23 / 42
22
しおりを挟む
今日は妹と一緒に森の中を探索する。妹は母に連れられ先日無事にレベル2になったそうだ。その時レベルアップ酔いが10秒ほどあったらしく、村の中でかなり話題になった。
俺、丸一日気持ち悪かったんだけど……
細かいことは置いておき、まだ幼く仕事がない俺たちは昼間が暇だ。なので妹と一緒に森へ遊びに行く。
「おらぁ!『飛翔(fliegend)』」
「わーすごーい!」
俺のスキルもどきを使って鳥を打ち落とす。妹のそれとは違って俺の魔法には別に意味はない。ただかっこいいから言っているだけだ。
「お兄さま! みてみて川があるー」
お、本当だ。ここまで奥に来たのは初めてで川があったことを初めて知った。
川の上流に向かって歩き出す、妹はどこで拾ったのか丁度いいサイズの枝をブンブン振り回していた。上流に歩き続けること5分、そこには滝が広がっていた。
複数の滝がそこには連なり、轟音をたてながら流れる様にその光景は現実離れした幻想的な風景にさえ見える。
全長が約100mほどあり、滝つぼへ勢いよく落ちる水は白い泡を立て水煙を上げる。水が跳ね返りこちらにも水が飛んでくるがそれすらも心地よく感じる。
そして何より
「魚だ!」
「さかなだー?」
最近は正直、肉には飽きてきていた。結局、調味料が塩しかない村ではどれだけ肉を食べても塩味にしかならない。それが飽きに繋がり、何かないかと探していたところだった。
「ゾネ! 雷魔法を水に向かって放つんだ!」
「うん!」
バリバリバリ
妹はあれから4つの属性魔法以外にも、雷や氷などの魔法も使えるようになった。今は素直に言うことを聞いているが、この子は怒らせないようにしようと心に決めている。
妹の雷魔法によってプカーと魚が浮いてくる。ひゃっはー今日は魚料理だー。俺はその日激しい腹痛に襲われた。ちゃんと加熱処理したのに……
俺、丸一日気持ち悪かったんだけど……
細かいことは置いておき、まだ幼く仕事がない俺たちは昼間が暇だ。なので妹と一緒に森へ遊びに行く。
「おらぁ!『飛翔(fliegend)』」
「わーすごーい!」
俺のスキルもどきを使って鳥を打ち落とす。妹のそれとは違って俺の魔法には別に意味はない。ただかっこいいから言っているだけだ。
「お兄さま! みてみて川があるー」
お、本当だ。ここまで奥に来たのは初めてで川があったことを初めて知った。
川の上流に向かって歩き出す、妹はどこで拾ったのか丁度いいサイズの枝をブンブン振り回していた。上流に歩き続けること5分、そこには滝が広がっていた。
複数の滝がそこには連なり、轟音をたてながら流れる様にその光景は現実離れした幻想的な風景にさえ見える。
全長が約100mほどあり、滝つぼへ勢いよく落ちる水は白い泡を立て水煙を上げる。水が跳ね返りこちらにも水が飛んでくるがそれすらも心地よく感じる。
そして何より
「魚だ!」
「さかなだー?」
最近は正直、肉には飽きてきていた。結局、調味料が塩しかない村ではどれだけ肉を食べても塩味にしかならない。それが飽きに繋がり、何かないかと探していたところだった。
「ゾネ! 雷魔法を水に向かって放つんだ!」
「うん!」
バリバリバリ
妹はあれから4つの属性魔法以外にも、雷や氷などの魔法も使えるようになった。今は素直に言うことを聞いているが、この子は怒らせないようにしようと心に決めている。
妹の雷魔法によってプカーと魚が浮いてくる。ひゃっはー今日は魚料理だー。俺はその日激しい腹痛に襲われた。ちゃんと加熱処理したのに……
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる