地味スキル『浄化』で寂れた土地を掃除してたら、邪神の呪いを解いてしまい聖女と勘違いされています

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私の両手から放たれた光が、黒い宝玉を包み込む。
しかし、宝玉の抵抗は、想像を絶するものだった。

光が、渦巻く黒い瘴気に押し返され、なかなか中まで浸透しない。
ビリビリと、両手が痺れ、腕の感覚がなくなっていく。

『ムダダ……コノ……呪イハ……トケヌ……キエロ……』
頭の中に響く声が、私を嘲笑う。

スキルゲージが、ものすごい勢いで減っていくのが見えた。
このままでは、また押し負けてしまう。

その時だった。
胸にしまった聖巫女の指輪が、再び温かい光を放ち始めた。

そして、私の足元で、シロが「キャン!」と鋭く鳴いた。
シロの体も、淡い光に包まれている。

神獣の力が、私の浄化の力を助けてくれているみたいだ。
『称号効果、装備効果、ペットによる支援効果が発動!』
『浄化スキルの効果が、200%上昇します!』

システムログに、心強いメッセージが表示された。
全身に、再び力がみなぎってくる。

「はあああああっ!」
私は、全ての力を光に変えて、宝玉に叩きつけた。

今度こそ、クリティカル・ピュリファイが発動する。
眩い光の柱が、宝玉を貫いた。

『ギィイイイイイイアアアアアアアッ!』
今までで一番大きな、断末魔の叫びが、地下水道全体に響き渡った。

黒い宝玉に、蜘蛛の巣のような亀裂が走り、中から、さらに濃密な瘴気が噴き出してくる。
でも、その瘴気も、私の浄化の光に触れた瞬間、跡形もなく消滅していく。

やがて、宝玉は、ガラスが砕け散るような音を立てて、粉々になった。
呪いの元凶が、完全に消滅した瞬間だった。

宝玉が砕け散った後、石の扉が、ゴゴゴゴゴ……と、重い音を立てて、ゆっくりと開き始めた。
扉の向こうは、暗闇に包まれていて、何も見えない。

ただ、ひんやりとした、清浄な空気が流れ出してくるのを感じた。
「……終わった、のか?」

クラウスさんが、信じられないといった様子で呟いた。
地下水道に充満していた、あの重苦しい瘴気が、嘘のように消え去っている。

カビ臭い匂いも、かなり薄くなっていた。
「ええ……。間違いありませんわ。呪いの気配は、完全に消えています」

イザベラさんも、杖を握りしめたまま、呆然と呟いた。
「す、すげえ……。本当に、やっちまったのか……」

ゲオルグさんは、感嘆の声を漏らしている。
私は、その場にへなへなと座り込んでしまった。

全身の力が抜け、膝から崩れ落ちそうになる。
視界が白く点滅し、呼吸が浅くなった。

「ミサ殿、大丈夫か!?」
クラウスさんが、慌てて駆け寄ってきて、私の体を支えてくれた。

「は、はい……。少し、力を使いすぎたみたいで……」
「無理もない。あれほどの呪いを、たった一人で浄化したのだからな。本当に、よくやってくれた」

クラウスさんは、労わるように、私の肩を優しく叩いてくれた。
その手の温かさが、心地よかった。

「きゅーん……」
シロも、私の膝にすり寄ってきて、心配そうに顔を舐めてくれる。

「ありがとう、シロ。助かったよ」
私がシロの頭を撫でていると、イザベラさんが、開いた扉の向こうを、興味深そうに覗き込んでいた。

「この奥は、一体どうなっているのでしょう?」
「確かめに行くか。何か、手がかりがあるかもしれん」

クラウスさんの言葉に、私たちは頷いた。
ゲオルグさんが、先頭に立って、松明で暗闇を照らす。

扉の向こうは、下へと続く、長い石の階段になっていた。
壁には、見たこともない、複雑な紋様がびっしりと刻まれている。

「これは……古代文明の遺跡か?」
「おそらくは。王城の真下に、このような場所が眠っていたとは……」

私たちは、慎重に階段を降りていった。
どれくらい降りただろうか。

やがて、階段は終わり、私たちは、広大な地下空間へとたどり着いた。
そこは、信じられないような光景が広がっていた。

天井は、まるで星空のように、青白い光を放つ鉱石で埋め尽くされている。
その光に照らし出されて、巨大な神殿のような建物が、静かに佇んでいた。

建物は、白い石で作られていて、所々に金色の装飾が施されている。
長い年月を経て、少し風化してはいるけれど、その荘厳な姿は、見る者を圧倒する力を持っていた。

神殿の前には、澄み切った水をたたえた、大きな泉があった。
泉の水は、それ自体が淡い光を放っている。

「なんて、場所だ……」
「まるで、神話の世界ですわ……」

私たちは、言葉を失って、ただその光景を眺めていた。
瘴気に満ちていた地下水道の、さらに奥に、こんなにも神聖な場所が隠されていたなんて。

「おそらく、あの扉は、この神殿を穢れから守るための封印だったのでしょう。ですが、長い年月の間に封印の力が弱まり、呪いが外に漏れ出してしまっていた……」
イザベラさんが、推測を述べた。

