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残された傷痕④
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「知花、コーヒー…を…」
ヒューズは言葉の流れのままカップを手にしたが、己の発した声を振り返った途端、その動きをピタリと止めた。
その代わりにぎこちなく上がった顔が見る風景は、知花の部屋ではなく騎士団の詰所である。
緑色の視線が左右に動くと、気まずい表情をした部下達の視線が、執務机で書類に埋まる人物へと集中する。
(…また、やってしまった…)
宿舎の自室で不意に知花の名を呼んでしまって以来、気を抜いていると彼女を呼んでしまう。
初めの頃こそ他の者達も笑って受け流してくれていたが、今では誰もが憐みの目を向けてくる。
行き場を失ったカップを書類の隣にそっと戻すと、その手で目頭を押さえ執務椅子へ深く身体を預けた。
「た、隊長!自分が淹れて参ります」
近くにいた一人の騎士が名乗り出たが、ヒューズはすかさず手を上げ静止し、立ち上がる。
「すまない…少し出てくる」
ここまで回数を重ねると、恥ずかしさより痛々しさの方が勝る。
これ以上は部下の士気に関わると判断したヒューズは詰所を離れ、行く当てもないのに王宮の回廊を歩き続けた。
「あら?ヒューズじゃないの」
反対側からやって来る一行の一人が、ヒューズを呼び止めた。
「姫」
ピンクブロンドの髪を艶めかせ、王女然としたソフィアは優雅な微笑みを返す。
ヒューズは彼女に騎士の礼をとると姿勢を正した。
「これから何処かへ行くの?」
「…いいえ。気分転換に宮内を散歩をしようかと思いまして…」
「ふふ、そんな楽しそうな雰囲気ではなかったけれど…。貴方、鬼のような顰めっ面よ?」
それは元々では無いだろうか。
ヒューズは眉を上げ、口を一文字に結んだ。
「そうだわ!もうすぐ貴方の誕生日ね。何か欲しい物は無いかしら?」
「…いいえ、姫からそのように気にかけて頂いただけでも、十分幸せです」
「…そう。相変わらず物欲がないのね。けど、貴方には何か贈りたいの。欲しいもの、したいことがあればいつでも言ってね?」
愛らしく小首を傾げたソフィアに、ヒューズは恭しく頭を下げた。
ソフィアが女官達に目配せをすると一行が歩き出す。
ヒューズは彼女達の邪魔にならぬように、隅へ寄りじっと頭を下げていたが、前を通過し終えたところでソフィアが突然足を止めた。
「……ねぇ、ところでヒューズ」
「はい」
「貴方の幸せって…何?」
ソフィアがヒューズに背を向けたまま問い掛ける。
『ヒューズさん』
幸せという単語で真っ先に頭に浮かぶのは、彼女の姿。
彼女と共に生きていけたら、どれほど幸せだったろうか。
けれど、今の自分では叶えられないことを知っている。
だったら、せめて願うことはただ一つ。
ヒューズはそのエメラルドの瞳に、遠い世界の彼女を映しながら言い切った。
「俺の幸せは…知花が幸せであることです」
白く長い回廊には幾人もの人がいる。
けれど、その誰もが呼吸ひとつにも気を遣い、二人の様子を固唾を飲んで見守っていた。
「…そう。じゃあきっと…貴方がここにいる限り、きっと叶うことはないのでしょうね」
癇に障る物言いに、ヒューズは拳を固く握りしめる。
「…待ってください」
立ち去ろうとしたソフィアを今度はヒューズが呼び止める。
怒りを含んだ低い声に、周囲の空気は一気に冷え込んだ。
「……じゃあ、どうするのが正解だったと…?…彼女に…知花に…家族も、友人も、何もかもを捨てて俺についてこいとでも、言えば良かったんですか!?…そんなことを、俺が知花に無理強いできるとお思いですかっ!!??」
あの花火大会の日。
彼女が連れて行って欲しいと願ってくれたあの日。
共に生きていけるのならば、その手を握り返して、彼女を連れ出してしまいたかった。
それが出来なのならば、自分が残る道も考えた。
が、全てをかなぐり捨てられるほど、ヒューズ・オル・ブライトという人間の立場は甘くない。
近衛騎士としての自分も、家の跡取りとしての自分も、何の準備も無しに無責任に放棄することなど無理だった。
