18 / 43
探偵の初任務Ⅵ
しおりを挟む
「ここに入ってろ」
俺と朱莉は地下深くの何もない密閉された部屋の中へ入れられた。
当然、たった一つしかない入り口には外から鍵をかけられた。
「参ったな。ここじゃなんも出来ねぇ」
電波が届かないため、電話で助けを呼ぶことも出来ず、ネットにアクセスすることも出来ない。
「……誰?」
「あ?」
呼ばれて振り返るとそこには1人の少年がいた。
俺たちより先に捕まりここに入れられたのだろう。
「つか、お前……」
その少年に見覚えがあった。
というか、今まで俺たちが必死になって探していた。
「お前、樹斗か?」
「え? なんで僕のこと知ってるの……?」
「なんでってそりゃ、そこにいるお前のねぇちゃんに探してくれって頼まれたからな」
俺は横で倒れている朱莉の方を指さした。
「お姉ちゃん……? え!? お姉ちゃんだ!」
倒れているのが朱莉だと気が付いた樹斗は急いで近寄り方を揺する。
「起きて! お姉ちゃん起きて!」
「ん、んん…………あれ? 私……」
樹斗に叩き起こされた朱莉は少し寝ぼけているのかぼ~っとしながら辺りを見渡す。
そして、弟の姿を見つけ、
「樹斗!」
がっと抱きしめた。
「よかった……ホント、無事でよかった……」
「お、お姉ちゃん、苦しいよ……」
「ご、ごめん」
朱莉はゆっくりと樹斗を離す。
「それより、お姉ちゃん早くここから出してよ!」
「ここから? そう言えば、ここってどこ?」
「地下だ地下。俺たちはそいつと同じで捕まったんだ」
「あ、東雲さん、いたんですね。…………え!? 捕まったってどういうことですか!?」
気付くの遅すぎだろ。
どう見ても監禁されてるじゃん。
「水奈月家には地下への隠し通路があったんだ。んで、俺らはこの地下にいた連中に見つかってここに連れてこられたってわけ」
まぁ地下って言っても、今俺たちがいるのは水奈月家の真下ってわけではないっぽい。
ここに連れてこられている間、周囲を見ていたが、アリの巣のように地下に入り組んだ通路が複数繋がっているって感じだった。地下アジトって感じだろうか。
水奈月家もこの地下アジトに繋がる入り口の一つだったのだろう。
フランが水奈月家に現れたのは彼らに用があったわけではなく、この地下へ入る為にたまたま水奈月家を利用したってところだと思う。
「じゃあ、早く脱出しないと!」
「分かってる。少し落ち着け」
朱莉はおろおろと取り乱し、慌てている。
「ねぇ、お姉ちゃん、この人誰?」
そんな姉の裾を引っ張り、樹斗は俺の方を見る。
「え、あ、この人? この人は樹斗を探すのを手伝ってくれた東雲さん。探偵なんだって」
「探偵? 探偵ってなに?」
「んーーーーー、なんでもお願い聞いてくれる人?」
いや、違うが。
というか、なぜに疑問形?
「そうなんだー」
そうなんだじゃないが?
