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第3章:王都へ行こう!
王都は大変です!
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さぁ!遂に着きましたよ!
エルネシア王国の王都です!大きな湖の真ん中に建造された大陸でも1番といわれる美しい王都です!
東と西にある山脈から流れる大きな川が湖の水質を清浄しています。国自体が1番南西にあるため北と東にある国との国境に砦を築き、守っているので兵力を集中出来るのです。ただし、私の村にある魔境の森にも定期的に騎士団が見廻りに来ます。ともあれ、【守り易く攻め辛い国】である。
しかし、東にはエルネシア王国の5倍の国力のあるドーム帝国があり、小競り合いが絶えない。北にはセイント神国がありここも帝国並みに国力が高い。しかも、ここは歌人を神の使いといって保護目的で拉致監禁して洗脳するような噂のある国で、帝国よりたちが悪い。
この大国に挟まれているエルネシア王国だが、無理に攻めて戦力を減らしそれぞれの大国から、攻められないようにしているため、今まで無事に過ごしてきた経緯がある。
まぁ、うちの国が緩衝地帯の役目を担っているんだよね!
さて、長々とナレーションをしているうちに王都の別宅に着きましたよ。うちは男爵ですが、王都の別宅は王城に近い場所にある高位貴族向けの高級地域にあります。まぁ、土地も屋敷もそんなに大きくはありませんが、この人数でも大きいくらいです。大き過ぎると掃除など管理するのも大変ですしね!(土地代も高くなるし)
「あら?まだ昼過ぎですけれど、すぐにお城へ向かわないのですか?」
「ああ、荷物を置いて少し休んだら買い出しに行って来るよ。今のうちに大量に買っていかないと、お城に行った後はすぐに戻らないとマズイことになるかも知れないからね!」
う~ん………
王城からそのまま帰還するハメになったらどうしよう?
こうしてパパとママは休憩もそこそこに、すぐに市場の方へ出掛けました。そして私もじっとしているのが苦手なので、久々の王都の街中へ出掛ける事にしました。
「あれ?シルフィーも連れていくの?」
「うん!いつも留守番なんて可哀想だし、パパもお城へは連れていって良いっていってたし!」
「でも街中に連れていくと騒ぎになるんじゃ………」
「それなら貴族らしく行けば多少は大丈夫だろう?」
「あっ、良いわね♪シオンをお嬢様っぽくしましょう!」
(※シオンは貴族のお嬢様です!)
ええーーー!!!!めんどくさいよ!?
「まぁまぁ、たまには………一年に一度くらいは着飾りましょうね」
きゃーーー!!!!味方はいないの!?助けて執事さん侍女さん!!!
何人かいた侍女さんも、いつの間にか別宅にあったドレスを持って来てジリジリッと近付いてきたのよ!?
そして─
あっーーーーーーーー!!!!!!!!
一時間後には、ぐったりした別人にも見えるシオンがいた。
「きゃーーー!!!!いい仕事したわ♪」
「馬子にも衣装だな」
「………これ、だれ?」
「我が妹が【天使】から【女神】にクラスチェンジしただと!?」
みなさん言いたい放題ですね!怒りますよ!!!?
では、準備も出来たことですしレッツラゴー!ですよ!
・
・
・
・
・
・
・
ジャーーーン!!!!
武器屋に着きました!あれ?行き先、間違えてない?
「先ずは近い所からで、ミリアの要望だ。諦めろ………」
クロウもすでに諦めている顔だった。うん、その気持ちわかるよー
「ふふふっ、では降りましょうかシオンお嬢様♪」
ぞわわわっ!!!
鳥肌が………
ミリアに手を取られて馬車を降りると、武器屋の前に貴族用の馬車が止まっていて注目されていたようで、大きなざわめきが起こった。
「なんだ?なんだ?貴族様のお忍びか?」
「えっ!?見て、降りてきた少女を!」
「うわぁ!綺麗!どこのご令嬢なんだろう?」
そして、更に大きな歓声が響いた。
「おい!あの令嬢の肩を見ろ!龍?白龍だ!」
「ウソだろう!?」
「えっ、どういうこと!なついているの?」
「馬鹿な!龍がなつくか!テイムでもあり得ないぞ!?」
いっやーーーーーー!!!!!
