漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

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序章 私刑人誕生編

第24話 VS  オークのボス

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 マリニアの詠唱が終わるタイミングを見計らって結界を解除したが、間髪入れずライオットが放たれた。

 結界を解除すると結界を叩いていた奴が5体、前のめりになり倒れる。馬鹿な奴め。

 マリニアのライオットはその後ろにいる奴に当たった。
 俺は結界を解除した暇から回復すると駆け出し、起き上がろうとしている奴のうち3体を斬り伏せ、そのまま奥にいる奴の方へと斬り込んで行く。

 どうやらマリニアが殺ったのは上位種のオークナイト2体だ。
 俺はその場にいた6体のうち5体をサクッと倒した。
 だが、残りの1体が中々強い。
 アイスボールを放ってから一旦下がり鑑定を使う。
 アイスボールはこの暇を作る為に放った。
 でかいからまさかと思ったら・・・ジェネラルさんじゃないか!
 何で?
 俺達リザードマンを狩りに行っただけだよ?しょぼい魔物の駆除のはずだよ?

 チラッとマリニアを見ると、2体と互角にやりあっていた。

 そいつらの一方に向かい投げナイフを投げてやると腕に当たった。
 それを見たマリニアはチャンスとばかりに距離を詰め、そいつの腕を切り落として戦線離脱させた。
 後は大丈夫だろう。

 しかし、ジェネラルにその隙を突かれ、距離を詰められると頭突きを喰らってしまい、口の中を少し切った。
 俺もハッとなり前方に駆け出したら出会い頭にそうなったんだ。

 俺は血をぺっと吐き出し、ニヤッと笑いながら上段から斬り付ける。

「やるねぇ!そうこなくちゃ!お前は楽しませてくれるよな?行くぞぉぉぉ!」

 何とかいう元A級冒険者だった盗賊団の頭領が使っていた業物のロングソードを上段に構え、魔法陣による足場を使ってジャンプし、挨拶代わりに振り下ろした。

 流石に躱されるが地面を蹴り剣を軸に回転して蹴りを繰り出すが、これも躱される。

 逆に剣を振って攻撃をしてきた。
 俺の髪の毛が数本切れた。

「ゾワッとするねぇ!この前の奴より強いなぁ!クックックッ!」

 俺は興奮しながら剣を振るう。
 スキル無しだと躱し躱されでどちらも当たらない。
 剣と剣が鍔迫り合いになり、どうじに頭突きをしてお互い吹き飛ぶ。

 俺は痛みに意識が飛び掛けたが、向こうも同じようで首を振っている。
 つまり痛み分けだ。

 そこから仕切り直しとなり打ち合っていたが、剣は互角かやや落ちると判断したようで、奴は魔法を使った。
 ファイヤーボールを放ってきたのでブラックマスクを取り出し魔力を流す。
 するとファイヤーボールは消え、俺に魔力が流れてくるのが分かる。

 ジェネラルの顔は怒りに歪んたように思う。

 再び剣での戦いになる。

「あのう、あの方強いですけど、笑っていませんか?」

「あの人は強いよ。B級だけどA級の魔物を単独で倒すんだよ」

 残ったオークを倒したマリニアと助けた女の子は、固唾をのんでランスタッドとオークの戦いを見守っていた。

 マリニアはランスタッドの戦っている姿に見惚れていた。
 次元の違う戦いを目の当たりにし、自分との強さの違いから愕然とするよりも、こんな凄い人を何故追放したの?サタンナタだっけ?アホなの?
 そんなふうに思う。
 いつの日かこの人の役に立ちたい。
 今のように取って付けたかのように、ボクに役に立っているよ!といった感じを出させてくれるのではなく、本当に命を託せられる相棒になり、やがて・・・

 そんなマリニアの想いを知らず、俺は純粋にこの戦闘を楽しんでいた。5分程やり合い、お互い息を切らせ始めた。
 そんな中異変が起こる。
 気絶していた子供が目覚めたのだ。
 いきなり泣き出したのだ。

 お互いハッとなったが、ジェネラルは俺の方が僅かに強く、逃げる事も敵わないと分かっており人質を取る事にしたようで、にたっと笑うと子供達の方に駆け出した。

 俺は剣を振ったが間に合わず、泣いている子の所へ先に辿り着いたのはジェネラルだった。
 その喉元に剣を突き付け、俺にしっしと手振りで下がるように指示をしてきた。

 斬り込もうとすると首を斬られ、この子は間違いなく死ぬ。
 俺は剣をその場に置き、両手を上げて落ち着けといった感じのジェスチャーをする。

 戦いの興奮は一気にしらけてだだ下がりだ。
 ジェネラルは泣いている子を掴むと後退りし始めた。

 俺は殺るしかないなと狙いを定めて結界魔法を発動した。
 狙いは首より上だったが、少し下に逸れ胸元から上がズズズと動き、地面に落ちた。
 血が噴水のようにドピュー、ドピューと吹き出て、その子供に掛かる。

 更に絶叫し・・・気絶した。
 距離が会ったからか魔力がごっそり無くなる感覚があり、冷や汗が出る。

 取り敢えずその子の所に行き、死体を収納してからクリーンを掛け、怪我の無い事を確認するのであった。

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