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第1章(高校生入学編)
第58話 乙女の息吹
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カーヴァント達をカードに戻したりしてラビリンスを出た。
次に一旦解散しようか?と話そうとしたが、皆の意見で明日詳しく話し合う事となったのだけれども、明らかに様子がおかしい者が1名いた。
それは仲眞さんこと、りっこだった。
「みんなこの後時間ある?」
皆頷く。
「ここじゃなんだから、少し早いけど夕食を食べながら今後の事とか話したいのと、1度ギルドに行かなきゃだよね?」
「あっ!すっかり忘れていたけど、正式に登録してもらわなきゃよね!」
皆の反応から田仲君遭難事件があったからか、すっかり忘れていたらしい。
「あの、私ってどうなるのでしょうか?」
「うん。私がギルド職員だから、勿論登録するわよ。それとギルドからお詫びを含め、それなりのお金を渡す事になるのと、関わった職員を処断するわ」
「そこまでしなくても・・・」
「駄目よ。確かに結果的に服を失うだけで済んだけど、貴女死んでいたかもなのよ。処断しなかったら第2第3の被害者が出るの。その為に処断する必要があるの」
愛姉の毅然とした態度にたじろいていた。
愛姉は田仲君とりっこちゃんを乗せて早々にギルドへ向かった。
僕達はタクシーを呼んでおり、来るのを待っていた。
いつの間にかのっぽの2人と、めぐみんと中芝君は意気投合しているっぽい。
なんか彼氏彼女って感じに見える不思議。
青春だなぁ
小型タクシー2台と中型タクシーを呼んでいて、僕は助手席で、女子3人が後ろに座る。
やっぱり女の子同士の方が良いよな・・・
会話も弾んでいるし。
田仲君とりっこちゃんは付き合うらしいな。
羨ましい。
僕なんて仮初めのお付き合いだし・・・はぁ
そんなしょうもない事を考えていたが、ギルドが入っている市役所の建物入口に到着した。
アレクシアが腕を組んでその主張の少ない胸に腕を押し当てている。
「今日は私の番。明日はみ~こ」
何の事だろう?
「アレクシアはラビリンスどうだった?」
「ナイトが全部やった」
?意味が分からないが、問題なかったようだ。
「ねえ、その、腕が・・・」
「私の胸じゃ物足りない?」
「いや、その、堪能してます」
「AからBに成長中。少し待って」
ニコリとするが何の事かよく分からない。
み~こと友里愛は仲良く話しているが、気の所為か僕の事を放しているようだ。
僕と友里愛は試験組の本登録中に魔石などの換金をしている。
暇かと思ったらそうでもなかったな。
新エリアのゴブリンが100匹程いたりする。
安いとは言えかなりの魔石とカードが落ちていた。
僕は煽てに弱いし、お人好しなのでカードは仲間の分として売らずにいる。
友里愛とはパーティー名旋律の乙女で、み~ことアレクシアを加えて5人になる。
冒険者グループは僕がリーダーで友里愛がサブリーダーだ。
で、りっこちゃんが加わるんだけど名前は・・・
乙女の息吹・・・
乙女というのは譲れないそうだ。
グループメンバーは上限に達する。
手続きが終わり、又もや会議室に集められた。
りっこちゃんの身の振り方について愛姉が衝撃の事実を告げてきた。
彼女を僕達で保護するとしたのだ。
あの手紙にあった内容で、家に帰れば間違いなく養父の毒牙に掛かるそうだ。
今日は養母の看病で病院に泊まる事になっているから問題ないそうだが、聞いた症状だと数日中に亡くなる。
探索者は成人とみなされるので、1人暮しが可能だ。
彼女が家に行くのはギルドからの護衛付きで荷物を取りに行くだけになる。
ギルドから脅しを掛けて、彼女の養育費を受け取り続ける代わりに、2度と個人的に会わない(葬式は別)ようにすると言っていた。
彼女と一緒に生活出来る人がいないか?となった。
しかし、男衆は無理なので女子に話が行くも、皆中流層で部屋に空きはない。
ただ、思う所があり祖父に電話をした。
「なあじいちゃん、部屋に空きあるよね。事情があるんだけど、同級生の女の子を住まわす事ってできないかな?その子も探索者をするから、稼ぎの一部を生活費として家に入れる・・・」
「このバカモンがぁ!金なんぞいらんわい!馬鹿言っていないで直ぐに連れてこんかぁ!」
ガチャッ・・・プー、プー、プー・・・
「りっちゃん、じいちゃんとばあちゃん家に空きがあるからそこに住んでも良いって。道場をやっているから、時折掃除を手伝う位で良いし、今は年寄り2人なんだ。話し相手になってくれない?」
「そ、そんな。そこまでしていただくのは・・・」
「じいちゃんばあちゃんは年寄だけで寂しいからさ、若い人がいたら嬉しいんだ。最近足腰が衰えて来たから年寄りの世話を押し付ける事になるのかかもだけどさ」