めちゃくちゃ騒ぎになってるーーーー!!!!
あわあわあわ…………
シオンは内心、ドキドキな状態でしたが貴族の勉強が幸いして顔には出なかった。そして、優雅を保ちつつそそくさに武器屋へと入った。
「いらっしゃーい!表の騒ぎはなんだっ………」
武器屋の亭主は最後まで言えずに察した。美しい貴族の少女と思われる肩に白龍が乗っているのだから。
「えっと………何をお探しで?お店を間違えていませんか?」
余りに場違いな人物が目の前にいるので口調も変わってしまっている。
「大丈夫です。あってますわ!こちらの親友が、王都の武器屋を拝見したいと言うのでやって来ました。少しお邪魔致しますね」
これがシオンの良いところであり、悪いところでもある。つまり悪のりして、貴族っぽく振る舞っているのだ。カリンをからかう様にだ。
あっ、シオンは本当の貴族でしたね?(疑問系)作者も忘れてしまってました。テヘッ♪
『後でこいつは全殺し決定だ!』
ゾクッ!?
み、ミリアは目を輝かせて店の品を吟味していくのでした。
「いやー!流石は王都ですわ!質の良い鉱石での武器が多いわ!これなんて機能重視で面白い構造をしているわ!」
「へぇ、刃に穴が空いているな?どうしてだ?耐久性が悪そうだが?」
「ああ、それは調理用でな野菜など切る時に刃にくっつくのを防いでくれるんだ。今後は戦闘用でも活用が出来ないか試作中だ」
「なんてこと!普通なら刃に穴を空けるなんて耐久性の問題から考えないわ!」
「おおっ!お嬢さんも武器の価値がわかるのかい!?」
「はい!私も辺境村の武器屋の娘なので!」
すぐに武器屋のおちゃんと打ち解けたミリアは武器講座に入ってしまった。
さぁ、シオン達が帰れるのはいつになるのだろうか?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「私を馬鹿にした罪、万死に値します!」
愚者の声
「えっ!ちょっと……まっ!」
シオン
「作中に決めました。全殺しだと!」
愚者の声
「決めないでーーーー!!!!」
ε=(ノ゚д゚)ノ逃げ
エルネシア王国の王都です!大きな湖の真ん中に建造された大陸でも1番といわれる美しい王都です!
東と西にある山脈から流れる大きな川が湖の水質を清浄しています。国自体が1番南西にあるため北と東にある国との国境に砦を築き、守っているので兵力を集中出来るのです。ただし、私の村にある魔境の森にも定期的に騎士団が見廻りに来ます。ともあれ、【守り易く攻め辛い国】である。
しかし、東にはエルネシア王国の5倍の国力のあるドーム帝国があり、小競り合いが絶えない。北にはセイント神国がありここも帝国並みに国力が高い。しかも、ここは歌人を神の使いといって保護目的で拉致監禁して洗脳するような噂のある国で、帝国よりたちが悪い。
この大国に挟まれているエルネシア王国だが、無理に攻めて戦力を減らしそれぞれの大国から、攻められないようにしているため、今まで無事に過ごしてきた経緯がある。
まぁ、うちの国が緩衝地帯の役目を担っているんだよね!
さて、長々とナレーションをしているうちに王都の別宅に着きましたよ。うちは男爵ですが、王都の別宅は王城に近い場所にある高位貴族向けの高級地域にあります。まぁ、土地も屋敷もそんなに大きくはありませんが、この人数でも大きいくらいです。大き過ぎると掃除など管理するのも大変ですしね!(土地代も高くなるし)
「あら?まだ昼過ぎですけれど、すぐにお城へ向かわないのですか?」
「ああ、荷物を置いて少し休んだら買い出しに行って来るよ。今のうちに大量に買っていかないと、お城に行った後はすぐに戻らないとマズイことになるかも知れないからね!」
う~ん………
王城からそのまま帰還するハメになったらどうしよう?
こうしてパパとママは休憩もそこそこに、すぐに市場の方へ出掛けました。そして私もじっとしているのが苦手なので、久々の王都の街中へ出掛ける事にしました。
「あれ?シルフィーも連れていくの?」
「うん!いつも留守番なんて可哀想だし、パパもお城へは連れていって良いっていってたし!」
「でも街中に連れていくと騒ぎになるんじゃ………」
「それなら貴族らしく行けば多少は大丈夫だろう?」
「あっ、良いわね♪シオンをお嬢様っぽくしましょう!」
(※シオンは貴族のお嬢様です!)
