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最終話・転移先は
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「……そうだ、初詣まだだった」
陽が落ち始め、寒さがより厳しくなる帰り道、知花は三人で訪れた神社の前でふと立ち止まった。
信心深い人間ではないけれど、長年続けてきた慣習を突然止めるのは些か気持ちが悪かった。
知花は迷うことなく鳥居へ向かって階段を上り始める。
(…あの時、ヒューズさんは何をお願いしてたんだろう。お願いは叶ったのかな…。ソフィアちゃん、幸せに過ごせてるかな…?)
知花の記憶が正しければ、ソフィアの婚礼の儀も済んでいる頃だろう。
きっと誰よりも可愛くて、美しい花嫁になっている彼女を想像して笑みが溢れた。
境内に入り周りを見渡すが、もう既に世間が思うお正月はとうに過ぎているせいで、人影は殆ど見られない。
知花は手水舎で清め終えると、賽銭箱の前へと向かう。
正直、今の知花の願いはどれだけお金を投げ入れたとしても、神様も叶えるのは難しいと思う。
(だったら…願うことは決まってる。どうか、ヒューズさんと、ソフィアちゃんの願いが叶いますように)
両手を合わせ、ただ祈る。
ひょっとしたら神様だったら、この想いごと遠くの異世界まで届けてくれるかもしれない。
「…よし!」
礼をし終えた知花が階段から下りようとした時、不意に足を止めた。
すぐ隣にある社務所にあるのは、以前も彼等と共に引いた御神籤だ。
(引いて…みようかな)
迷ってばかりの自分が、神様にどう映っているのかが知りたくなった。
文字が見えぬように、巫女から渡された御神籤をそっと開く。
「…大吉」
見間違いでは無いかともう一度見直してみたが、やはりそこに記された文字は大吉。
知花としては凶が出た方が気が楽だった。
なぜなら、今がどん底ならばこれ以上悪くなることはないと安心出来たからだ。
大吉の御籤を握りしめたまま、がっくりと肩を落とす。
それなのに知花は幾つもある項目の中から、待ち人の欄を探していた。
「待ち人、……来たる」
はっきりと言い切る神様に、流石の知花も顔を顰めた。
(…ここの御籤当たらない……来るも何も、もうこの世界にはいないんだから、待つどころか会いに行くことすら出来ないのに)
普段なら大吉の御籤は真っ先に持って帰り、手帳に挟んでは時々見返していただろう。
けれどこの日は他の御籤と同じように、結んで帰ることにした。
鈴なりになった御神籤掛けの前へとやって来ると、そっと縦折りにし紐の空いた隙間へと通す。
(外れる御神籤なんて、持っていても嬉しくない)
心の中で神様への悪態をついた時、御籤を結ぶ知花の右後ろからコツンという革靴の音がした。
知花は邪魔にならぬように一歩左へ寄るが、その人物は後ろから声を掛けてきた。
「…あの、すみません…!少し宜しいでしょうか?」
御籤を結んでいたはずの、知花の手がピタりと止む。
聞き覚えのある低い声。
もう一度聞きたいと、会いたいと願ったあの人とそっくりな声がした。
また一歩、また一歩とその革靴の音が近づき、そしてようやく知花の隣へと辿り着く。
知花はその靴音が聞こえる度に大きくなる自分の鼓動を、必死に抑えつつ隣を見上げた。
そこに立っていたのは、艶やかな黒髪に、新緑のエメラルドの瞳、見覚えのあるダークグリーンのマフラーを巻いた青年ーーヒューズだった。
「…えっと…俺、日本に来たばかりで、余り日本語がわからなくて、この御神籤の…嫁取り、婿取り、人をかかへる万よし……って」
「ヒュー…ズ…さん?どうして…ここに…?」
「……!」
自身のことを忘れているはずの知花に、名を呼ばれたことにヒューズは身構える。
二人の間を緊張感と沈黙が包むが、肝心の知花が怒っているというよりも怯えているように見えて、身構えていたヒューズはそっと肩の力を抜き知花に語りかけた。
「……記憶が…戻っているのか?」
こくんと頷く知花に、ヒューズは額を押さえ大きく息を吐いた。
その溜め息は結局は彼女を苦しめていた罪悪感から出たものだった。
「……下手なナンパなどしている場合では無かった…すまない、知花」
深く深く腰を折るヒューズに、知花は身を竦め、息を止めた。
「俺が君にしたことは責められて当然のことだ。気が晴れるまで怒ってくれて構わないし、金輪際、目の前に現れるなと言うのならば………大人しく従う」
言い切った後で、喉の奥を冷え切った空気が掠めていく。
それなのに汗は滲み、ドクドクと心臓は激しく鳴り響いて身体は熱かった。
「……一つだけ…良いですか?」
知花は少し屈んだ状態で、頭を上げようとしないヒューズに声を掛けた。
その声はか細く震えている。
同時にヒューズの心も不安に押し潰されそうになる。
「……何…だろうか…?」
嫌いだと、顔も見たく無いと罵られる覚悟もしては来た。
だが、それでも怖い。
知花の言葉を待つ時間がとても長く感じ、いつ地獄に堕とされるのかと気が気ではなかった。
緊張で溜まった唾液をごくりと飲み込んだ次の瞬間ー
「…私の気持ちは…邪魔でしたか?」
ヒューズは地面に顔を向けたまま、目を見開いた。
ほんの少しだけ顔を上げれば、そこには俯き、祈るように手を握りしめた知花がいる。
表情は確認できなくとも、唇が微かに震えている。
(あぁ…知花はこういう子だ…)
知花がヒューズを責めるわけがない。
いつでも、どんな些細なことでも気にかけ、諦めずに寄り添ってくれる。
だから好きになったのだ。
(…そんな風に思わせるほどに追い詰めたのは、俺だ)
ヒューズは大きく息を吸い込み、ハッキリと告げた。
「それは有り得ない」
勢いよく顔を上げ、新緑の瞳が真っ直ぐ知花を見つめる。
「知花、好きだ。もう一度、君との日々を過ごしたくてここまで来た。今度こそ、傍を離れないと誓う…だから…これから先、この命尽きるまで共に生きて欲しい!!」
ヒューズの目の前を甘いチョコレート色の髪が揺れた。
まるでぶつかるように、全力で飛び込んでくるのはこれで二度目だ。
懐かしい温もりと華奢な身体に笑みが溢れ、ヒューズは知花の足先が浮いてしまいそうになる程に、強く強く抱きしめた。
「ヒューズさん…!ヒューズ…さん!」
ヘーゼル色の瞳から、大粒の涙を流し、頬を擦り付ける彼女が愛しくて、ヒューズもまた知花の艶やかな髪にそっと頬を寄せた。
甘く、懐かしい香りを胸いっぱいに吸い込むと、二人同時に声が漏れた。
「…会いたかった」
二人の重なった声に、温かい幸福感が全身を満たしていく。
「…っと。そうだ、もう一つ、大事なことがあるんだ」
「?」
慌てた様子で知花を抱きしめる腕を緩めたヒューズは、自身の腰のポケットから一通の手紙を取り出した。
「これを君に…」
差し出されたのはローダンセの封蝋がされた手紙だ。
「知花は…ローダンセの花言葉を知っているか?」
「…えっと、すみません…ローダンセは知らなくて…」
「…じゃあ、宛名を見れば分かるよ」
トントンと指先で手紙を捲るように促される。
知花は促されるまま素直にひっくり返すと、そこに書かれた文字に言葉を失う。
不慣れではあるけれど、そこにはしっかりとした日本語で『親愛なる知花へ』と書かれていた。
「ローダンセの花言葉は、終わりのない友情っていうんだ」
知花は喜びで震える手から落ちてしまわぬように、手紙を胸の上へとそっと抱いた。
(――あぁ、ソフィアちゃんが手紙を届ける役割を与えてくれたから、ヒューズさんがこの世界にまた来れたんだ…)
優しくて
可憐で
気高くて
そして
友達想いの一人の女の子を思い出し、また知花の目からは感謝の想いと共に涙が溢れた。
ヒューズはその涙を掬い取るように、知花の頬を撫でる。
「知花…あの子の願いを叶えてくれるか…?」
直接彼女から耳にした訳ではない。
けれど知花は知っている。
きっと彼女ならこう願った筈だ。
だからこそ知花は、しっかりと首を縦に振る。
今度は知花が問う。
「…それは、ヒューズさんの願いでもありますか?」
目尻を下げるように微笑んだヒューズも、しっかりと頷く。
「そして、それは知花のーー」
二人の声は重なっていく
遠く遠く、離れた世界へ届くように
二人のその先を願ってくれた、あの子を想いながら
≪完≫
陽が落ち始め、寒さがより厳しくなる帰り道、知花は三人で訪れた神社の前でふと立ち止まった。
信心深い人間ではないけれど、長年続けてきた慣習を突然止めるのは些か気持ちが悪かった。
知花は迷うことなく鳥居へ向かって階段を上り始める。
(…あの時、ヒューズさんは何をお願いしてたんだろう。お願いは叶ったのかな…。ソフィアちゃん、幸せに過ごせてるかな…?)
