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ルクレア・ボレアという女
ルクレア・ボレアという女2
しおりを挟むまずキャラクターの名前。
大真面目なのかネタなのか、よく分からない名前がごろごろいる。
その筆頭がヒロイン。
物語でしばしば天使と例えられる彼女の名前は「エンジェ・ルーチェ」である。しかも、乙女ゲームの癖に、名前変換できないという不可解設定。
そのまま過ぎんだろーが。ちったー捻れと、突っ込んでしまった私はきっと、悪くない。
私の名前も一見普通に見えるが、どうもイタリアの某毒の一家の末娘の姫君の名前を意識しているように思えて仕方ない。
別に、毒とか使う展開ないのに。
鬼畜シスコン兄とかいないのに。
てかまず、大貴族の娘とはいえ、王族というわけでもない。
個人的には、製作者は悪役の名前をつけるのが面倒で、悪女エピソードをまとめた本を適当にめくって、目についた名前を文字ったのではないかと睨んでいる。(私としては彼女は悪女だと思っていないが、何故か悪女として扱われることが多い不憫キャラである。)
他にも攻略対象の一人のの王子様キャラの名前が「オージン」だったり、ナイーブ系文学キャラが「ダーザ・オーサム」だったりと、際どいラインを攻めて来るのだ。そのまんま過ぎるエンジェもあれだが、そう言う微妙なラインの名づけが一番もやもやして仕方無かった記憶がある。元ネタはっきりしやがれ、合っているのかわかんねーじゃねーかと、何度か一人部屋で喚いて家族に白い眼で見られたのは、もう遠い昔の話だ。
続いてエンディング。
通常のエンディングは普通に乙女の夢をかなえる胸キュンエンドなのだが、それ以外のネタエンドが酷いし、その癖多い。
ヒロインが、全ての攻略キャラをおとして下僕化し、国の女王に君臨する逆ハーエンド(エンド7:君は僕らの女王様)はまだいい。
全てが夢落ちで、実はヒロインは現在を生きる女子高生だったエンド(エンド6:そして日常へ)があったり、攻略対象を急に突然剣で切り捨てるエンドがあったり(エンド13:愛などいらぬ。我、覇道の道を行く成)、ヒロインが実はサキュバスで、攻略は全てその能力故だったというエンドがあったり(エンド20:ご馳走様です。デザートはどこに)……。
正規ルート以外のネタエンドが多過ぎて、しかも条件も本筋以上に微細だったが故に、コンプ出来ないユーザーが続出し、一時そのサークルのHPがお祭りになっていた時期があった。
私も書き込んだのだが、返答が遅く、結局コンプせずに別のゲームを始めたのだがが、当事者になってみて初めてそれが悔やまれる。どんな恐ろしい未来が待ち受けているか分からないじゃないか……。
その他にも、ファンタジーの癖に最先端現代機器がちらほら存在していたり、物理法則がおかしかったり、SF要素や陰陽道的要素が混在していたり、色々カオス要素を過分に含んでいた作品だった。
そんなめちゃくちゃな異世界に転生してしまったと気付いた当初は頭を抱えた物だが、慣れてしまえば元の世界なんかより、よっぽど愉しい世界であった。
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