143 / 197
第2章
第143話 猪突猛進
しおりを挟む
4階層の99%を占めるこの湖だが、湖の外周を歩けなくはない。
だが壁に身を寄せながら歩かないといけないような 狭い通路しかない 。
それもその先が完全に後ろまで繋がっているかどうか何とも言えない。
また、湖面の中央 やや奥辺に祠のようなものが見えるので、おそらくそこに階段もしくは下へ向かう通路があると思われる。
というのはまあ楽観的な推測だけど、初期評価として纏まった意見だった。
ではどうするか?泳いで行くには距離があるし、勿論魔物に襲われてしまうだろうから辿り着かないと思われる。
空を飛べるカーヴァントに僕達を抱えて飛んで貰い祠まで行くという話もあったが 、2つの点でできないという結論になってしまった。
1つは祠の付近にはフロアボスまたはそれに近い魔物と思われるものがいるのではないか?という事。
もう1つは偵察として マンティスリーダーを飛ばしたが、あっさりと羽を撃ち抜かれ逃げ帰ってきた。
湖上を飛んですぐの事がで、101も飛ばないうちにやられてしまった・・・
と言っても 水を超高圧で撃ち出し、それで撃ち抜かれたんだと思われる。
もし辿り着いたとしても、ボスがいるとしてどうやって戦うのかが思いつかなかった。
本当はしたくないけど、意見を全否定中だ。
3階層へ続く通路にいる限り攻撃はされない。
そこから1番近くにいる魔物の気配目掛けてレールガンを発射すると、着水と同時に物凄い水しぶきが上がってしまったが、その魔物を倒す事自体はできた。
気配を探り狙いをよく定め発射するというアプローチが必要となり、1発放つのに10秒以上掛かる。
これでは時間が掛かり過ぎで、しかも近くの魔物相手にしかできない。
つまり現実的ではない。
試しに祠の方の近くにいる魔物を目掛けレールガンを発射したが、入水角が浅かったのか、なんと水面に石を投げた時のように飛び跳ね、背後の壁に当たる音が聞こえた。
今の段階で思い付く事を一通りやり終え、手詰まり状態になってしまった。
「我らの出番ですな!」
タイタン2体が我らの出番だと言うと、止める間もなく通路から湖の方へ出て行った。
湖と通路との間にはテニスコートほどの面積の地面があり、そこに出ると2体は本来の姿である巨人へと変化していった。
数匹のトビウオのような魔物が飛んできたが、それは遠距離攻撃できる者達でタイタンへ辿着く前に撃破していったけど、猪突猛進したのには困ったな。
ついぼやいたようで、アレクシア、友里愛はため息を付きつつジト目、みっちゃんはお前がそれを言うか・・・と呟く。
そして一気に水面が波打ち始めたけど、それは侵入者に対する攻撃モードに移行したのだと思う。
しかし2体のタイタンは固有武器であるトールハンマーを手にし、2体同時に振るう。
タイミングはドンピシャで、ハンマー同士が当たった。
以前ラビリンス を消した時の合わせ技をこの水面に対して放ったんだ。
どれぐらいのエネルギーが放出されたかよくわからないけど、トールハンマーから放たれた球体状のものが水面に入ると、着水した所が一気に 泡立ち始めたのが分かる。
やがて水面全体が 湯気を放ち、ものすごい熱気と蒸気が漂ってくるので、 タイタンを含め一旦 3階層の近くまで通路を戻る事になった。
それでもものすごい蒸気により視界が確保できないほどだ。
時折爆発音が聞こえるけど、なんだろうか!?