ええーーー!!!!めんどくさいよ!?
「まぁまぁ、たまには………一年に一度くらいは着飾りましょうね」
きゃーーー!!!!味方はいないの!?助けて執事さん侍女さん!!!
何人かいた侍女さんも、いつの間にか別宅にあったドレスを持って来てジリジリッと近付いてきたのよ!?
そして─
あっーーーーーーーー!!!!!!!!
一時間後には、ぐったりした別人にも見えるシオンがいた。
「きゃーーー!!!!いい仕事したわ♪」
「馬子にも衣装だな」
「………これ、だれ?」
「我が妹が【天使】から【女神】にクラスチェンジしただと!?」
みなさん言いたい放題ですね!怒りますよ!!!?
では、準備も出来たことですしレッツラゴー!ですよ!
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ジャーーーン!!!!
武器屋に着きました!あれ?行き先、間違えてない?
「先ずは近い所からで、ミリアの要望だ。諦めろ………」
クロウもすでに諦めている顔だった。うん、その気持ちわかるよー
「ふふふっ、では降りましょうかシオンお嬢様♪」
ぞわわわっ!!!
鳥肌が………
ミリアに手を取られて馬車を降りると、武器屋の前に貴族用の馬車が止まっていて注目されていたようで、大きなざわめきが起こった。
「なんだ?なんだ?貴族様のお忍びか?」
「えっ!?見て、降りてきた少女を!」
「うわぁ!綺麗!どこのご令嬢なんだろう?」
そして、更に大きな歓声が響いた。
「おい!あの令嬢の肩を見ろ!龍?白龍だ!」
「ウソだろう!?」
「えっ、どういうこと!なついているの?」
「馬鹿な!龍がなつくか!テイムでもあり得ないぞ!?」
いっやーーーーーー!!!!!
めちゃくちゃ騒ぎになってるーーーー!!!!
あわあわあわ…………
シオンは内心、ドキドキな状態でしたが貴族の勉強が幸いして顔には出なかった。そして、優雅を保ちつつそそくさに武器屋へと入った。
「いらっしゃーい!表の騒ぎはなんだっ………」
武器屋の亭主は最後まで言えずに察した。美しい貴族の少女と思われる肩に白龍が乗っているのだから。
「えっと………何をお探しで?お店を間違えていませんか?」
余りに場違いな人物が目の前にいるので口調も変わってしまっている。
「大丈夫です。あってますわ!こちらの親友が、王都の武器屋を拝見したいと言うのでやって来ました。少しお邪魔致しますね」
これがシオンの良いところであり、悪いところでもある。つまり悪のりして、貴族っぽく振る舞っているのだ。カリンをからかう様にだ。
あっ、シオンは本当の貴族でしたね?(疑問系)作者も忘れてしまってました。テヘッ♪
『後でこいつは全殺し決定だ!』
ゾクッ!?
み、ミリアは目を輝かせて店の品を吟味していくのでした。
「いやー!流石は王都ですわ!質の良い鉱石での武器が多いわ!これなんて機能重視で面白い構造をしているわ!」
「へぇ、刃に穴が空いているな?どうしてだ?耐久性が悪そうだが?」
「ああ、それは調理用でな野菜など切る時に刃にくっつくのを防いでくれるんだ。今後は戦闘用でも活用が出来ないか試作中だ」
「なんてこと!普通なら刃に穴を空けるなんて耐久性の問題から考えないわ!」
「おおっ!お嬢さんも武器の価値がわかるのかい!?」
「はい!私も辺境村の武器屋の娘なので!」
すぐに武器屋のおちゃんと打ち解けたミリアは武器講座に入ってしまった。
さぁ、シオン達が帰れるのはいつになるのだろうか?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【後書き】
シオン
「私を馬鹿にした罪、万死に値します!」
愚者の声
「えっ!ちょっと……まっ!」
シオン
「作中に決めました。全殺しだと!」
愚者の声
「決めないでーーーー!!!!」
ε=(ノ゚д゚)ノ逃げ
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