なんでもお願い聞いてくれる人とかただの都合のいい人じゃん。何でもはしねぇぞ。
まぁ、いちいちツッコむのも面倒なので放置しよう。
と言うか、こんなのを相手にしている時間がない。
「ふざけてないで、さっさとこっから出るぞ。そんなに時間は残されていない」
「え? 時間がないって?」
「俺たちはよく分からん2人組に連れてこられた。けど、それはその2人の独断だろう。1人でも多くの人間が売れれば金になると思ってな。ただ、フランがこんなリスクを負うようなことは絶対にしない」
「どういうことですか?」
「フランは慎重な男だ。予定にない人間をアドリブで捕まえて、しかも本命の人間と同じ部屋に入れておくなんてあり得ない。もし、俺たちにこの部屋から簡単に脱出できる異能力があったら、樹斗と一緒に逃げられてしまうからだ」
「確かにそうですね。でも、それと時間がないって何の関係があるんですか?」
「フランならこの事実を知った瞬間、こう命令するだろう。今捕まえてきた人間を殺せ、と」
「それって……つまり、私たち、殺されちゃうってこと……?」
「そうだ」
「やばいじゃないですか!?」
「そう、やばい」
「でもでも、どうやってここから逃げれば……」
「お前たちの異能力を使う」
「僕たちの?」
「あ、分かった。私の能力で入り口のドアを小さくするんですね」
「アホか。どうせ入り口には見張りがいる。俺たちでそいつらを倒して逃げるのは現実的じゃない」
「じゃあ、どうやって?」
「その前に、朱莉の異能力の詳細を把握しておきたい。能力の上限や制限はあるか?」
「私の物を小さくする能力は生物以外なら大丈夫です。後、小さくできる物の大きさは8㎥が限度です」
8㎥か。なら、問題ないな。
「おけ。じゃあ、ここから穴を掘って脱出するか」
「穴? このコンクリート壁どころか土を掘るなんてこと出来るんですか?」
「そうだな……まず、お前」
俺は樹斗を指さす。
「僕?」
「人差し指の先っちょくらいの大きさの空間の穴は出せるか?」
「大きくは無理だけど、小さい穴くらいならできるよ。ほら」
そう言って、樹斗は右人差し指の先の空間に小さな穴を作る。
「でも、こんな小さな穴に何を入れるの?」
「そこの壁」
「え? 何言っているの? こんな大きな壁この大きさじゃ入らないよ?」
「いいからやってみろ」
「う、うん」
樹斗は唯一の出入り口がある扉とは逆の方向にある壁に指を置く。
しかし、何も起きない。
「ほら、やっぱり無理だよ」
「じゃあ、ちょっと指離してみろ」
「だーかーらー無理だって……あ、あれ?」
ぱっと指を離した時、樹斗は気が付いた。
「壁に小さな穴が空いてる?」
それはついさっき樹斗が作った空間の穴と同じサイズのものだった。
「どういうことですか? 樹斗の能力は別空間に物の出し入れをするだけのはずですけど」
「これは空間系能力に共通しているんだが、空間の穴より大きいものを無理やり入れようとするとこんな感じに穴開くんだよ」
これと同じことを人間にすると、容易に殺せる。
その殺傷能力の高さと応用出来る幅の広さが能力者狩りに狙われる要因になっている。
「でも、こんな小さな穴じゃ僕たち通れないよ?」
「いや、それでいい。とりあえず、縦横2メートルくらい線を引く感じで壁を削ってみてくれ」
樹斗は俺の指示通り、空間の穴を使い壁を削っていく。
高く届かないところは俺が持ち上げてやってもらう。
「出来たけど、この後どうするの?」
「次は朱莉だ。この線を引いて区切った部分の壁を小さくしてみてくれ」
「壁全体じゃなくて、この一部分だけってことですよね? こうやって区切られてたら私の能力でも小さくできるかもです」
そう言って、朱莉が壁に手を置くと、壁の一部分だけ縮小していき、人が通れるだけの大きな穴が出来た。
「出来た!」
「よし、このまま少しづつ穴掘ってって外に出るぞ」
「…………」
「? どうした、樹斗」
朱莉の能力でこの先の土を小さくしていくには、今みたいに樹斗の能力で縮小範囲を区切ってやる必要がある。
だが、樹斗は何故か自分の手をぼーっと眺めていた。
「僕の能力にこんな使い方があったんだ……。ただの荷物持ちしかできないって思ってたのに」
どうやら、樹斗は自分の能力を過小評価していたらしい。
「異能力ってのは使い方や解釈次第でいくらでものびる。自分にはこれしかないって固定概念は捨てるべきだな。そんなのは自分の才能を殺すことになる」
「じゃあ、僕でもDDDに入れるかな?」
「DDD? 入りてぇのか?」
「うん。僕、紫苑さんみたいになりたいんだ」
こいつも紫苑ファンかよ。大人気だな。
「可能性はなくはない。空間系能力は貴重だしな」
「ホント!」
