【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft

文字の大きさ
7 / 44

トラブル

しおりを挟む
さらに一泊して、そろそろ旅たとうとした時、トラブルが舞い込んできた。

「シオン、まずい事になった」

女神像が輝きを放った事は街中で噂になっており、それと同時に新たな神託を受けた聖女の話も広まっていた。

「どうしたの?」
「シオンの似顔絵が出回っているんだ」

なんだって~ーー!?

ジークの持ってきた似顔絵は余り似てなかったが、シオンの特徴を押さえていた。

「まさかここまでされるとは思ってなかったよ。街の入口も検問が強化されていて、顔を隠したフードでは通れないよ」
「フードを取ったら一発でバレるね」

まぁ、手がない訳じゃないんだけどね。

「ジーク、実は───」

シオンは風魔法で空を飛んで城壁を越える手を話した。

「なるほど。それじゃ、自分が先に馬車で外に出て、夜に合流すれば良いのかな?」
「そうだね。流石にこの騒ぎの中じゃ、昼間に飛んだら誰かに見られて、余計な騒ぎになりかねないしね。夜に黒い外套を着て飛べばわからないと思うよ」

「でも、シオンを1人にするのは心配だな」
「もう!私は大丈夫だよ!」
「誰のせいでこんな騒ぎになっているのかな?」

!?

女神様のせいだけど、シオンは否定できなかった。

「申し訳ございません!」
「わかればよろしい」

「「ぷっ、あはははははっ!」」

2人して笑い出した。

「ごめんね。迷惑をかけて」
「別にいいよ。シオンといると楽しいし、退屈しないから」

取り敢えず、門の閉まる夕方までは一緒にいて、門が閉まるギリギリに外に出ることで話が決まった。

「南門を出ると、南に小さな森があるからそこで合流しよう。森の入口で待っているよ」
「大丈夫?危なくない?」

「これでもシオンの護衛も兼ねてついてきたんだよ?そうやすやすと盗賊とかにやられないから」

シオンはジークに予備のマジック・ボードを渡した。

「これは?」
「私の作ったマジック・ボードっていうの。魔力を込めると30センチぐらい浮いて移動できるんだよ」

!?

「すごいじゃないか。これがあれば馬車は要らなかったね」
「ううん、馬車の旅の方が楽しかったからジークには感謝しているよ」

はにかむシオンは可愛い・・・じゃない。
シオンの素直な感謝にジークは嬉しく感じるのであった。ジークもマジック・バックを持っていたので閉まった。

そして夕暮れになり馬車でジークは外に出た。時間帯もあって馬車の中をあらためられたが、変なものはないので問題なかった。そして街道から離れて、南の森の入口に馬車を止めた。

「一応、シオンが魔物避けの魔道具を渡してきたけど、大丈夫そうだな」

流石のジークも森の深い暗闇は少し恐ろしく感じた。
そんな時、森の中から悲鳴が聞こえてきた。

!?

「女性の悲鳴だと!?」

騎士としての条件反射で森へ駆け出した。
すると暗い森の中で灯りを見つけてその場所に向かって走った。
現場に着くと、女性っというよりシオンと同い年くらいの少女が、結界?を張って襲撃者から身を守っていた。

「お前達!何をしている!」

ジークは注意を引く為に大きな声で叫んだ!

「チッ、見られたからには生きては帰さん!」
「冒険者か?運のない奴だ」

襲撃者は5人。
そのうちの3人が同時に襲ってきた。
ジークは瞬時にこの襲撃者が手だれだとわかり、最大限の警戒をしつつ迎撃した。

『こいつら集団戦に慣れている。明らかに訓練を受けているな』

1人目が斬り込んで来たので剣を斜め下にずらしていなし、そのまま2人目を流れるように斬り伏せる。そのまま回転するように3人目を薙ぎ払い、後ろを向いて仲間が殺られて動揺して固まった所を上から上段斬りで倒した。

少女の前で見守っていたリーダー格の黒ずくめも動揺し、瞬時に動けなかった。
ジークはそのまま走り出して、斬り掛かった。

ガギンッと金属音が森に響き渡る。
正直なところ、ジークは冷や汗をかいていた。
初手で1人目の剣を受け流さずに、受けていたら2人目、3人目の剣を胴体に受けていたからだ。
長年の直感と、戦闘経験からとっさに身体が反応して助かったのだ。

リーダーの襲撃者もかなりやるようで、何度も剣戟が響き渡った。
その時、限界が来たのか少女の張った結界が消えそうになった。

!?

