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連載2
決戦の時13
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「……処刑の前に、アシュリナは特殊な手錠によって、聖女の力を封じられていました」
少しの動揺も見逃さないように、私はただ真っ直ぐに予言者を見据えた。
「だから、私、シャルル王子に調べてもらったんです。聖女の力を封じる術について、一体どの国がどれくらい把握しているのか。聖女の力を制御する手錠を開発した者が過去に存在したのか、を」
私の言葉に、予言者はただ静かに微笑んだ。
「その結果は?」
「ルシトリア以上に聖女の力について詳細に把握している国はない。ーーシャルル王子は、そう断言しました。聖女の力を封じる手錠の存在自体、初耳だったし、いくら調べても出てこないと」
様々な国が極秘裏に聖女の力について研究したという事実はいくらでも出てきた。
しかし、どれだけ研究したところで、分かったのは聖女の力の活用範囲くらいのものであり、聖女信仰の国であり、初代聖女に使えた騎士である予言者がいるルシトリア以上に、聖女の力を把握できている国はなかった。
それなのに、何故、聖女に詳しくないはずのセーヌヴェットが、聖女の力を封じる手錠を用意することができたのか。
「単刀直入に聞きます。今のセーヌヴェットの背後には、混沌の神トリアスがついているのではないですか? 聖女の対存在である【災厄の魔女】を生み出したトリアスなら、聖女の力を封じる手錠くらい簡単に用意できるはずです」
「何故トリアスだと? 【災厄の魔女】ユーリアが、何らかの方法で手錠を開発したとは考えない
のですか」
トリアスから力を与えられた【災厄の魔女】が手錠を開発した可能性も当然考えた。
けれど、他の【災厄の魔女】ならともかく、ユーリアがあんな手錠を開発するとは思えなかった。
「もしユーリアにそんな力があるなら、手錠なんか開発せずに、自らの力でアシュリナの力を封じてみせて、その姿を国民に知らしめているはずです」
「ルイス王に、彼女が不在でもアシュリナの力を封じられるようにしたいと頼まれたとしても?」
「ルイス王に頼まれていたとしたなら、なおさらです」
たとえどんな理由があったとしても、ユーリアが聖女の力を封じるような手錠なんか作るはずがない。
「ユーリアは、ルイス王を愛し、必要とされたがってました。ーーたとえどんな場面だとしても、自分がルイス王から必要とされなくなるような道具を、ユーリアが開発するはずがないのです」
少しの動揺も見逃さないように、私はただ真っ直ぐに予言者を見据えた。
「だから、私、シャルル王子に調べてもらったんです。聖女の力を封じる術について、一体どの国がどれくらい把握しているのか。聖女の力を制御する手錠を開発した者が過去に存在したのか、を」
私の言葉に、予言者はただ静かに微笑んだ。
「その結果は?」
「ルシトリア以上に聖女の力について詳細に把握している国はない。ーーシャルル王子は、そう断言しました。聖女の力を封じる手錠の存在自体、初耳だったし、いくら調べても出てこないと」
様々な国が極秘裏に聖女の力について研究したという事実はいくらでも出てきた。
しかし、どれだけ研究したところで、分かったのは聖女の力の活用範囲くらいのものであり、聖女信仰の国であり、初代聖女に使えた騎士である予言者がいるルシトリア以上に、聖女の力を把握できている国はなかった。
それなのに、何故、聖女に詳しくないはずのセーヌヴェットが、聖女の力を封じる手錠を用意することができたのか。
「単刀直入に聞きます。今のセーヌヴェットの背後には、混沌の神トリアスがついているのではないですか? 聖女の対存在である【災厄の魔女】を生み出したトリアスなら、聖女の力を封じる手錠くらい簡単に用意できるはずです」
「何故トリアスだと? 【災厄の魔女】ユーリアが、何らかの方法で手錠を開発したとは考えない
のですか」
トリアスから力を与えられた【災厄の魔女】が手錠を開発した可能性も当然考えた。
けれど、他の【災厄の魔女】ならともかく、ユーリアがあんな手錠を開発するとは思えなかった。
「もしユーリアにそんな力があるなら、手錠なんか開発せずに、自らの力でアシュリナの力を封じてみせて、その姿を国民に知らしめているはずです」
「ルイス王に、彼女が不在でもアシュリナの力を封じられるようにしたいと頼まれたとしても?」
「ルイス王に頼まれていたとしたなら、なおさらです」
たとえどんな理由があったとしても、ユーリアが聖女の力を封じるような手錠なんか作るはずがない。
「ユーリアは、ルイス王を愛し、必要とされたがってました。ーーたとえどんな場面だとしても、自分がルイス王から必要とされなくなるような道具を、ユーリアが開発するはずがないのです」
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