へなちょこ勇者の珍道記〜異世界召喚されたけど極体魔法が使えるのに無能と誤判定で死地へ追放されたんですが!!

KeyBow

文字の大きさ
81 / 97
第2章

国境へ

しおりを挟む
 大地は由美子と2人で買い物をしていた。そう今は街道沿いにある小さな街に立ち寄っているのだ。

 襲撃を受けた後馬車を進ませていたが、その後は特に何かに襲われる事もなく順調に進んでいた。そして街に着いたのだった。

 馬の世話等もある為、馬車の周りに皆を残し、2人で買い物に行く事になった。太一はシャロンと行こうかとも考えたが、戦力の強い者を馬車の所に置いておきたかった為、シャロンを連れていけなかった。

 万が一町が襲われ、太一が馬車の所に戻るまでに皆が襲われでもしたらどうにもならないからである。

 優先的に買い出しに行ったのは馬を扱っている店で、宿とかそでもいいのだが、飼い葉を扱っている所で飼い葉を買う。

 飼い葉の次は、由美子の収納に入れて置く食料を買おうと思い、保存が効く食料品を扱っているところで食料を少し買い出した。

 また飲食店があったので弁当を買う。結局30分程で戻った。
 馬も水を飲み飼い葉を食べていたので、出発の準備ができていた。

 取り急ぎ宿場町に辿り着いておきたかったのだ。
 馬は皆がちゃんと面倒を見ていた為、十分に休めており出発できる状態であったので、太一達が戻ると即出発したのだ。

 街道を進んでいる時に別の街道に向かったかのように見える偽装を施したのが功を成したのか、関係がないのかわからないが、少なくとも足止めには成功した筈であった。そのお陰か、その日の15時過ぎに大きな宿場町に着くまで特に敵兵にでくわしたり、魔物に襲われる事もなかったのだ。

 まだ一つ二つ小さな町を先に進めそうだったが、どうする?と皆に聞いたがシャロンが首を横に振った。そう俺達は良かったのだが、馬が駄目だったのだ。これ以上進むと馬を潰してしまう。ペースを上げて動かしていたものだから、馬には疲れが見て取れた。

 早々に宿に行き余分にお金を渡して馬を預けた。野営にしようかと思っていたが、俺とノエル、シャロンこの3人は大丈夫なのだが、特に手足の欠損した3人が駄目だった。

 敵兵に囲まれるリスクを背負う事にはなるが、ちゃんとした布団で休ませ、リフレッシュしていかないとこの先心身共に持たないと判断したのだ。正直ずっと城の柔らかいベッドで過ごしていたし、太一を追跡している道中も大きな宿の柔らかいベッドで寝ていたのだ。

 それがいきなり厳しい野営というのは彼らの心の準備ができていないと判断し、見送らざるを得なかったのだ。

 心と体が疲れきっていたのだ。それを言ったら太一も同じだったのだが、ただ太一の場合はなんだかんだと言って美少女二人との旅だったのでそれなりに楽しめていたのだが、彼らは違う。

 手足を欠損し、体が不自由で己の身を守る事すらままならない。不安なのもあり、精神的な消耗が特に激しかったのだ。

 心が疲れていると体も疲れるものである。門番の所で敵兵の装備を一式を見せ、警告をした。

「どうも隣の国の奴らが攻めてきているみたいです。警戒してください。捕まえた奴を尋問し人数を聞いたのですが、本体は1000人規模だと言っていました。」

 いざとなれば籠城はできる。その場合、太一達も出れなくなるので、敵を完全に倒す事を考えねばならなかった。とりあえずは、敵が現れない事を祈るしかなかった。

 お金にはそんなに困っていないので、一番高い宿にした。スイートというのがあり、部屋が三つあった。稲生と稲垣、由美子と美美夏、そして太一、シャロン、ノエルの3人の部屋割りとなった。

 大きなお風呂が備え付けてあり、太一は早速お湯を張り、風呂の準備をした。最初にお風呂に入るのは美夏と由美子だった。由美子は美夏が一人では体が洗えないので、シャロンとノエルと由美子の3人で交代交代で一緒に美夏と入り、湯船に浸かったりするのをサポートする。慣れればどうという事もないのだろうが、今はまだ片腕になっている事に対して慣れておらず、一人で着替えたりするのも困難なのだ。

 義手の方は今は外してある。正確には魔力の消費が無視できるレベルではなかったので、魔力の回復を図る為に外していた。

 この後は食事に行くのだが、一応目立たないように義足や義手を装着し、それ以外は外しており必要な時にまた作り装着する感じになっていた。稲生と稲垣は風呂は後で良いが、とりあえずはグリーンをかけてベッドで休むと言っていたので休ませる事にしたのであった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日発売! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

処理中です...