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宿に着くとすぐに食事をする事になりました。
「宿でも食事ができるけど、通りに美味しいご飯屋があるみたいだし、そこに行こうか?」
「いいね。すぐ行こう!」
荷物を置いて、目の前の大通りにあるご飯屋に向かいました。
「見て、灯りが」
街灯のような物が大通りを一定の間隔で立って辺りを照らしていた。
「流石は魔導具の大国だな。辺境の街でも街灯に自国の技術を取り入れているようだ」
シオンの国では整備された王都であっても、光を吸収して夜光る光ゴケをガラスに詰め込んだ、街灯もどきがある程度で、帝国の街灯はもっと明るく光っていた。
「どんな技術なのか気になるなぁ~」
「流石は発明姫。知らない技術は気になるかい?」
また二つ名が増えた!?
なんでだよ~と恨めしそうにジークを睨んだ。
「もう!そんな二つ名なんて知らないから!」
「アハハハ、ごめん、ごめん。それより早く店に行こうか」
そんなジークの方をヒジリが掴んだ。
「・・・何、シオンお姉様を不快にさせているんですか?死にたいのデスか?」
「怖いからその顔をヤメロ」
ヒジリはポカポカとジークを叩きながら歩いて行った。
シオンは仲が良いなぁ~と勘違いしているとも知らずに。
お店に着くと、個室まであったので個室料を払って個室で食事を注文しました。
料理名を見てもどんな料理かわからなかったので、お店のオススメを頼みました。
できた料理は中華っぽい感じで、見た目もよく、食欲を掻き立てる良い匂いがしました。
「美味しそう♪」
「ここは確かに当たりかも」
「早く食べましょう」
「そうだね。じゃ食べようか」
いただきます!
丸い二段重ねのテーブルで、上の小さいテーブルは回転して、それぞれの料理が取れるようになっていた。
「面白いですね。聖王国にはなかったテーブルデス」
「これ美味しい!変わった味付けね」
「確かに。これは大当たりだ」
みんなが美味しく食事を食べていると、個室のドアにノックが聞こえた。
「お食事中失礼致します。少しお話しをさせて頂きたいのですが?」
!?
コソッ
「どうする?」
「今は食事中!」
もぐもぐ食べるシオンは食事の時間を邪魔されたくなかった。
「すまない。今、食事を始めたばかりだ。30分ほど待って欲しい」
「かしこまりました。また後で来ます」
そう言って声の主は立ち去った。
「いったい誰だったんだ?」
「モグモグ、帝国で声を掛けてくるのはルリちゃんぐらいでしょ?多分、ルリちゃんの使いじゃない?」
なるほど。
しかし食事を優先して良かったのか?確か現国王の弟って言ってなかった?
心配性のジークは少し不安に思ったが──
「ジークもしっかり食べなよ。アーン」
シオンの差し出したアーンに全てを忘れた。
「あ、アーン。モグモグ、美味しいな」
「でしょう♪」
正直、味なんてわからなかったが、シシオンからのアーンと、間接キスにジークの脳は桃色に染まっていた。
「お姉様!私もアーンして欲しいデス!!!!」
「はいはい、ヒジリちゃんもアーン」
「アーン♪美味しいデス♪」
大満足な食事な時間でした。
レオナだけは、青春だなぁ~とお姉さん目線で見守っているのでした。
・
・
・
・
・
・
・
・
楽しい食事が終わり。お茶を飲んでいるとまたノックの音が聞こえた。
「どうぞ~」
「失礼致します」
入ってきたのは初老の男性だった。
「食事中に失礼致しました。私はグラン帝国で宰相を務めております。クリア・バードンと申します」
ジークとシオンはお茶を吹き出した。
「ぶはっ!ゴホゴホッ!」
状況を理解できていないヒジリと、人間の政治に疎いレオナはきょとんとしていた。
「どうしたのですか?」
コソッ
「宰相っていうのは、その国では国王様の次に偉い地位の方なんです!」
!?
「あわわわわっっっ!?」
ヒジリも顔を青くして動揺した。
「ほほほほっ、英雄様には宰相の地位など関係ありません。大悪魔を倒して頂きありがとうございました。我が帝国と国境が近かったために、奴が復活して暴れた場合、被害が出ていた可能性が高かったですからな。まずはお礼と感謝を申し上げます」
丁寧に頭を下げてお礼を言ってくれた。
「それで、宰相様がわざわざ国境の街まで私達に会いに来たのはどんな訳があるの?私達の動きを監視していたんでしょ?」
「ふむ、それですが、まずはあなた方の動向を監視していた事をお詫び致します」
「そうだよね。そうじゃないと、こんなタイミングよく会いに来れないもの。それと、あなたが本物のクリア・バートンさんかも我々には確認する術がないので、本物の宰相様なのか、身分証があれば嬉しいな」
クリア宰相は目の前の少女に目を奪われた。
冒険者など、ただ腕が立つだけの者は多いが、目の前の少女のように的確に状況を把握して、話を進めていく知的な令嬢との会話は楽しい物である。そして、認識を改める必要もあると感じた。
「確かに仰る通りですな。身分証とは違いますが、ルリ筆頭賢者殿の手紙があります。どうぞお読み下さい」
「ルリちゃんの手紙か。ちょっと読んでみるね」
シオンがルリちゃんと呼んだことで宰相は苦笑いをした。
「あの、少しよろしいでしょうか?」
「はい、私に答えられることなら何でもお答え致しますよ。ジーク王太子殿下」
!?
「ほほほっ、そう驚かないでください。皆さんの身辺調査は終わっておりますので、逆に信用しております。それにしても他国の要人がここまで集まるパーティーも珍しいですがね」
よく笑う人の良さそうな人相をしているが、その裏で敵を油断させ情報を引き出す。それがクリア宰相の交渉術だった。
「宿でも食事ができるけど、通りに美味しいご飯屋があるみたいだし、そこに行こうか?」
「いいね。すぐ行こう!」
荷物を置いて、目の前の大通りにあるご飯屋に向かいました。
「見て、灯りが」
街灯のような物が大通りを一定の間隔で立って辺りを照らしていた。
「流石は魔導具の大国だな。辺境の街でも街灯に自国の技術を取り入れているようだ」
シオンの国では整備された王都であっても、光を吸収して夜光る光ゴケをガラスに詰め込んだ、街灯もどきがある程度で、帝国の街灯はもっと明るく光っていた。
「どんな技術なのか気になるなぁ~」
「流石は発明姫。知らない技術は気になるかい?」
また二つ名が増えた!?
なんでだよ~と恨めしそうにジークを睨んだ。
「もう!そんな二つ名なんて知らないから!」
「アハハハ、ごめん、ごめん。それより早く店に行こうか」
そんなジークの方をヒジリが掴んだ。
「・・・何、シオンお姉様を不快にさせているんですか?死にたいのデスか?」
「怖いからその顔をヤメロ」
ヒジリはポカポカとジークを叩きながら歩いて行った。
シオンは仲が良いなぁ~と勘違いしているとも知らずに。
お店に着くと、個室まであったので個室料を払って個室で食事を注文しました。
料理名を見てもどんな料理かわからなかったので、お店のオススメを頼みました。
できた料理は中華っぽい感じで、見た目もよく、食欲を掻き立てる良い匂いがしました。
「美味しそう♪」
「ここは確かに当たりかも」
「早く食べましょう」
「そうだね。じゃ食べようか」
いただきます!
丸い二段重ねのテーブルで、上の小さいテーブルは回転して、それぞれの料理が取れるようになっていた。
「面白いですね。聖王国にはなかったテーブルデス」
「これ美味しい!変わった味付けね」
「確かに。これは大当たりだ」
みんなが美味しく食事を食べていると、個室のドアにノックが聞こえた。
「お食事中失礼致します。少しお話しをさせて頂きたいのですが?」
!?
コソッ
「どうする?」
「今は食事中!」
もぐもぐ食べるシオンは食事の時間を邪魔されたくなかった。
「すまない。今、食事を始めたばかりだ。30分ほど待って欲しい」
「かしこまりました。また後で来ます」
そう言って声の主は立ち去った。
「いったい誰だったんだ?」
「モグモグ、帝国で声を掛けてくるのはルリちゃんぐらいでしょ?多分、ルリちゃんの使いじゃない?」
なるほど。
しかし食事を優先して良かったのか?確か現国王の弟って言ってなかった?
心配性のジークは少し不安に思ったが──
「ジークもしっかり食べなよ。アーン」
シオンの差し出したアーンに全てを忘れた。
「あ、アーン。モグモグ、美味しいな」
「でしょう♪」
正直、味なんてわからなかったが、シシオンからのアーンと、間接キスにジークの脳は桃色に染まっていた。
「お姉様!私もアーンして欲しいデス!!!!」
「はいはい、ヒジリちゃんもアーン」
「アーン♪美味しいデス♪」
大満足な食事な時間でした。
レオナだけは、青春だなぁ~とお姉さん目線で見守っているのでした。
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楽しい食事が終わり。お茶を飲んでいるとまたノックの音が聞こえた。
「どうぞ~」
「失礼致します」
入ってきたのは初老の男性だった。
「食事中に失礼致しました。私はグラン帝国で宰相を務めております。クリア・バードンと申します」
ジークとシオンはお茶を吹き出した。
「ぶはっ!ゴホゴホッ!」
状況を理解できていないヒジリと、人間の政治に疎いレオナはきょとんとしていた。
「どうしたのですか?」
コソッ
「宰相っていうのは、その国では国王様の次に偉い地位の方なんです!」
!?
「あわわわわっっっ!?」
ヒジリも顔を青くして動揺した。
「ほほほほっ、英雄様には宰相の地位など関係ありません。大悪魔を倒して頂きありがとうございました。我が帝国と国境が近かったために、奴が復活して暴れた場合、被害が出ていた可能性が高かったですからな。まずはお礼と感謝を申し上げます」
丁寧に頭を下げてお礼を言ってくれた。
「それで、宰相様がわざわざ国境の街まで私達に会いに来たのはどんな訳があるの?私達の動きを監視していたんでしょ?」
「ふむ、それですが、まずはあなた方の動向を監視していた事をお詫び致します」
「そうだよね。そうじゃないと、こんなタイミングよく会いに来れないもの。それと、あなたが本物のクリア・バートンさんかも我々には確認する術がないので、本物の宰相様なのか、身分証があれば嬉しいな」
クリア宰相は目の前の少女に目を奪われた。
冒険者など、ただ腕が立つだけの者は多いが、目の前の少女のように的確に状況を把握して、話を進めていく知的な令嬢との会話は楽しい物である。そして、認識を改める必要もあると感じた。
「確かに仰る通りですな。身分証とは違いますが、ルリ筆頭賢者殿の手紙があります。どうぞお読み下さい」
「ルリちゃんの手紙か。ちょっと読んでみるね」
シオンがルリちゃんと呼んだことで宰相は苦笑いをした。
「あの、少しよろしいでしょうか?」
「はい、私に答えられることなら何でもお答え致しますよ。ジーク王太子殿下」
!?
「ほほほっ、そう驚かないでください。皆さんの身辺調査は終わっておりますので、逆に信用しております。それにしても他国の要人がここまで集まるパーティーも珍しいですがね」
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