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第3章
第189話 墜落と梓さん
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バキバキと樹木をなぎ倒しながら僕は落下していた。
なぜこの人を守っているんだろう?と思う暇もなく、僕のかこの女性のか、悲鳴と枝が折れる音がする。
ドスン!と少し地面を凹まし、僕は着地した。
いや、無様に転がった。
しかし、肺から一気に空気が出て、ゼエゼエと行きをきらせた。
痛みがあるが、取り敢えず生きている。
女性からは嗚咽が聞こえるから大丈夫そうだ。
立ち上がろうとして僕はぐあっ!と叫んだ。
そう僕の両腕が骨折しているようで、あさっての方向に向いていた。
たが、黒服さんは掠り傷程度だった。
サングラスはどこかにいき、素顔が見えた。
顔は血がついているけど、付着しただけのようだ。
彼女は少し影のある美人さんだったけど、目には恐怖と絶望が浮かんでいた。
生きていると分かったので、黒服さんに、内股に装着しているカードホルダーを取り出し、その中の「ムミムナ」のカードを取り出すよう頼んだ。
取り出したら僕の額に当てるようにと。
ムミムナは治療ができる貴重なカーヴァントだから。
さすがに内股を弄る事になるので、彼女も恥ずかしがっていたし、もしこれがベットの上なら女性が男性にご奉仕している姿に見えるだろう。
「悪いけど早くしてください!あなたも怪我していますよ!治療出来るカーヴァントなんです!」
僕は彼女を急かしたが、彼女は震えながらカードを僕の額に当てた。
体にカードが触れていれば召喚かのうなので、ムミムナを召喚して僕の怪我を皮切りに治療をし始めた。
「ありがとう。これで少しは楽になったよ!」
僕は彼女に感謝した。
続いてレイラとゼッチーニも召喚した。 レイラは探索と情報収集を頼み、ゼッチーニは護衛を。
僕は悟った。
この黒服さんのうぶな反応、彼女は黒服ではなく、僕に対しての贄だろう。
今の僕がラビリンスに入ると、出る時に贄が必要だからだ。
彼女は自分の純潔を捨て、僕を助けるために応募したのだろうか?
それともお金?
「あなたの名前は?」
「私は梓です。梓 香穂と言います」
「梓さん、ありがとう。あなたは勇気がある人ですね。世界を救う為に贄になってくれた方ですよね?」
真っ赤になり目をそらされた。
「ええ・・・でも、こんなことになるとは思っていませんでした。私はただ、あなたの力になりたかっただけです。お金や子供は二の次です」
あれ?この人と接点なんてあったかな?
「そうですか。でも、安心してください。梓さんは僕が必ず助けますから。それまでは、ゼッチーニに守ってもらってください」
「わかりました・・・」
僕が梓さんに気遣いをすると、自己紹介と、やはり僕の贄として応募したと話した。
本来は口を聞かないし、名前も聞かない。
相手は別として、僕は記憶に残らないはずなんだ。
確か、響子さんが僕の贄になったときの動画があり、それを見させられているらしいんだけど、それでも応募するのはどうなんだろう。
僕が見たいといっても、拒否されたから、実際にどんなことをやらかしているのかわからない。
鬼畜らしいけど。
梓さんは薄幸美人タイプで、18歳と高校を卒業したばかりだった。
そんな中、皆の安否を確かめるのと、怪我人を探していたけど、かなりの人が死んでいた。
自衛隊員、探索者等に混じりパイロットやよく知らない同乗者・・・ 僕達のパーティー以外で生き残ったのは、梓さんを含んだ黒服さん以外は約半数だった。
「これは酷い・・・こんなこと誰がしたんだよ!?」
「ラビリンスです。ラビリンスがやりました」
レイラが怒りをにじませて発した。
なぜこの人を守っているんだろう?と思う暇もなく、僕のかこの女性のか、悲鳴と枝が折れる音がする。
ドスン!と少し地面を凹まし、僕は着地した。
いや、無様に転がった。
しかし、肺から一気に空気が出て、ゼエゼエと行きをきらせた。
痛みがあるが、取り敢えず生きている。
女性からは嗚咽が聞こえるから大丈夫そうだ。
立ち上がろうとして僕はぐあっ!と叫んだ。
そう僕の両腕が骨折しているようで、あさっての方向に向いていた。
たが、黒服さんは掠り傷程度だった。
サングラスはどこかにいき、素顔が見えた。
顔は血がついているけど、付着しただけのようだ。
彼女は少し影のある美人さんだったけど、目には恐怖と絶望が浮かんでいた。
生きていると分かったので、黒服さんに、内股に装着しているカードホルダーを取り出し、その中の「ムミムナ」のカードを取り出すよう頼んだ。
取り出したら僕の額に当てるようにと。
ムミムナは治療ができる貴重なカーヴァントだから。
さすがに内股を弄る事になるので、彼女も恥ずかしがっていたし、もしこれがベットの上なら女性が男性にご奉仕している姿に見えるだろう。
「悪いけど早くしてください!あなたも怪我していますよ!治療出来るカーヴァントなんです!」
僕は彼女を急かしたが、彼女は震えながらカードを僕の額に当てた。
体にカードが触れていれば召喚かのうなので、ムミムナを召喚して僕の怪我を皮切りに治療をし始めた。
「ありがとう。これで少しは楽になったよ!」
僕は彼女に感謝した。
続いてレイラとゼッチーニも召喚した。 レイラは探索と情報収集を頼み、ゼッチーニは護衛を。
僕は悟った。
この黒服さんのうぶな反応、彼女は黒服ではなく、僕に対しての贄だろう。
今の僕がラビリンスに入ると、出る時に贄が必要だからだ。
彼女は自分の純潔を捨て、僕を助けるために応募したのだろうか?
それともお金?
「あなたの名前は?」
「私は梓です。梓 香穂と言います」
「梓さん、ありがとう。あなたは勇気がある人ですね。世界を救う為に贄になってくれた方ですよね?」
真っ赤になり目をそらされた。
「ええ・・・でも、こんなことになるとは思っていませんでした。私はただ、あなたの力になりたかっただけです。お金や子供は二の次です」
あれ?この人と接点なんてあったかな?
「そうですか。でも、安心してください。梓さんは僕が必ず助けますから。それまでは、ゼッチーニに守ってもらってください」
「わかりました・・・」
僕が梓さんに気遣いをすると、自己紹介と、やはり僕の贄として応募したと話した。
本来は口を聞かないし、名前も聞かない。
相手は別として、僕は記憶に残らないはずなんだ。
確か、響子さんが僕の贄になったときの動画があり、それを見させられているらしいんだけど、それでも応募するのはどうなんだろう。
僕が見たいといっても、拒否されたから、実際にどんなことをやらかしているのかわからない。
鬼畜らしいけど。
梓さんは薄幸美人タイプで、18歳と高校を卒業したばかりだった。
そんな中、皆の安否を確かめるのと、怪我人を探していたけど、かなりの人が死んでいた。
自衛隊員、探索者等に混じりパイロットやよく知らない同乗者・・・ 僕達のパーティー以外で生き残ったのは、梓さんを含んだ黒服さん以外は約半数だった。
「これは酷い・・・こんなこと誰がしたんだよ!?」
「ラビリンスです。ラビリンスがやりました」
レイラが怒りをにじませて発した。
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