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第2章

第138話 異変

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 屋敷が完成するのが楽しみだが、母親から搬入される資材や行き来する重機の数がやばいと告げられた。
 お金の心配をしていたが、100億円からは残高の確認をしていないと言い、以前残高照会した時の明細を母に渡し、そこに記載された金額を見て気絶してしまった。

 その明細票を見た妹は、金額欄の数字を見ても、残高が記載されているとは理解できなかった。

 空き部屋の1つは黒服さん達の部屋となり常に2人以上は住んでいる。
 ドサリと音を聞き、さっと駆け付け、ベッドに運んでくれた。

 笑うしか無かった。

 確かに家の近くの他の家も近くに建て替えしたりし、畑も全て覆いで囲まれている。

 ボロ家を少し移動するだけで高級住宅にしてくれるとなり、皆サインしたらしい。

 いざとなった時の為の地下シェルター付き!が心に響いたらしい。
 そんな中、九州でスタンピードが発生し、多くの市民が犠牲になったとのニュースが聞こえた。

 また、北海道でも起こり、こちらは山間部だったから犠牲者は少なかったらしい。

 それが10月の事だ。
 通学も黒服さん達の車での送迎になった。
 これまでは拒否していたが、装備一式を背負っていかざるを得なくなったから諦めた。

 戒厳令が発動され、探索者は外出時は常にラビリンスに入れるように備えよ!となったからだ。

 教室は異様だった。
 僕がお金を出したのもあるけど、全員バトルスーツを着ているんだ。
 女子からはトイレに行くのが辛いと言われたが、友里愛が一喝して終わった。

「死んだらその場に糞尿を垂れ流す事になるし、生き残る事を優先するしかないのよ!綺麗に化粧しようが、綺麗な服を着ようが関係ないの!死んだらそれまでよ!身体も魔物に犯されるかもしれないし、最後は蛆が湧いて見られたものじゃないのよ!魔物の餌になりたくなかったら甘い事を言わないの!それに斗升君が1着数千万円もするスーツをくれたんだから文句言わないの!」

「えっ?これそんなにするの?ってそれだけのお金を持っているんだ!私愛人で良いわ!斗升様!」

 勿論からかいだ・・・と思うけど、いったいどうやってスーツを配ったのかな?
 黒服さん達は黒のバトルスーツ姿に化けたよ。

 武器も金に物を言わせ高いのを買い、妹に持たせるのはあたり前田◯クラッカーとして、クラス全員に持たせた。

 そんな中、数学の授業の最中に、突然皆のスマホがけたたしいアラームを響かせた。

 すると数秒後に立っていられない地震に襲われた。
 僕は何故かこの震度の地震がアラームの後この時間で来るなんておかしいなと思いつつ、落下物からクラスメイトを守りながら地震が収まるのを待っていた。

 平和な学校生活の終わりを告げる不吉な地震としか思えず、ついつぶやいてしまい、フラグを立ててしまった。
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