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第1章(高校生入学編)
第61話 忍び寄る悪意
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ドカッ!
動きが遅いから避けられるけれども、避けると周りで見ている人達が怪我をしてしまう恐れから左腕で受け止める事にした。
パキーン!
左腕の篭手で受け止めたが、刃が折れて僕の頬を掠めた。
スーッ!と血が出てきたが、どこからか悲鳴があがった。
僕の頬を掠めた刃が地面に刺さったようだが、その折れた刃が刺さった地面の近くにいた者があげた悲鳴だ。
「悲鳴を上げるなら逃げろ!ナイフを抜いた奴がいるのに見てるだけはありえないぞ!助けに入るか逃げろ!」
誰かが叫んでいた。
「てめぇやりやがったな!」
三下らしい台詞を吐き捨てると殴り掛かってきた。
バキッ!ドゴッ!バキッ!
「いってぇ!俺様の腕がぁ!腕が折れたぁ!」
「あんた一般生徒か?ラビリンスへ入った者にその程度の力じゃ傷1つつけられないぞ!」
見えるようなステータスはないが、多分レベルがあり、ラビリンス探索者のうち高ランク探索者は素手によるパンチでコンクリートブロックを粉砕できるようにすらなる。
力の目安はパンチ力の測定をすればある程度推測可能らしい。
僕が近付くとひぃ~!と悲鳴を上げながら後ずさる。
更に近付くと・・・地面が濡れた。
「この野郎!」
4人が一斉に襲い掛かってきた。
リーダー格の者が正面にいたが、それ以外の者はギャラリーの中から現れた3年生が取り押さえた。
僕に対峙している奴に対しては自分でなんとかしろと言わんばかりだった。
奴はどこから出した?というような金属バットを出し、振り抜いて来たが僕は左腕でガードする。
痛みで顔が少ししかめっ面になったかも程度で、なんともないと言わんばかりに腹パンを決めた。
手加減したつもりだったけど、痛みでギャー!と叫びながらギャラリーのところまで転げ、血を吐いた。
あっ!やり過ぎたかな?と思うが僕の左腕が動かない。
ブランブランになっているからどうも折れてしまったようだ。
見た目より重かったので、魔物相手に有効な魔粉が練り込まれているのだと思われる。
3年生の1人がそいつに探索者かどうか聞くも首を横に振る。
どうやら違うようだ。
「友里愛、カバンに回復薬が入っているから出して。アレクシアとみ~こは僕の腕を押さえて」
3人が一緒にいたので治療を頼んだ。
まさか初めて使う回復薬が人間から受けた怪我を治す事になろうとは思わなかった。
うぐぐと唸るも折れた腕を無理やりくっつけながら回復薬を塗り込んで貰うと、ほんのり光ると傷が癒えていった。
ううう・・・5万円が・・・
この薬は一般人には使えない。
強烈な毒になるからだ。
流石に騒ぎを聞き付けた教師が解散させ、警察を呼んでいた。
取り押さえてくれた3年生と僕達は会議室に集められた。
僕達以外の全校生徒は教室で待機となり、点呼が行われた。
しかし・・・2年生は全員揃っていた。
どうやら近隣のチンピラが古着屋で売っている制服を着込んで来たらしい。
ただ、不思議とそいつらは何故そんな事をしたか分からないし、別の場所にいて気が付いたら組み伏せられたりしていたそうだ。
一つ覚えているのは、昨夜女をナンパし、羽目を外している最中から記憶がないらしい。
初犯との事で僕が使った薬の購入代金を弁済する形と、1週間の社会奉仕活動でケリが付いた。
釈然としないけど、嘘をついていない事が分かり謎の事件となった。
教室に戻るとグループの仲間に囲まれたが、程なくして教師が現れた。
本日は探索者の授業で使う装備類の支給に伴い、武器などを選ぶ事になっているのだがその前に別の事があった。
りっちゃんが探索者となり、1組に移って来た旨の紹介等が行われた。
そして正式に10人のグループが出来上がった。
また、各グループ用にグループ室が与えられる。
そのグループ室があるのは旧校舎と建物は古く、今時教室よりも大きさは小さくてエアコンもない。
しかし、10人が集うには十分な広さだ。
しかし何故か部室と呼ばれる。
何故ならば、探索者は基本的に探索部所属となるからだ。
とはいえ各グループが1つの部の扱いとなり、それに伴い各グループに1室が貸与される。
この日は2年生と3年生はもう6限授業だが、1年生は午前で終わる。
4限目は特別に部活となり、グループ名や役職を決めて提出となる。
更にグループ内でパーティー分けをする必要があり、2,3パーティーが推奨されている。
最小2人、最大6人だ。
旋律の乙女
僕、友里愛、みーこ、アレクシアの4人。
モブリン
田仲君、中芝君、りっちゃん、めぐみん
ハイシルエット
鮫島君、ソアラ
こんな感じの3隊になった。
鮫島君とソアラの2人は独自の世界に入り過ぎており、そうなった。
また、昨日集めたゴブリンのカードを全て集めたら58枚だった。
僕の手待ちを2枚足して、10枚組として6つ作った。
ソアラ、りっちゃん、みーこ、アレクシア、めぐみんと女子達及び2人組になるので鮫島君に先ず渡し、最終的にグループでの活動分のカードを僕が合成する事にした。
そして学校が終わり、昼を食べた後は探索!となった。
動きが遅いから避けられるけれども、避けると周りで見ている人達が怪我をしてしまう恐れから左腕で受け止める事にした。
パキーン!
