4 / 149
第一章 輪廻の滝で
3:新入りメイドは打算的
しおりを挟む
突然結婚を決められてから7日ほどが過ぎた。
その間、アイシャは一切部屋から出ず、誰にも会わなかった。
一度だけ母が部屋を訪ねてきたが、案の定『ベアトリーチェが心配しているから顔を見せろ』と言われただけだった。
当のベアトリーチェはたまに部屋の前まで来るらしいが、姉にどう声をかけて良いのかわからないのか、何もせずに去っていくらしい。そして、使用人たちは彼女のその姿を見て『お可哀想に……』と同情しているのだとか。
この屋敷の人間は本当に可哀想なのはどちらなのか、理解する頭がないようだ。
……そして、生贄を告げられて10日目の昼下がり。
『本格的に冬になると関所の門が閉じるから、春の結婚式よりも先に屋敷に行け』と命じられたアイシャは、とうとうこの屋敷を離れる。通常ならば、結婚式を挙げてからでないと婚家に住むことはできないのに。
この措置は明らかにアイシャの逃亡を防止するためにとられたものだった。
しかしアイシャはもう、今更何も思わない。
「お、お嬢様……。本当に荷物はこれだけで良いのですか?」
新入りメイドのランはアイシャの向かいでお茶を飲みながら、トランク二つ分しかない荷物とクローゼットに大量に残されたドレスを交互に見て不安げに尋ねた。
普通の貴族令嬢の結婚ならば、それもブランチェット家ほどの富豪の娘ならば馬車二つ分の荷物でもおかしくはないのに、アイシャの荷物は明らかに少なすぎる。
しかし、アイシャは大丈夫だと言ってケラケラと笑った。
「あんまり大荷物で行くのも移動が大変でしょう? 男爵領は遠いのだし」
「で、でも!こんなにたくさんのドレスがあるのに……」
「ドレスこそ必要最低限で十分だわ。あちらはここよりもずっと寒いのよ?気候に合わないかもしれない服を持っていくよりも、換金できそうな宝飾品を元手に領地に合わせたドレスを新しく買った方が賢いと思わない?」
「それはそうかもしれませんが、思い出のドレスもあるのでは?」
「思い出の詰まったドレスなんて、私は持っていないわ」
ランが指さすクローゼットに並んでいるドレスたちはみんな、自分でオーダーしたもの。ベアトリーチェのように父や母に選んでもらったものでもないし、これを着て父にエスコートされた記憶もない。故に思い入れなどあるはずもない。
そう呟いたアイシャは口元に笑みを浮かべているものの、瞳は遠くを見つめ。どこか諦めに似た色をしていた。
(まあ、そもそも持って行きたい思い出なんて、私にはないけれど……)
この10日間、アイシャはずっと過去を思い返していた。
そしてようやく受け入れることができたのは、この家での思い出でアイシャが主人公だった日が一度だってなかったという事実。
例えばジェラルドやベアトリーチェの誕生日会はあっても、アイシャの誕生日会はなかった。兄と誕生日が近いせいでまとめられていたから。
例えばベアトリーチェのデビュタントは盛大にお祝いされたけれど、アイシャのデビュタントはおめでとうの一言もなかった。ベアトリーチェの体調が不安定な時期だったから。
いつだってアイシャは主人公にはなれなかった。
今までは姉だから仕方がない。お利口にしていたらいつかきっと、両親が自分を見てくれる日がくる。そう思い込もうとしてきたけれど流石にもう気づいた。
そんな日は永遠に来ないのだ。
愛されていないわけではなくとも、一度たりとも一番になれないのは、もうしんどい。
アイシャはティーカップに並々と注がれた紅茶を、マナーなど無視して一気に飲み干した。まるで仕事終わりの酒を飲むどこぞのおじさんのように、ぷはーっと言って袖で口を拭くアイシャに、ランは困惑する。普段の淑女然とした彼女らしからぬ行動だ。
「お、お嬢様?」
「ん?何?」
「あの、お嬢様……。その……」
今日のアイシャはどこか吹っ切れたような、明るい雰囲気がある。けれどそれは明らかな空元気で、ランは思わず「大丈夫か」と尋ねようとした。
しかしちょうどその時、それを遮るようにアイシャの部屋の扉がノックされた。
「お嬢様、迎えの馬車が到着しました」
扉の向こうから聞こえたのは長年この家に使える執事の声だった。アイシャはすうっと大きく深呼吸して、すぐに行くと伝えた。執事は下で待っていると返し、扉の前から去った。
「さて、行きましょうか。ラン」
「あ、はい……」
顔を見合わせたアイシャとランは一拍置いて、ソファから立ち上がった。
アイシャは自分のトランクを一つ持ち、ゆっくりと扉を開ける。ランは自分用の小さなトランクとアイシャの荷物を両手に持ち、部屋の方に一礼して彼女の後に続いた。
ランがこのお嬢様に仕え始めてまだそんなに日は経っていないが、それでも服の上からでもわかるほどに彼女は痩せた。薄い肩と背中、折れそうな腕に、目の下にできたクマ。
今のアイシャは全てが痛々しい。長い廊下を歩きながら、ランは悔しそうに顔を歪めた。
「……ごめんね、ラン」
悲痛な表情で見つめていたのがバレたのか、アイシャはふと、そんな言葉をこぼした。
振り返らずに言われたその一言に、ランは一瞬大きく目を見開く。そしてすかさず彼女の前に回り込み、首を大きく左右に振って、その言葉を否定した。
「お嬢様は付き人はいらないとおっしゃってくださいました。けれどついて行くと言ったのは私の方です。それに、ほら!私には帰る家もありませんし、ついて行くには適任です!」
「でも、あなたまだ若いのに」
「若いからこそですよ!きっと男爵領の人たちにとって、都会からきた若い女なんて珍しいはずでしょう?間違いなくここにいるよりモテます!男選び放題ですよ!」
「……思っていたよりも打算的な言葉が返ってきてびっくりだわ」
「ええ、そうです。私は自分の意思で、自分の打算でついて行くのです。だから、申し訳なさそうにしないでください」
ね?とランは顔をクシャッとして笑った。彼女のおさげに結った赤い髪がふわりと揺れる。
くるみ色の瞳の奥は不安で揺れているというのに、本当に肝の座った娘である。アイシャは思わず笑ってしまった。
それはランがここ数日で初めて見た、彼女の心からの笑顔だった。
その間、アイシャは一切部屋から出ず、誰にも会わなかった。
一度だけ母が部屋を訪ねてきたが、案の定『ベアトリーチェが心配しているから顔を見せろ』と言われただけだった。
当のベアトリーチェはたまに部屋の前まで来るらしいが、姉にどう声をかけて良いのかわからないのか、何もせずに去っていくらしい。そして、使用人たちは彼女のその姿を見て『お可哀想に……』と同情しているのだとか。
この屋敷の人間は本当に可哀想なのはどちらなのか、理解する頭がないようだ。
……そして、生贄を告げられて10日目の昼下がり。
『本格的に冬になると関所の門が閉じるから、春の結婚式よりも先に屋敷に行け』と命じられたアイシャは、とうとうこの屋敷を離れる。通常ならば、結婚式を挙げてからでないと婚家に住むことはできないのに。
この措置は明らかにアイシャの逃亡を防止するためにとられたものだった。
しかしアイシャはもう、今更何も思わない。
「お、お嬢様……。本当に荷物はこれだけで良いのですか?」
新入りメイドのランはアイシャの向かいでお茶を飲みながら、トランク二つ分しかない荷物とクローゼットに大量に残されたドレスを交互に見て不安げに尋ねた。
普通の貴族令嬢の結婚ならば、それもブランチェット家ほどの富豪の娘ならば馬車二つ分の荷物でもおかしくはないのに、アイシャの荷物は明らかに少なすぎる。
しかし、アイシャは大丈夫だと言ってケラケラと笑った。
「あんまり大荷物で行くのも移動が大変でしょう? 男爵領は遠いのだし」
「で、でも!こんなにたくさんのドレスがあるのに……」
「ドレスこそ必要最低限で十分だわ。あちらはここよりもずっと寒いのよ?気候に合わないかもしれない服を持っていくよりも、換金できそうな宝飾品を元手に領地に合わせたドレスを新しく買った方が賢いと思わない?」
「それはそうかもしれませんが、思い出のドレスもあるのでは?」
「思い出の詰まったドレスなんて、私は持っていないわ」
ランが指さすクローゼットに並んでいるドレスたちはみんな、自分でオーダーしたもの。ベアトリーチェのように父や母に選んでもらったものでもないし、これを着て父にエスコートされた記憶もない。故に思い入れなどあるはずもない。
そう呟いたアイシャは口元に笑みを浮かべているものの、瞳は遠くを見つめ。どこか諦めに似た色をしていた。
(まあ、そもそも持って行きたい思い出なんて、私にはないけれど……)
この10日間、アイシャはずっと過去を思い返していた。
そしてようやく受け入れることができたのは、この家での思い出でアイシャが主人公だった日が一度だってなかったという事実。
例えばジェラルドやベアトリーチェの誕生日会はあっても、アイシャの誕生日会はなかった。兄と誕生日が近いせいでまとめられていたから。
例えばベアトリーチェのデビュタントは盛大にお祝いされたけれど、アイシャのデビュタントはおめでとうの一言もなかった。ベアトリーチェの体調が不安定な時期だったから。
いつだってアイシャは主人公にはなれなかった。
今までは姉だから仕方がない。お利口にしていたらいつかきっと、両親が自分を見てくれる日がくる。そう思い込もうとしてきたけれど流石にもう気づいた。
そんな日は永遠に来ないのだ。
愛されていないわけではなくとも、一度たりとも一番になれないのは、もうしんどい。
アイシャはティーカップに並々と注がれた紅茶を、マナーなど無視して一気に飲み干した。まるで仕事終わりの酒を飲むどこぞのおじさんのように、ぷはーっと言って袖で口を拭くアイシャに、ランは困惑する。普段の淑女然とした彼女らしからぬ行動だ。
「お、お嬢様?」
「ん?何?」
「あの、お嬢様……。その……」
今日のアイシャはどこか吹っ切れたような、明るい雰囲気がある。けれどそれは明らかな空元気で、ランは思わず「大丈夫か」と尋ねようとした。
しかしちょうどその時、それを遮るようにアイシャの部屋の扉がノックされた。
「お嬢様、迎えの馬車が到着しました」
扉の向こうから聞こえたのは長年この家に使える執事の声だった。アイシャはすうっと大きく深呼吸して、すぐに行くと伝えた。執事は下で待っていると返し、扉の前から去った。
「さて、行きましょうか。ラン」
「あ、はい……」
顔を見合わせたアイシャとランは一拍置いて、ソファから立ち上がった。
アイシャは自分のトランクを一つ持ち、ゆっくりと扉を開ける。ランは自分用の小さなトランクとアイシャの荷物を両手に持ち、部屋の方に一礼して彼女の後に続いた。
ランがこのお嬢様に仕え始めてまだそんなに日は経っていないが、それでも服の上からでもわかるほどに彼女は痩せた。薄い肩と背中、折れそうな腕に、目の下にできたクマ。
今のアイシャは全てが痛々しい。長い廊下を歩きながら、ランは悔しそうに顔を歪めた。
「……ごめんね、ラン」
悲痛な表情で見つめていたのがバレたのか、アイシャはふと、そんな言葉をこぼした。
振り返らずに言われたその一言に、ランは一瞬大きく目を見開く。そしてすかさず彼女の前に回り込み、首を大きく左右に振って、その言葉を否定した。
「お嬢様は付き人はいらないとおっしゃってくださいました。けれどついて行くと言ったのは私の方です。それに、ほら!私には帰る家もありませんし、ついて行くには適任です!」
「でも、あなたまだ若いのに」
「若いからこそですよ!きっと男爵領の人たちにとって、都会からきた若い女なんて珍しいはずでしょう?間違いなくここにいるよりモテます!男選び放題ですよ!」
「……思っていたよりも打算的な言葉が返ってきてびっくりだわ」
「ええ、そうです。私は自分の意思で、自分の打算でついて行くのです。だから、申し訳なさそうにしないでください」
ね?とランは顔をクシャッとして笑った。彼女のおさげに結った赤い髪がふわりと揺れる。
くるみ色の瞳の奥は不安で揺れているというのに、本当に肝の座った娘である。アイシャは思わず笑ってしまった。
それはランがここ数日で初めて見た、彼女の心からの笑顔だった。
162
あなたにおすすめの小説
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
「無能な妻」と蔑まれた令嬢は、離婚後に隣国の王子に溺愛されました。
腐ったバナナ
恋愛
公爵令嬢アリアンナは、魔力を持たないという理由で、夫である侯爵エドガーから無能な妻と蔑まれる日々を送っていた。
魔力至上主義の貴族社会で価値を見いだされないことに絶望したアリアンナは、ついに離婚を決断。
多額の慰謝料と引き換えに、無能な妻という足枷を捨て、自由な平民として辺境へと旅立つ。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
君は妾の子だから、次男がちょうどいい〜long version
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。
*こちらは元の小説の途中に、エピソードを追加したものです。
文字数が倍になっています。
王妃候補に選ばれましたが、全く興味の無い私は野次馬に徹しようと思います
真理亜
恋愛
ここセントール王国には一風変わった習慣がある。
それは王太子の婚約者、ひいては未来の王妃となるべく女性を決める際、何人かの選ばれし令嬢達を一同に集めて合宿のようなものを行い、合宿中の振る舞いや人間関係に対する対応などを見極めて判断を下すというものである。
要は選考試験のようなものだが、かといってこれといった課題を出されるという訳では無い。あくまでも令嬢達の普段の行動を観察し、記録し、判定を下すというシステムになっている。
そんな選ばれた令嬢達が集まる中、一人だけ場違いな令嬢が居た。彼女は他の候補者達の観察に徹しているのだ。どうしてそんなことをしているのかと尋ねられたその令嬢は、
「お構い無く。私は王妃の座なんか微塵も興味有りませんので。ここには野次馬として来ました」
と言い放ったのだった。
少し長くなって来たので短編から長編に変更しました。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる