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第2章
休息
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疲れもあり、大して美味しくもない食事をした後、21時頃には布団をひいて眠る事になった。正確にはベッドがあり、布団が畳まれていたので寝れるように布団を準備する。
稲垣の布団は太一が準備し、美夏の布団は意外な事に稲生が準備をしていた。
準備の時は稲生に義足を作っていたが、10分も掛からずに準備が終わるので、稲生は己の魔力は使わずに、太一の魔力で作った義足で自然に消えるまで過ごしていた。既に魔力が枯渇寸前だったからだ。
準備後は皆疲れから泥のように眠っていったが、布団に入るも太一は中々寝れなかった。考え事をしていたからである。色々やらかしたなーと思い、後悔をしていたりもする。そうあの敵兵に対する態度だ。俺こんなキャラじゃないのにと思いつつも、いざ敵と対峙するとかなり強気に、いや、強気のというのは生ぬるい言葉である。苛烈を極めたと言った方がいい。
敵を殺さない理由も簡単だ。日本人で人を殺す事に対する忌避感が有ったからだ!という訳ではない。もっとえげつなく、ただ単に敵の戦力を落とす為だけに殺さずに怪我人を増やしていたのだ。
そして誰も殺す事に対し忌避感を感じなかった。また、敵の手足が転がっているシュールな状態にも関わらず皆何ともなかったのだ。普通なら大量の血を見て血の気が引き、気絶する者がある程度いるのだ。だがしかし、先の戦闘で手足が転がっており、所々血の海になっていたのだ。そう、普通なら直視に耐えられるような状況ではない筈なのだが、皆耐えていたのだ。
「あれだけの血を見てしまうと、冒険者でないものは気絶したりする者が本来いるのですよ」
どうやら言葉に出てしまっていたようで、聞こえていたシャロンに太一はそんな事を言われ、はっとなったのだ。
5人もいれば一人位血が吹き出しているのを見て気絶してもおかしくないのだ。しかし誰一人いないのはたまたまではない。先の戦闘でも敵兵に死人がいなかった訳ではない。太一の魔法にしてもそうだ。足を失い、倒れた拍子に頭を打ち運悪く死んだ者もいる。勿論稲生の放った弓で目や頭を撃ち抜かれ、即死した者もいる。勿論命を取るつもりで矢を放ったわけではないが、結果として殺してしまっている。
ただ殺してしまった事に対する忌避感が全く無かったのだ。太一はノエルに皆には黙っていてくれとお願いをした。
それを話すと意識を人を殺した事実に向けてしまうだろうと、今はそこに意識を向けて欲しくなかったのだ。そんな話をしていると、太一も段々と眠くなり、やがて眠りに落ちるのであった
稲垣の布団は太一が準備し、美夏の布団は意外な事に稲生が準備をしていた。
準備の時は稲生に義足を作っていたが、10分も掛からずに準備が終わるので、稲生は己の魔力は使わずに、太一の魔力で作った義足で自然に消えるまで過ごしていた。既に魔力が枯渇寸前だったからだ。
準備後は皆疲れから泥のように眠っていったが、布団に入るも太一は中々寝れなかった。考え事をしていたからである。色々やらかしたなーと思い、後悔をしていたりもする。そうあの敵兵に対する態度だ。俺こんなキャラじゃないのにと思いつつも、いざ敵と対峙するとかなり強気に、いや、強気のというのは生ぬるい言葉である。苛烈を極めたと言った方がいい。
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そして誰も殺す事に対し忌避感を感じなかった。また、敵の手足が転がっているシュールな状態にも関わらず皆何ともなかったのだ。普通なら大量の血を見て血の気が引き、気絶する者がある程度いるのだ。だがしかし、先の戦闘で手足が転がっており、所々血の海になっていたのだ。そう、普通なら直視に耐えられるような状況ではない筈なのだが、皆耐えていたのだ。
「あれだけの血を見てしまうと、冒険者でないものは気絶したりする者が本来いるのですよ」
どうやら言葉に出てしまっていたようで、聞こえていたシャロンに太一はそんな事を言われ、はっとなったのだ。
5人もいれば一人位血が吹き出しているのを見て気絶してもおかしくないのだ。しかし誰一人いないのはたまたまではない。先の戦闘でも敵兵に死人がいなかった訳ではない。太一の魔法にしてもそうだ。足を失い、倒れた拍子に頭を打ち運悪く死んだ者もいる。勿論稲生の放った弓で目や頭を撃ち抜かれ、即死した者もいる。勿論命を取るつもりで矢を放ったわけではないが、結果として殺してしまっている。
ただ殺してしまった事に対する忌避感が全く無かったのだ。太一はノエルに皆には黙っていてくれとお願いをした。
それを話すと意識を人を殺した事実に向けてしまうだろうと、今はそこに意識を向けて欲しくなかったのだ。そんな話をしていると、太一も段々と眠くなり、やがて眠りに落ちるのであった
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