左腕の篭手で受け止めたが、刃が折れて僕の頬を掠めた。
スーッ!と血が出てきたが、どこからか悲鳴があがった。
僕の頬を掠めた刃が地面に刺さったようだが、その折れた刃が刺さった地面の近くにいた者があげた悲鳴だ。
「悲鳴を上げるなら逃げろ!ナイフを抜いた奴がいるのに見てるだけはありえないぞ!助けに入るか逃げろ!」
誰かが叫んでいた。
「てめぇやりやがったな!」
三下らしい台詞を吐き捨てると殴り掛かってきた。
バキッ!ドゴッ!バキッ!
「いってぇ!俺様の腕がぁ!腕が折れたぁ!」
「あんた一般生徒か?ラビリンスへ入った者にその程度の力じゃ傷1つつけられないぞ!」
見えるようなステータスはないが、多分レベルがあり、ラビリンス探索者のうち高ランク探索者は素手によるパンチでコンクリートブロックを粉砕できるようにすらなる。
力の目安はパンチ力の測定をすればある程度推測可能らしい。
僕が近付くとひぃ~!と悲鳴を上げながら後ずさる。
更に近付くと・・・地面が濡れた。
「この野郎!」
4人が一斉に襲い掛かってきた。
リーダー格の者が正面にいたが、それ以外の者はギャラリーの中から現れた3年生が取り押さえた。
僕に対峙している奴に対しては自分でなんとかしろと言わんばかりだった。
奴はどこから出した?というような金属バットを出し、振り抜いて来たが僕は左腕でガードする。
痛みで顔が少ししかめっ面になったかも程度で、なんともないと言わんばかりに腹パンを決めた。
手加減したつもりだったけど、痛みでギャー!と叫びながらギャラリーのところまで転げ、血を吐いた。
あっ!やり過ぎたかな?と思うが僕の左腕が動かない。
ブランブランになっているからどうも折れてしまったようだ。
見た目より重かったので、魔物相手に有効な魔粉が練り込まれているのだと思われる。
3年生の1人がそいつに探索者かどうか聞くも首を横に振る。
どうやら違うようだ。
「友里愛、カバンに回復薬が入っているから出して。アレクシアとみ~こは僕の腕を押さえて」
3人が一緒にいたので治療を頼んだ。
まさか初めて使う回復薬が人間から受けた怪我を治す事になろうとは思わなかった。
うぐぐと唸るも折れた腕を無理やりくっつけながら回復薬を塗り込んで貰うと、ほんのり光ると傷が癒えていった。
ううう・・・5万円が・・・
この薬は一般人には使えない。
強烈な毒になるからだ。
流石に騒ぎを聞き付けた教師が解散させ、警察を呼んでいた。
取り押さえてくれた3年生と僕達は会議室に集められた。
僕達以外の全校生徒は教室で待機となり、点呼が行われた。
しかし・・・2年生は全員揃っていた。
どうやら近隣のチンピラが古着屋で売っている制服を着込んで来たらしい。
ただ、不思議とそいつらは何故そんな事をしたか分からないし、別の場所にいて気が付いたら組み伏せられたりしていたそうだ。
一つ覚えているのは、昨夜女をナンパし、羽目を外している最中から記憶がないらしい。
初犯との事で僕が使った薬の購入代金を弁済する形と、1週間の社会奉仕活動でケリが付いた。
釈然としないけど、嘘をついていない事が分かり謎の事件となった。
教室に戻るとグループの仲間に囲まれたが、程なくして教師が現れた。
本日は探索者の授業で使う装備類の支給に伴い、武器などを選ぶ事になっているのだがその前に別の事があった。
りっちゃんが探索者となり、1組に移って来た旨の紹介等が行われた。
そして正式に10人のグループが出来上がった。
また、各グループ用にグループ室が与えられる。
そのグループ室があるのは旧校舎と建物は古く、今時教室よりも大きさは小さくてエアコンもない。
しかし、10人が集うには十分な広さだ。
しかし何故か部室と呼ばれる。
何故ならば、探索者は基本的に探索部所属となるからだ。
とはいえ各グループが1つの部の扱いとなり、それに伴い各グループに1室が貸与される。
この日は2年生と3年生はもう6限授業だが、1年生は午前で終わる。
4限目は特別に部活となり、グループ名や役職を決めて提出となる。
更にグループ内でパーティー分けをする必要があり、2,3パーティーが推奨されている。
最小2人、最大6人だ。
旋律の乙女
僕、友里愛、みーこ、アレクシアの4人。
モブリン
田仲君、中芝君、りっちゃん、めぐみん
ハイシルエット
鮫島君、ソアラ
こんな感じの3隊になった。
鮫島君とソアラの2人は独自の世界に入り過ぎており、そうなった。
また、昨日集めたゴブリンのカードを全て集めたら58枚だった。
僕の手待ちを2枚足して、10枚組として6つ作った。
ソアラ、りっちゃん、みーこ、アレクシア、めぐみんと女子達及び2人組になるので鮫島君に先ず渡し、最終的にグループでの活動分のカードを僕が合成する事にした。
そして学校が終わり、昼を食べた後は探索!となった。
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