【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

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☆出発するよ〜

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あれから約束1ヶ月ほど過ぎた。
シオンはエルフにマジック・ボードの作り方を教えていた。
ジークやレオナは聖剣や魔剣の能力を使いこなす修行も行っていた。

「とうっ!」

ジークが天叢雲を投げると、手を突き出して戻れと念じる。すると手元に聖剣が戻ってきた。

「これは使えるな」
「そうね。万が一、剣を飛ばされても大丈夫だし、人質とかで剣を捨てろと言われても、相手の虚をつけるわ」

あーだこーだと、2人はシオンに負けじと新たな使い方を模索していた。
そしてヒジリも大聖堂に戻ってきたために、怪我人などの治療を行っていた。

「それにしても流石はシオンお姉様デス」

今まで回復魔法が使える神官が対応していたが、神官達がいなくなった時のために、大規模な薬草畑を作ることを提案したのだ。

「なんで森などで冒険者に薬草採取をお願いするのよ?時間の無駄!それなら大規模な薬草畑を作ってそこで手伝わせなさいよ。安定供給できるし、お金のない貧民の方にも治療のお金代わりに手伝ってもらうか、雇うかすれば雇用もできて一石二鳥じゃない?」

まったく、どうしてファンタジー世界って薬草採取をしないといけないのよ?山や森の中を探しまくってどれだけの薬草が手に入るっているの?最初から畑を作って栽培すれば良いじゃない。

なんともまぁ、ファンタジー世界に喧嘩を売るようなことを力強く語ったシオンは、いつか後ろから刺されるでしょう。じゃなかった、この世界の教会の人々に目から鱗が落ちる思いで受けいられた。

「今までの常識に囚われ過ぎていたかも知れない」
「薬草を自分で育てるってどうして誰も気づかなかったのかしら?」

それはゲームなどの強制力が働いていたからとはいえず、大規模な改革が行われるのであった。









「切り揃えたんだな。せっかくの長い髪だったのにかなり短くなってしまって」
「シオンお姉様はショートでも可愛いデス♪」

後悔しているジークにシオンは伝えた。

「髪はすぐに伸びるから大丈夫だよ。ジークが責任を感じる必要はないからね。それにこの髪型もけっこう気に入ったから」
「うん、わかったよ」

『でも、今後は絶対にこんな事が起きないようにするからな』

ジークは2度とシオンの髪が切られるような事がないように心に誓った。

そんな時、来客があった。

「えっ、そろそろ帝国に来いって使者がきているの?」

1ヶ月以上は経ったけど、ルリちゃん急がせすぎじゃ無い?

「うむ、大悪魔を倒したのは各国の若者達であるシオン達じゃが、帝国は最後に魔導砲を撃って英雄達を救ったと主張しておってのぅ。本当のことではあるし、余り無碍にもできず困っていたのじゃ」

「確かにルリちゃんにお願いして撃ってもらったからねぇ~」

シオンはみんなを見渡して言った。

「そろそろ出発しても大丈夫?」
「ああ、こっちは大丈夫だよ」
「はい!私も大丈夫デスよ♪」

エルフのマジック・ボードの開発と生産も私がいなくても大丈夫になったし、特に問題はないよね?
シオンは腕を組んで問題ないか思考してから伝えた。

「それじゃ旅の準備もあるし明後日出発しようっか?」
「うん、了解した」

仲間達も頷いて解散となった。
次の日は、みんなで買い物に出かけたよ!

「ちょっとそれは高くない?」
「あ、あれが欲しいデス!」
「これ、いいな。買うか!」

ジークはみんなが言い値で買うのを見て、フォローしたりして、楽しく?買い物をするのでした。

『このメンバーはお金にルーズな女の子ばかりだから自分がしっかりしないと』
と、無駄な責任感を感じていた。

そして次の日になりました。

「なんか2回目だから恥ずかしいね」

また教皇や他の神官達に見送られてシオン達は帝国に向けて出発しました。
通り道なのでエルフの里にもよって族長に挨拶をするのも忘れません。
こうしてグラン帝国の国境に辿り着きました。

「通行証の提示を!」

検問の騎士にルリちゃんから貰った指輪を見せました。

!?

「こ、これは!では、あなた達が大悪魔を倒した英雄!?」

「はい、私たちがあの有名な、え・・・英雄!?何それ!???」

シオンは振り返って仲間を見ますが、全員知っていたみたいです。

「なんか、勇者とか英雄とか呼ばれているみたいだよ?」
「お姉様ならどんな呼び名もカッコいいのデス!」
「まっ、なんでもいいじゃない?」

みんな落ち着いているね。
人前に出ることが多いから慣れてるの?
また二つ名が増えていく・・・ハラハラ(泣)

「あ、あの大丈夫ですか?」
「うん、気にしないで、それで通っていい?」
「はい!お通りください!」

騎士は敬礼のポーズをとって馬車を通してくれた。
シオン達は知らなかったが、検問から伝書鳩が飛ばされ、城にいるルリ達にシオンが帝国にきたことがすぐにバレたのだった。

「まったく、やっときたのね。こっちはこっちで色々と面倒な事になっているのに」

シオンの来訪を知って呟くルリの声が響いた。

「国境を抜けたら、このまま馬車で3日ぐらいでグラン帝国の帝都に着く予定だよ」

ジークが馬車を引きながら言った。

「道がちゃんと整備されているね。うちの国は、ジークのシリウス王国までの道は酷かったからなぁ~」
「国がどんな統治をしているのか街道を見ればわかるって商人のおじさんが言っていたけど、今ならその意味がわかるよ」

物流は国の命だからね。道の整備の行き届いている国はまともな統治をしている事になるんだ。
それに比べてうちの国は・・・いや、今はやめておこう。
馬車を走らせると小さな街が見えてきたのでそこで一泊する事になりました。

「それなりに活気があって人も多いね」
「ここは聖王国と帝国の商人が行き来する最初の街だからね。僕たちのように素通りする者もいれば、ここで商売をする者もいるだろう」
「街を見て回ろうよ!」

出かけたくてウズウズしているシオンにジークは夕日を見せてから言った。

「もう日が落ちるから宿屋を見つけて明日にしような」
「仕方がないね。わかったよ」

大人しく宿屋に向かいました。







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