「だが、一つだけ言っておく。お前の能力は容易に人を殺すことが出来る。それだけは忘れるな」
子供だが、……いや子供だからこそ釘を刺しておく。
俺のせいで犯罪者とかになっちまったら洒落にならないからな。
--------------------------------------------------------------------------
「子供2人が紛れ込んできたから、捕まえたのですか」
地下アジトの1室。
そこには仰々しい椅子に腰かけたフランの姿があった。
「はい。水奈月の家にいまして。捕えて、例のガキがいる部屋に放り込んでおきました」
そう答えたのはサングラスをかけた男、ギブソンだった。
「そうですか。では、あなた、こちらへ」
フランはギブソンを自分の近くへ来るよう促す。
「はい、何でしょう」
「愚か者」
そして、近づいてきたギブソンをデコピンで吹き飛ばした。
「う……あぁ……」
フランの一撃が相当効いたのか、ギブソンは小さく声を漏らしたまま、起き上がることが出来ずにいた。
その様子を見ていた他の部下たちは冷や汗をかきながら怯えていた。
「その捕えた者たちがここから逃げだせる異能力を持っていたら、どうするのです? 少しは頭を使いなさい」
フランは自分の部下の無能さに呆れ、ため息をついた。
「責任をもって、今すぐ殺してきなさい」
ギブソンは頭から血を流しながら、ゆっくりと起き上がる。
「は、はい、承知いたしました」
そして、そのまま足を引きずり伊織たちのいる部屋へと向かう。
「大丈夫ですか? ギブソンさん」
フランの部屋を出たところで部下の一人がギブソンに声をかける。
「んな訳ないだろ。死にかけたわ」
「今治します」
その部下がギブソンの傷口に手をかざすと、淡い光と共にその傷がどんどん治っていく。
「わりぃな。フランさんに褒められると思ったのに、ミスしちまったな」
「あまりお気になさらずに」
「いいさ、さっきのガキども殺してチャラにする」
俺と朱莉は地下深くの何もない密閉された部屋の中へ入れられた。
当然、たった一つしかない入り口には外から鍵をかけられた。
「参ったな。ここじゃなんも出来ねぇ」
電波が届かないため、電話で助けを呼ぶことも出来ず、ネットにアクセスすることも出来ない。
「……誰?」
「あ?」
呼ばれて振り返るとそこには1人の少年がいた。
俺たちより先に捕まりここに入れられたのだろう。
「つか、お前……」
その少年に見覚えがあった。
というか、今まで俺たちが必死になって探していた。
「お前、樹斗か?」
「え? なんで僕のこと知ってるの……?」
「なんでってそりゃ、そこにいるお前のねぇちゃんに探してくれって頼まれたからな」
俺は横で倒れている朱莉の方を指さした。
「お姉ちゃん……? え!? お姉ちゃんだ!」
倒れているのが朱莉だと気が付いた樹斗は急いで近寄り方を揺する。
「起きて! お姉ちゃん起きて!」
「ん、んん…………あれ? 私……」
樹斗に叩き起こされた朱莉は少し寝ぼけているのかぼ~っとしながら辺りを見渡す。
そして、弟の姿を見つけ、
「樹斗!」
がっと抱きしめた。
「よかった……ホント、無事でよかった……」
「お、お姉ちゃん、苦しいよ……」
「ご、ごめん」
朱莉はゆっくりと樹斗を離す。
「それより、お姉ちゃん早くここから出してよ!」
「ここから? そう言えば、ここってどこ?」
「地下だ地下。俺たちはそいつと同じで捕まったんだ」
「あ、東雲さん、いたんですね。…………え!? 捕まったってどういうことですか!?」
気付くの遅すぎだろ。
どう見ても監禁されてるじゃん。
「水奈月家には地下への隠し通路があったんだ。んで、俺らはこの地下にいた連中に見つかってここに連れてこられたってわけ」
まぁ地下って言っても、今俺たちがいるのは水奈月家の真下ってわけではないっぽい。
ここに連れてこられている間、周囲を見ていたが、アリの巣のように地下に入り組んだ通路が複数繋がっているって感じだった。地下アジトって感じだろうか。
水奈月家もこの地下アジトに繋がる入り口の一つだったのだろう。
フランが水奈月家に現れたのは彼らに用があったわけではなく、この地下へ入る為にたまたま水奈月家を利用したってところだと思う。
「じゃあ、早く脱出しないと!」
「分かってる。少し落ち着け」
朱莉はおろおろと取り乱し、慌てている。
「ねぇ、お姉ちゃん、この人誰?」
そんな姉の裾を引っ張り、樹斗は俺の方を見る。
「え、あ、この人? この人は樹斗を探すのを手伝ってくれた東雲さん。探偵なんだって」
「探偵? 探偵ってなに?」
「んーーーーー、なんでもお願い聞いてくれる人?」
いや、違うが。
というか、なぜに疑問形?
「そうなんだー」
そうなんだじゃないが?
なんでもお願い聞いてくれる人とかただの都合のいい人じゃん。何でもはしねぇぞ。
まぁ、いちいちツッコむのも面倒なので放置しよう。
と言うか、こんなのを相手にしている時間がない。
「ふざけてないで、さっさとこっから出るぞ。そんなに時間は残されていない」
「え? 時間がないって?」
「俺たちはよく分からん2人組に連れてこられた。けど、それはその2人の独断だろう。1人でも多くの人間が売れれば金になると思ってな。ただ、フランがこんなリスクを負うようなことは絶対にしない」
「どういうことですか?」
「フランは慎重な男だ。予定にない人間をアドリブで捕まえて、しかも本命の人間と同じ部屋に入れておくなんてあり得ない。もし、俺たちにこの部屋から簡単に脱出できる異能力があったら、樹斗と一緒に逃げられてしまうからだ」
「確かにそうですね。でも、それと時間がないって何の関係があるんですか?」
「フランならこの事実を知った瞬間、こう命令するだろう。今捕まえてきた人間を殺せ、と」
「それって……つまり、私たち、殺されちゃうってこと……?」
「そうだ」
「やばいじゃないですか!?」
「そう、やばい」
「でもでも、どうやってここから逃げれば……」
「お前たちの異能力を使う」
「僕たちの?」
「あ、分かった。私の能力で入り口のドアを小さくするんですね」
「アホか。どうせ入り口には見張りがいる。俺たちでそいつらを倒して逃げるのは現実的じゃない」
「じゃあ、どうやって?」
「その前に、朱莉の異能力の詳細を把握しておきたい。能力の上限や制限はあるか?」
「私の物を小さくする能力は生物以外なら大丈夫です。後、小さくできる物の大きさは8㎥が限度です」
8㎥か。なら、問題ないな。
「おけ。じゃあ、ここから穴を掘って脱出するか」
「穴? このコンクリート壁どころか土を掘るなんてこと出来るんですか?」
「そうだな……まず、お前」
俺は樹斗を指さす。
「僕?」
「人差し指の先っちょくらいの大きさの空間の穴は出せるか?」
「大きくは無理だけど、小さい穴くらいならできるよ。ほら」
そう言って、樹斗は右人差し指の先の空間に小さな穴を作る。
「でも、こんな小さな穴に何を入れるの?」
「そこの壁」
「え? 何言っているの? こんな大きな壁この大きさじゃ入らないよ?」
「いいからやってみろ」
「う、うん」
樹斗は唯一の出入り口がある扉とは逆の方向にある壁に指を置く。
しかし、何も起きない。
「ほら、やっぱり無理だよ」
「じゃあ、ちょっと指離してみろ」
「だーかーらー無理だって……あ、あれ?」
ぱっと指を離した時、樹斗は気が付いた。
「壁に小さな穴が空いてる?」
それはついさっき樹斗が作った空間の穴と同じサイズのものだった。
「どういうことですか? 樹斗の能力は別空間に物の出し入れをするだけのはずですけど」
「これは空間系能力に共通しているんだが、空間の穴より大きいものを無理やり入れようとするとこんな感じに穴開くんだよ」
これと同じことを人間にすると、容易に殺せる。
その殺傷能力の高さと応用出来る幅の広さが能力者狩りに狙われる要因になっている。
「でも、こんな小さな穴じゃ僕たち通れないよ?」
「いや、それでいい。とりあえず、縦横2メートルくらい線を引く感じで壁を削ってみてくれ」
樹斗は俺の指示通り、空間の穴を使い壁を削っていく。
高く届かないところは俺が持ち上げてやってもらう。
「出来たけど、この後どうするの?」
「次は朱莉だ。この線を引いて区切った部分の壁を小さくしてみてくれ」
「壁全体じゃなくて、この一部分だけってことですよね? こうやって区切られてたら私の能力でも小さくできるかもです」
そう言って、朱莉が壁に手を置くと、壁の一部分だけ縮小していき、人が通れるだけの大きな穴が出来た。
「出来た!」
「よし、このまま少しづつ穴掘ってって外に出るぞ」
「…………」
「? どうした、樹斗」
朱莉の能力でこの先の土を小さくしていくには、今みたいに樹斗の能力で縮小範囲を区切ってやる必要がある。
だが、樹斗は何故か自分の手をぼーっと眺めていた。
「僕の能力にこんな使い方があったんだ……。ただの荷物持ちしかできないって思ってたのに」
どうやら、樹斗は自分の能力を過小評価していたらしい。
「異能力ってのは使い方や解釈次第でいくらでものびる。自分にはこれしかないって固定概念は捨てるべきだな。そんなのは自分の才能を殺すことになる」
「じゃあ、僕でもDDDに入れるかな?」
「DDD? 入りてぇのか?」
「うん。僕、紫苑さんみたいになりたいんだ」
こいつも紫苑ファンかよ。大人気だな。
「可能性はなくはない。空間系能力は貴重だしな」
「ホント!」
「だが、一つだけ言っておく。お前の能力は容易に人を殺すことが出来る。それだけは忘れるな」
子供だが、……いや子供だからこそ釘を刺しておく。
俺のせいで犯罪者とかになっちまったら洒落にならないからな。
--------------------------------------------------------------------------
「子供2人が紛れ込んできたから、捕まえたのですか」
地下アジトの1室。
そこには仰々しい椅子に腰かけたフランの姿があった。
「はい。水奈月の家にいまして。捕えて、例のガキがいる部屋に放り込んでおきました」
そう答えたのはサングラスをかけた男、ギブソンだった。
「そうですか。では、あなた、こちらへ」
フランはギブソンを自分の近くへ来るよう促す。
「はい、何でしょう」
「愚か者」
そして、近づいてきたギブソンをデコピンで吹き飛ばした。
「う……あぁ……」
フランの一撃が相当効いたのか、ギブソンは小さく声を漏らしたまま、起き上がることが出来ずにいた。
その様子を見ていた他の部下たちは冷や汗をかきながら怯えていた。
「その捕えた者たちがここから逃げだせる異能力を持っていたら、どうするのです? 少しは頭を使いなさい」
フランは自分の部下の無能さに呆れ、ため息をついた。
「責任をもって、今すぐ殺してきなさい」
ギブソンは頭から血を流しながら、ゆっくりと起き上がる。
「は、はい、承知いたしました」
そして、そのまま足を引きずり伊織たちのいる部屋へと向かう。
「大丈夫ですか? ギブソンさん」
フランの部屋を出たところで部下の一人がギブソンに声をかける。
「んな訳ないだろ。死にかけたわ」
「今治します」
その部下がギブソンの傷口に手をかざすと、淡い光と共にその傷がどんどん治っていく。
「わりぃな。フランさんに褒められると思ったのに、ミスしちまったな」
「あまりお気になさらずに」
「いいさ、さっきのガキども殺してチャラにする」
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
現代ダンジョンの苦情係 〜元クレーム処理担当の俺、魔物の言葉がわかるので菓子折り一つで世界を救う〜
ぱすた屋さん
ファンタジー
「その咆哮は、騒音公害に当たります」
現代日本に出現した『ダンジョン』と、そこから溢れ出す魔物たち。
人々が英雄(Sランク探索者)の活躍に熱狂する一方で、組織の闇に葬られた部署があった。
――ダンジョン管理ギルド・苦情係。
そこへ左遷されてきたのは、前職で数万件のクレームを捌き倒した伝説のカスタマーセンター職員・久我良平(くが りょうへい)。
彼にとって、新宿に降臨した災害級ドラゴンは「騒音を撒き散らす困ったお客様」であり、聖女の奇跡は「同意なきサービスの押し付け(強売)」に過ぎない。
「力」でねじ伏せる英雄たちが敗北する中、久我は「正論」と「どら焼き」と「完璧な事務手続き」を武器に、魔物たちの切実な悲鳴(クレーム)をハックしていく。
一癖も二癖もある仲間と共に、久我はギルド上層部の腐敗や外資系企業の傲慢な介入を次々と「不備」として処理していく。
これは、組織の鎖を断ち切った一人の事務屋が、人間と魔物の間に「新しい契約」を紡ぎ、世界を再起動させるまでの物語。
「――さて。予約外の終焉(ラグナロク)ですか? 承知しました。まずは、スケジュールの調整から始めましょう」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる