漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

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序章 私刑人誕生編

第14話 私塾へ

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 食事の後、マリニアを伴い魔法を教えてくれる私塾に向かった。
 そこは武器屋や防具屋、ポーション等が扱っている店などが立ち並ぶ一角にあった。
 店がある大通りから1本入ってはいるが、小綺麗な佇まいの普通の民家?にしか見えない。
だが、私塾を意味する看板代わりの表札がある。

 ドアをノックしてからドアを開けて玄関に入ると、初老の女が出迎えてきた。
 中は小綺麗な玄関で、普通の民家にしか見えない。

「いらっしゃい。若い方とは珍しい。どうなされた?」

「ここはリニア魔法私塾ですよね?」

「ああ、私がそのリニアですよ。どちらが学びたいのですかな?」

「あっはい。はじめまして。ボクはマリニアって言います。その、初級魔法を覚えたくて」

 リニアはジトッとマリニアを見た。

「で、お前さんの方は?」

「ああ。俺は万能者持ちだから中級まで行けるんだ。それとこれ、紹介状ね」

 紹介状を受け取るとさっと中を見ていた。

「情報屋の紹介なのね。期間は1週間で。今はまだ何も使えないのね。1週間だと努力次第だけど、1~3つ覚えるのが精いっぱいだと思うのと、お金は・・・」

 お金の話になり、マリニアがビクついていて提示されたその金額にびっくりしていた。
 引退した魔法使いとはいえ、1週間拘束するからそれなりの出費だ。

 前日肉屋でオークを売ったりしてギルド以外でお金を稼いだが、それらがさくっと飛んでいく。

 出世払いでも良いと告げ、マリニアをお願いしてリニア魔法私塾を引き上げ、俺の目的地に向かう。
 俺の目的地は貴族街にあり、そこにある小さな屋敷というか、ちょっとした館だ。

 ドアをノックして出迎えを待つ。

 すると1人の小さな女の子?が出迎えに来た。

「なんぞ用かや?」

「こちらはシルトルク魔法私塾で良かったですか?」

「こっちに来ると良い」

 俺は後をついていく。

 何故か食堂に案内され、その子の対面に座るように手振りで指示され大人しく座る。
 食事中だったようで、食事の続きをする。
 食事をしながらベルを鳴らすと、ドタドタと誰かが慌てて駆け寄る音がし、ドアがバーン!と開き、若い女というか、マリニア位の歳のメイドが入ってきた。

「お呼びですかぁ!私ぃ、この時間わぁお風呂のお掃除をしているじゃないですかぁ!忙しいんですけどぉ」

「見ての通り客じゃ。お茶を出すのじゃ」

 この幼女何者かな?鑑定を使うも見えなかった。
 しかもいきなりフォークが飛んできた。

 俺は咄嗟に口に向かって飛んできたフォークを歯で噛んで止めた。

「ほう。止めよったか。流石に腐ってもB級じゃな。そなた、レディを鑑定するとは失礼じゃぞ!って今この幼女め!と思ったじゃろ?」

「ははは。ハーフリングの方ですよね?その見た目はヒューマンだと確かに子供ですが、ハーフリングだと大人ですよね。種族を確かめようとしたんだけど、アンチ鑑定は初めて見たな」

「よく知っておるのぅ。ふむふむ。因みに誰の紹介じゃ?」

「サリア通りにある胡散臭い情報屋だよ」

 俺はそう告げると収納から出した紹介状を渡すのであった。
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