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第2章

第152話 勇往邁進

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 僕も確認したけど、間違いなく以前攻略したラビリンスの最奥にいたボスと同じ種類だった。

「起動する前に片付けるよ!突撃!」

「ちょっ、待ちなさいってば!この人達はどうするのよ!もう!」

 友里愛はアレクシアにこの場を任せ、斗枡のサポートをする為に後を追った。

 みっちゃんはクスクスと笑い、斗升らしいわと、仕方がない子ねと呟きつつ追従する。

 アレクシアはこの人達の事を任されて嬉しかったが、無表情なのは相変わらずだった。


「お嬢さん、「アレクシア・・・」アレクシアさん、我々もこのラビリンス最後の戦いに参加させて欲しい。今日この日の為に10年以上生き延びてきた。時に仲間を犠牲にし、時に死体のふりをして情けなくも・・・」

「私より出ない」

「出ない?」

「私が逃げる言うたらここにふる」

「ふる?」

「隊長、アレクシア嬢は、自分が逃げろと言ったらここまで撤退し、私の前に出ずに指示を守れるのなら、連れて行っても良いと言っているんだと思うわ」

 副長をしている女兵士がそう告げ、アレクシアを見ると、アレクシアは首を縦に振る。

「この子多分フランス人よ。ヒアリングは問題ないと思うけど、スピーキングが苦手なのよ。だから大人しくしているだけで、中はきっと熱い子よ!」

「よし、皆アレクシアさんの指示を守れ!さあ敵に一撃入れに行くぞ!」

「もちろんっす!」

「敵を討ちましょう!」

「穴にぶっといの食らわせてやりやしょう!」

 皆の顔が明るくなる。

 アレクシアは手振りでゴーサインを出すと、駆け出した。

 隊長は苦笑しつつキリッとした顔になる。

「彼女に遅れるな!我々も続くぞ!勇往邁進!行くぞ!」

 おー!と皆が答え、アレクシアの後を追う。

「八重樫、彼のリーダーだけど、どう思う?」

「隊長の若い頃そっくりね」

「そつくり?」

「猪突猛進だけど、皆に頼られているところかな」

「そうじゃなくて、年齢構成の意味が分からない。時代が変わったのか、何か大きな発明や発見があったのか?どう見ても彼らは高校生だ。1人だけ大人がいたが、それでも大学生くらいだろ?それとも大人が殆どいなくなり、年端のゆかぬ彼らの年齢の者がを駆り出さざるを得ないのか?」

「たあしに聞かないでよ。ただ単にあの子達が特別なのを祈るしか無いわね」

「全くだ。って、全員、戦闘準備だ!」

 15人が到着すると、斗枡がレールガンをひたすら撃ち込んでおり、エルフの攻撃をレイラ達が盾で防ぎ弾、斗枡を中心に戦っていた。

「ボスは・・・彼らの獲物だ。俺達は取り巻きを潰すぞ!全員続け!」

 アレクシアがカーヴァントを引き連れエルフに突撃したのを見て、レジスタンスの面々も続いて突入し、エルフの最側面を守る部隊の側面を突いた。

 そこから一気に押し込み、背後へと回り込み、挟み撃ちにする事に成功した。

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