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第15話 託された秘宝と、ライバルの涙
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レオン様と、とろけるように甘いお茶会の時間を過ごした、次の日の放課後。
私は、彼に頼まれたお菓子を届けるために、魔法科の校舎へと向かっていた。
もう、すっかり見慣れた道のり。
向けられる視線も、温かいものばかりで、私の足取りは自然と軽くなる。
レオン様がいる高等部の教室棟に差しかかった、その時だった。
「――天野いちごさん」
凛とした、でも、どこか震えているような声に呼び止められ、私は振り返った。
そこに立っていたのは、ロゼリア様だった。
一人きりで、夕日を背にして。
その完璧に結い上げられたプラチナブロンドの髪も、寸分の隙もなく着こなされた制服も、いつもと同じはずなのに。
なぜか、今日の彼女は、すごく、すごく、儚く見えた。
「ロゼリア様……」
「……少し、お時間よろしいかしら」
彼女に案内されたのは、校舎裏にある、白い薔薇が咲き誇る小さな中庭だった。
誰もいない、二人きりの空間。
気まずい沈黙が、私たちの間に流れる。
先にそれを破ったのは、彼女の方だった。
「……先日の夜会では、みっともないところをお見せして、申し訳ありませんでしたわ」
「え……?」
まさかの、謝罪の言葉。
私は、驚いて、何も言えなくなってしまう。
彼女は、そんな私を、じっと見つめていた。
そのエメラルドグリーンの瞳には、もう、あの燃えるような嫉妬の炎はなかった。
代わりに、そこにあったのは、深い、深い、湖の底みたいな、静かな悲しみと、そして、ほんの少しの後悔の色だった。
「わたくし、ずっと、信じておりましたの」
彼女は、ぽつり、ぽつりと、語り始めた。
「レオン様の隣に立つのは、このわたくしだと。それが、当たり前の未来なのだと。ヴァイスハイト家とフォンティーヌ家を結ぶことこそが、わたくしに与えられた使命であり、揺るぎない正義なのだと……。だから、あなたのことが、許せなかった」
その声は、か細くて、今にも消えてしまいそうだった。
「でも……違いましたのね」
彼女は、自嘲するように、ふっと微笑んだ。
「魔法研究発表会で、あなたが作ったあのお菓子を、生徒たちが、本当に嬉しそうに頬張るのを見て……。夜会で、あなたに向けられる、あのレオン様の、見たこともないような、優しい笑顔を見て……。そして、あの神々しいまでの、本当の力を見て……わたくしは、ようやく、思い知らされました」
彼女の瞳から、一筋、キラリと光るものが、頬を伝った。
「わたくしは、彼の家柄や、力や、立場しか見ていなかった。でも、あなたは……あなたは、彼の心そのものを、その凍てついた孤独の奥にある、本当の魂を、見ていたのですね」
それは、完璧なプリンセスの、初めて見せる、涙だった。
「わたくしの、完敗ですわ」
その言葉は、私の胸を、ズキッと締め付けた。
勝ったとか、負けたとか、そんなんじゃない。
でも、彼女のプライドが、どれだけ傷ついているのかを思うと、かける言葉が見つからなかった。
「……ですが」
彼女は、涙をぐっとこらえると、その瞳に、強い光を宿した。
「わたくしは、もう、彼の隣に立つ資格はありません。でも……彼に、不幸になってほしくはないのです。心から、そう思うのです」
その瞳は、紛れもなく、本物だった。
彼女も、私とは違う形で、ずっと、レオン様のことを、大切に想ってきたんだ。
「だから、あなたに、お願いがあって、今日はお呼び立ていたしました」
「お願い……ですか?」
「アルビオン公爵は、まだ、諦めておりませんわ」
彼女の言葉に、私は息をのんだ。
「彼は、レオン様の聖なる魔力を暴走させ、その力を、根こそぎ奪い取るための、最後の計画を進めています」
「最後の、計画……?」
「ええ。数日後に迫った、この国の『創立記念祭』。そのクライマックスで行われる、大規模な魔法儀式を、彼は乗っ取るつもりです」
創立記念祭。
学園の生徒も、貴族も、平民も、みんなが参加する、この国で一番大きなお祭りだ。
「その儀式の中核を担うのは、代々、ヴァイスハイト家の当主と決められています。つまり、今回は、レオン様が、その大役を……。大勢の観衆の前で、もし、彼の魔力が暴走すれば……王都は、火の海になるでしょう。そうなれば、彼は、国を滅ぼしかけた大罪人として、その全ての力を、地位を、未来を、失うことになります」
あまりにも、恐ろしい計画。
私の体から、サーッと血の気が引いていく。
「わたくしは、もう、無力です。フォンティーヌ家の力をもってしても、王宮魔法顧問である、あの男を止めることはできませんでした」
彼女は、悔しそうに、唇を噛む。
「だから……あなたに、これを、託しますわ」
そう言って、彼女が、制服のポケットから取り出したもの。
それを見て、私は、息をのんだ。
それは、手のひらに収まるくらいの、小さな、雫の形をした宝石だった。
内側から、まるで生きているみたいに、淡い、虹色の光を放っている。
その光は、あまりにも清らかで、神々しくて、見ているだけで、心が洗われるようだった。
「これは……?」
「フォンティーヌ家に、代々、密かに伝えられてきた、伝説の秘宝……『妖精の涙(フェアリー・ティアー)』ですわ」
