85 / 119
第1章 王都編
第85話 45階層
しおりを挟む
今は先輩達とパーティー登録をする為にギルドに来ており、ヤーナに手続きをして貰っている。
また、マリニア達のランクを上げるのに大量の魔石と討伐証明部位を渡してあり、午前中と午後にそれぞれ依頼を達成した事にする手続きを取って貰っている。
程なくしてソシアもDランクに上がっていた。
そして今日はこれからダンジョンの45階層に行く。
おそらく俺が現在の最下層への到達者だと思う。
先輩達は自分達だけだと絶対に敵わないはずで、自分達は30階層辺りをうろちょろしていると言っていた。
とりあえず45階層がどういうところかを確認してもらう。
俺は結界でこの階層によく出てくるミノタウロスをあっさりと片付けるものだから、皆唖然としていた。
最近の俺の戦い方を誰も知らないのだ。
このダンジョンの40階層以降は今の俺と相性がすこぶる良い。
出るのがボスクラスの魔物とはいえ、単独でしか現れないからだ。
次の魔物が現れるまでのインターバルは短い時もあるが、それでも2体以上が同時に現れないので、なんとかなるのだ。
俺が3体を瞬く間に倒した後は、打ち合わせ通りのフォーメーションで戦って行く。
皆に戦闘経験を積んでもらうのもあり、俺の結界はピンチになる者が出るまでは封印して戦って行く。
それとソシアが各種バフを掛けてくれていた。
スニシスは後方から矢を射掛け、マリニアはナイフを投げたり、覚え立ての中級魔法で牽制や足止めをして行く。
そして近接としてベッカードが左に大盾、右にメイスを持ちヘイトを稼ぎつつ、クラシス姉が死角から槍りで刺し傷を負わせて行く。
メイスで大盾を叩いたりする。
「おらああぁ!これでもくらええぇ!」
時折盾で攻撃を防ぎつつ、メイスで殴って行く。
また、盾を叩くのはヘイトを稼ぐ為のスキルを発動するのに必要な所作らしい。
俺は今回は近接戦闘を請け負った。
また、場合によっては後方から炎の魔法を放つ担当だ。
しかし、俺の結界抜きでも危なげなく倒す事ができ、特にソシアのバフの効果が大きいと皆実感していた。
マリニアも魔法の威力が上がっているのと、投げナイフを投げた時の威力も増しているという。
勿論スニシスの矢も威力もスピードも何もかも上がっていて、戦い易かったと言う。
先輩達もそうだと。
「これほど動きが軽くなるとは思っていなかった。嬢ちゃんの支援はすさまじいな!」
両手を上げて絶賛していた。
また、途中からマリニアには後方支援であるソシアの護衛をお願いしている。
マリニアはオールマイティに戦えるからで、かつての俺と一緒の感じだな。
それと近接戦闘としては先輩達がいるので、俺には中衛で臨機応変に戦うという選択肢が持てた。
それもあり、夕方には45階層を突破し46階層をチラ見して本日はお開きにしたのであった、
また、マリニア達のランクを上げるのに大量の魔石と討伐証明部位を渡してあり、午前中と午後にそれぞれ依頼を達成した事にする手続きを取って貰っている。
程なくしてソシアもDランクに上がっていた。
そして今日はこれからダンジョンの45階層に行く。
おそらく俺が現在の最下層への到達者だと思う。
先輩達は自分達だけだと絶対に敵わないはずで、自分達は30階層辺りをうろちょろしていると言っていた。
とりあえず45階層がどういうところかを確認してもらう。
俺は結界でこの階層によく出てくるミノタウロスをあっさりと片付けるものだから、皆唖然としていた。
最近の俺の戦い方を誰も知らないのだ。
このダンジョンの40階層以降は今の俺と相性がすこぶる良い。
出るのがボスクラスの魔物とはいえ、単独でしか現れないからだ。
次の魔物が現れるまでのインターバルは短い時もあるが、それでも2体以上が同時に現れないので、なんとかなるのだ。
俺が3体を瞬く間に倒した後は、打ち合わせ通りのフォーメーションで戦って行く。
皆に戦闘経験を積んでもらうのもあり、俺の結界はピンチになる者が出るまでは封印して戦って行く。
それとソシアが各種バフを掛けてくれていた。
スニシスは後方から矢を射掛け、マリニアはナイフを投げたり、覚え立ての中級魔法で牽制や足止めをして行く。
そして近接としてベッカードが左に大盾、右にメイスを持ちヘイトを稼ぎつつ、クラシス姉が死角から槍りで刺し傷を負わせて行く。
メイスで大盾を叩いたりする。
「おらああぁ!これでもくらええぇ!」
時折盾で攻撃を防ぎつつ、メイスで殴って行く。
また、盾を叩くのはヘイトを稼ぐ為のスキルを発動するのに必要な所作らしい。
俺は今回は近接戦闘を請け負った。
また、場合によっては後方から炎の魔法を放つ担当だ。
しかし、俺の結界抜きでも危なげなく倒す事ができ、特にソシアのバフの効果が大きいと皆実感していた。
マリニアも魔法の威力が上がっているのと、投げナイフを投げた時の威力も増しているという。
勿論スニシスの矢も威力もスピードも何もかも上がっていて、戦い易かったと言う。
先輩達もそうだと。
「これほど動きが軽くなるとは思っていなかった。嬢ちゃんの支援はすさまじいな!」
両手を上げて絶賛していた。
また、途中からマリニアには後方支援であるソシアの護衛をお願いしている。
マリニアはオールマイティに戦えるからで、かつての俺と一緒の感じだな。
それと近接戦闘としては先輩達がいるので、俺には中衛で臨機応変に戦うという選択肢が持てた。
それもあり、夕方には45階層を突破し46階層をチラ見して本日はお開きにしたのであった、
2
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる