漆黒の私刑人〜S級パーティーを追放されたので今度は面倒事から逃げてのほほんとしたいのに・・・〜

KeyBow

文字の大きさ
45 / 119
序章 私刑人誕生編

第45話 マーチスによる尋問

しおりを挟む
 ダイモンは椅子に座らされ、涎を垂らしており失禁さえしていた。

 臭え!
 そう思い取り敢えずクリーンを掛ける。

「ほれ!この薬が欲しいか?気持ち良いだろ?これが欲しければ正直に話すのだ」

「くだはい!お薬をくらひゃい!」 

 喋り方が明らかにおかしい。

「麻薬じゃよ。生かすつもりが無い時、コヤツの尋問はいつもこうじゃ」

「麻薬ですか?所で2人は親しいので?」

「何じゃ?マーチスはそんな事も話とらんのかえ?ふん。此奴とは腐れ縁での、一応今でも夫婦じゃて」

「ぐほっ!」

 俺は蒸せた。

「まさか・・・あのメイドは?」

「奴との間に設けた娘じゃが」

 背丈が違い過ぎたが、何となく似ているなとは思ったがハーフか。

「背丈が違うから分からなかったよ」

「父親の性質を色濃く受け継いでおるからのう」

「何でメイドをしているので?」

「メイドではないぞえ。メイド服はあの子の趣味じゃて」

「風呂掃除とか言っていなかったか?」

「我の旅に付いてくると言うから、家事を手伝えと言っておりそれを条件に連れて来ただけじゃ。メイドは派遣してもらっておったぞ。獣人のメイドを見なかったかえ?」

「あっ!確かに見たな」

「ほれ、落ちたぞ」

 ウヒヒヒとダイモンは呻っていたが、情報屋はニンマリしていた。

「少しは分かりやした。奴隷商は王都から直接来たのではなく、別の町に寄り、奴隷を受け取ってからガラタークの町に向かったようでやす。此奴は闇市の参加は初めてで、奴隷商が販売する奴隷を把握しておったようでやす。それでリリアーナ嬢達を見て旦那から奪うつもりで親切にし、私とクルシュについてはカモとして全てを奪い取り、男は殺すつもりだったようで、女は性奴隷として捕えるつもりだったようでやす」

「俺の方は?」

「旦那は勿論殺し、スニシス嬢とマリニア嬢は性奴隷として慰み物にするつもりだったようでやす。お2人を旦那の目の前で散々犯し、2人の目の前で旦那を殺すつもりだったようでやす」 

 俺はマリニアとスニシスを連れて来て、スニシスにナイフを渡した。
「お前とスニシスを犯すつもりだったようだ。生かしていても仕方がない。これから冒険者として殺るつもりならこいつを殺せ」

 マリニアは先程盗賊を殺したと聞くから、スニシスだ。
 助けた時はまだ混乱していたが、今は違う。

 スニシスは情報屋を見るも頷いたのを確認すると、躊躇う事もなくダイモンの動脈を斬った。

 暫く血を吹き出し・・・やがて死んだ。

 俺は涙を浮かべるスニシスを抱きしめた。

「済まない。恨んでくれて良いからな」

「必要な事だと分かっています。ランスタッド様の側にいると言うのはそう言う事ですから」

 マリニアを見ると涙を浮かべており、2人を抱きしめた。

「ランスタッドさん、馬車に来てください」

 背後から声を掛けられた。
 情報屋の部下だ。
 声を初めて聞いたが、若いな?

 馬車に着くとおこちゃまが寝ぐずりを起こしており、原因はおねしょだった。
 それで俺を呼びに来たようだ。

 クリーンを掛け、2人を抱きしめたが、程なくして寝息を立てた。
 リリアーナは不安そうにしていたが、子供達を布団に寝かせた後、おいでと手招きすると嬉しそうに俺の横に来た。
 そんなリリアーナをギュッと抱きしめた。

「怖い思いをさせたな。もう大丈夫だ」

 漸く安堵したのか、少し泣いていて、背中を摩すっているとリリアーナも寝ていった。
 パパは大変である。
 後始末がまだまだあるので、クルシュの娘に子供達を託し再び焚き火の所に戻るのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた

黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆ 毎日朝7時更新! 「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」 過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。 絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!? 伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!? 追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します

すもも太郎
ファンタジー
 伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。  その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。  出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。  そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。  大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。  今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。  ※ハッピーエンドです

処理中です...