8 / 71
微笑み8
しおりを挟む
教室へ着くと、後から来た生徒達がシオンを取囲みシオンの馬で颯爽と駆けていた勇姿を褒め称えた。実際に接触事故を起こしそうになった瞬間を見た生徒もいて、ユーリの周りにも人だかりが出来ていた。
「私のミスでシオン様にもご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、私を助けてくれたシオン様がとても凛々しく、格好良かったのです!」
おおっ!!!
ユーリの演説にも似たシオンの勇姿を語る様はクラスメイト達、全員が聞いていた。シオンにも別の人だかりが出来ていたが、シオンは戸惑うばかりで適当に相づちを打っていた。
「それにしてもどうして馬で登校したのですか?」
「それは………ち、」
シオンは遅刻しそうだからと言いそうになって、止めた。だってそのせいで急いでいて人を引きそうになりましたなんて言えないよ~
だから……
「今朝は天気が良くて気持ち良さそうだったから」
キャーキャー!!!
流石はシオン様ですわ!考える事が違います!素敵です!
うんうん!!!同意する声多数あり
シオンが言った何気無い一言でシオンの株はうなぎ登りだ。そしてシオンの気分は駄々下がりだった。自己嫌悪で。
『言えない。遅刻しそうだったから馬で駆けて来たなんて、とても言えないのよ!この状況は』
頭を抱えるシオンだった。
・
・
・
・
・
・
昼休みになりました。
なんだかんだで、セーラ王女とユーリさんは仲良くなったみたいです。
「セーラ王女様も大聖堂都市に住んで居たのですね!」
「そうよ。王族ともなると色々な経験をしなさいと言うのが我が王家の習わしなのよ。無論、スールの関係もヤりましたわ♪」
じゅるり………じゃない、ゴクリッ
「では、セーラ王女様もシオン様の事を……?」
「ユーリさんも?」
コクリッ
通じ合う2人と書いて【心の友】と呼ぶ。
二人ともシオン姉妹の契りを結び、スールの関係に成りたいと思っていたからだ。スールの関係イコール特別に親しいとみなされるからだ。そしてあわよくばシオンと………
(ここらは大人の時間のため自粛中)
「はぁ~シオン様をグラン・スール(姉)として私達がプティ・スール(妹)になって色々と指導して貰いたいわね~」
「そうですね~憧れますわ~」
2人はガシッと力強く握手を交わし、同じ趣味の下に親睦を深めるのだった。
ゾクリッ
シオンその時、悪寒が走ったという。
「シオン嬢、大丈夫ですか?」
コクリッと頷いた。
昼休みの学食にシオン達は居た。
左右には、レオン王子とクロウ王子、目の前にはアーレストが陣取っていた。学食の一角がキラキラした人物達に占拠されている状態である。ちなみに、目の前のアーレストの左右にセーラ王女とユーリがいた。
「シオン様はパスタを選ばれたのですね。私もパスタにすれば良かったですわ」
「でもセーラ王女のムニエルとオムライスも美味しそうですね」
「そうね~」
女子達の会話になかなか入れない男性陣であった。
クロウはすぐに自分の食事を終えて、シオンを観察していた。しかし……
「シオン様もオムライスが気になるのですか?」
パスタをくるくると自分の髪の毛みたいに巻きながら目の前のオムライスをチラチラッと見ていたのがバレた様だ。
「シオン様!はい、あーん♪」
セーラ王女は本当に冗談のつもりでオムライスをスプーンですくってシオンの前に持っていった。王族貴族としてはマナー違反だが、学生の身であり学食にいるのだから多少は許される。
するとシオンは、パクりっと食べた。それに驚いたのは周りの人々であった。クロウもその手があったのか!とすでに食べ終わった自分の皿を恨めしそうに見た。
「………美味しい。セーラ王女も…はいっ!」
シオンもフォークに巻いたパスタをセーラ王女に持っていった。
「……おあいこ」
予想外の展開に、セーラ王女は心の中でも跳び跳ねていた。
ワーイ!シオン様との間接キスですわー♪
♪ヽ(´▽`)/
パクりっ!
「う~ん!!!!美味し過ぎますわーーー!!!!」
羨ましそうにその光景を見つめる周囲だったが、その代償はあったようだ。セーラ王女は見てしまった。目の前にいるシオンの幸せそうな微笑みを!
はうわっ!!!
幸せの絶頂にいたセーラ王女には刺激が強すぎて倒れてしまった。すぐに従者の者がセーラ王女を保険室へ運んでいった。
「全く、我が妹ながらうらやまけしからん………騒がしい事だ」
妹を羨ましく見詰めていたレオン王子だったが、同性とは言えシオンと間接キスをした妹に一言いわないと気が済まなく一緒に付いていった。
「セーラ王女も羽目を外し過ぎましたね。私もやりたかったわ」
ちょっと怒り気味にユーリも事の顛末を見守っていたのだ。
アーレストは虎視眈々とシオンと御近づきになる機会を窺っており、今は様子見の状態だった。シオンの様子では恋路より食い気と睨み、すぐに誰かと恋仲にはならないと踏んで、今は情報収集に努めている。
こうして騒がしい昼食は終了したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
なかなか進まなくなったので、ちょっと考えます。
そろそろ、恋愛要素いれないとタイトル詐欺になっちゃう!
ぐふふふ、誰とのカップリングしようかなー?
ちなみに、登場人物を増やすと私が管理するのが大変なので登場人物は極力減らしています。
イケメンズ以外では護衛騎士と担任ぐらいかな?
φ(゜゜)ノ゜
今の所は………予定は未定ですので今後の展開で変わって来ます。
シオン
ゴットブローー!!!
愚者の声
「ぐはぁ!?」
みぞおちが…………
愚者の声
「き、貴様!何をする!」
シオン
「貴方の大変なんて関係ないのよ!もっと、ストーリーを面白くするために考えなさい!」
愚者の声
ひいぃぃぃぃ!!!!
(゜ロ゜ノ)ノ
時間が出来ましたら【イラスト】を入れていきます。
(睡眠時間削られる~)
( ;∀;)
「私のミスでシオン様にもご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、私を助けてくれたシオン様がとても凛々しく、格好良かったのです!」
おおっ!!!
ユーリの演説にも似たシオンの勇姿を語る様はクラスメイト達、全員が聞いていた。シオンにも別の人だかりが出来ていたが、シオンは戸惑うばかりで適当に相づちを打っていた。
「それにしてもどうして馬で登校したのですか?」
「それは………ち、」
シオンは遅刻しそうだからと言いそうになって、止めた。だってそのせいで急いでいて人を引きそうになりましたなんて言えないよ~
だから……
「今朝は天気が良くて気持ち良さそうだったから」
キャーキャー!!!
流石はシオン様ですわ!考える事が違います!素敵です!
うんうん!!!同意する声多数あり
シオンが言った何気無い一言でシオンの株はうなぎ登りだ。そしてシオンの気分は駄々下がりだった。自己嫌悪で。
『言えない。遅刻しそうだったから馬で駆けて来たなんて、とても言えないのよ!この状況は』
頭を抱えるシオンだった。
・
・
・
・
・
・
昼休みになりました。
なんだかんだで、セーラ王女とユーリさんは仲良くなったみたいです。
「セーラ王女様も大聖堂都市に住んで居たのですね!」
「そうよ。王族ともなると色々な経験をしなさいと言うのが我が王家の習わしなのよ。無論、スールの関係もヤりましたわ♪」
じゅるり………じゃない、ゴクリッ
「では、セーラ王女様もシオン様の事を……?」
「ユーリさんも?」
コクリッ
通じ合う2人と書いて【心の友】と呼ぶ。
二人ともシオン姉妹の契りを結び、スールの関係に成りたいと思っていたからだ。スールの関係イコール特別に親しいとみなされるからだ。そしてあわよくばシオンと………
(ここらは大人の時間のため自粛中)
「はぁ~シオン様をグラン・スール(姉)として私達がプティ・スール(妹)になって色々と指導して貰いたいわね~」
「そうですね~憧れますわ~」
2人はガシッと力強く握手を交わし、同じ趣味の下に親睦を深めるのだった。
ゾクリッ
シオンその時、悪寒が走ったという。
「シオン嬢、大丈夫ですか?」
コクリッと頷いた。
昼休みの学食にシオン達は居た。
左右には、レオン王子とクロウ王子、目の前にはアーレストが陣取っていた。学食の一角がキラキラした人物達に占拠されている状態である。ちなみに、目の前のアーレストの左右にセーラ王女とユーリがいた。
「シオン様はパスタを選ばれたのですね。私もパスタにすれば良かったですわ」
「でもセーラ王女のムニエルとオムライスも美味しそうですね」
「そうね~」
女子達の会話になかなか入れない男性陣であった。
クロウはすぐに自分の食事を終えて、シオンを観察していた。しかし……
「シオン様もオムライスが気になるのですか?」
パスタをくるくると自分の髪の毛みたいに巻きながら目の前のオムライスをチラチラッと見ていたのがバレた様だ。
「シオン様!はい、あーん♪」
セーラ王女は本当に冗談のつもりでオムライスをスプーンですくってシオンの前に持っていった。王族貴族としてはマナー違反だが、学生の身であり学食にいるのだから多少は許される。
するとシオンは、パクりっと食べた。それに驚いたのは周りの人々であった。クロウもその手があったのか!とすでに食べ終わった自分の皿を恨めしそうに見た。
「………美味しい。セーラ王女も…はいっ!」
シオンもフォークに巻いたパスタをセーラ王女に持っていった。
「……おあいこ」
予想外の展開に、セーラ王女は心の中でも跳び跳ねていた。
ワーイ!シオン様との間接キスですわー♪
♪ヽ(´▽`)/
パクりっ!
「う~ん!!!!美味し過ぎますわーーー!!!!」
羨ましそうにその光景を見つめる周囲だったが、その代償はあったようだ。セーラ王女は見てしまった。目の前にいるシオンの幸せそうな微笑みを!
はうわっ!!!
幸せの絶頂にいたセーラ王女には刺激が強すぎて倒れてしまった。すぐに従者の者がセーラ王女を保険室へ運んでいった。
「全く、我が妹ながらうらやまけしからん………騒がしい事だ」
妹を羨ましく見詰めていたレオン王子だったが、同性とは言えシオンと間接キスをした妹に一言いわないと気が済まなく一緒に付いていった。
「セーラ王女も羽目を外し過ぎましたね。私もやりたかったわ」
ちょっと怒り気味にユーリも事の顛末を見守っていたのだ。
アーレストは虎視眈々とシオンと御近づきになる機会を窺っており、今は様子見の状態だった。シオンの様子では恋路より食い気と睨み、すぐに誰かと恋仲にはならないと踏んで、今は情報収集に努めている。
こうして騒がしい昼食は終了したのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
なかなか進まなくなったので、ちょっと考えます。
そろそろ、恋愛要素いれないとタイトル詐欺になっちゃう!
ぐふふふ、誰とのカップリングしようかなー?
ちなみに、登場人物を増やすと私が管理するのが大変なので登場人物は極力減らしています。
イケメンズ以外では護衛騎士と担任ぐらいかな?
φ(゜゜)ノ゜
今の所は………予定は未定ですので今後の展開で変わって来ます。
シオン
ゴットブローー!!!
愚者の声
「ぐはぁ!?」
みぞおちが…………
愚者の声
「き、貴様!何をする!」
シオン
「貴方の大変なんて関係ないのよ!もっと、ストーリーを面白くするために考えなさい!」
愚者の声
ひいぃぃぃぃ!!!!
(゜ロ゜ノ)ノ
時間が出来ましたら【イラスト】を入れていきます。
(睡眠時間削られる~)
( ;∀;)
13
あなたにおすすめの小説
田舎娘をバカにした令嬢の末路
冬吹せいら
恋愛
オーロラ・レンジ―は、小国の産まれでありながらも、名門バッテンデン学園に、首席で合格した。
それを不快に思った、令嬢のディアナ・カルホーンは、オーロラが試験官を買収したと嘘をつく。
――あんな田舎娘に、私が負けるわけないじゃない。
田舎娘をバカにした令嬢の末路は……。
どうして私にこだわるんですか!?
風見ゆうみ
恋愛
「手柄をたてて君に似合う男になって帰ってくる」そう言って旅立って行った婚約者は三年後、伯爵の爵位をいただくのですが、それと同時に旅先で出会った令嬢との結婚が決まったそうです。
それを知った伯爵令嬢である私、リノア・ブルーミングは悲しい気持ちなんて全くわいてきませんでした。だって、そんな事になるだろうなってわかってましたから!
婚約破棄されて捨てられたという噂が広まり、もう結婚は無理かな、と諦めていたら、なんと辺境伯から結婚の申し出が! その方は冷酷、無口で有名な方。おっとりした私なんて、すぐに捨てられてしまう、そう思ったので、うまーくお断りして田舎でゆっくり過ごそうと思ったら、なぜか結婚のお断りを断られてしまう。
え!? そんな事ってあるんですか? しかもなぜか、元婚約者とその彼女が田舎に引っ越した私を追いかけてきて!?
おっとりマイペースなヒロインとヒロインに恋をしている辺境伯とのラブコメです。ざまぁは後半です。
※独自の世界観ですので、設定はゆるめ、ご都合主義です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】前提が間違っています
蛇姫
恋愛
【転生悪役令嬢】は乙女ゲームをしたことがなかった
【転生ヒロイン】は乙女ゲームと同じ世界だと思っていた
【転生辺境伯爵令嬢】は乙女ゲームを熟知していた
彼女たちそれぞれの視点で紡ぐ物語
※不定期更新です。長編になりそうな予感しかしないので念の為に変更いたしました。【完結】と明記されない限り気が付けば増えています。尚、話の内容が気に入らないと何度でも書き直す悪癖がございます。
ご注意ください
読んでくださって誠に有難うございます。
「いらない」と捨てられた令嬢、実は全属性持ちの聖女でした
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・エヴァンス。お前との婚約は破棄する。もう用済み
そう言い放ったのは、五年間想い続けた婚約者――王太子アレクシスさま。
広間に響く冷たい声。貴族たちの視線が一斉に私へ突き刺さる。
「アレクシスさま……どういう、ことでしょうか……?」
震える声で問い返すと、彼は心底嫌そうに眉を顰めた。
「言葉の意味が理解できないのか? ――お前は“無属性”だ。魔法の才能もなければ、聖女の資質もない。王太子妃として役不足だ」
「無……属性?」
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる