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第2章
退職
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訓練場を後にし、講習の座学会場に使われていた会議室に皆が戻り、最初に座っていた席に着く。
ノエルがサポートをする為に席を離れ
「ギルドでの最後の仕事をしてくるね」
と太一達に伝え、講師の元へ向かって行った。
太一とシャロンは首を傾げていた。
「ギルドでの最後の仕事って何だろうね」
2人共今日の講習の最後の仕事の事かな位のレベルの話だと思っていた。講師からギルドカードを渡されたのだが、太一とシャロンのカードはランクEだった。そしてカードを受け取ったら解散だった。
場合によってはランクEからスタートになる者もいると言っていたのを思い出す。但し、Eランクスタートでも採取依頼を行わないと討伐依頼を受けられず、魔石の買い取りもできないと言っていたと思い出す。因みにノエルはランクFスタートだと言っていた。
そうしてノエルは一旦ギルドマスターの所に行き、その後着替えをしているようだった。
そうしていると、なんとなくノエルに雰囲気の似たエルフの女性が太一の所に向かってきた。すると2人にだけ聞こえるように
「私よ。そのままついてきて」
というので少し遅れてからそのエルフの女性の後を追って行く。そのエルフがノエルだとは誰も気付いていなかった。
ギルドの受付嬢は普段化粧をしている。先程までノエルもしていた。ところが今いる女性は化粧もしていないし、金髪ロングのエルフだ。
しかしノエルについて太一達は髪の色はブロンズで、ヒューマンの認識だった。何故だろうと不思議に思っていたが、ノエル?が太一とシャロンを裏路地に引き込み
「お待たせと」
そう言うので太一が
「あ、あのう、その、ノ、ノエルさんなんだよね?」
シャロンも口をポカーンと開けていた。
「ええそうよ。これが本来の私の姿なの。ギルドではね、エルフというのを隠していたの。ギルドマスターに言われていてね、エルフというのを隠して受付嬢をしていたの。今までは受付嬢をやっていると初心者講習に参加ができなかったので、ギルドマスターに頼んで今日のような形で参加させてもらっていたの」
周りに誰もいない事を再確認し、話を続けた。
「私ね10年以上エルフだというのを隠して生きてきたの。私がまだ子供の頃に両親が殺されて、その犯人を私が見たの。だからその犯人が私を殺しに来る、そういう危険が大きかったので、私の両親の友人であったギルドマスターに引き取られ、そこでまず自分の姿を変えられる魔法覚えたの。それで今までエルフじゃない姿を演じてきたのよ。もう10年以上経っているから、今の私を見てもかつて殺しそびれたエルフの子供だとは思わないと思うの。それでねノエルというのはギルドでの名前だったの。これから私はエリカと名乗るわ。実は冒険者登録もエリカにしてるの。私の見た目は多分受付嬢のノエルになんとなく雰囲気の似たエルフに思えると思うの。だからこれからはエリカとして仲間に加えて欲しいの。駄目かしら?あなたのことは大体分かっているわ。知っているのは私とギルドマスター位かしら」
太一はシャロンを見るが、シャロンは頷いていた。
「分かったよとりあえず込み入った話になりそうたから、今いる屋敷の方に移動しないかい?ここだと誰に話を聞かれるか分からないし。それと住居等はどうしているの?」
「えー私の荷物は全部ギルドマスターの家にあるわ。元々ギルドの独身者向けの宿舎に住んでいたのだけども、宿舎に有った荷物は全部運び出してあるわ」
太一は頷きこれ以上ここで話をするのは良くないと思い、屋敷の方に戻る事にするのであった。
ノエルがサポートをする為に席を離れ
「ギルドでの最後の仕事をしてくるね」
と太一達に伝え、講師の元へ向かって行った。
太一とシャロンは首を傾げていた。
「ギルドでの最後の仕事って何だろうね」
2人共今日の講習の最後の仕事の事かな位のレベルの話だと思っていた。講師からギルドカードを渡されたのだが、太一とシャロンのカードはランクEだった。そしてカードを受け取ったら解散だった。
場合によってはランクEからスタートになる者もいると言っていたのを思い出す。但し、Eランクスタートでも採取依頼を行わないと討伐依頼を受けられず、魔石の買い取りもできないと言っていたと思い出す。因みにノエルはランクFスタートだと言っていた。
そうしてノエルは一旦ギルドマスターの所に行き、その後着替えをしているようだった。
そうしていると、なんとなくノエルに雰囲気の似たエルフの女性が太一の所に向かってきた。すると2人にだけ聞こえるように
「私よ。そのままついてきて」
というので少し遅れてからそのエルフの女性の後を追って行く。そのエルフがノエルだとは誰も気付いていなかった。
ギルドの受付嬢は普段化粧をしている。先程までノエルもしていた。ところが今いる女性は化粧もしていないし、金髪ロングのエルフだ。
しかしノエルについて太一達は髪の色はブロンズで、ヒューマンの認識だった。何故だろうと不思議に思っていたが、ノエル?が太一とシャロンを裏路地に引き込み
「お待たせと」
そう言うので太一が
「あ、あのう、その、ノ、ノエルさんなんだよね?」
シャロンも口をポカーンと開けていた。
「ええそうよ。これが本来の私の姿なの。ギルドではね、エルフというのを隠していたの。ギルドマスターに言われていてね、エルフというのを隠して受付嬢をしていたの。今までは受付嬢をやっていると初心者講習に参加ができなかったので、ギルドマスターに頼んで今日のような形で参加させてもらっていたの」
周りに誰もいない事を再確認し、話を続けた。
「私ね10年以上エルフだというのを隠して生きてきたの。私がまだ子供の頃に両親が殺されて、その犯人を私が見たの。だからその犯人が私を殺しに来る、そういう危険が大きかったので、私の両親の友人であったギルドマスターに引き取られ、そこでまず自分の姿を変えられる魔法覚えたの。それで今までエルフじゃない姿を演じてきたのよ。もう10年以上経っているから、今の私を見てもかつて殺しそびれたエルフの子供だとは思わないと思うの。それでねノエルというのはギルドでの名前だったの。これから私はエリカと名乗るわ。実は冒険者登録もエリカにしてるの。私の見た目は多分受付嬢のノエルになんとなく雰囲気の似たエルフに思えると思うの。だからこれからはエリカとして仲間に加えて欲しいの。駄目かしら?あなたのことは大体分かっているわ。知っているのは私とギルドマスター位かしら」
太一はシャロンを見るが、シャロンは頷いていた。
「分かったよとりあえず込み入った話になりそうたから、今いる屋敷の方に移動しないかい?ここだと誰に話を聞かれるか分からないし。それと住居等はどうしているの?」
「えー私の荷物は全部ギルドマスターの家にあるわ。元々ギルドの独身者向けの宿舎に住んでいたのだけども、宿舎に有った荷物は全部運び出してあるわ」
太一は頷きこれ以上ここで話をするのは良くないと思い、屋敷の方に戻る事にするのであった。
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