異世界転生戦記!少女は能力を封印されて、異世界で勝ち上がっていく(仮)

naturalsoft

文字の大きさ
100 / 101
第5章:邪神復活編

戦いの果てに─

しおりを挟む
歓声が響き渡った。

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!

やったーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

「やったよ~!」
「やりましたわ♪」
「やったのじゃー!」
「よしっ!!!!」

各自が喜びに沸いた。しかし、女神リューシンと女神セレスティーナは油断なく邪神のいた場所を見つめていた。

「セレス?どうしたの?」

シオンが近付くと、セレスティーナが叫んだ!

『シオン!来てはダメ!邪神はまだ滅んでいない!』

セレスティーナが叫んだと同時だった!クレーターから黒い瘴気が溢れ出し、シオンへ襲い掛かった!

『させん!《光の障壁》!!!』

女神リューシンが光の壁を作り、邪神の瘴気を防いだ。

『ぐっ!?最後の悪足掻きを………!?』

『殺してやる!殺してやる!殺してやる!殺してやる!殺してやる!殺してやる!』

すでに自我が崩壊しているのか、黒い瘴気から邪神の怨嗟の声が響き渡る。

『クソッ!力が………』

大技を放ったばかりで、極端に魔力が落ちている状態で、邪神の瘴気を防ぐのに限界があった。

バッリッーーーーン!!!!!

邪神の瘴気は女神リューシンを素通りし、シオンに襲い掛かった!

「このーーーー!!!!」

シオンは邪神の瘴気を魔力の刀で斬るが、瘴気は止まることなくシオンを包み込んでしまった。

「シオーーーーーン!!!!!」

レグルスは邪神の瘴気に飛び込んだが、弾き飛ばされた。

「ぐわっ!?」

レグルスの元に各チームが集まる。

「大丈夫か!?」
「俺の事よりシオンを!!!!」

レグルスは叫ぶが、すでにシオンは黒い瘴気に包まれ姿が見えなくなっていた。

『クククッ!この小娘をドロドロに溶かしてやったわ!あはははははははは!!!!!!!』

邪神は狂ったように笑い続けた。

「そ、そんな………」
「嘘よ!!!!」
「あ、ありえない!」
「シオンが死ぬわけ………」

邪神の笑い声に絶望していく仲間達、女神リューシンですら目を反らし、自分の不甲斐なさに震えている。

その時だった!邪神の瘴気から光が溢れてくたのは………

『ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!』

溢れる光は邪神の瘴気を浄化し、ダメージを与える。そして、薄れていく瘴気から横たわるシオンの姿が見えた。

「シオン!!!!」

レグルスは痛む身体でシオンに近寄ろうとしたが、女神リューシンがそれを止めた。

『待て!誰か………いる!』

シオンの側に光輝く物体があり、それはだんだんと人の形を作っていった。それを見たセレスティーナは口を抑え息を飲んだ。

『セレネティーア………なの?』

かつて、戦いに敗れ消滅した妹のセレネティーアだった。

『お姉様……私はシオンに加護を与えた際、魂の一部を加護に移していました。魂の残りカスです。でも、最後に邪神からシオンを救えて良かった……』

『セレネティーアーーーーーーー!!!!!!!』

セレスティーナは叫びながら手を伸ばす。

しかし、手の届く瞬間にセレネティーアは光の粒子となって消えていった。

『最後にシオンを守れて良かった………ありがとう。そしてごめんなさい………』

そう言ってセレネティーアは完全に消えていった。

『女神セレネティーア…………大きな借りが出来てしまったのぅ………すまん!そしてありがとう!』

女神リューシンは目を閉じて黙祷を捧げた。

『今度こそ邪神の消滅を確認したわ。もう大丈夫よ!』

涙を拭きながら女神セレスティーナは拡声魔法を使い邪神の消滅を宣言した。

こうして因縁のある邪神との戦いは決着したのだった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】

愚者の声
「長い間、お付き合い頂きありがとうございます!エピローグを挟んでもうすぐで完結となります!」








しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『辺境伯一家の領地繁栄記』スキル育成記~最強双子、成長中~

鈴白理人
ファンタジー
ラザナキア王国の国民は【スキルツリー】という女神の加護を持つ。 そんな国の北に住むアクアオッジ辺境伯一家も例外ではなく、父は【掴みスキル】母は【育成スキル】の持ち主。 母のスキルのせいか、一家の子供たちは生まれたころから、派生スキルがポコポコ枝分かれし、スキルレベルもぐんぐん上がっていった。 双子で生まれた末っ子、兄のウィルフレッドの【精霊スキル】、妹のメリルの【魔法スキル】も例外なくレベルアップし、十五歳となった今、学園入学の秒読み段階を迎えていた── 前作→『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...