「ちょ……もう、やめて……あと、今ちょっと僕の顔見ないで」
そう言って、両手で顔を隠したパックさんの耳は、ちょっとぎょっとするくらい真っ赤で。
……え、なんでそんなに照れてるんですか。私、そんな変なこと言った?
「パックさん……?」
「………僕の体質を羨ましいっていう人は、今まで散々いたんだ。その上で、僕が家畜をバラしたり出荷したりしてることを知ると、大抵ドン引くんだよね。で、そんなことをしなきゃならない僕の仕事に対してたまに同情されたりさ」
……まあ、畜産業に携わってない一般人の反応なんて、そんなもんだろうよ。
パックさんは、ニコニコ笑って出荷とかできる分、すごくサイコパスに見える時あるし。
「同業者の反応は、まあリッカちゃんと同じ感じかな。メリットとデメリット両方察して、便利なのか不便なのか分からない体質だな、なんて言われたりして」
「……実際、ただ世話をするだけなら、便利な能力ですもんね。良心の呵責とか、そういうの鑑みなかったら」
「うん。で、大抵そこで話は終わってた。……僕が自分の体質とどう関わっているかまで、掘り下げて言及する人なんていなかったから……何だか、すごく照れる」
……いや、私もパックさんから「かわいそうだと思う?」なんて聞かれなかったら、そこまで踏み込むつもりはなかったんだけど。
パックさんが、自分の体質について色々気にしてるとも思ってなかったし。そういうプライベートの問題にズガズガ踏み込むつもりも、なかったし。
「買いかぶってなんかいませんよ。……ただの事実です。私、パックさんのこと、普通に尊敬してますから」
「ちょ……もう、やめて……あと、今ちょっと僕の顔見ないで」
そう言って、両手で顔を隠したパックさんの耳は、ちょっとぎょっとするくらい真っ赤で。
……え、なんでそんなに照れてるんですか。私、そんな変なこと言った?
「パックさん……?」
「………僕の体質を羨ましいっていう人は、今まで散々いたんだ。その上で、僕が家畜をバラしたり出荷したりしてることを知ると、大抵ドン引くんだよね。で、そんなことをしなきゃならない僕の仕事に対してたまに同情されたりさ」
……まあ、畜産業に携わってない一般人の反応なんて、そんなもんだろうよ。
パックさんは、ニコニコ笑って出荷とかできる分、すごくサイコパスに見える時あるし。
「同業者の反応は、まあリッカちゃんと同じ感じかな。メリットとデメリット両方察して、便利なのか不便なのか分からない体質だな、なんて言われたりして」
「……実際、ただ世話をするだけなら、便利な能力ですもんね。良心の呵責とか、そういうの鑑みなかったら」
「うん。で、大抵そこで話は終わってた。……僕が自分の体質とどう関わっているかまで、掘り下げて言及する人なんていなかったから……何だか、すごく照れる」
……いや、私もパックさんから「かわいそうだと思う?」なんて聞かれなかったら、そこまで踏み込むつもりはなかったんだけど。
パックさんが、自分の体質について色々気にしてるとも思ってなかったし。そういうプライベートの問題にズガズガ踏み込むつもりも、なかったし。
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