「ミサ殿が、その呪いを浄化してくれたおかげで、我々はこの場所を見つけることができた、というわけか」
クラウスさんが、感慨深げに言った。

私たちは、吸い寄せられるように、神殿の中へと足を踏み入れた。
神殿の内部は、がらんとしていた。

中央に、大きな祭壇があるだけだ。
その祭壇の上には、一冊の古い本が、ぽつんと置かれていた。

表紙は、革でできていて、タイトルらしきものは書かれていない。
ただ、中央に、美しい樹木の紋章が刻まれているだけだった。

「これは……?」
イザベラさんが、そっと本に手を伸ばす。

本に触れた瞬間、彼女の体が、びくりと震えた。
「イザベラ殿!?」

「だ、大丈夫です……。ただ、膨大な情報が、頭の中に……。これは、おそらく、神代の時代に書かれた、創世の記録書ですわ」
「創世の、記録書?」

「ええ。この世界の成り立ち、神々の戦い、そして、失われた古代の技術について……。信じられないような情報が、この一冊に……」
イザベラさんは、興奮で声を震わせている。

宮廷術士である彼女にとって、これは計り知れない価値を持つ、世紀の発見なのだろう。
私は、本にはあまり興味がなかった。

それよりも、この神殿全体が、少し埃っぽいのが気になってしまう。
せっかくだから、ここも綺麗に掃除しておきたいな。

私がそんなことを考えていると、神殿の奥から、ふわり、と小さな光が飛んできた。
光の粒が集まり、人の形を成していく。

手のひらサイズの、可愛らしい女の子の姿をした妖精だった。
その妖精は、私たちの周りをくるくると飛んだ後、私の目の前でぴたりと止まった。

そして、鈴を転がすような、可愛らしい声で言った。
『アナタガ……コノ……聖域ヲ……解放セシ……オカタ……?』

「え? ええと……」
突然のことに、私は戸惑ってしまう。

『アリガトウ……。ナガキ……眠リカラ……ワタシタチヲ……目覚メサセテクレテ……』
妖精は、そう言うと、ぺこりとお辞儀をした。

よく見ると、神殿のあちこちから、同じような妖精たちが、次々と姿を現し始めていた。
どうやら、この神殿は、彼女たちの住処だったらしい。

「君たちは、一体……?」
クラウスさんが、警戒しながら尋ねた。

『ワタシタチハ……コノ……聖域ヲ……守ル……精霊……。大崩壊ノ……トキ……邪神ノ……呪イニヨリ……フカキ……眠リニ……ツイテイタ……』
その言葉に、私たちは驚いた。

大崩壊戦争。それは、この世界の歴史に残る、大きな災厄だ。
彼女たちは、そんな大昔から、ずっとここで眠っていたというのか。

『アナタノ……キヨラカナル……チカラガ……邪神ノ……呪イヲ……ウチヤブリ……ワタシタチヲ……カイホウシタ……』
妖精は、再び私に向かって、深々とお辞儀をした。

「そうか……。ミサ殿の浄化の力は、王都の呪いだけでなく、この精霊たちをも、長い眠りから解放したというのか……」
クラウスさんは、感嘆と、そして畏敬の念が混じったような目で、私を見つめていた。

