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第1章(高校生入学編)
第106話 ネイラの奇行
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(本話終盤の戦闘シーンに残酷描写あり。注意願います)
ラビリンス探索だあぁ!と意気揚々と突入!と行きたかったけど、出鼻を挫かれた・・・
「斗升?ため息をつきたい気持ちは分かるけど、ため息をつくとその分幸せが逃げるって言うわよ」
「アハハハ・・・はあぁ・・・僕はため息をついていたんだ・・・はあぁ」
「ほらシャンとしなさい!友里愛が心配して言ってくれている側からそれじゃあ、先が思いやられるわよ」
「みーこのその格好もため息が出るよ」
「何よ!私のこの格好になにか文句あるの?」
みーこはリビングアーマーを装着しており、ずんぐりモングリではっきり言ってダサい。
「いやー、おしゃれなみーこがまさかこれを着るとは驚いたんだよね」
「わ、悪い?」
「いや、意外だなって思ってさ」
「だって痛いの嫌なんだもん」
「うん。嫌だよね!大丈夫、僕がいるから」
「あ、危ない時は斗升が守ってよね!」
みーこがやけにリビングアーマーを欲しがっていたから、あれっ?と思ったけど珍しく女の子らしい一面が見られたな。
ちょっとキュンとなったのは内緒。
1階層はウォーミングアップを兼ねており、2階層から4階層までは一気に行き、マンティス達の半分で探索と湧き潰しをする計画だ。
ジョーイが召喚したライカンスロープに皆跨り駆けていく。
実は裏技があり、大量のドロップを苦もなく運ぶ事ができる。
先日も行ったが、大量の魔石を運ぶのは骨が折れる。
そこで適当なカーヴァントに荷物持ちをお願いするんだ。
超巨大な背嚢に荷物を詰め込んで背負わせ、その状態でカードに戻す。
そして帰り際に召喚し、背嚢を受け取るとあら不思議!大量の魔石が入っている!となるんだ。
最初は武器だけを持たせていたんだけど、ひょっとしてと思い背嚢に石を詰めて試したら出来たんだ。
1階層はゴブリンやリス型の魔物等のみで、ランク1しか出なかった。
2階層はランク2、3階層はランク3、4階層はランク3の魔物が群れで現れ、ボスがランク4のラビリンスだ。
通常だとボス部屋までの道程は4時間程掛かるそうだが、僕達はライカンスロープに乗って進む為に30分で辿り着いた。
出没する魔物は地方により違う。
県内なら同じような傾向だ。
例えば東京と大阪ではガラッと変わるが、東京と千葉では少し違う程度なんだ。
途中ネイラが武器が欲しいと言い、一応ネイラ用に用意していたショートソードを渡してある。
数打ち品レベルだと思うが、買ったのではなくラビリンス内でゲットしたドロップ品だ。
4階層の最奥にゴブリンナイトの姿を確認した。
「よし、聞いている通りのナイトがボスのようだね。誰に行ってもらおうかな?」
いち早く手を挙げたのはネイラだ。
レイラの妹なのでかなり気になっていた。
「じゃあネイラ、気を付けてね」
ネイラは貴族の子女がするような優美な礼をした。
ズボンを渡していたのが残念だけど、スカートだったらカッコ良かったかな。
礼を終えると一気に駆け出した。
ゴブリンナイトはその場を動けないようで、身構えるのみだった。
本来ここはボス部屋になっているはずで、その壁の辺りから先に来られない不思議。
こちらに来ようとするけど、見えない壁に阻まれていた。
テテテテと美女というか美少女が駆けていくのを良いなぁと見ていたんだよ。
「どりゃあああ!死にさらせやあ!」
思わずへっ?となったんだ。
あっ!ナイトがドロップキックで吹き飛んだ!
うわっ!
えげつない・・・
ナイトが剣を振るったけど、ネイラはショートソードで挟み、蹴りを入れた。
起き上がりネイラに襲い掛かるも再び剣を振るうも空を切る。
ネイラは紙一重で躱すと剣の柄で殴り飛ばしたよ・・・怖い・・・
今度はネイラは剣を捨てて殴っていく。
バキッ!ドガッ!バキッ!