仮にそんなことをして傍に残ったとしても、彼女のことだ、間違いなく責任を感じたに違いない。
だからこそ、知花が苦しまぬように、傷付かないようにと、消したのだ。
「…確かに難しかったでしょうね…」
背を向けたまま、ポツリと呟いたソフィアに、ヒューズは唇を噛んだ。
「…だったら…!!」
怒りの赴くままに言葉を続けようとした時だった。
ゆっくりと振り返ったソフィアのアメジストの瞳には、今にも零れ落ちそうなほどの涙が溜まっていた。
「…でも、それでも知花の記憶を…!思い出を!!貴方が消して良い権利は無いでしょう!!??」
悲鳴にも似た声が回廊へ響き、ドレスのスカートを強く握りしめたソフィアがツカツカと詰め寄る。
その足音がヒューズの耳に酷く響き、ソフィアの怒りを如実に表していた。
「何故…何故、あの日、私にまで嘘をついたの!?貴方が知花と最後の時まで過ごしたいと言ったから、そうしたのに…!なのに!!知花に何てことをしたの!!!!自分が救われたいからと、知花を残す罪悪感に耐えられないからと…彼女が大事にしてくれた…大好きだと言ってくれた、私とヒューズと暮らした日々を消さないで!!無かったことにしないでっっ!!!!」
「……っ!!」
思い出す彼女の姿は、いつも陽だまりのような笑顔だ。
「……知花は『さよなら』を拒絶するほど、弱い子じゃ無い…そうでしょう!?」
別れの日が近付くにつれて、彼女が必死に笑っていることも気付いていた。
(それでも君は精一杯笑おうとしてくれていたのに…)
あの最後の瞬間まで、泣くのを我慢していてくれた。
(知花…すまなかった…)
彼女は共に過ごした日々も、出会ったことさえも覚えていない。
もう一度、出会いから始めたとしても、また好きになって貰えるとは限らない。
ひょっとしたら、この数ヵ月で他の男に恋をしているかもしれない。
そんなことを何遍も考えては、知花を諦めようとした。
だが心はいつまで経っても、悔しさも寂しさも、そして、妄想から生まれる嫉妬すらも受け入れることが出来ずにいる。
(…現実を見れば、虚しくなるだけだ)
そう、分かり切っている。
分かり切っているのに…それなのに――
今すぐ、君に会いたい。
ヒューズは言葉の流れのままカップを手にしたが、己の発した声を振り返った途端、その動きをピタリと止めた。
その代わりにぎこちなく上がった顔が見る風景は、知花の部屋ではなく騎士団の詰所である。
緑色の視線が左右に動くと、気まずい表情をした部下達の視線が、執務机で書類に埋まる人物へと集中する。
(…また、やってしまった…)
宿舎の自室で不意に知花の名を呼んでしまって以来、気を抜いていると彼女を呼んでしまう。
初めの頃こそ他の者達も笑って受け流してくれていたが、今では誰もが憐みの目を向けてくる。
行き場を失ったカップを書類の隣にそっと戻すと、その手で目頭を押さえ執務椅子へ深く身体を預けた。
「た、隊長!自分が淹れて参ります」
近くにいた一人の騎士が名乗り出たが、ヒューズはすかさず手を上げ静止し、立ち上がる。
「すまない…少し出てくる」
ここまで回数を重ねると、恥ずかしさより痛々しさの方が勝る。
これ以上は部下の士気に関わると判断したヒューズは詰所を離れ、行く当てもないのに王宮の回廊を歩き続けた。
「あら?ヒューズじゃないの」
反対側からやって来る一行の一人が、ヒューズを呼び止めた。
「姫」
ピンクブロンドの髪を艶めかせ、王女然としたソフィアは優雅な微笑みを返す。
ヒューズは彼女に騎士の礼をとると姿勢を正した。
「これから何処かへ行くの?」
「…いいえ。気分転換に宮内を散歩をしようかと思いまして…」
「ふふ、そんな楽しそうな雰囲気ではなかったけれど…。貴方、鬼のような顰めっ面よ?」
それは元々では無いだろうか。
ヒューズは眉を上げ、口を一文字に結んだ。
「そうだわ!もうすぐ貴方の誕生日ね。何か欲しい物は無いかしら?」
「…いいえ、姫からそのように気にかけて頂いただけでも、十分幸せです」
「…そう。相変わらず物欲がないのね。けど、貴方には何か贈りたいの。欲しいもの、したいことがあればいつでも言ってね?」
愛らしく小首を傾げたソフィアに、ヒューズは恭しく頭を下げた。
ソフィアが女官達に目配せをすると一行が歩き出す。
ヒューズは彼女達の邪魔にならぬように、隅へ寄りじっと頭を下げていたが、前を通過し終えたところでソフィアが突然足を止めた。
「……ねぇ、ところでヒューズ」
「はい」
「貴方の幸せって…何?」
ソフィアがヒューズに背を向けたまま問い掛ける。
『ヒューズさん』
幸せという単語で真っ先に頭に浮かぶのは、彼女の姿。
彼女と共に生きていけたら、どれほど幸せだったろうか。
けれど、今の自分では叶えられないことを知っている。
だったら、せめて願うことはただ一つ。
ヒューズはそのエメラルドの瞳に、遠い世界の彼女を映しながら言い切った。
「俺の幸せは…知花が幸せであることです」
白く長い回廊には幾人もの人がいる。
けれど、その誰もが呼吸ひとつにも気を遣い、二人の様子を固唾を飲んで見守っていた。
「…そう。じゃあきっと…貴方がここにいる限り、きっと叶うことはないのでしょうね」
癇に障る物言いに、ヒューズは拳を固く握りしめる。
「…待ってください」
立ち去ろうとしたソフィアを今度はヒューズが呼び止める。
怒りを含んだ低い声に、周囲の空気は一気に冷え込んだ。
「……じゃあ、どうするのが正解だったと…?…彼女に…知花に…家族も、友人も、何もかもを捨てて俺についてこいとでも、言えば良かったんですか!?…そんなことを、俺が知花に無理強いできるとお思いですかっ!!??」
あの花火大会の日。
彼女が連れて行って欲しいと願ってくれたあの日。
共に生きていけるのならば、その手を握り返して、彼女を連れ出してしまいたかった。
それが出来なのならば、自分が残る道も考えた。
が、全てをかなぐり捨てられるほど、ヒューズ・オル・ブライトという人間の立場は甘くない。
近衛騎士としての自分も、家の跡取りとしての自分も、何の準備も無しに無責任に放棄することなど無理だった。
仮にそんなことをして傍に残ったとしても、彼女のことだ、間違いなく責任を感じたに違いない。
だからこそ、知花が苦しまぬように、傷付かないようにと、消したのだ。
「…確かに難しかったでしょうね…」
背を向けたまま、ポツリと呟いたソフィアに、ヒューズは唇を噛んだ。
「…だったら…!!」
怒りの赴くままに言葉を続けようとした時だった。
ゆっくりと振り返ったソフィアのアメジストの瞳には、今にも零れ落ちそうなほどの涙が溜まっていた。
「…でも、それでも知花の記憶を…!思い出を!!貴方が消して良い権利は無いでしょう!!??」
悲鳴にも似た声が回廊へ響き、ドレスのスカートを強く握りしめたソフィアがツカツカと詰め寄る。
その足音がヒューズの耳に酷く響き、ソフィアの怒りを如実に表していた。
「何故…何故、あの日、私にまで嘘をついたの!?貴方が知花と最後の時まで過ごしたいと言ったから、そうしたのに…!なのに!!知花に何てことをしたの!!!!自分が救われたいからと、知花を残す罪悪感に耐えられないからと…彼女が大事にしてくれた…大好きだと言ってくれた、私とヒューズと暮らした日々を消さないで!!無かったことにしないでっっ!!!!」
「……っ!!」
思い出す彼女の姿は、いつも陽だまりのような笑顔だ。
「……知花は『さよなら』を拒絶するほど、弱い子じゃ無い…そうでしょう!?」
別れの日が近付くにつれて、彼女が必死に笑っていることも気付いていた。
(それでも君は精一杯笑おうとしてくれていたのに…)
あの最後の瞬間まで、泣くのを我慢していてくれた。
(知花…すまなかった…)
彼女は共に過ごした日々も、出会ったことさえも覚えていない。
もう一度、出会いから始めたとしても、また好きになって貰えるとは限らない。
ひょっとしたら、この数ヵ月で他の男に恋をしているかもしれない。
そんなことを何遍も考えては、知花を諦めようとした。
だが心はいつまで経っても、悔しさも寂しさも、そして、妄想から生まれる嫉妬すらも受け入れることが出来ずにいる。
(…現実を見れば、虚しくなるだけだ)
そう、分かり切っている。
分かり切っているのに…それなのに――
今すぐ、君に会いたい。
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