「良かったね!斗升君に甘えなよ!」
取り敢えず今日は食事をしてから解散となり、皆でファミレスで食事をした後、愛姉の車で田仲君とりっちゃんを連れてじいちゃん家に向かった。
次に一旦解散しようか?と話そうとしたが、皆の意見で明日詳しく話し合う事となったのだけれども、明らかに様子がおかしい者が1名いた。
それは仲眞さんこと、りっこだった。
「みんなこの後時間ある?」
皆頷く。
「ここじゃなんだから、少し早いけど夕食を食べながら今後の事とか話したいのと、1度ギルドに行かなきゃだよね?」
「あっ!すっかり忘れていたけど、正式に登録してもらわなきゃよね!」
皆の反応から田仲君遭難事件があったからか、すっかり忘れていたらしい。
「あの、私ってどうなるのでしょうか?」
「うん。私がギルド職員だから、勿論登録するわよ。それとギルドからお詫びを含め、それなりのお金を渡す事になるのと、関わった職員を処断するわ」
「そこまでしなくても・・・」
「駄目よ。確かに結果的に服を失うだけで済んだけど、貴女死んでいたかもなのよ。処断しなかったら第2第3の被害者が出るの。その為に処断する必要があるの」
愛姉の毅然とした態度にたじろいていた。
愛姉は田仲君とりっこちゃんを乗せて早々にギルドへ向かった。
僕達はタクシーを呼んでおり、来るのを待っていた。
いつの間にかのっぽの2人と、めぐみんと中芝君は意気投合しているっぽい。
なんか彼氏彼女って感じに見える不思議。
青春だなぁ
小型タクシー2台と中型タクシーを呼んでいて、僕は助手席で、女子3人が後ろに座る。
やっぱり女の子同士の方が良いよな・・・
会話も弾んでいるし。
田仲君とりっこちゃんは付き合うらしいな。
羨ましい。
僕なんて仮初めのお付き合いだし・・・はぁ
そんなしょうもない事を考えていたが、ギルドが入っている市役所の建物入口に到着した。
アレクシアが腕を組んでその主張の少ない胸に腕を押し当てている。
「今日は私の番。明日はみ~こ」
何の事だろう?
「アレクシアはラビリンスどうだった?」
「ナイトが全部やった」
?意味が分からないが、問題なかったようだ。
「ねえ、その、腕が・・・」
「私の胸じゃ物足りない?」
「いや、その、堪能してます」
「AからBに成長中。少し待って」
ニコリとするが何の事かよく分からない。
み~こと友里愛は仲良く話しているが、気の所為か僕の事を放しているようだ。
僕と友里愛は試験組の本登録中に魔石などの換金をしている。
暇かと思ったらそうでもなかったな。
新エリアのゴブリンが100匹程いたりする。
安いとは言えかなりの魔石とカードが落ちていた。
僕は煽てに弱いし、お人好しなのでカードは仲間の分として売らずにいる。
友里愛とはパーティー名旋律の乙女で、み~ことアレクシアを加えて5人になる。
冒険者グループは僕がリーダーで友里愛がサブリーダーだ。
で、りっこちゃんが加わるんだけど名前は・・・
乙女の息吹・・・
乙女というのは譲れないそうだ。
グループメンバーは上限に達する。
手続きが終わり、又もや会議室に集められた。
りっこちゃんの身の振り方について愛姉が衝撃の事実を告げてきた。
彼女を僕達で保護するとしたのだ。
あの手紙にあった内容で、家に帰れば間違いなく養父の毒牙に掛かるそうだ。
今日は養母の看病で病院に泊まる事になっているから問題ないそうだが、聞いた症状だと数日中に亡くなる。
探索者は成人とみなされるので、1人暮しが可能だ。
彼女が家に行くのはギルドからの護衛付きで荷物を取りに行くだけになる。
ギルドから脅しを掛けて、彼女の養育費を受け取り続ける代わりに、2度と個人的に会わない(葬式は別)ようにすると言っていた。
彼女と一緒に生活出来る人がいないか?となった。
しかし、男衆は無理なので女子に話が行くも、皆中流層で部屋に空きはない。
ただ、思う所があり祖父に電話をした。
「なあじいちゃん、部屋に空きあるよね。事情があるんだけど、同級生の女の子を住まわす事ってできないかな?その子も探索者をするから、稼ぎの一部を生活費として家に入れる・・・」
「このバカモンがぁ!金なんぞいらんわい!馬鹿言っていないで直ぐに連れてこんかぁ!」
ガチャッ・・・プー、プー、プー・・・
「りっちゃん、じいちゃんとばあちゃん家に空きがあるからそこに住んでも良いって。道場をやっているから、時折掃除を手伝う位で良いし、今は年寄り2人なんだ。話し相手になってくれない?」
「そ、そんな。そこまでしていただくのは・・・」
「じいちゃんばあちゃんは年寄だけで寂しいからさ、若い人がいたら嬉しいんだ。最近足腰が衰えて来たから年寄りの世話を押し付ける事になるのかかもだけどさ」
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