そんな大げさなものじゃないんだけどな。
私は、ただ、汚いのが嫌で掃除しただけ。

でも、その結果、こんなことになってしまった。
話が、どんどん大きくなっていく。

私は、これから、どうなってしまうんだろう。
そんな私の不安をよそに、妖精たちは、嬉しそうに私の周りを飛び回り始めた。

『オレイニ……ナニカ……サシアゲタイ……。アナタハ……ナニガ……ホシイ……?』
一人の妖精が、私の目の前に飛んできて、首をこてんと傾げた。

欲しいもの、と言われても、急には思いつかない。
「ええと……」

私が困っていると、ゲオルグさんが、冗談めかして言った。
「ははは、そりゃあ、伝説の武器とか、すごい防具とかじゃないか?」

その言葉に、妖精は、ぷくーっと頬を膨らませた。
『ソンナ……ブッソウナモノ……。コノ……キヨラカナ……オカタニハ……ニアワナイ……』

「だよな。すまんすまん」
ゲオルグさんは、ばつが悪そうに頭を掻いた。

『モット……ステキナモノヲ……。ソウダ……!』
妖精は、何かを思いついたように、ぽん、と手を打った。

そして、神殿の天井を指差す。
『アノ……ヒカリノ……イシヲ……アナタニ……アゲル……』

光の石。
天井で、星のように輝いている、あの鉱石のことだろうか。

『アレハ……『星屑の魔石』……。純粋ナ……チカラノ……ケッショウ……。ドコニデモ……アルモノジャナイ……』
そんなに、すごいものなんだ。

でも、鉱石をもらっても、私には使い道が……。
そう思っていると、イザベラさんが、はっとしたように息を飲んだ。

「星屑の魔石ですって……!? まさか、文献にしか残っていない、あの伝説の……!?」
イザベラさんは、信じられないといった様子で、天井を見上げている。

「イザベラ殿、そんなにすごいものなのか?」
「すごいですわ! 星屑の魔石は、あらゆる力の源となると言われています。それ一つで、国一つを動かすほどのエネルギーを秘めているとか……。もし、それが本当なら、アルトリア王国の力は、飛躍的に増大するでしょう!」

イザベラさんの説明に、クラウスさんとゲオルグさんも、ゴクリと喉を鳴らした。
そんなとんでもないものを、もらってしまってもいいのだろうか。

「い、いえ、そんな、貴重なものをいただくわけには……」
私が慌てて断ると、妖精は、きょとんとした顔をした。

『ドウシテ……? コンナニ……イッパイ……アルノニ……』
天井を見上げると、確かに、数え切れないほどの星屑の魔石が、きらきらと輝いている。

どうやら、彼女たちにとっては、それほど貴重なものではないらしい。
『アナタガ……イラナイナラ……ベツノモノデモ……。ウーン……』

妖精が、再び考え込んでしまう。
その時、私は、ふと気づいた。

この神殿、確かに埃っぽくはあるけど、よく見ると、あちこちが少しずつ傷んでいる。
壁に、細かいひびが入っていたり。

床の石が、少しだけ欠けていたり。
柱の彫刻が、一部摩耗していたり。

ああ、もう。
気になって、仕方がない。

私は、思わず口を開いていた。
「あの、もし、いただけるのでしたら……」

『ウン!』
「この神殿を、お掃除させてもらえませんか?」

私の言葉に、その場にいた全員が、ぽかんとした顔で固まった。
妖精も、騎士さんたちも、イザベラさんも、みんな、何を言っているんだ、こいつは、という顔をしている。

でも、私にとっては、これが一番の願いだった。
こんなに素敵で、神聖な場所が、少しでも汚れていたり、傷んでいたりするのは、我慢ならない。

完璧に、ピカピカに、綺麗にしたいのだ。
私の真剣な眼差しに、妖精は、何かを感じ取ってくれたらしい。

『……ワカッタ……。アナタハ……ホントウニ……カシコイ……オカタ……』
え、賢い?掃除がしたいだけなんだけど。

『コノ……神殿ヲ……キズツケ……ヨゴシタノモ……マタ……邪神ノ……呪イ……。ソレヲ……モトノ……スガタニ……モドス……。ソレコソガ……サイコウノ……オクリモノ……』
妖精は、そう言うと、満足そうに頷いた。

どうやら、私の申し出は、受け入れてもらえたらしい。
やった!

私は、早速、近くにあった壁のひび割れに、そっと手を触れた。
「浄化」

淡い光が、ひび割れを包み込み、すうっと、その傷を塞いでいく。
壁は、まるで最初から何もなかったかのように、滑らかな表面を取り戻した。

『オオ……!』
妖精たちが、感嘆の声を上げる。

よし、この調子だ。
私は、神殿の隅々まで、綺麗にしていくことに決めた。

クラウスさんたちが、呆然と見守る中、私は一人、黙々と浄化作業を開始した。
床の傷、柱の欠け、天井の煤。

目についた汚れや破損を、片っ端から浄化していく。
スキルを使えば使うほど、熟練度が上がり、作業の効率も上がっていく。

楽しくて、夢中になって、時間を忘れてしまった。
どれくらいの時間が経っただろうか。

私が、最後の祭壇の汚れを浄化し終えた時。
神殿全体が、まばゆい光に包まれた。

そして、システムウィンドウが、目の前に表示された。
『ワールドアナウンス:プレイヤー『ミサ』により、失われた古代神殿『星屑の聖域』が発見、及び完全修復されました!』
『称号:『神殿の修復者』を獲得しました!』

また、やってしまった。
ワールドアナウンス。

これで、私の名前は、さらに多くのプレイヤーに知れ渡ってしまうだろう。
「はあ……」

私は、思わず、深いため息をついた。
その時だった。

私が浄化した祭壇の中央が、静かに光り始めた。
そして、その光の中から、ゆっくりと、一つの小さな箱がせり上がってきた。
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