ナイトの歯が飛び、顔面はくちゃくちゃだ。
しかもネイラは恍惚に浸っている。
「ネイラ!もうお止めなさい!」
「はーいオネェ様あぁ!」
ネイラはグロッキーになっていて半ば意識のないナイトを立たせ、自分の剣とナイトの剣を拾ろう。
「つまらなかったわ!さようなら!」
2本の剣をクロスにし鋏のように首を斬ると、刎ねられたナイトの首が宙を舞う。
僕の手の上にその首が乗ったかと思うとエフェクトが発生し、首が消えた代わりにナイトのカードが残った。
ネイラは強かったけど、やばい系だった・・・
ラビリンス探索だあぁ!と意気揚々と突入!と行きたかったけど、出鼻を挫かれた・・・
「斗升?ため息をつきたい気持ちは分かるけど、ため息をつくとその分幸せが逃げるって言うわよ」
「アハハハ・・・はあぁ・・・僕はため息をついていたんだ・・・はあぁ」
「ほらシャンとしなさい!友里愛が心配して言ってくれている側からそれじゃあ、先が思いやられるわよ」
「みーこのその格好もため息が出るよ」
「何よ!私のこの格好になにか文句あるの?」
みーこはリビングアーマーを装着しており、ずんぐりモングリではっきり言ってダサい。
「いやー、おしゃれなみーこがまさかこれを着るとは驚いたんだよね」
「わ、悪い?」
「いや、意外だなって思ってさ」
「だって痛いの嫌なんだもん」
「うん。嫌だよね!大丈夫、僕がいるから」
「あ、危ない時は斗升が守ってよね!」
みーこがやけにリビングアーマーを欲しがっていたから、あれっ?と思ったけど珍しく女の子らしい一面が見られたな。
ちょっとキュンとなったのは内緒。
1階層はウォーミングアップを兼ねており、2階層から4階層までは一気に行き、マンティス達の半分で探索と湧き潰しをする計画だ。
ジョーイが召喚したライカンスロープに皆跨り駆けていく。
実は裏技があり、大量のドロップを苦もなく運ぶ事ができる。
先日も行ったが、大量の魔石を運ぶのは骨が折れる。
そこで適当なカーヴァントに荷物持ちをお願いするんだ。
超巨大な背嚢に荷物を詰め込んで背負わせ、その状態でカードに戻す。
そして帰り際に召喚し、背嚢を受け取るとあら不思議!大量の魔石が入っている!となるんだ。
最初は武器だけを持たせていたんだけど、ひょっとしてと思い背嚢に石を詰めて試したら出来たんだ。
1階層はゴブリンやリス型の魔物等のみで、ランク1しか出なかった。
2階層はランク2、3階層はランク3、4階層はランク3の魔物が群れで現れ、ボスがランク4のラビリンスだ。
通常だとボス部屋までの道程は4時間程掛かるそうだが、僕達はライカンスロープに乗って進む為に30分で辿り着いた。
出没する魔物は地方により違う。
県内なら同じような傾向だ。
例えば東京と大阪ではガラッと変わるが、東京と千葉では少し違う程度なんだ。
途中ネイラが武器が欲しいと言い、一応ネイラ用に用意していたショートソードを渡してある。
数打ち品レベルだと思うが、買ったのではなくラビリンス内でゲットしたドロップ品だ。
4階層の最奥にゴブリンナイトの姿を確認した。
「よし、聞いている通りのナイトがボスのようだね。誰に行ってもらおうかな?」
いち早く手を挙げたのはネイラだ。
レイラの妹なのでかなり気になっていた。
「じゃあネイラ、気を付けてね」
ネイラは貴族の子女がするような優美な礼をした。
ズボンを渡していたのが残念だけど、スカートだったらカッコ良かったかな。
礼を終えると一気に駆け出した。
ゴブリンナイトはその場を動けないようで、身構えるのみだった。
本来ここはボス部屋になっているはずで、その壁の辺りから先に来られない不思議。
こちらに来ようとするけど、見えない壁に阻まれていた。
テテテテと美女というか美少女が駆けていくのを良いなぁと見ていたんだよ。
「どりゃあああ!死にさらせやあ!」
思わずへっ?となったんだ。
あっ!ナイトがドロップキックで吹き飛んだ!
うわっ!
えげつない・・・
ナイトが剣を振るったけど、ネイラはショートソードで挟み、蹴りを入れた。
起き上がりネイラに襲い掛かるも再び剣を振るうも空を切る。
ネイラは紙一重で躱すと剣の柄で殴り飛ばしたよ・・・怖い・・・
今度はネイラは剣を捨てて殴っていく。
バキッ!ドガッ!バキッ!
ナイトの歯が飛び、顔面はくちゃくちゃだ。
しかもネイラは恍惚に浸っている。
「ネイラ!もうお止めなさい!」
「はーいオネェ様あぁ!」
ネイラはグロッキーになっていて半ば意識のないナイトを立たせ、自分の剣とナイトの剣を拾ろう。
「つまらなかったわ!さようなら!」
2本の剣をクロスにし鋏のように首を斬ると、刎ねられたナイトの首が宙を舞う。
僕の手の上にその首が乗ったかと思うとエフェクトが発生し、首が消えた代わりにナイトのカードが残った。
ネイラは強かったけど、やばい系だった・・・
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