知花の記憶が正しければ、ソフィアの婚礼の儀も済んでいる頃だろう。
きっと誰よりも可愛くて、美しい花嫁になっている彼女を想像して笑みが溢れた。
境内に入り周りを見渡すが、もう既に世間が思うお正月はとうに過ぎているせいで、人影は殆ど見られない。
知花は手水舎で清め終えると、賽銭箱の前へと向かう。
正直、今の知花の願いはどれだけお金を投げ入れたとしても、神様も叶えるのは難しいと思う。
(だったら…願うことは決まってる。どうか、ヒューズさんと、ソフィアちゃんの願いが叶いますように)
両手を合わせ、ただ祈る。
ひょっとしたら神様だったら、この想いごと遠くの異世界まで届けてくれるかもしれない。
「…よし!」
礼をし終えた知花が階段から下りようとした時、不意に足を止めた。
すぐ隣にある社務所にあるのは、以前も彼等と共に引いた御神籤だ。
(引いて…みようかな)
迷ってばかりの自分が、神様にどう映っているのかが知りたくなった。
文字が見えぬように、巫女から渡された御神籤をそっと開く。
「…大吉」
見間違いでは無いかともう一度見直してみたが、やはりそこに記された文字は大吉。
知花としては凶が出た方が気が楽だった。
なぜなら、今がどん底ならばこれ以上悪くなることはないと安心出来たからだ。
大吉の御籤を握りしめたまま、がっくりと肩を落とす。
それなのに知花は幾つもある項目の中から、待ち人の欄を探していた。
「待ち人、……来たる」
はっきりと言い切る神様に、流石の知花も顔を顰めた。
(…ここの御籤当たらない……来るも何も、もうこの世界にはいないんだから、待つどころか会いに行くことすら出来ないのに)
普段なら大吉の御籤は真っ先に持って帰り、手帳に挟んでは時々見返していただろう。
けれどこの日は他の御籤と同じように、結んで帰ることにした。
鈴なりになった御神籤掛けの前へとやって来ると、そっと縦折りにし紐の空いた隙間へと通す。
(外れる御神籤なんて、持っていても嬉しくない)
心の中で神様への悪態をついた時、御籤を結ぶ知花の右後ろからコツンという革靴の音がした。
知花は邪魔にならぬように一歩左へ寄るが、その人物は後ろから声を掛けてきた。
「…あの、すみません…!少し宜しいでしょうか?」
御籤を結んでいたはずの、知花の手がピタりと止む。
聞き覚えのある低い声。
もう一度聞きたいと、会いたいと願ったあの人とそっくりな声がした。
また一歩、また一歩とその革靴の音が近づき、そしてようやく知花の隣へと辿り着く。
知花はその靴音が聞こえる度に大きくなる自分の鼓動を、必死に抑えつつ隣を見上げた。
そこに立っていたのは、艶やかな黒髪に、新緑のエメラルドの瞳、見覚えのあるダークグリーンのマフラーを巻いた青年ーーヒューズだった。
「…えっと…俺、日本に来たばかりで、余り日本語がわからなくて、この御神籤の…嫁取り、婿取り、人をかかへる万よし……って」
「ヒュー…ズ…さん?どうして…ここに…?」
「……!」
自身のことを忘れているはずの知花に、名を呼ばれたことにヒューズは身構える。
二人の間を緊張感と沈黙が包むが、肝心の知花が怒っているというよりも怯えているように見えて、身構えていたヒューズはそっと肩の力を抜き知花に語りかけた。
「……記憶が…戻っているのか?」
こくんと頷く知花に、ヒューズは額を押さえ大きく息を吐いた。
その溜め息は結局は彼女を苦しめていた罪悪感から出たものだった。
「……下手なナンパなどしている場合では無かった…すまない、知花」
深く深く腰を折るヒューズに、知花は身を竦め、息を止めた。
「俺が君にしたことは責められて当然のことだ。気が晴れるまで怒ってくれて構わないし、金輪際、目の前に現れるなと言うのならば………大人しく従う」
言い切った後で、喉の奥を冷え切った空気が掠めていく。
