モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

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第1章(高校生入学編)

第117話 ボス戦開幕

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 僕はカーヴァント達を従え真っ直ぐにボスのいる所へ向かった。

 しかし、小雪が舞い始めていた。
 積もるまでかなりの時間を要するだろうが、真っ直ぐにボスがいる中心部へ向かう。

 血を流し過ぎて少し貧血気味だけど、頑張っていこう!

「どうなされました?」

 僕は独り言を言っていたようで、エレーナに言われたが独特な雰囲気のエレーナにドギマギしてしまった。

「あっ、うん。口に出しちゃってたか。頑張らなきゃって自己暗示しただけだよ」 

「そうですね。頑張りましょう!」

 エレーナのドレスアーマーは不思議で、普通の服のような柔らか等を持つ。
 しかし対物理攻撃には瞬時に硬くなり衝撃を分散する。
 試しに剣の鞘で叩いたんだけど、金属を叩いているような感覚だった。
 だから抱きつかれると胸の感触が・・・

 えっと、俯瞰して見たかったから後ろから羽交い締めにする形でとんでいたんだ。
 翼の関係で背負われるのは無理だった。

 なので正面から抱き合い首を正面に向けるか(斜め方向に移動)、お姫様抱っこして貰うか。
 それと羽交い締めにするか。
 僕が背負う形だと体重を支えられないし、ただ背後から抱きつかれる形だと下半身が下を向くのでうつ伏せ状態で飛べない。

 下を向きたいのでエレーナが僕の体にまとわりつくといった、かなり際どい絡み方になる。

 友里愛が見たら怒るだろうな。
 お胸様の感触が堪りません!
 しかし、僕は男なのでどうしても股間が膨らみ、エレーナの脚が絡みついているので気が付く訳で・・・

「やはりご主人様は我慢なされているのですね!その、大事な所が主張されています」

 言わないで!・・・

「ごめん。これからの戦闘に興奮して、そうするとそうなる訳で・・・」

「無理しなくて・・・攻撃です」

 さっと避けたが、何かを放って来た。

「あれがボスか・・・でかいね」

「クロノスよりも大きいですわね」

「倍のサイズにはなるよね」

 つぶやきつつ漸く視界に入ったボスを見ると・・・肉団子だ。

 ゴーストバスターズとミシュランのマスコットとキューピーのマスコットを足して3で割ったような、ぷにぷにしていて鈍そうな怪物が、奈良の大仏宜しく鎮座していた。
 大体あの大きさだ。

「よい、倒そう!地上に降りようか。ってその前に単発モードの浪漫砲をぶっ放すよ。ちょっと熱いかもだから気を付けてね」

「お気遣い感謝します。やはりヤレる男は女に対しての気遣いが違いますね」

「何か言った?」

「独り言ですから気にしないで下さい」

 聞こえていたけど、聞こえなかった振りをしよう。
 エレーナは確かに美人でスタイルも好みだ。
 でも僕は人間の、歳の近い女の子と仲良くしたいんだ。
 ごめんよ。

 それはともかく、先ずは1発目を放つと・・・あっ!避けおった!
 えっ?どういう事?
 メタボだよ?
 でかいんだよ?

 仕方がないので次はバースト3点モードだ。

 ただ、でかいから良いけど、エレーナがこまめに動いているので中々狙いが定まらない。
 何かを手から発射しているんだよな。

 それでも浪漫砲が火を吹く・・・

 今度は1発当たった。
 肉が焼けてジューッ!と煙を出している。
 そこから矢継ぎ早に何かを放ってきており、エレーナの動きも激しさを増す。

 で僕の三半規管は悲鳴を上げ、リバース。
 下にいるボスに掛かった。
 するとあり得ない位悶絶し始めた。
 何故か嘔吐物が効いたけど、僕がリバースしたのでエレーナは慌てて少し離れた位置に僕を降ろした。

「申し訳ありませんでした。ご主人様が人であるのを失念しておりました。コライリスが警護をするようなので、他はボスへアタックします」

 僕はフラフラになりながら水を取り出すと嗽いをし、水を飲み干した。

 あれっ?と思うと、何かボスの体が割れて中から何かが出てきたな。
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