その頃湖では、発生したプラズマにより水が一気に分解され、そのまま気化していった。
一部は沸騰し水蒸気となっていたが 、水が完全に分解された状態だと思う。
どれぐらい経っただろうかと思う程長い時間が経過したのだ思ったけど、実際は30分そこら通路にいたけど、ものすごい量の熱を帯びた水蒸気が通路を駆け抜け3階層の中へと進んで行った。
やがて水蒸気が通り過ぎ終わったので、僕達は湖の状態を確かめる為に通路を下って行った。
そうそう、僕達は大半のカーヴァントをカードに戻し、その上で耐火耐熱効果のあるマントで高温の水蒸気から身を守っていたんだ。
だが壁に身を寄せながら歩かないといけないような 狭い通路しかない 。
それもその先が完全に後ろまで繋がっているかどうか何とも言えない。
また、湖面の中央 やや奥辺に祠のようなものが見えるので、おそらくそこに階段もしくは下へ向かう通路があると思われる。
というのはまあ楽観的な推測だけど、初期評価として纏まった意見だった。
ではどうするか?泳いで行くには距離があるし、勿論魔物に襲われてしまうだろうから辿り着かないと思われる。
空を飛べるカーヴァントに僕達を抱えて飛んで貰い祠まで行くという話もあったが 、2つの点でできないという結論になってしまった。
1つは祠の付近にはフロアボスまたはそれに近い魔物と思われるものがいるのではないか?という事。
もう1つは偵察として マンティスリーダーを飛ばしたが、あっさりと羽を撃ち抜かれ逃げ帰ってきた。
湖上を飛んですぐの事がで、101も飛ばないうちにやられてしまった・・・
と言っても 水を超高圧で撃ち出し、それで撃ち抜かれたんだと思われる。
もし辿り着いたとしても、ボスがいるとしてどうやって戦うのかが思いつかなかった。
本当はしたくないけど、意見を全否定中だ。
3階層へ続く通路にいる限り攻撃はされない。
そこから1番近くにいる魔物の気配目掛けてレールガンを発射すると、着水と同時に物凄い水しぶきが上がってしまったが、その魔物を倒す事自体はできた。
気配を探り狙いをよく定め発射するというアプローチが必要となり、1発放つのに10秒以上掛かる。
これでは時間が掛かり過ぎで、しかも近くの魔物相手にしかできない。
つまり現実的ではない。
試しに祠の方の近くにいる魔物を目掛けレールガンを発射したが、入水角が浅かったのか、なんと水面に石を投げた時のように飛び跳ね、背後の壁に当たる音が聞こえた。
今の段階で思い付く事を一通りやり終え、手詰まり状態になってしまった。
「我らの出番ですな!」
タイタン2体が我らの出番だと言うと、止める間もなく通路から湖の方へ出て行った。
湖と通路との間にはテニスコートほどの面積の地面があり、そこに出ると2体は本来の姿である巨人へと変化していった。
数匹のトビウオのような魔物が飛んできたが、それは遠距離攻撃できる者達でタイタンへ辿着く前に撃破していったけど、猪突猛進したのには困ったな。
ついぼやいたようで、アレクシア、友里愛はため息を付きつつジト目、みっちゃんはお前がそれを言うか・・・と呟く。
そして一気に水面が波打ち始めたけど、それは侵入者に対する攻撃モードに移行したのだと思う。
しかし2体のタイタンは固有武器であるトールハンマーを手にし、2体同時に振るう。
タイミングはドンピシャで、ハンマー同士が当たった。
以前ラビリンス を消した時の合わせ技をこの水面に対して放ったんだ。
どれぐらいのエネルギーが放出されたかよくわからないけど、トールハンマーから放たれた球体状のものが水面に入ると、着水した所が一気に 泡立ち始めたのが分かる。
やがて水面全体が 湯気を放ち、ものすごい熱気と蒸気が漂ってくるので、 タイタンを含め一旦 3階層の近くまで通路を戻る事になった。
それでもものすごい蒸気により視界が確保できないほどだ。
時折爆発音が聞こえるけど、なんだろうか!?
その頃湖では、発生したプラズマにより水が一気に分解され、そのまま気化していった。
一部は沸騰し水蒸気となっていたが 、水が完全に分解された状態だと思う。
どれぐらい経っただろうかと思う程長い時間が経過したのだ思ったけど、実際は30分そこら通路にいたけど、ものすごい量の熱を帯びた水蒸気が通路を駆け抜け3階層の中へと進んで行った。
やがて水蒸気が通り過ぎ終わったので、僕達は湖の状態を確かめる為に通路を下って行った。
そうそう、僕達は大半のカーヴァントをカードに戻し、その上で耐火耐熱効果のあるマントで高温の水蒸気から身を守っていたんだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
979
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる