98 / 119
第1章 王都編
第98話 ダンジョン生成
しおりを挟む
俺はあちゃーと唸るしかなかった。
マリニアが何もせずにコアに触れてしまったので、コアがダンジョンから切り離されてしまった。
その為ダンジョンが消えてしまった。
一瞬光ったかと思うと、次の瞬間俺の目の前にはコアを手に持ったマリニアが見え、俺達は町の中にあるダンジョンの入口付近にいた。
「えっ?どういう事?」
俺以外の5人は同じような反応だ。
しかし、戸惑っているのは俺達だけではなかった。
数百人もの冒険者が忽然とその場に現れたものだから騒然となった。
ダンジョンの入口付近には元々ダンジョンに入る者達を目当てとして食べ物を扱う店舗、露店、ポーションを扱う店、武器防具店等々冒険者をサポートする、いや、冒険者の落とすお金に群がる者達がそこにいた。
町が揺れた。
深刻な揺れではなかったが、生まれてこの方大地が揺れるというのを経験していない者達は唖然とし、中には座り込む者もいた。
そして揺れが収まると急に冒険者達が文字通り湧き出て来たのだ。
剣を持った者、魔法の詠唱中の者、倒れた仲間を回復させるのに必死な者、ひぃ~と唸りながら走って逃げていた者・・・様々だ。
何が起こったのか理解する者はいない。
いや、そこにいた。
それをした当事者だ。
メイスで盾をバンバン叩く者がいた。
や、やめて~!
「オラアァ!注目しやがれ!俺達A級パーティーのクリーンマイルがダンジョン攻略をした事をここに宣言する!」
ベッカードはマリニアを担ぐと肩に立たせた。
「マリニアよ、コアを掲げろ!」
マリニアは言われるがままにコアを掲げた。
「これがダンジョンコアだ!そしてこれがボスであるドラゴンの魔石だ!ボスはA級のダブルギフトのランスタッドが殺ったぞ!」
クラシスがドラゴンの魔石を掲げた。
俺はうわー!止めてくれ!と唸るも止める暇がなかった。
「やっべえぇぞ!ダンジョンがなくなっちまった!」
「ほ、本物のコアだ!」
「ダブルギフト聞いた事があるぞ!この前S級の勇者パーティーを追放された奴だろ?追放じゃなくて見切りを付けて抜けたのか!」
「子供が2人もいるじゃないか?でもあいつは大盾のベッカードじゃないか!」
「オオオオオオオオ!俺は歴史的瞬間を見たのか!」
「素敵!お嫁さんにして!」
「何言ってんのよ!あんたなんか見向きもされないわよ!」
周りがざわめき始めた。
ベッカードは騒ぎを沈めるつもりでダンジョンの攻略宣言をしたのだが、お祭り騒ぎになっただけだった。
「マリニア、入口に魔石を置いてダンジョンを生成して、難易度を下げろ」
「う、うん」
俺達はダンジョンの入口があった所に向かったが、皆俺達に道を開けた。
マリニアは入口にコアを置くと、片手をコアに当てた。
俺はマリニアの頭に手を添える。
鑑定で見えたのはダンジョンの生成時に、生成者に触れているとダンジョンマスターの1人になれると。
ダンジョンの管理人になれるのでそうしたんだ。
「初期生成だけしろ、後は俺がやるから全て承認しろ。多分出来る。それと生成は大きく叫んでからにしろ!」
マリニアは頷き1言発する。
「大いなる大地の神、天の覇者!水の女神!風の精霊にマリニアが求む!このコアを糧に新たなるダンジョンを生成する事を!ダンジョンクリエイト!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴコ!バリバリバリ!
マリニアと俺は光に包まれると大地が揺れた。
するとそこに先程まであったダンジョンとほぼ同じダンジョンが出来た。
俺はマリニアからコアを受け取ると収納に入れたのであった。
マリニアが何もせずにコアに触れてしまったので、コアがダンジョンから切り離されてしまった。
その為ダンジョンが消えてしまった。
一瞬光ったかと思うと、次の瞬間俺の目の前にはコアを手に持ったマリニアが見え、俺達は町の中にあるダンジョンの入口付近にいた。
「えっ?どういう事?」
俺以外の5人は同じような反応だ。
しかし、戸惑っているのは俺達だけではなかった。
数百人もの冒険者が忽然とその場に現れたものだから騒然となった。
ダンジョンの入口付近には元々ダンジョンに入る者達を目当てとして食べ物を扱う店舗、露店、ポーションを扱う店、武器防具店等々冒険者をサポートする、いや、冒険者の落とすお金に群がる者達がそこにいた。
町が揺れた。
深刻な揺れではなかったが、生まれてこの方大地が揺れるというのを経験していない者達は唖然とし、中には座り込む者もいた。
そして揺れが収まると急に冒険者達が文字通り湧き出て来たのだ。
剣を持った者、魔法の詠唱中の者、倒れた仲間を回復させるのに必死な者、ひぃ~と唸りながら走って逃げていた者・・・様々だ。
何が起こったのか理解する者はいない。
いや、そこにいた。
それをした当事者だ。
メイスで盾をバンバン叩く者がいた。
や、やめて~!
「オラアァ!注目しやがれ!俺達A級パーティーのクリーンマイルがダンジョン攻略をした事をここに宣言する!」
ベッカードはマリニアを担ぐと肩に立たせた。
「マリニアよ、コアを掲げろ!」
マリニアは言われるがままにコアを掲げた。
「これがダンジョンコアだ!そしてこれがボスであるドラゴンの魔石だ!ボスはA級のダブルギフトのランスタッドが殺ったぞ!」
クラシスがドラゴンの魔石を掲げた。
俺はうわー!止めてくれ!と唸るも止める暇がなかった。
「やっべえぇぞ!ダンジョンがなくなっちまった!」
「ほ、本物のコアだ!」
「ダブルギフト聞いた事があるぞ!この前S級の勇者パーティーを追放された奴だろ?追放じゃなくて見切りを付けて抜けたのか!」
「子供が2人もいるじゃないか?でもあいつは大盾のベッカードじゃないか!」
「オオオオオオオオ!俺は歴史的瞬間を見たのか!」
「素敵!お嫁さんにして!」
「何言ってんのよ!あんたなんか見向きもされないわよ!」
周りがざわめき始めた。
ベッカードは騒ぎを沈めるつもりでダンジョンの攻略宣言をしたのだが、お祭り騒ぎになっただけだった。
「マリニア、入口に魔石を置いてダンジョンを生成して、難易度を下げろ」
「う、うん」
俺達はダンジョンの入口があった所に向かったが、皆俺達に道を開けた。
マリニアは入口にコアを置くと、片手をコアに当てた。
俺はマリニアの頭に手を添える。
鑑定で見えたのはダンジョンの生成時に、生成者に触れているとダンジョンマスターの1人になれると。
ダンジョンの管理人になれるのでそうしたんだ。
「初期生成だけしろ、後は俺がやるから全て承認しろ。多分出来る。それと生成は大きく叫んでからにしろ!」
マリニアは頷き1言発する。
「大いなる大地の神、天の覇者!水の女神!風の精霊にマリニアが求む!このコアを糧に新たなるダンジョンを生成する事を!ダンジョンクリエイト!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴコ!バリバリバリ!
マリニアと俺は光に包まれると大地が揺れた。
するとそこに先程まであったダンジョンとほぼ同じダンジョンが出来た。
俺はマリニアからコアを受け取ると収納に入れたのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
174
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる