【改稿版】微笑みの悪役令嬢!~微笑むだけで上手くいくものですわ~

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微笑み43

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申し訳ございません。
ストックが無くなったので次の更新は1週間後になります。

よろしくお願い致します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


港の方へ行くと騎士団の一行が見えてきた。
騎士団はざっと20名ほどの小隊だった。

「流石の王国の騎士団も海の魔物相手に手を焼いているようですね」
「そのようね。沖合にでる大型船はすでに無く、新たに別の港から手配するには時間が掛かります。更にいえば、あの鋼鉄の鎧兜で海に落ちれば、溺死間違いなしでしょう」

騎士団って何かプライドがあるのか、必ずフルフェイスの鎧兜を着て任務に当たるんですよねー!

流石の小舟に乗ってでは戦えませんよね?

「すみませーーーん!」

アルカが大声で声を掛けた。
振り向く騎士達が驚きの声を上げた。

「あ、あなた達はS級の冒険者ではありませんか!?」

騎士の1人が声を上げた。

「あら?私達をご存知で?」
「少し前にワイバーンの討伐で御一緒になった者です。奇遇ですね!」

ああっ!
あの時の!?

「正直、我々では海の魔物相手にどうするか悩んでいた所です。隊長!S級冒険者に助力をお願いしませんか!」

話好きの騎士が振り返り、隊長に声を掛けた。

「むぅ………」

隊長と呼ばれた騎士は迷いがあるのか首を傾げた。

「今回の依頼、私達にも手伝わせて下さい。町の人々の困窮に黙って見ているなんてできません!」

!?

「わかった。よろしく頼む……」

そして騎士団と作戦会議を開いた。
騎士団は鉄の網を投げ込み、動きを封じて弓かモリを投げて倒す予定だったみたい。

「だが、中型の漁船もほとんどが破壊され、小舟しか残ってないそうなんだ。我々には魔術師がほとんどいないので、どうしものかと考えていたんだ」

なるほど。
ってか騎士団の皆さん、その重たい鎧兜を脱ぎましょうよ?

「私に考えがあります。小舟にロープを付けて囮に使うんです。掛かればロープを引いて大型の魔物を引っ張り上げるんです」

「なるほど。向こうから来てもらうのか。だが、途中で小舟を離したら終わりだぞ?」
「小舟の上には撒菱(マキビシ)を付けた網を乗せて置くんです。きっと身体に食い込んで取れなくなりますよ」

!?

「なかなか、えげつない作戦だな。魔物に同情するよ」

こうして小舟に丈夫なロープを付けて総勢20人以上で大型の魔物を釣る事になった。

「まさかここで漁業をするハメになるとは思わなかったな」
「本当に。だが海で溺れるよりはマシだろう?」
「どんな魔物なんだろうな?」

騎士団の騎士達がロープを持ちながら準備していました。

「でも小舟にカカシまで乗せるなんて凝ってますね」
「一応、人が乗ってないと襲わないかも知れないじゃないですか?」

小舟は風魔法でゆっくりと沖合に流れて行った。
すると海底から黒い影が出てきたと思うと、巨大な足が小舟を巻き付く様に現れた。

「やはり海の大型の魔物といえば、タコかイカだよね~~」

シオンが気の抜ける声を上げた。

「シオンお嬢様………はぁ~」
( ´Д`)=3

呆れた顔で深いため息をつくアルカに、ナイカは笑いなが言った。

「お嬢様~、食い意地も良いのですが、古来より海のタコやイカと言った魔物が現れると、エロいことされるのが定番ですよ~~」

!?

「本当に!?私、ピンチ???」

驚くシオンに騎士団のメンバーが怒りをあらわにした。

『『微笑みの令嬢にエロい事を、させてたまるかっ!?』』

騎士団の気持ちが1つになった瞬間だった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「エロいこと書けるかなぁ~♪」

シオン
「えっちぃのはダメです!」

愚者の声
「貴様!どこぞの委員長かっ!?それとも金髪のロリ少女かっ!」

シオン
「何を言っているのかわかりませんが、煩悩塊は焼却処分としましょう」

愚者の声
「ふはははは!魔法の絶対防御結界発動!どうだ?手がだせまい!」

シオン
「では、このホースを持ってスイッチオン♪」

うぎゃーーーー!!!!
なんで?
魔法の絶対防御結界が…………


シオン
「火炎放射器ですわ♪」

ば、バカな!?

シオン
「悪・即・滅却処分デスわ♪」

うぎゃーーーー!!!!
ガクッ


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