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第3章
第191話 契約を!
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先ず見つけたのは人の腕だった。
探索者の腕だ。梓さんに見えないようにし、燃えているところを目指し煙を目印に進む。
真っ先に飛び出したので機体から離れていたが、そこからはあっという間に友里愛達と合流した。
明日香や響子はかすり傷すらなく、僕の仲間は全員無事で、切り傷や打撲程度だった。
しかし、周りの冒険者や自衛隊員はそうでもなく、重症者ばかりだった。
ムミムナに治療をさせ、念のため直ぐにカードに戻す。
彼女が俺の、いや俺達の命綱だからだ。
僕は、いつの間にか自分の事を俺としていた。
この時は僕だったり俺だったりと一貫性がなかった。
自衛隊員がいたので内訳を聞き、生きている者、死んだ者、全てを集めた。
そこからは、可哀想だが死体はその場に寝かせ先を進む。
残念ながら操縦士と副操縦士共に亡くなったので現在地がよくわからない。
索敵やラビリンスの場所を探るのはレイラ頼りとなった。
何となく違和感のある方向に進む。
皆の表情は暗い。
残念だけど、いくらムミムナとは言え、死者を蘇らすことは不可能だった。
ただ、死体のところには救難信号を発する一種のビーコンを置いてきた。
その後歩くこと30分ほどで、ラビリンスの入口に辿り着いた。
しかし、入口には誰もいなかった。
自衛隊の臨時の詰め所があり、入口を警護しているはずだった。
しかし、人影は見えない。
運動会などで見るような白いテントが設営されていて、テーブルや椅子があり、発電機が稼働している。
テーブルの上には端末や通信機器などがそのままだ。
ふと入口を見ると、自動小銃が落ちていた。
また、テーブルの周りには武器を立てかける場所があり、ライフルなどが立てかけてあった。
とりあえず生き残った自衛隊員が通信を試み、報告をした。
増援を送るとなり、その場を死守せよと聞こえてきた。
どうなんだろうか?
探索者達は3パーティーいたが、1パーティーのみ無事で、残りの2つは仲間を失っていた。
どれも国内最高穂の探索者だ。
どうするか?となり、僕達は中に入り、ラビリンスに対処すると話す。
無事なパーティーも入ることになり、残りは自衛隊の増援が来るまで入口を警戒し、その後墜落現場に行き、仲間の死体を回収することにしたようだ。
問題は梓さんだ。
入るのは問題ないが、入ってしまうと探索者となる。
「梓さん、僕達は中に入ります。本来だと自衛隊の方々と共にここで僕達の帰りを待つのでしょうが、正直駄目だと思う」
「斗枡様、私もここにいたら確実に死ぬと思います。まだ中に入った方が生き残れそうです」
「分かりました。ならば、手持ちのカードと契約して下さい。貴女のカーヴァントを召喚し、護衛をして貰いましょう。ただ、血を取らざるを得ませんが、大丈夫ですか?」
「問題ないです。確か血を掛けないといけないのですよね?」
「そうです。少し痛いけど、ムミムナがすぐに治しますから」
そうして警戒しつつ、梓さんにカーヴァントのマスターになってもらうべく、血を採取していった。
探索者の腕だ。梓さんに見えないようにし、燃えているところを目指し煙を目印に進む。
真っ先に飛び出したので機体から離れていたが、そこからはあっという間に友里愛達と合流した。
明日香や響子はかすり傷すらなく、僕の仲間は全員無事で、切り傷や打撲程度だった。
しかし、周りの冒険者や自衛隊員はそうでもなく、重症者ばかりだった。
ムミムナに治療をさせ、念のため直ぐにカードに戻す。
彼女が俺の、いや俺達の命綱だからだ。
僕は、いつの間にか自分の事を俺としていた。
この時は僕だったり俺だったりと一貫性がなかった。
自衛隊員がいたので内訳を聞き、生きている者、死んだ者、全てを集めた。
そこからは、可哀想だが死体はその場に寝かせ先を進む。
残念ながら操縦士と副操縦士共に亡くなったので現在地がよくわからない。
索敵やラビリンスの場所を探るのはレイラ頼りとなった。
何となく違和感のある方向に進む。
皆の表情は暗い。
残念だけど、いくらムミムナとは言え、死者を蘇らすことは不可能だった。
ただ、死体のところには救難信号を発する一種のビーコンを置いてきた。
その後歩くこと30分ほどで、ラビリンスの入口に辿り着いた。
しかし、入口には誰もいなかった。
自衛隊の臨時の詰め所があり、入口を警護しているはずだった。
しかし、人影は見えない。
運動会などで見るような白いテントが設営されていて、テーブルや椅子があり、発電機が稼働している。
テーブルの上には端末や通信機器などがそのままだ。
ふと入口を見ると、自動小銃が落ちていた。
また、テーブルの周りには武器を立てかける場所があり、ライフルなどが立てかけてあった。
とりあえず生き残った自衛隊員が通信を試み、報告をした。
増援を送るとなり、その場を死守せよと聞こえてきた。
どうなんだろうか?
探索者達は3パーティーいたが、1パーティーのみ無事で、残りの2つは仲間を失っていた。
どれも国内最高穂の探索者だ。
どうするか?となり、僕達は中に入り、ラビリンスに対処すると話す。
無事なパーティーも入ることになり、残りは自衛隊の増援が来るまで入口を警戒し、その後墜落現場に行き、仲間の死体を回収することにしたようだ。
問題は梓さんだ。
入るのは問題ないが、入ってしまうと探索者となる。
「梓さん、僕達は中に入ります。本来だと自衛隊の方々と共にここで僕達の帰りを待つのでしょうが、正直駄目だと思う」
「斗枡様、私もここにいたら確実に死ぬと思います。まだ中に入った方が生き残れそうです」
「分かりました。ならば、手持ちのカードと契約して下さい。貴女のカーヴァントを召喚し、護衛をして貰いましょう。ただ、血を取らざるを得ませんが、大丈夫ですか?」
「問題ないです。確か血を掛けないといけないのですよね?」
「そうです。少し痛いけど、ムミムナがすぐに治しますから」
そうして警戒しつつ、梓さんにカーヴァントのマスターになってもらうべく、血を採取していった。
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