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元カレと友達と①
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「いらっしゃ…ゲッ!!」
「ちょっと…和泉さん…」
バイト先のコーヒーショップ店内で、店員らしからぬ声を上げる太一に、知花はホイップを絞りながらやんわりと注意を促したが、太一は入口の方向を向いたまま、顔を引きつらせている。
「太一!知花!二人の働きぶりを見に来たわ!」
ひょこっとカウンター内を覗いたのはソフィアだ。
その後ろには買い物帰りなのか、荷物を下げたヒューズがそっと頭を下げた。
二人が来てくれたことにテンションを上げた知花は、空いたレジへとすかさず入り込む。
「いらっしゃいませ!来てくれてありがとう!」
「ヒューズがへばったから、ちょっと休憩しようと思って」
「では、せっかくだから私が作りましょう!!ヒューズさんはいつも通りホットコーヒーでいいですか?」
「あぁ」
「ソフィアちゃんは何がいい?」
レジ前に置かれたメニュー表を目で追うソフィアは、その中から期間限定のドリンクを「シロップ、ホイップ追加で!」と上機嫌で指差した。
声高々に告げたトッピングに、カロリーを想像したのかヒューズの表情が曇る。
しかし既にソフィアはレジ前から逃亡を図り、入口付近の席に座ってしまった。
「今晩の晩御飯をヘルシーにしましょうか」
「そうしよう…」
そんなやり取りを隣で聞いていた太一が、ヒューズのホットコーヒーを隣から差し出す。
「羽曳野さん、残りの分作ったら上がっていいよ」
太一の声に時計を見やれば、もうシフト終了五分前だ。
残りのドリンクも作り終えると、帰り支度の為にバックヤードへと下がる。
やがて知花が着替え終え店内へ戻ると、商品棚の所で腕を組み考え込むヒューズの姿があった。
「どうしたんですか?」
「あぁ、お疲れ様。…いや、今日のコーヒーが美味しかったから、家にミルもドリッパーもあるし、買って帰ろうか考えていただけだ」
「なるほど…今日のホットはイタリアンローストですね。ヒューズさん…ひょっとして、朝はコーヒーの方が良かったりします…?」
知花の言葉に一瞬、沈黙が訪れる。
(コーヒー派だったか…)
知花もソフィアも朝はコーヒーよりも紅茶派だ。
ソフィアは元々飲めないのだが、知花はバイト先の特典として、休憩と帰宅時に好きに飲めるため、朝わざわざ飲むことをしていない。
「…だが二度手間だし、紅茶の香りに混じってしまうだろう…?」
知花やソフィアにはまめまめしく小さなことまで世話を焼くのに、自分のことになると呆れるほどに無頓着。
「そういうことは、遠慮せずに言ってください」
「しかし…」
「言ってください?」
二度同じことを言いながら笑顔を向けるのがヒューズには効果的だ。
「せっかくなので、私が毎朝美味しいコーヒー淹れてあげます」
困ったような表情ではあるが「ありがとう」というヒューズの声は少し嬉そうである。
彼の反応に満足した知花は、棚からコーヒー豆を一つ手にとりレジに向かおうとした…その時だった。
「あれ…知花…?」
知花を呼ぶ声に、時が止まったかのように、その知花が動かなくなる。
彼等の近くのガラス扉のハンドルを握っていたの声の主は、色素の薄い雰囲気が柔らかい青年だ。
「…た、高槻先輩…」
知花は振り返ろうとしているのだろうが、その動きはゆっくりでぎこちなく、コーヒー豆の袋を握る指先すら震えているように見える。
ヒューズがそっと声を掛けようとしたが、それよりも先に知花の隣にやって来たのは太一だ。
知花を壁へ追いやるように立つと、にこりと微笑みレジに手を向ける。
「高槻先輩、お久しぶりです。注文はあちらでお受けいたしますので、並んで頂けますか?」
「あれ…和泉?ここでバイトしてたのか。ひょっとして知花も?」
「いえ、知花はたまたま来てただけです。ヒューズさん、コーヒー豆なら後で俺が届けますよ」
ヒューズに対しても爽やかな笑顔で対応しているが、言外では『今すぐ立ち去れ』と告げていた。
意図を理解した彼は、まだ席に座っていたソフィアを引き連れ、知花と共に店を出た。
「ありがとうございました、またお待ちしてます!」
追い出されるように太一に見送られると、三人はそのまま家路へと向かう。
夕暮れ時、子供達の楽しそうなはしゃぎ声がする中、知花の背中は明らかに沈んでいた。
「…知花、さっきの男の人は誰なの?」
いつも明るい彼女が、明らかに沈んでいる様子なのが気になったソフィアは、たまらず声を掛けた。
ハッと振り返った知花の両手の指が、重なっては離れてを繰り返す。
「………高槻颯太っていうの。…高校時代の先輩で…元カレです」
長い沈黙の後の声は、甘酸っぱい筈の記憶とは違い、戸惑いを含んでいるようだった。
それを如実に表すかのように、知花の背後から射す夕日が、その温かい明るさに反して、知花の表情をより暗く見せた。
(予想通りの関係みたいだけど…)
ソフィアは隣で間抜けな表情をする、自分の騎士のわき腹を肘でつついた。
ビクリと反応した男が、彼女の視線に促されるように背筋がいつもの位置に戻る。
(ヒューズには大分効いたわね…)
ソフィアより十も年上なのに、恋愛に関してだけは頼りなく、見ているこっちが情けなくなる。
軽く咳払いをして気を引き締めたソフィアが話を続けた。
「太一が知花に応対させなかったのは、何か意味があるのね」
「えっと…昔…トラブルになりまして…」
珍しく知花が言葉を濁す。
そしてヒューズにも食って掛かるようなあの太一が、真っ先に、あの場から知花を遠ざけることを優先させた。
(…あの穏やかそうな見た目に反して、いい人では無さそうね。これは用心することに越したことはなさそうだわ…)
ソフィアは知花に駆け寄り、ぎゅうっと抱きつくと、とびきり愛らしい笑顔で囁いた。
「知花?何か困ったことがあるなら、いつでも私達を頼っていいのよ?」
「はぁ~天使がいる!!ありがとう!!その言葉だけで十分だよ!!」
ソフィアに応えるように、知花も華奢なソフィアを抱きしめる。
(…これは、きっと私達には頼らないわね)
お人好しのくせに、人に頼るのは苦手な知花。
(だったら、こうしましょう)
ソフィアがキュッと抱きつく腕に力をこめると、知花には気付かれぬように、小さな魔術具を彼女の鞄のサイドポケットへと忍ばせた。
「ちょっと…和泉さん…」
バイト先のコーヒーショップ店内で、店員らしからぬ声を上げる太一に、知花はホイップを絞りながらやんわりと注意を促したが、太一は入口の方向を向いたまま、顔を引きつらせている。
「太一!知花!二人の働きぶりを見に来たわ!」
ひょこっとカウンター内を覗いたのはソフィアだ。
その後ろには買い物帰りなのか、荷物を下げたヒューズがそっと頭を下げた。
二人が来てくれたことにテンションを上げた知花は、空いたレジへとすかさず入り込む。
「いらっしゃいませ!来てくれてありがとう!」
「ヒューズがへばったから、ちょっと休憩しようと思って」
「では、せっかくだから私が作りましょう!!ヒューズさんはいつも通りホットコーヒーでいいですか?」
「あぁ」
「ソフィアちゃんは何がいい?」
レジ前に置かれたメニュー表を目で追うソフィアは、その中から期間限定のドリンクを「シロップ、ホイップ追加で!」と上機嫌で指差した。
声高々に告げたトッピングに、カロリーを想像したのかヒューズの表情が曇る。
しかし既にソフィアはレジ前から逃亡を図り、入口付近の席に座ってしまった。
「今晩の晩御飯をヘルシーにしましょうか」
「そうしよう…」
そんなやり取りを隣で聞いていた太一が、ヒューズのホットコーヒーを隣から差し出す。
「羽曳野さん、残りの分作ったら上がっていいよ」
太一の声に時計を見やれば、もうシフト終了五分前だ。
残りのドリンクも作り終えると、帰り支度の為にバックヤードへと下がる。
やがて知花が着替え終え店内へ戻ると、商品棚の所で腕を組み考え込むヒューズの姿があった。
「どうしたんですか?」
「あぁ、お疲れ様。…いや、今日のコーヒーが美味しかったから、家にミルもドリッパーもあるし、買って帰ろうか考えていただけだ」
「なるほど…今日のホットはイタリアンローストですね。ヒューズさん…ひょっとして、朝はコーヒーの方が良かったりします…?」
知花の言葉に一瞬、沈黙が訪れる。
(コーヒー派だったか…)
知花もソフィアも朝はコーヒーよりも紅茶派だ。
ソフィアは元々飲めないのだが、知花はバイト先の特典として、休憩と帰宅時に好きに飲めるため、朝わざわざ飲むことをしていない。
「…だが二度手間だし、紅茶の香りに混じってしまうだろう…?」
知花やソフィアにはまめまめしく小さなことまで世話を焼くのに、自分のことになると呆れるほどに無頓着。
「そういうことは、遠慮せずに言ってください」
「しかし…」
「言ってください?」
二度同じことを言いながら笑顔を向けるのがヒューズには効果的だ。
「せっかくなので、私が毎朝美味しいコーヒー淹れてあげます」
困ったような表情ではあるが「ありがとう」というヒューズの声は少し嬉そうである。
彼の反応に満足した知花は、棚からコーヒー豆を一つ手にとりレジに向かおうとした…その時だった。
「あれ…知花…?」
知花を呼ぶ声に、時が止まったかのように、その知花が動かなくなる。
彼等の近くのガラス扉のハンドルを握っていたの声の主は、色素の薄い雰囲気が柔らかい青年だ。
「…た、高槻先輩…」
知花は振り返ろうとしているのだろうが、その動きはゆっくりでぎこちなく、コーヒー豆の袋を握る指先すら震えているように見える。
ヒューズがそっと声を掛けようとしたが、それよりも先に知花の隣にやって来たのは太一だ。
知花を壁へ追いやるように立つと、にこりと微笑みレジに手を向ける。
「高槻先輩、お久しぶりです。注文はあちらでお受けいたしますので、並んで頂けますか?」
「あれ…和泉?ここでバイトしてたのか。ひょっとして知花も?」
「いえ、知花はたまたま来てただけです。ヒューズさん、コーヒー豆なら後で俺が届けますよ」
ヒューズに対しても爽やかな笑顔で対応しているが、言外では『今すぐ立ち去れ』と告げていた。
意図を理解した彼は、まだ席に座っていたソフィアを引き連れ、知花と共に店を出た。
「ありがとうございました、またお待ちしてます!」
追い出されるように太一に見送られると、三人はそのまま家路へと向かう。
夕暮れ時、子供達の楽しそうなはしゃぎ声がする中、知花の背中は明らかに沈んでいた。
「…知花、さっきの男の人は誰なの?」
いつも明るい彼女が、明らかに沈んでいる様子なのが気になったソフィアは、たまらず声を掛けた。
ハッと振り返った知花の両手の指が、重なっては離れてを繰り返す。
「………高槻颯太っていうの。…高校時代の先輩で…元カレです」
長い沈黙の後の声は、甘酸っぱい筈の記憶とは違い、戸惑いを含んでいるようだった。
それを如実に表すかのように、知花の背後から射す夕日が、その温かい明るさに反して、知花の表情をより暗く見せた。
(予想通りの関係みたいだけど…)
ソフィアは隣で間抜けな表情をする、自分の騎士のわき腹を肘でつついた。
ビクリと反応した男が、彼女の視線に促されるように背筋がいつもの位置に戻る。
(ヒューズには大分効いたわね…)
ソフィアより十も年上なのに、恋愛に関してだけは頼りなく、見ているこっちが情けなくなる。
軽く咳払いをして気を引き締めたソフィアが話を続けた。
「太一が知花に応対させなかったのは、何か意味があるのね」
「えっと…昔…トラブルになりまして…」
珍しく知花が言葉を濁す。
そしてヒューズにも食って掛かるようなあの太一が、真っ先に、あの場から知花を遠ざけることを優先させた。
(…あの穏やかそうな見た目に反して、いい人では無さそうね。これは用心することに越したことはなさそうだわ…)
ソフィアは知花に駆け寄り、ぎゅうっと抱きつくと、とびきり愛らしい笑顔で囁いた。
「知花?何か困ったことがあるなら、いつでも私達を頼っていいのよ?」
「はぁ~天使がいる!!ありがとう!!その言葉だけで十分だよ!!」
ソフィアに応えるように、知花も華奢なソフィアを抱きしめる。
(…これは、きっと私達には頼らないわね)
お人好しのくせに、人に頼るのは苦手な知花。
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