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【日常漫画付】本当に欲しいもの②
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「…ただいま」
「おかえりなさ…いって、知花?どうしたの?」
大学での出来事のあと、太一は知花をほったらかしにし、足早にバイトへと向かった。
いつもならば知花が休みでも途中まで送り届けてくれるのに、あっさりと置いていったのだ。
(太一…怒ってた…?)
帰り道もぐるぐると考えを巡らせてみたものの、知花の心がざわついてそれどころではなかった。
リビングの入口に棒立ちしたままの知花を不審がったヒューズが声を掛ける。
「何かあったのか?…それ…今日、太一に渡すのではなかったのか?」
突き返された紙袋を指摘され、慌てて自分の後ろへと隠す。
「っ…!な、何でもない…!」
チョコのことをヒューズには聞かれたくはない。
咄嗟に思った。
(太一が私がヒューズさんを好きだとか言ったからだ…)
今の知花はヒューズの顔すら直視する自信がなく、その場から逃げ出すように自室へと駆け込む。
(何で…わかんない…。太一、何であんなこと言ったの?)
ずっと友達だと思っていたのに、太一はそうじゃなかった。
ただ太一は『友達を演じていた』だけで、知花の隣にいる理由が他にあったことがショックだった。
ぐちゃぐちゃと色んなものが混ざり合い、自分が何を考えたいのかさえ分からない。
ただ潰れてしまった紙袋が、まるで自分自身のように思えた。
***
「知花、おはよう!」
大講義室での次の講義を待っていた知花に声を掛けて来たのは、大学に入ってから仲良くなった友人の『八尾凛』だ。
「おはよう凛。ここ空いてるよ」
知花目掛けて歩いていた筈の凛は、段差の途中で足を止めた。
「しまった。シャー芯買ってくるの忘れてた…まだ間に合う?」
時計の長針は講義開始まで、残り三分を指している。
「微妙かな…。私のあげるよ。三本もあれば足りる?」
「助かる!って知花の0.3?私…0.5」
「あ…ごめん無い」
「…って、いい所に!太一様!!」
大講義室に響くその名に知花はビクリと身体を硬直させた。
気だるそうに歩く度に揺れる少し癖がかった黒髪、その隙間から見えるに真っ直ぐ見つめてくる茶色の目に、知花の心臓の鼓動は跳ね上がる。
「…八尾、朝から煩いぞ」
呆れた様子でいつものように知花の隣の席へと鞄を置く。
「ごめん!0.5のシャー芯持ってない?」
「ある。一本百円」
「ケチ!!」
「嘘。ほらやるよ」
目の前で繰り広げられるやり取り。
両手で恭しく受取る凛と太一の間で、知花はただ固まったまま、瞬きをしていた。
居たたまれなくて、つい足元がもぞもぞと動く。
その時、横で頬杖をつく太一の囁きが聞こえた。
「昨日の今日で、いきなり取って食ったりなんかしねぇよ」
(…食うって!!??)
その言葉に知花は顔を真っ赤に染め上げると同時に、講義の開始を告げる鐘が鳴り響いた。
***
「きゃー!和泉さんいるじゃん!!」
店のガラス扉が開くなりギャル風の二人組が、手を振りながら店内へと入ってきた。
「いらっしゃいませ。今日はこれからお出掛けですか?ご注文はいつものソイラテとキャラメルラテで宜しかったでしょうか?」
「はーい!ねぇねぇ、和泉さんって今日は何時までなの?一緒に遊びに行こうよ!」
「すみません、さっき入ったばかりなので、閉店まで仕事ですね」
「えー、いつも遊んでくんないー!けど、そういうとこ好きぃ!!クールで格好良い!」
女の子達はカウンターに寄り掛かりながら、淡々とドリンクを用意する太一を眺めていた。
(そういえば太一、他にもああいうお客さん居るな…モテるんだ…)
知花は接客を続ける太一の横顔を観察していた。
万人受けする雰囲気は持ち合わせていないが、少しつり目がちで気が強そうな所は、男らしくも見えるし背も高い。
初めて来たお客さんが太一を見て、その後常連になるのはよくあることだ。
(…女の子に騒がれるのってやっぱり気分良いのかな…。いつもの太一なら騒いでたら怒るのに何も言わないし…)
考えれば考えるほど、知花の中に黒いものが積もっていくように感じた。
(ヒューズさんも…そう…なのかな?)
以前、水族館の帰りの電車で騎士服の話になった時、女の子から黄色い声援が飛ぶと言っていた。
(……私は、ヒューズさんの騎士っぽいとこ見たことない。…いいな…見たかった…)
騎士服姿はともかく、式典などで彼が騎士然としている姿を拝める機会は、この先絶対に無い。
(駄目だ…完全にネガティブになってる。切り替えなきゃ!!)
頭を振ったところで頭に居座った考えは飛んではいかないのだが、あえて頭を振ってから自分が片付けるべき、洗い終わったばかりの食器へと手を伸ばす。
その時だったー…
「あ!」
ーーガシャン!!
