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文化祭編
俺に力はない
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俺は親と違って皆を引っ張っていくタイプではない。そんなことを痛いほど知っているから、皆を起こすのは孔太に任せることにした。
孔太を揺り起こすのに3分。孔太の意識が覚醒するまでに2分。孔太が皆を起こして、皆がやる気になるまで5分。結局20分のロスになってしまった。焦る俺を尻目に孔太はあくびをしている。なんだか自分がバカらしくなってきた。
そして、また教室が震えた。
「皆!盛りあがれるかー!」
「おーーー!」
孔太の呼びかけに元気な声で答える皆。どうやら孔太の作戦は成功したようだ。
もう一度問いかける孔太。
「優勝する準備はできているかー!?」
「おーーー!」
みんなから自然と沸き起こる拍手。やっぱりこいつには敵わない。俺は素直にそう思った。
現状の把握能力。みんなに火を焚きつけるリーダーシップ。親が俺に求めているものばかりだ。
最初の1、2週間は正直自分との差に嫉妬した。でも、2ヶ月も経って、平気な顔をしているこいつを見て気が変わった。絶対にこいつを超えてやる。そう思った。もしかしたら、人をやる気にさせることも彼の特技なのかもしれない。でも今は、それこそが彼にとっての最大の障壁になるとは思ってもいなかった。
孔太を揺り起こすのに3分。孔太の意識が覚醒するまでに2分。孔太が皆を起こして、皆がやる気になるまで5分。結局20分のロスになってしまった。焦る俺を尻目に孔太はあくびをしている。なんだか自分がバカらしくなってきた。
そして、また教室が震えた。
「皆!盛りあがれるかー!」
「おーーー!」
孔太の呼びかけに元気な声で答える皆。どうやら孔太の作戦は成功したようだ。
もう一度問いかける孔太。
「優勝する準備はできているかー!?」
「おーーー!」
みんなから自然と沸き起こる拍手。やっぱりこいつには敵わない。俺は素直にそう思った。
現状の把握能力。みんなに火を焚きつけるリーダーシップ。親が俺に求めているものばかりだ。
最初の1、2週間は正直自分との差に嫉妬した。でも、2ヶ月も経って、平気な顔をしているこいつを見て気が変わった。絶対にこいつを超えてやる。そう思った。もしかしたら、人をやる気にさせることも彼の特技なのかもしれない。でも今は、それこそが彼にとっての最大の障壁になるとは思ってもいなかった。
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