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☆聖女
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襲撃者を全て倒したジークは突然現れたシオンに声をかけた。
「もう!馬車のところに行ったら居なかったから探したよ~」
「それは悪かったよ。でもどこから現れたんだ?」
シオンは指を上に向けた。↑
「空から飛んで来ちゃったの」
ジークはそうだった。シオンは飛べるんだったと天を仰いだ。
「そういえばこの子は?」
「森から悲鳴が聞こえてきたから、駆け付けると賊に襲われていたんだよ。でもこの子、結界を張って身を守っていたよ」
「ふむふむ、それで明るかったのね。結界の灯りのおかげで見つけられたよ」
震えている少女にシオンは手を差し伸べた。
「ねぇ、大丈夫?もう安心だからね?」
座り込んで震えていた少女に優しく声を掛けた。
『こんなに震えて可哀想に』
ジークも男の自分より同じ女の子のシオンの方が良いだろうと思い見守っていた。
「お・・・」
「うん?なに?落ち着いて喋ってね」
少女が落ち着くまでゆっくり待つつもりだったが───
「お姉様ーーーーーー!!!!!!!!!」
!?
少女はシオンに飛び付くと胸に顔を押し付けて左右に振りながら怒涛の勢いで喋り出した。
「すごいデス!素晴らしいデス!カッコいいデス!美しいデス!命の恩人デス!大好きデス!」
おおぅ!?
「え、あ、うん?ちょ、ちょっと落ち着いて・・・」
なに!?この子!??
思っていた反応と違い戸惑うシオンと、なにが起きたのか頭がついていかないジークは固まっていた。
「お姉様の張った結界!私より密度が高く、洗練されていました。歴代最強の聖女と呼ばれていた自分が情けないデス!上には上がいると思い知りました!お姉様が最強の『大聖女』と呼ぶに相応しいお方デス!お姉様に比べたら、私なんて見習い聖女デス!」
なに言っているか戸惑ったけど、あの一瞬でシオンの張った結界の構築を見抜いたのか。
しかも気になるワードが出てきたな。
「君が現在のオラクル聖王国の『聖女』だって?」
「私とあんまり変わらないね」
「お姉様は何歳デスか?」
「私はもうすぐ14歳だよ」
「私は今年で13歳になったばかりです。やっぱりお姉様で間違いないデス♪」
どうやらお姉様は確定らしい。
「それでどうして聖女様がこんな森にいて襲われていたんだ?」
ジークが聞くと聖女ちゃんはプイッと横を向いて拒否した。
「男は嫌いデス!すぐに裏切るし。むさ苦しいし、話しかけないで下さいデス!」
イラっとしたがシオンが叱った。
「こらっ!命を助けてくれた人にその態度はダメだよ?ちゃんとお礼を言いなさい!」
「ううぅ、お姉様が言うなら・・・助けてくれてありがとう」
少し涙目でお礼を言うと、ジークは軽くため息を吐いてから言った。
「はぁ、もういいよ。それで詳しい話を聞かせて欲しいんだけど?自己紹介からしよっか。俺はジークだ」
「私はシオンっていうの。よろしくね♪」
「シオンお姉様・・・♪」
目をハートにさせて祈る少女にシオンは手を振った。
「それは良いから帰っておいで~」
気を取り直して
「私はヒジリと申します。改めて助けて頂きありがとうございます」
「ヒジリちゃんね。それで、なにがどうなっているの?」
ジークが周りに魔物の気配を感じて制した。
「ごめん。血の匂いで魔物が集まってきた。取り敢えず馬車に戻ろう」
「了解。その前にジーク、襲撃者の服や荷物を調べるよ」
!?
「敵の手がかりを探すのか。手早くやろう」
こうしてシオン達は森の入口まで戻ってきて馬車でその場を後にした。
馬車で移動中に話を聞いた。
なんでも、近隣の村の魔物避けの結界が壊されたので、緊急で向かう事になり護衛をつけて急いで向かったのだが、気付けば森の中で、馬車から無理矢理降ろされると、そのまま殺される所だったそうだ。
「昨日、女神像が光って、その場に私と同じくらいの少女も光ったそうなんです。多分ですが、私は教皇様と一緒に神官達の不正を調べていて、私を殺して、その新しい聖女を担ぎ上げるつもりなんだと思います」
!?
シオンとジークはお互いに顔を合わせた。
コソッ
「これって私のせいなの?」
「う~ん?直接ではないけれど、間接的にはそう言えるかも」
2人は急に罪悪感が襲ってきた。
「そ、それでどうしよっか?」
これから何処に行こうか迷った。
シオン達は戻る訳にはいかなかったからだ。
「それなら魔物避けの壊されたと言う村に行ってもらえますか?」
「えっ、でもそれは貴女を殺す為のウソなんじゃ?」
「それでも私は聖女です。本当かどうか確かめなければなりません」
初めてシオン達はヒジリの聖女としての覚悟に触れたような気がした。
「もう!馬車のところに行ったら居なかったから探したよ~」
「それは悪かったよ。でもどこから現れたんだ?」
シオンは指を上に向けた。↑
「空から飛んで来ちゃったの」
ジークはそうだった。シオンは飛べるんだったと天を仰いだ。
「そういえばこの子は?」
「森から悲鳴が聞こえてきたから、駆け付けると賊に襲われていたんだよ。でもこの子、結界を張って身を守っていたよ」
「ふむふむ、それで明るかったのね。結界の灯りのおかげで見つけられたよ」
震えている少女にシオンは手を差し伸べた。
「ねぇ、大丈夫?もう安心だからね?」
座り込んで震えていた少女に優しく声を掛けた。
『こんなに震えて可哀想に』
ジークも男の自分より同じ女の子のシオンの方が良いだろうと思い見守っていた。
「お・・・」
「うん?なに?落ち着いて喋ってね」
少女が落ち着くまでゆっくり待つつもりだったが───
「お姉様ーーーーーー!!!!!!!!!」
!?
少女はシオンに飛び付くと胸に顔を押し付けて左右に振りながら怒涛の勢いで喋り出した。
「すごいデス!素晴らしいデス!カッコいいデス!美しいデス!命の恩人デス!大好きデス!」
おおぅ!?
「え、あ、うん?ちょ、ちょっと落ち着いて・・・」
なに!?この子!??
思っていた反応と違い戸惑うシオンと、なにが起きたのか頭がついていかないジークは固まっていた。
「お姉様の張った結界!私より密度が高く、洗練されていました。歴代最強の聖女と呼ばれていた自分が情けないデス!上には上がいると思い知りました!お姉様が最強の『大聖女』と呼ぶに相応しいお方デス!お姉様に比べたら、私なんて見習い聖女デス!」
なに言っているか戸惑ったけど、あの一瞬でシオンの張った結界の構築を見抜いたのか。
しかも気になるワードが出てきたな。
「君が現在のオラクル聖王国の『聖女』だって?」
「私とあんまり変わらないね」
「お姉様は何歳デスか?」
「私はもうすぐ14歳だよ」
「私は今年で13歳になったばかりです。やっぱりお姉様で間違いないデス♪」
どうやらお姉様は確定らしい。
「それでどうして聖女様がこんな森にいて襲われていたんだ?」
ジークが聞くと聖女ちゃんはプイッと横を向いて拒否した。
「男は嫌いデス!すぐに裏切るし。むさ苦しいし、話しかけないで下さいデス!」
イラっとしたがシオンが叱った。
「こらっ!命を助けてくれた人にその態度はダメだよ?ちゃんとお礼を言いなさい!」
「ううぅ、お姉様が言うなら・・・助けてくれてありがとう」
少し涙目でお礼を言うと、ジークは軽くため息を吐いてから言った。
「はぁ、もういいよ。それで詳しい話を聞かせて欲しいんだけど?自己紹介からしよっか。俺はジークだ」
「私はシオンっていうの。よろしくね♪」
「シオンお姉様・・・♪」
目をハートにさせて祈る少女にシオンは手を振った。
「それは良いから帰っておいで~」
気を取り直して
「私はヒジリと申します。改めて助けて頂きありがとうございます」
「ヒジリちゃんね。それで、なにがどうなっているの?」
ジークが周りに魔物の気配を感じて制した。
「ごめん。血の匂いで魔物が集まってきた。取り敢えず馬車に戻ろう」
「了解。その前にジーク、襲撃者の服や荷物を調べるよ」
!?
「敵の手がかりを探すのか。手早くやろう」
こうしてシオン達は森の入口まで戻ってきて馬車でその場を後にした。
馬車で移動中に話を聞いた。
なんでも、近隣の村の魔物避けの結界が壊されたので、緊急で向かう事になり護衛をつけて急いで向かったのだが、気付けば森の中で、馬車から無理矢理降ろされると、そのまま殺される所だったそうだ。
「昨日、女神像が光って、その場に私と同じくらいの少女も光ったそうなんです。多分ですが、私は教皇様と一緒に神官達の不正を調べていて、私を殺して、その新しい聖女を担ぎ上げるつもりなんだと思います」
!?
シオンとジークはお互いに顔を合わせた。
コソッ
「これって私のせいなの?」
「う~ん?直接ではないけれど、間接的にはそう言えるかも」
2人は急に罪悪感が襲ってきた。
「そ、それでどうしよっか?」
これから何処に行こうか迷った。
シオン達は戻る訳にはいかなかったからだ。
「それなら魔物避けの壊されたと言う村に行ってもらえますか?」
「えっ、でもそれは貴女を殺す為のウソなんじゃ?」
「それでも私は聖女です。本当かどうか確かめなければなりません」
初めてシオン達はヒジリの聖女としての覚悟に触れたような気がした。
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