それなのに汗は滲み、ドクドクと心臓は激しく鳴り響いて身体は熱かった。
「……一つだけ…良いですか?」
知花は少し屈んだ状態で、頭を上げようとしないヒューズに声を掛けた。
その声はか細く震えている。
同時にヒューズの心も不安に押し潰されそうになる。
「……何…だろうか…?」
嫌いだと、顔も見たく無いと罵られる覚悟もしては来た。
だが、それでも怖い。
知花の言葉を待つ時間がとても長く感じ、いつ地獄に堕とされるのかと気が気ではなかった。
緊張で溜まった唾液をごくりと飲み込んだ次の瞬間ー
「…私の気持ちは…邪魔でしたか?」
ヒューズは地面に顔を向けたまま、目を見開いた。
ほんの少しだけ顔を上げれば、そこには俯き、祈るように手を握りしめた知花がいる。
表情は確認できなくとも、唇が微かに震えている。
(あぁ…知花はこういう子だ…)
知花がヒューズを責めるわけがない。
いつでも、どんな些細なことでも気にかけ、諦めずに寄り添ってくれる。
だから好きになったのだ。
(…そんな風に思わせるほどに追い詰めたのは、俺だ)
ヒューズは大きく息を吸い込み、ハッキリと告げた。
「それは有り得ない」
勢いよく顔を上げ、新緑の瞳が真っ直ぐ知花を見つめる。
「知花、好きだ。もう一度、君との日々を過ごしたくてここまで来た。今度こそ、傍を離れないと誓う…だから…これから先、この命尽きるまで共に生きて欲しい!!」
ヒューズの目の前を甘いチョコレート色の髪が揺れた。
まるでぶつかるように、全力で飛び込んでくるのはこれで二度目だ。
懐かしい温もりと華奢な身体に笑みが溢れ、ヒューズは知花の足先が浮いてしまいそうになる程に、強く強く抱きしめた。
「ヒューズさん…!ヒューズ…さん!」
ヘーゼル色の瞳から、大粒の涙を流し、頬を擦り付ける彼女が愛しくて、ヒューズもまた知花の艶やかな髪にそっと頬を寄せた。
甘く、懐かしい香りを胸いっぱいに吸い込むと、二人同時に声が漏れた。
「…会いたかった」
二人の重なった声に、温かい幸福感が全身を満たしていく。
「…っと。そうだ、もう一つ、大事なことがあるんだ」
「?」
慌てた様子で知花を抱きしめる腕を緩めたヒューズは、自身の腰のポケットから一通の手紙を取り出した。
「これを君に…」
差し出されたのはローダンセの封蝋がされた手紙だ。
「知花は…ローダンセの花言葉を知っているか?」
「…えっと、すみません…ローダンセは知らなくて…」
「…じゃあ、宛名を見れば分かるよ」
トントンと指先で手紙を捲るように促される。
知花は促されるまま素直にひっくり返すと、そこに書かれた文字に言葉を失う。
不慣れではあるけれど、そこにはしっかりとした日本語で『親愛なる知花へ』と書かれていた。
「ローダンセの花言葉は、終わりのない友情っていうんだ」
知花は喜びで震える手から落ちてしまわぬように、手紙を胸の上へとそっと抱いた。
(――あぁ、ソフィアちゃんが手紙を届ける役割を与えてくれたから、ヒューズさんがこの世界にまた来れたんだ…)
優しくて
可憐で
気高くて
そして
友達想いの一人の女の子を思い出し、また知花の目からは感謝の想いと共に涙が溢れた。
ヒューズはその涙を掬い取るように、知花の頬を撫でる。
「知花…あの子の願いを叶えてくれるか…?」
直接彼女から耳にした訳ではない。
けれど知花は知っている。
きっと彼女ならこう願った筈だ。
だからこそ知花は、しっかりと首を縦に振る。
今度は知花が問う。
「…それは、ヒューズさんの願いでもありますか?」
目尻を下げるように微笑んだヒューズも、しっかりと頷く。
「そして、それは知花のーー」
二人の声は重なっていく
遠く遠く、離れた世界へ届くように
二人のその先を願ってくれた、あの子を想いながら
≪完≫
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