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第2章
戦闘訓練
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太一はロビーにてシャロンとノエルを待った。するとごくごく普通の冒険者が着るような服の上から胸を強調するような胸当て、下はロングスカート、そういう冒険者の出で立ちのノエルが現れ、一緒に訓練場に向かう。
午後からは訓練場が集合場所だった。ノエルは冒険者の出で立ちをしてはいるが、ボディーラインが強調されていて、中々セクシーな格好をしている。
「ロイ君、私のこの格好どうかな?」
いつの間にかさん付けではなく、くん付けで呼ばれていたのである。
「中々似合ってますね。ちなみに武器は何を使うのですか?」
ノエルがむすっとした顔をして
「ロイ君駄目よ。女の子がどうって聞いてるんだから、服を褒めようよ。ねっ!やり直し♪」
こんな感じであるが、仕方がないので太一は褒める事にした。
「ノエルさんのスタイルの良さが際立っていて、中々セクシーな格好で、良く似合っていて素敵ですね!」
「あら、セクシーだなんてありがとう。でもいいなぁ2人は。やっぱりできてるんだ。ペアルックだもんね」
シャロンは恥ずかしがり首を振り
「その、恋人にして頂ければとは思いますが、まだそのような関係ではないんですよ」
「うふふ。分かっているわよ。そうねぇ、ロイくんの質問の答えよね。私はこれを使うのよ」
スカートをたくし上げるのだが、一瞬下着が見えるのではないかと思えてしまい、太一はゴクリと唾を飲み込む。そのすらりとした脚が気にはなったが、足のベルトにメイスが着けられていたのだ。
「あっ!ちょっとロイくんったらどこを見ているの?見る所が違うでしょ?私の脚じゃなくてこの武器でしょ!。そんなに見つめられると流石に恥ずかしいわよ。それとも私の脚にスリスリしたいの?私の脚に見惚れちゃった?」
食事をし多少打ち解けたとは思っていたのだが、打ち解け過ぎだろうという位にグイグイ来るような感じになっていた。先程までは人目も有り、受付嬢の仮面をかぶっていたのであろうと太一は思ったが
「ひょっとしてタンクかヒーラーさんですか?」
「そうなの。私ね剣が使えないのだけれども、回復魔法が多少は使えるの。だから以前冒険者をしようかと視野に入れたのだけども、その親に反対されてね。でも急に冒険者になる事を許してくれたの。ただし戦闘力がほぼ無いから、本当に回復役なの。だからね、そのロイ君、私の事を守ってね。一生守ってくれてもいいのよ」
「はははは。そうだね仲間になったら力の限り守るよ」
「ねぇシャロンちゃん。私もパーティーに入れてくれるという事でいいよね?大丈夫あなたより先にロイくんを取ったりしないから」
太一はノエルの言葉にタジタジだった。そして今言った事の意味を理解出来なかった。頭ではわかっているのだが、心が理解できなかったのだ。
太一はノエルにからかわれたんだろうな。さっきからどう見てもこいつ俺の事をからかって楽しんでいるな!そんなふうに思っていたのだ。
それはともかく講師が来て
「じゃあこれから戦闘訓練を始める。まずは剣を持っている者は剣を持ってくれ。仲間内で良いが、持っていない者に貸せる予備の武器等がある者は貸してやってくれ。無ければギルドの武器を貸す」
講師がそう言うので使えそうなのはと思い、太一はどこからともなく普通のレイピアを出してノエルに渡した。誰も見ていなかったがノエルだけは分かった。この人収納を持っていると。
「あらありがとう」
ただノエルが太一の耳元で囁いた
「やっぱりあなた収納持ちなのね。皆の前で使うのを止めなさい」
厳しい口調で声のトーンも落としていた。先程からずっとからかっている軽い口調の女の声ではなかった。
迂闊好きたのだ。
良かれと思って剣を出したのだが、太一はこの世界の事をあまり知らなかった。収納持ちというのは勇者のみが持っている特典なのだ。ノエルは名前や源藤からそうではないかと疑っていたのだが、これでやっぱり間違いないと、確信したのだ。そう早速ノエルに勇者認定されてしまったのだ。
太一はノエルに知られてしまったが、まあいいかと思うのである。頭は切れるのだが、まだまだ甘い日本人である。詰めが甘いのだ。そして講師が自分の手足を切らないその為に剣の扱い方を、剣を鞘から抜き、剣を鞘にしまうまでの扱い方、剣を振った時に体勢を崩さないようにするやり方、体重移動の仕方、基本の型等を実演し、皆を並ばせてやらせていた。1時間位練習させると言っていたが
「まあ訓練だからな、怠けずにみんなやれよ。剣というのはな職種に関わらず必須の武器なんだ。魔法使いでも魔力が切れると武器に頼らざるを得なくなるんだぞ。そして剣というのは最もポピュラーな武器で、比較的容易に入手できる。魔法使いなろうがヒーラーだろうが剣の使い方だけは覚えておけ。魔力が切れた時や、手持ちの武器を失っても仲間の武器や敵から奪った武器で何とかしなければならない時がある。だから一番入手率の高い剣をギルドでは教えているんだ」
剣の扱いを覚える理由の説明が有り暫く訓練をした。次に模擬戦闘を行う事になり、事前情報でシャロンはフローラの屋敷で師範代より剣の指導を受けている事を講師が把握しており、講師との模範の模擬戦にシャロンを選んだ。
模擬戦は木剣で戦う事になる。
「よし、確かシャロンと言ったらあのフローラ殿の屋敷にて剣を学んでいると聞いている。まあ皆の見本になるようにまずは俺と撃ち合ってみろ。その後は各自対戦相手を選んで戦ってみるんだ。そして俺が評価してやる」
そう言ってシャロンと戦いだしたのだが、驚いた事にシャロンの方が押していた。そしてついに講師の剣を弾いた。流石だなあ、やるなあと太一が思っていたが、シャロンはむすっとし
「あのう、かなり手を抜かれていましたよね。右手で剣を扱っていらっしゃいましたが、左利きですよね?」
「はははは。ばれたか。まあ、お前らひよっこ相手に本気を出しても大人気がないからな。でもまさか利き腕ではないとはいえ負けるとは思わなかったよ。よし、それでは皆二人組に分かれて戦ってみろ」
そして組み分けが始まったのだが、シャロンの所には皆が集まって行ったがシャロンが選んだのは太一ではなくノエルだった。
「さあノエルさん、私と訓練をしましょう」
「シャロンちゃんお手柔らかにね」
そんな感じで今回の美人トップ2が剣の稽古を始めた。ノエルが最初にシャロンにお願いしていたのはこれだったのだ。そして太一はと言うと、先程因縁を付けて来た奴といつのまにか訓練場の真ん中で対峙していた。
「よう兄ちゃん、さっきはよくも恥をかかせてくれたな。丁度いいや、お前俺とやれや!これで正々堂々とお前をぶちのめして、あの女を俺のものにしてやるよ。ぐへへへへ」
そんな事を太一に言っていた。太一はあーめんどくさいなーぐらいしか思っていないが、講師が面白がってけしかけた
「よし、そこの2人まず戦ってみろ」
そうして太一の望まない対戦相手との模擬戦が始まるのであった。
午後からは訓練場が集合場所だった。ノエルは冒険者の出で立ちをしてはいるが、ボディーラインが強調されていて、中々セクシーな格好をしている。
「ロイ君、私のこの格好どうかな?」
いつの間にかさん付けではなく、くん付けで呼ばれていたのである。
「中々似合ってますね。ちなみに武器は何を使うのですか?」
ノエルがむすっとした顔をして
「ロイ君駄目よ。女の子がどうって聞いてるんだから、服を褒めようよ。ねっ!やり直し♪」
こんな感じであるが、仕方がないので太一は褒める事にした。
「ノエルさんのスタイルの良さが際立っていて、中々セクシーな格好で、良く似合っていて素敵ですね!」
「あら、セクシーだなんてありがとう。でもいいなぁ2人は。やっぱりできてるんだ。ペアルックだもんね」
シャロンは恥ずかしがり首を振り
「その、恋人にして頂ければとは思いますが、まだそのような関係ではないんですよ」
「うふふ。分かっているわよ。そうねぇ、ロイくんの質問の答えよね。私はこれを使うのよ」
スカートをたくし上げるのだが、一瞬下着が見えるのではないかと思えてしまい、太一はゴクリと唾を飲み込む。そのすらりとした脚が気にはなったが、足のベルトにメイスが着けられていたのだ。
「あっ!ちょっとロイくんったらどこを見ているの?見る所が違うでしょ?私の脚じゃなくてこの武器でしょ!。そんなに見つめられると流石に恥ずかしいわよ。それとも私の脚にスリスリしたいの?私の脚に見惚れちゃった?」
食事をし多少打ち解けたとは思っていたのだが、打ち解け過ぎだろうという位にグイグイ来るような感じになっていた。先程までは人目も有り、受付嬢の仮面をかぶっていたのであろうと太一は思ったが
「ひょっとしてタンクかヒーラーさんですか?」
「そうなの。私ね剣が使えないのだけれども、回復魔法が多少は使えるの。だから以前冒険者をしようかと視野に入れたのだけども、その親に反対されてね。でも急に冒険者になる事を許してくれたの。ただし戦闘力がほぼ無いから、本当に回復役なの。だからね、そのロイ君、私の事を守ってね。一生守ってくれてもいいのよ」
「はははは。そうだね仲間になったら力の限り守るよ」
「ねぇシャロンちゃん。私もパーティーに入れてくれるという事でいいよね?大丈夫あなたより先にロイくんを取ったりしないから」
太一はノエルの言葉にタジタジだった。そして今言った事の意味を理解出来なかった。頭ではわかっているのだが、心が理解できなかったのだ。
太一はノエルにからかわれたんだろうな。さっきからどう見てもこいつ俺の事をからかって楽しんでいるな!そんなふうに思っていたのだ。
それはともかく講師が来て
「じゃあこれから戦闘訓練を始める。まずは剣を持っている者は剣を持ってくれ。仲間内で良いが、持っていない者に貸せる予備の武器等がある者は貸してやってくれ。無ければギルドの武器を貸す」
講師がそう言うので使えそうなのはと思い、太一はどこからともなく普通のレイピアを出してノエルに渡した。誰も見ていなかったがノエルだけは分かった。この人収納を持っていると。
「あらありがとう」
ただノエルが太一の耳元で囁いた
「やっぱりあなた収納持ちなのね。皆の前で使うのを止めなさい」
厳しい口調で声のトーンも落としていた。先程からずっとからかっている軽い口調の女の声ではなかった。
迂闊好きたのだ。
良かれと思って剣を出したのだが、太一はこの世界の事をあまり知らなかった。収納持ちというのは勇者のみが持っている特典なのだ。ノエルは名前や源藤からそうではないかと疑っていたのだが、これでやっぱり間違いないと、確信したのだ。そう早速ノエルに勇者認定されてしまったのだ。
太一はノエルに知られてしまったが、まあいいかと思うのである。頭は切れるのだが、まだまだ甘い日本人である。詰めが甘いのだ。そして講師が自分の手足を切らないその為に剣の扱い方を、剣を鞘から抜き、剣を鞘にしまうまでの扱い方、剣を振った時に体勢を崩さないようにするやり方、体重移動の仕方、基本の型等を実演し、皆を並ばせてやらせていた。1時間位練習させると言っていたが
「まあ訓練だからな、怠けずにみんなやれよ。剣というのはな職種に関わらず必須の武器なんだ。魔法使いでも魔力が切れると武器に頼らざるを得なくなるんだぞ。そして剣というのは最もポピュラーな武器で、比較的容易に入手できる。魔法使いなろうがヒーラーだろうが剣の使い方だけは覚えておけ。魔力が切れた時や、手持ちの武器を失っても仲間の武器や敵から奪った武器で何とかしなければならない時がある。だから一番入手率の高い剣をギルドでは教えているんだ」
剣の扱いを覚える理由の説明が有り暫く訓練をした。次に模擬戦闘を行う事になり、事前情報でシャロンはフローラの屋敷で師範代より剣の指導を受けている事を講師が把握しており、講師との模範の模擬戦にシャロンを選んだ。
模擬戦は木剣で戦う事になる。
「よし、確かシャロンと言ったらあのフローラ殿の屋敷にて剣を学んでいると聞いている。まあ皆の見本になるようにまずは俺と撃ち合ってみろ。その後は各自対戦相手を選んで戦ってみるんだ。そして俺が評価してやる」
そう言ってシャロンと戦いだしたのだが、驚いた事にシャロンの方が押していた。そしてついに講師の剣を弾いた。流石だなあ、やるなあと太一が思っていたが、シャロンはむすっとし
「あのう、かなり手を抜かれていましたよね。右手で剣を扱っていらっしゃいましたが、左利きですよね?」
「はははは。ばれたか。まあ、お前らひよっこ相手に本気を出しても大人気がないからな。でもまさか利き腕ではないとはいえ負けるとは思わなかったよ。よし、それでは皆二人組に分かれて戦ってみろ」
そして組み分けが始まったのだが、シャロンの所には皆が集まって行ったがシャロンが選んだのは太一ではなくノエルだった。
「さあノエルさん、私と訓練をしましょう」
「シャロンちゃんお手柔らかにね」
そんな感じで今回の美人トップ2が剣の稽古を始めた。ノエルが最初にシャロンにお願いしていたのはこれだったのだ。そして太一はと言うと、先程因縁を付けて来た奴といつのまにか訓練場の真ん中で対峙していた。
「よう兄ちゃん、さっきはよくも恥をかかせてくれたな。丁度いいや、お前俺とやれや!これで正々堂々とお前をぶちのめして、あの女を俺のものにしてやるよ。ぐへへへへ」
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