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第2章
越境
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昼食の時に由美子が太一にべったりだった以外は特に何もなかった!と言いたかったが、美夏が稲生に食事の世話をされていた。
基本的にフォークで突き刺して食べているのだが、弁当を押さえられずに、特に食べ進み軽くなってくると辛そうにしていた。そこで稲生が隣に座り弁当を押さえてあげたり、取れない食材やおかずをつまんで口に運んであげたりしていた。不思議な事に稲生が世話をする限りは美夏は何も文句を言わない。
それどころか
「ごめんね。ありがとう」
と普通に感謝をしていたので皆がぎょっとしていた一幕もあった。
午前中で由美子がなんとか御者をする事が出来るようにはなっていたが、これからの課題は馬の世話だったりする。とりあえず御者ができる者が増えたのはありがたい話であった。
道中のトラブルといえば、獣型の魔物が2匹現れたこと位で、それ以外は特に何もなかった。
国境が近いので逸る気持ちも出てきたのだが、15時位だろうか、国境まで残り1時間の所に宿場町がある。普通の者はここで宿泊をする時間帯であった。
皆と相談し、小休憩を挟み、その後に越えるという事になった。そう、野営もやむなしというような判断であった。
16時位に国境に着いたのだが、ギルドからの依頼書とギルドマスターから貰った通行許可証のおかげですんなりと通った。簡単な犯罪者のチェックだけを行い、犯罪者が誰もいない事が分かり、そのまま通された。念の為に駐屯している兵士の数を聞くと、各々1000名ずつ位駐屯していると言う、それであれば万が一奴らが襲ってきても1000対2000だ。まずやられる事はないだろうと判断した。
国境を越えた時には簡単に国境を越えたものだから拍子抜けしていた。疲れもあり太一は敵国が攻めてくる可能性を伝え忘れてしまったのだ。
今日は朝早くからの移動であった。その為、旅に慣れていない者達はダウン直前だった。太一は気が張っているので何とか持ちこたえていたが、太一、ノエル、シャロン以外は既に馬車の中で寝ていたりする。由美子もそんな中の一人だった。
国境から1時間位進んだ所に小さな宿場町があった。その為今日はこの宿に泊まる事にしたのだが、なんと安宿しか空きな無かったのだ。風呂もないような宿で、おまけに大部屋だけだった。風呂に入れない事に対して皆文句を言っていたが、無いものは仕方がないが、野営よりはましなのである。
太一は俺がクリーンをかけるから勘弁してよと言い渋々皆が了承する形であった。
着替えをどうするかとなり皆おろおろしていたが、解決するのは簡単である。由美子と美夏が交代交代で男共を見張り、その隙に着替える事になったのである。
基本的にフォークで突き刺して食べているのだが、弁当を押さえられずに、特に食べ進み軽くなってくると辛そうにしていた。そこで稲生が隣に座り弁当を押さえてあげたり、取れない食材やおかずをつまんで口に運んであげたりしていた。不思議な事に稲生が世話をする限りは美夏は何も文句を言わない。
それどころか
「ごめんね。ありがとう」
と普通に感謝をしていたので皆がぎょっとしていた一幕もあった。
午前中で由美子がなんとか御者をする事が出来るようにはなっていたが、これからの課題は馬の世話だったりする。とりあえず御者ができる者が増えたのはありがたい話であった。
道中のトラブルといえば、獣型の魔物が2匹現れたこと位で、それ以外は特に何もなかった。
国境が近いので逸る気持ちも出てきたのだが、15時位だろうか、国境まで残り1時間の所に宿場町がある。普通の者はここで宿泊をする時間帯であった。
皆と相談し、小休憩を挟み、その後に越えるという事になった。そう、野営もやむなしというような判断であった。
16時位に国境に着いたのだが、ギルドからの依頼書とギルドマスターから貰った通行許可証のおかげですんなりと通った。簡単な犯罪者のチェックだけを行い、犯罪者が誰もいない事が分かり、そのまま通された。念の為に駐屯している兵士の数を聞くと、各々1000名ずつ位駐屯していると言う、それであれば万が一奴らが襲ってきても1000対2000だ。まずやられる事はないだろうと判断した。
国境を越えた時には簡単に国境を越えたものだから拍子抜けしていた。疲れもあり太一は敵国が攻めてくる可能性を伝え忘れてしまったのだ。
今日は朝早くからの移動であった。その為、旅に慣れていない者達はダウン直前だった。太一は気が張っているので何とか持ちこたえていたが、太一、ノエル、シャロン以外は既に馬車の中で寝ていたりする。由美子もそんな中の一人だった。
国境から1時間位進んだ所に小さな宿場町があった。その為今日はこの宿に泊まる事にしたのだが、なんと安宿しか空きな無かったのだ。風呂もないような宿で、おまけに大部屋だけだった。風呂に入れない事に対して皆文句を言っていたが、無いものは仕方がないが、野営よりはましなのである。
太一は俺がクリーンをかけるから勘弁してよと言い渋々皆が了承する形であった。
着替えをどうするかとなり皆おろおろしていたが、解決するのは簡単である。由美子と美夏が交代交代で男共を見張り、その隙に着替える事になったのである。
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