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ダーザ・オーサムというショタキャラ
ダーザ・オーサムというショタキャラ20
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私が絶望に打ちひしがれる様を見て満足したらしいデイビッドは、大きく欠伸を一つ漏らすと、こきこきと首を鳴らして大きく体を伸ばした。
「……あぁー。無駄足だった」
……聞えよがしに、無駄足言うなや。
地味に私の胸に突き刺さるだろう。
うぅ……何故こんなことに……。
「……そんじゃ、俺はもう寮帰るぞ」
「あ、ちょっと待ってちょっと待って」
そのまま教室を去ろうとするデイビッドを慌てて引き留める。
いかん、いかん。忘れるところだった。
慌てて床から起き上がって、近くに放置していた鞄から、目的のものを取り出す。
「--はい、これあげる」
「……なんだ、これ」
ふふん。よくぞ聞いてくれました。
差し出したノートとファイルに怪訝な表情を浮かべるデイビッドに、ニッと笑いかけてみせた。
「去年のテスト問題入ったファイルと、私が設問ポイントやら、講義ごとのテスト傾向やら、色々まとめたノート」
じゃじゃーん。名づけて、虎の巻ルクレアスペシャル!
テストで良い点を取りたい一学年下の学生には、垂涎の逸品だと自負している。
なんせ私は、ハイスペック……! テストでは常に上位五指に入る頭脳の持ち主だからな!
もし学園内でオークションにかけたら、間素晴らしい値段が付くこと間違いないね。
それを無料で贈呈するとか、私ってば、マジ天使。エンジェちゃんに匹敵しちゃうんでね?
私の返答に、デイビッドはますます不可解そうに顔を顰めた。
「……いや、だから何でそんなもん急に」
「だって、デイビッド一応、奨学生扱いでしょ?」
デイビッドの入学は、(エンジェが)聖魔法の使い手だということに起因する特別枠だ。
だが、無用な混乱を避ける為、学園はそのことを伏せて、公でデイビッドは、成績が優秀だったが故の庶民からの奨学生だということになっている。
ならば貼り出されるテスト結果で、上位に入ってなければ、一般の生徒は疑問に思れるはずだ。
「テストの結果でデイビッドが裏口かもとか言われないように、ちょっと過去問引っ張り出してまとめてみた。良かったら使ってよ」
ゲームの本筋のエンジェは、テストもまたイベントの発生のポイントで、攻略キャラとの勉強会の結果成績上位に……てな流れだったけど、ゲームの本筋外れまくりな今のデイビッドにそんな展開は期待できまい。
ならば、私がひと肌脱ぐしかない。夜なべしてテスト対策グッズを作ってみました。
これを使って、せいぜい優秀な成績とってくれたまえ……仮にも私のご主人様なんだから。
「……」
突然何故か、無表情で黙りこむデイビッド。
……え、何?私、またなんかやらかした?
「……うおっ」
無言で伸ばされた手に、反射的に身構える。
デコピンか? また、デコピンなのか?
しかしデイビットの手は、おでこを通過して、真っ直ぐ私の頭の上に置かれた。
「……よーし、よしよしよし」
わしゃわしゃわしゃ
そんな効果音を発するかのように、勢いよく掻き撫でられる、私の髪。
あっけに取られて、思わず目が点になる。
「……一体急に何を……」
「いや、随分忠犬らしいことを言って来たからな。誉める時は誉めてやらねぇと。よーし、よしよし」
……うん。いいよ。
いいんだけど、ね。
そ れ、明 ら か に 犬 の 褒 め 方 だ ろ ! !
……あぁ、せっかく(メイドさんが)一生懸命セットした髪がくしゃくしゃに……。
まぁ、私の髪、超強力形状記憶天パだから、すぐ直るからいいけどさ……。
「……だけど、まぁ気持ちだけ受け取っておく。いらねぇ」
ひとしきり私の頭を撫でくり回して満足したらしいデイビッドは、渡したノートとファイルを突っ返してきた。
よけいなお世話だったか……でも、せっかく作ったのに。
内心ひっそり不貞腐れている私の気もちが伝わったのか、デイビッドは小さく苦笑いを浮かべた。
「お前に頼ってテストの上位になったつーのも、格好悪ぃだろ? なんかズルい気もするしな」
……そうか? こんくらい普通だと思うけど……。
拗ねる私の頭を、デイビッドは最後に一度、そっと撫でまわす。
頭皮に感じる、デイビッドに似合わない優しい指先の感触に、思わず心臓が跳ねた。
「--テストが終わったら、一年のフロアまで結果を見に来い、ルクレア」
そう言ってデイビッドは不敵に笑んだ。
自信に満ち溢れた、デイビッドらしい笑みだった。
「てめぇのご主人様の実力、見せてやるよ」
「……あぁー。無駄足だった」
……聞えよがしに、無駄足言うなや。
地味に私の胸に突き刺さるだろう。
うぅ……何故こんなことに……。
「……そんじゃ、俺はもう寮帰るぞ」
「あ、ちょっと待ってちょっと待って」
そのまま教室を去ろうとするデイビッドを慌てて引き留める。
いかん、いかん。忘れるところだった。
慌てて床から起き上がって、近くに放置していた鞄から、目的のものを取り出す。
「--はい、これあげる」
「……なんだ、これ」
ふふん。よくぞ聞いてくれました。
差し出したノートとファイルに怪訝な表情を浮かべるデイビッドに、ニッと笑いかけてみせた。
「去年のテスト問題入ったファイルと、私が設問ポイントやら、講義ごとのテスト傾向やら、色々まとめたノート」
じゃじゃーん。名づけて、虎の巻ルクレアスペシャル!