手元を狂わせた知花は、激しい音と共に、数枚の皿を床へと落下させた。
「し、失礼いたしました!」
咄嗟に騒がせたことを店内にいる客達へと謝罪する。
「…羽曳野さん、俺が後始末するので、七番のテーブル拭いてきてもらって良いですか?」
すぐに箒を取り出した太一が、割れた皿を始末しようと屈む。
この場から離れるように指示されたのは、恐らくぼんやりしていたのを見られていたからだ。
知花は恥ずかしさと情けなさで、同じくその場にしゃがみ込んだ。
「いいえ!私も片付け…!」
大きく割れた皿の破片に手を伸ばすが、その指先は破片ではなく太一の大きな手へと触れた。
「ご、ごめ…!!」
慌てて手を引っ込めたが、その指先が酷く、熱い。
心臓は早鐘を打つかのように、激しく鳴っていて、知花は呼吸を整えるので精一杯で、今にも泣き出しそうだった。
涙で潤んだヘーゼル色の瞳と暫く見つめていた太一は、息を吐く様にゆっくりと告げた。
「…あんな形で告ったことは、悪かったと思ってる。だけど、やっと知花にこうして意識してもらえて、俺は正直、嬉しい」
店内は騒がしい筈なのに、知花の耳にはただ静かに告げられた太一の声だけが届く。
目の前の太一はいつもと変わらない。
今の知花だけが泣きそうな程、恥ずかしく、そして戸惑っている。
(…何で…どうして?いつもと変わらない振りができるの…?)
皿の破片を全て取り終えた太一が、ゆっくりと立ち上がると、視線だけを知花に向け言い放った。
「どんだけ長い間片想いしてきたと思ってんの?悪いけど、俺、優しく待ってやるつもりなんか無いから。三月十四日のホワイトデー、それまでにどうするか考えて?逃げるのは許さない」
獲物を狙うかのような鋭い目をした太一は、踵を返しゴミの処理へ歩いていく。
その場に一人取り残された知花の心臓はまだ煩い。
(あんな太一、知らない…)
知花が知っている太一は、高校からの同級生で、悪友のような友達で、口うるさい兄や父親のようで、いつだって隣に居て、笑ってくれて、どんな時でも味方だと、安心感をくれる男の子だった。
(でも、今の太一は違う…)
知花はこの時ようやく気付いた。
太一が自分の知らない部分を持った、一人の男性であることを。
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おまけ漫画、日常編。知花はよく寝る子。
「おかえりなさ…いって、知花?どうしたの?」
大学での出来事のあと、太一は知花をほったらかしにし、足早にバイトへと向かった。
いつもならば知花が休みでも途中まで送り届けてくれるのに、あっさりと置いていったのだ。
(太一…怒ってた…?)
帰り道もぐるぐると考えを巡らせてみたものの、知花の心がざわついてそれどころではなかった。
リビングの入口に棒立ちしたままの知花を不審がったヒューズが声を掛ける。
「何かあったのか?…それ…今日、太一に渡すのではなかったのか?」
突き返された紙袋を指摘され、慌てて自分の後ろへと隠す。
「っ…!な、何でもない…!」
チョコのことをヒューズには聞かれたくはない。
咄嗟に思った。
(太一が私がヒューズさんを好きだとか言ったからだ…)
今の知花はヒューズの顔すら直視する自信がなく、その場から逃げ出すように自室へと駆け込む。
(何で…わかんない…。太一、何であんなこと言ったの?)
ずっと友達だと思っていたのに、太一はそうじゃなかった。
ただ太一は『友達を演じていた』だけで、知花の隣にいる理由が他にあったことがショックだった。
ぐちゃぐちゃと色んなものが混ざり合い、自分が何を考えたいのかさえ分からない。
ただ潰れてしまった紙袋が、まるで自分自身のように思えた。
***
「知花、おはよう!」
大講義室での次の講義を待っていた知花に声を掛けて来たのは、大学に入ってから仲良くなった友人の『八尾凛』だ。
「おはよう凛。ここ空いてるよ」
知花目掛けて歩いていた筈の凛は、段差の途中で足を止めた。
「しまった。シャー芯買ってくるの忘れてた…まだ間に合う?」
時計の長針は講義開始まで、残り三分を指している。
「微妙かな…。私のあげるよ。三本もあれば足りる?」
「助かる!って知花の0.3?私…0.5」
「あ…ごめん無い」
「…って、いい所に!太一様!!」
大講義室に響くその名に知花はビクリと身体を硬直させた。
気だるそうに歩く度に揺れる少し癖がかった黒髪、その隙間から見えるに真っ直ぐ見つめてくる茶色の目に、知花の心臓の鼓動は跳ね上がる。
「…八尾、朝から煩いぞ」
呆れた様子でいつものように知花の隣の席へと鞄を置く。
「ごめん!0.5のシャー芯持ってない?」
「ある。一本百円」
「ケチ!!」
「嘘。ほらやるよ」
目の前で繰り広げられるやり取り。
両手で恭しく受取る凛と太一の間で、知花はただ固まったまま、瞬きをしていた。
居たたまれなくて、つい足元がもぞもぞと動く。
その時、横で頬杖をつく太一の囁きが聞こえた。
「昨日の今日で、いきなり取って食ったりなんかしねぇよ」
(…食うって!!??)
その言葉に知花は顔を真っ赤に染め上げると同時に、講義の開始を告げる鐘が鳴り響いた。
***
「きゃー!和泉さんいるじゃん!!」
店のガラス扉が開くなりギャル風の二人組が、手を振りながら店内へと入ってきた。
「いらっしゃいませ。今日はこれからお出掛けですか?ご注文はいつものソイラテとキャラメルラテで宜しかったでしょうか?」
「はーい!ねぇねぇ、和泉さんって今日は何時までなの?一緒に遊びに行こうよ!」
「すみません、さっき入ったばかりなので、閉店まで仕事ですね」
「えー、いつも遊んでくんないー!けど、そういうとこ好きぃ!!クールで格好良い!」
女の子達はカウンターに寄り掛かりながら、淡々とドリンクを用意する太一を眺めていた。
(そういえば太一、他にもああいうお客さん居るな…モテるんだ…)
知花は接客を続ける太一の横顔を観察していた。
万人受けする雰囲気は持ち合わせていないが、少しつり目がちで気が強そうな所は、男らしくも見えるし背も高い。
初めて来たお客さんが太一を見て、その後常連になるのはよくあることだ。
(…女の子に騒がれるのってやっぱり気分良いのかな…。いつもの太一なら騒いでたら怒るのに何も言わないし…)
考えれば考えるほど、知花の中に黒いものが積もっていくように感じた。
(ヒューズさんも…そう…なのかな?)
以前、水族館の帰りの電車で騎士服の話になった時、女の子から黄色い声援が飛ぶと言っていた。
(……私は、ヒューズさんの騎士っぽいとこ見たことない。…いいな…見たかった…)
騎士服姿はともかく、式典などで彼が騎士然としている姿を拝める機会は、この先絶対に無い。
(駄目だ…完全にネガティブになってる。切り替えなきゃ!!)
頭を振ったところで頭に居座った考えは飛んではいかないのだが、あえて頭を振ってから自分が片付けるべき、洗い終わったばかりの食器へと手を伸ばす。
その時だったー…
「あ!」
ーーガシャン!!
手元を狂わせた知花は、激しい音と共に、数枚の皿を床へと落下させた。
「し、失礼いたしました!」
咄嗟に騒がせたことを店内にいる客達へと謝罪する。
「…羽曳野さん、俺が後始末するので、七番のテーブル拭いてきてもらって良いですか?」
すぐに箒を取り出した太一が、割れた皿を始末しようと屈む。
この場から離れるように指示されたのは、恐らくぼんやりしていたのを見られていたからだ。
知花は恥ずかしさと情けなさで、同じくその場にしゃがみ込んだ。
「いいえ!私も片付け…!」
大きく割れた皿の破片に手を伸ばすが、その指先は破片ではなく太一の大きな手へと触れた。
「ご、ごめ…!!」
慌てて手を引っ込めたが、その指先が酷く、熱い。
心臓は早鐘を打つかのように、激しく鳴っていて、知花は呼吸を整えるので精一杯で、今にも泣き出しそうだった。
涙で潤んだヘーゼル色の瞳と暫く見つめていた太一は、息を吐く様にゆっくりと告げた。
「…あんな形で告ったことは、悪かったと思ってる。だけど、やっと知花にこうして意識してもらえて、俺は正直、嬉しい」
店内は騒がしい筈なのに、知花の耳にはただ静かに告げられた太一の声だけが届く。
目の前の太一はいつもと変わらない。
今の知花だけが泣きそうな程、恥ずかしく、そして戸惑っている。
(…何で…どうして?いつもと変わらない振りができるの…?)
皿の破片を全て取り終えた太一が、ゆっくりと立ち上がると、視線だけを知花に向け言い放った。
「どんだけ長い間片想いしてきたと思ってんの?悪いけど、俺、優しく待ってやるつもりなんか無いから。三月十四日のホワイトデー、それまでにどうするか考えて?逃げるのは許さない」
獲物を狙うかのような鋭い目をした太一は、踵を返しゴミの処理へ歩いていく。
その場に一人取り残された知花の心臓はまだ煩い。
(あんな太一、知らない…)
知花が知っている太一は、高校からの同級生で、悪友のような友達で、口うるさい兄や父親のようで、いつだって隣に居て、笑ってくれて、どんな時でも味方だと、安心感をくれる男の子だった。
(でも、今の太一は違う…)
知花はこの時ようやく気付いた。
太一が自分の知らない部分を持った、一人の男性であることを。
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