「目標だけでも!」

地面を蹴ってジークに泥を掛けることで一瞬の隙を作り、襲撃者は少女に斬り掛かった!

「待てっ!?」

ジークも一瞬遅れて後を追うが間に合わない。
剣が振り下ろされた時、また結界が張られた。

「な、なに!?」

驚く襲撃者を後ろからジークは斬り伏せた。

「ぎゃっ・・・」

ドサリッ

ようやく一息ついてから言った。

「危ないじゃないかシオン!」

そう、少女の前にシオンが立っていたのだった。



しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

【完結】出来の悪い王太子殿下の婚約者ですって? 私達は承諾しておりません!

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
恋愛
真実の愛は策略で生まれる ~王太子殿下の婚約者なんて絶対に嫌ですわ~  勉強は出来ず、実技も酷い。顔だけしか取り柄のない一番最初に生まれた王子というだけで、王太子の地位に就いた方。王国を支える3つの公爵家の令嬢達は、他国にも名の知れた淑女であり、王太子レオポルドの婚約者候補に名を連ねた。 「絶対にお断りだわ」 「全員一緒に断りましょうよ」  ちょうど流行している物語の主人公のように演出し、道化を演じて退場していただきましょう。王家も貴族のひとつ、慣習や礼儀作法は守っていただかないと困ります。公爵令嬢3人の策略が花開く!   ハッピーエンド確定、6話完結 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、ノベルアップ+ ※2022/05/25、小説家になろう 恋愛日間20位 ※2022/05/25、カクヨム 恋愛週間27位 ※2022/05/24、小説家になろう 恋愛日間19位 ※2022/05/24、カクヨム 恋愛週間29位 ※2022/05/23、小説家になろう 恋愛日間27位  ※2022/05/21、完結(全6話) ※2022/05/21、カクヨム 恋愛週間41位 ※2022/05/20、アルファポリス HOT21位 ※2022/05/19、エブリスタ 恋愛トレンド28位

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。 「…私、間違ってませんわね」 曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話 …だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている… 5/13 ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます 5/22 修正完了しました。明日から通常更新に戻ります 9/21 完結しました また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います

婚約破棄された令嬢、気づけば王族総出で奪い合われています

ゆっこ
恋愛
 「――よって、リリアーナ・セレスト嬢との婚約は破棄する!」  王城の大広間に王太子アレクシスの声が響いた瞬間、私は静かにスカートをつまみ上げて一礼した。  「かしこまりました、殿下。どうか末永くお幸せに」  本心ではない。けれど、こう言うしかなかった。  王太子は私を見下ろし、勝ち誇ったように笑った。  「お前のような地味で役に立たない女より、フローラの方が相応しい。彼女は聖女として覚醒したのだ!」

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

今、目の前で娘が婚約破棄されていますが、夫が盛大にブチ切れているようです

シアノ
恋愛
「アンナレーナ・エリアルト公爵令嬢、僕は君との婚約を破棄する!」  卒業パーティーで王太子ソルタンからそう告げられたのは──わたくしの娘!?  娘のアンナレーナはとてもいい子で、婚約破棄されるような非などないはずだ。  しかし、ソルタンの意味ありげな視線が、何故かわたくしに向けられていて……。  婚約破棄されている令嬢のお母様視点。  サクッと読める短編です。細かいことは気にしない人向け。  過激なざまぁ描写はありません。因果応報レベルです。

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される

黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」 無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!? 自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。 窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!

処理中です...