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第1章(高校生入学編)

第116話 エレーナの強化

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 本日何度目だろうか、又もや僕の体から血が失われていく。
 エレーナが血まみれになった。
 いや、エレーナのカードがね。

 万が一があると怖いので、3回合成したんだ。
 つまり1回/1枚の合成。

 落下してからの最低ランクの魔物はランク6なのでコストが嵩む。
 低ランクのΚはコライリスしかいない。
 なので数を出せない。
 他とは離れ離れだ。
 調べないと顕現させているカーヴァントのコストが分からない。
 僕は図鑑やネットで見ないと分からないな。
 そのラビリンスで出ると分かっているのは友里愛にも言われたから予習はしているけど、ここはそうじゃない。、

 友里愛は頭が良いしキレるので、かなりの数の魔物のコストが頭に入っているようだけど、僕の体はともかく残念ながら頭の出来は平均値よりやや上程度かな。
 中学の最後の学年別テストでは35人クラスで16番目だった。

 友里愛は田仲君の話だと学校のトップだったらしい。
 アレクシアの方がIQは高いらしいけど、漢字が苦手だそうで、これは頭の良さとは関係ないとか。
 勉強的な事ではなく生理的な事で、【亜玲櫛鮎】が本籍上の名前だったそうだ。
 しかし、本人はそれが嫌で役所でカタカナで【アレクシア】に変えて貰ったそうだ。

 どうやったかは秘密だそうで話したがらないのだとか。
 僕的には面倒くさくて話さないだけだと思うけどね。

 血を流し過ぎて場違いな事に気が回っていたけど、コライリスに肩を揺すられ正気に戻り、エレーナを召喚した。

「クアァァァ・・・」  

 エレーナが苦しそうにしている。

「ど、どうしたの?」

「む、胸が苦しいのです!」

 少し大人になった?ようで、どうやら色々な所が成長したからか特に胸周りがきついらしい。

 ドレスアーマーの後ろにある紐を解き、締付けを弱くして事なきを得た。

 ヴァルキリアは天使のような翼を持っているんだけど、翼だけはドレスアーマーは何もないように素通りする魔道具でもある。体を締め付けると多少位置がずれるが、穴は翼の位置に合わせ自動で移動する不思議仕様だ。

 エレーナの見た目は翼が無ければ人間そのもので、北欧の女性を思わせる感じだ。
 長い金髪は艷やかでサラサラだ。
 胸がきつかったのは推定Aカップの残念さんがDカップ程に成長したから。
 ひょっとして、カードを1枚合成するとワンカップ大きくなるとか?

 それと身長は僕よりもエレーナの方が大きいのだけど、今いるのは階段で僕の位置が彼女より上にいたから正面を向くと、その、谷間がくっきりとしており、童貞には刺激がつようございました。

 生粋の戦士で僕の不躾な視線に気が付いたのか、その兜を外した。
 その蒼い瞳に吸い込まれそうになるが自らの手で僕の手を胸に当てて謝辞を述べ始めた。
 や、柔らかい・・・!

「ご主人様、ご主人様の御力により私は力を得ました。見ての通り体も成長し、先程のタイタンならば蹴散らすだけの力を得たようです。我が身が朽ちるまでお仕え致します。それと、その、ご所望ならばこの体いかようにもなさって下さい」

「し、しないから!頼むから僕の仲間の人間の前でそのような事を言わないで!僕の好きな人に嫌われたくないから!。でもエレーナが強くなったなら僕は嬉しいよ」

 ジト目をされたけど、コライリスが咳払いをした。

「ご主人様、ソロソロ打って出た方が良いかと思いますが?」

 少し刺々しい話方はこれからの戦いに対する高揚かな?

 確かに長居は無用だな。
 皆心配しているだろうから、とっととボスを倒して地上に戻ろう!

 声に出していたようで、聞こえたカーヴァントから同意の返事が聞こえた。
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