テストで良い点を取りたい一学年下の学生には、垂涎の逸品だと自負している。
なんせ私は、ハイスペック……! テストでは常に上位五指に入る頭脳の持ち主だからな!
もし学園内でオークションにかけたら、間素晴らしい値段が付くこと間違いないね。
それを無料で贈呈するとか、私ってば、マジ天使。エンジェちゃんに匹敵しちゃうんでね?
私の返答に、デイビッドはますます不可解そうに顔を顰めた。
「……いや、だから何でそんなもん急に」
「だって、デイビッド一応、奨学生扱いでしょ?」
デイビッドの入学は、(エンジェが)聖魔法の使い手だということに起因する特別枠だ。
だが、無用な混乱を避ける為、学園はそのことを伏せて、公でデイビッドは、成績が優秀だったが故の庶民からの奨学生だということになっている。
ならば貼り出されるテスト結果で、上位に入ってなければ、一般の生徒は疑問に思れるはずだ。
「テストの結果でデイビッドが裏口かもとか言われないように、ちょっと過去問引っ張り出してまとめてみた。良かったら使ってよ」
ゲームの本筋のエンジェは、テストもまたイベントの発生のポイントで、攻略キャラとの勉強会の結果成績上位に……てな流れだったけど、ゲームの本筋外れまくりな今のデイビッドにそんな展開は期待できまい。
ならば、私がひと肌脱ぐしかない。夜なべしてテスト対策グッズを作ってみました。
これを使って、せいぜい優秀な成績とってくれたまえ……仮にも私のご主人様なんだから。
「……」
突然何故か、無表情で黙りこむデイビッド。
……え、何?私、またなんかやらかした?
「……うおっ」
無言で伸ばされた手に、反射的に身構える。
デコピンか? また、デコピンなのか?
しかしデイビットの手は、おでこを通過して、真っ直ぐ私の頭の上に置かれた。
「……よーし、よしよしよし」
わしゃわしゃわしゃ
そんな効果音を発するかのように、勢いよく掻き撫でられる、私の髪。
あっけに取られて、思わず目が点になる。
「……一体急に何を……」
「いや、随分忠犬らしいことを言って来たからな。誉める時は誉めてやらねぇと。よーし、よしよし」
……うん。いいよ。
いいんだけど、ね。
そ れ、明 ら か に 犬 の 褒 め 方 だ ろ ! !
……あぁ、せっかく(メイドさんが)一生懸命セットした髪がくしゃくしゃに……。
まぁ、私の髪、超強力形状記憶天パだから、すぐ直るからいいけどさ……。
「……だけど、まぁ気持ちだけ受け取っておく。いらねぇ」
ひとしきり私の頭を撫でくり回して満足したらしいデイビッドは、渡したノートとファイルを突っ返してきた。
よけいなお世話だったか……でも、せっかく作ったのに。
内心ひっそり不貞腐れている私の気もちが伝わったのか、デイビッドは小さく苦笑いを浮かべた。
「お前に頼ってテストの上位になったつーのも、格好悪ぃだろ? なんかズルい気もするしな」
……そうか? こんくらい普通だと思うけど……。
拗ねる私の頭を、デイビッドは最後に一度、そっと撫でまわす。
頭皮に感じる、デイビッドに似合わない優しい指先の感触に、思わず心臓が跳ねた。
「--テストが終わったら、一年のフロアまで結果を見に来い、ルクレア」
そう言ってデイビッドは不敵に笑んだ。
自信に満ち溢れた、デイビッドらしい笑みだった。
「てめぇのご主人様の実力、見せてやるよ」
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