「妖精の、涙……」
「ええ。あらゆる魔力を浄化し、持ち主の魔力を、最大限まで増幅させる効果があると言われています。ですが、その力を引き出せるのは、心から誰かを想う、純粋で、優しい魔力の持ち主だけ……」
彼女は、その宝石を、そっと、私の手のひらに乗せた。
ひんやりとして、でも、どこか温かい、不思議な感触。
「……今の、わたくしには、もう、この宝石を輝かせることはできません。でも、あなたなら……」
彼女は、私の目を、まっすぐに見つめた。
「あなたの魔法菓子と、この宝石の力があれば、あるいは、奇跡を起こせるかもしれない。レオン様を……あの人の未来を救えるのは、もう、世界で、あなたしかいないのです。天野いちごさん」
ライバルだった彼女からの、魂からの、願い。
手のひらにある、小さな宝石が、ずしりと、重く感じられた。
それは、宝石そのものの重さじゃない。
彼女の、想いの重さだ。
「……わかりました」
私は、その宝石を、ぎゅっと握りしめた。
もう、私の心に、迷いはなかった。
「お預かり、します。必ず、レオン様を、守ってみせます」
私の瞳に宿った、強い光を見て、ロゼリア様は、ふっと、本当に、心からの、美しい微笑みを、見せた。
それは、私が初めて見る、彼女の、本当の笑顔だった。
*
その日の夜。
私は、一人、実習室にいた。
テーブルの上には、最高の材料たち。
そして、私の手のひらの中には、淡い光を放つ、『妖精の涙』。
(私が、レオン様を守るんだ)
ロゼリア様の想いも、みんなの笑顔も、私の全部の気持ちも、全部、このお菓子に込める。
人生で、最高で、最強の、魔法菓子を作るんだ。
私が、その決意を固めた、その時だった。
カチャリ、と、実習室のドアが開く音がした。
振り返ると、そこに、レオン様が立っていた。
「……いちご。こんな時間に、何をしている?」
彼の顔は、少しだけ、疲れているように見えた。
家の問題で、ずっと、大変だったんだろう。
「レオン様……」
「創立記念祭の儀式、正式に、俺が執り行うことになった」
彼は、まっすぐに、私のところへ歩いてくる。
「少し、嫌な予感がするんだ。アルビオンの奴が、何か、仕掛けてくるような、そんな気がして……」
その不安そうな顔を見て、私の心は、逆に、すっと落ち着いた。
もう、守られるだけの、私じゃない。
私も、あなたを守る力になるんだ。
私は、彼に、とびっきりの、太陽みたいな笑顔を向けた。
「――大丈夫です、レオン様」
私は、後ろ手に、『妖精の涙』を隠す。
「私が、あなたのために、世界で一番すごい、最強のお守りを作りますから」
私の言葉に、彼は、一瞬、きょとんとした顔をした。
そして、次の瞬間には、いつもの、自信に満ちた、不敵な笑みを浮かべた。
「……ああ。期待している、俺のパティシエール」
彼の瞳に、私への、絶対的な信頼の光が宿る。
それに呼応するように、私の手の中に隠された『妖精の涙』が、これまでで一番強い、希望の光を、キラリと、放った気がした。
最後の戦いが、もう、すぐそこまで、近づいていた。
私は、彼に頼まれたお菓子を届けるために、魔法科の校舎へと向かっていた。
もう、すっかり見慣れた道のり。
向けられる視線も、温かいものばかりで、私の足取りは自然と軽くなる。
レオン様がいる高等部の教室棟に差しかかった、その時だった。
「――天野いちごさん」
凛とした、でも、どこか震えているような声に呼び止められ、私は振り返った。
そこに立っていたのは、ロゼリア様だった。
一人きりで、夕日を背にして。
その完璧に結い上げられたプラチナブロンドの髪も、寸分の隙もなく着こなされた制服も、いつもと同じはずなのに。
なぜか、今日の彼女は、すごく、すごく、儚く見えた。
「ロゼリア様……」
「……少し、お時間よろしいかしら」
彼女に案内されたのは、校舎裏にある、白い薔薇が咲き誇る小さな中庭だった。
誰もいない、二人きりの空間。
気まずい沈黙が、私たちの間に流れる。
先にそれを破ったのは、彼女の方だった。
「……先日の夜会では、みっともないところをお見せして、申し訳ありませんでしたわ」
「え……?」
まさかの、謝罪の言葉。
私は、驚いて、何も言えなくなってしまう。
彼女は、そんな私を、じっと見つめていた。
そのエメラルドグリーンの瞳には、もう、あの燃えるような嫉妬の炎はなかった。
代わりに、そこにあったのは、深い、深い、湖の底みたいな、静かな悲しみと、そして、ほんの少しの後悔の色だった。
「わたくし、ずっと、信じておりましたの」
彼女は、ぽつり、ぽつりと、語り始めた。
「レオン様の隣に立つのは、このわたくしだと。それが、当たり前の未来なのだと。ヴァイスハイト家とフォンティーヌ家を結ぶことこそが、わたくしに与えられた使命であり、揺るぎない正義なのだと……。だから、あなたのことが、許せなかった」
その声は、か細くて、今にも消えてしまいそうだった。
「でも……違いましたのね」
彼女は、自嘲するように、ふっと微笑んだ。
「魔法研究発表会で、あなたが作ったあのお菓子を、生徒たちが、本当に嬉しそうに頬張るのを見て……。夜会で、あなたに向けられる、あのレオン様の、見たこともないような、優しい笑顔を見て……。そして、あの神々しいまでの、本当の力を見て……わたくしは、ようやく、思い知らされました」
彼女の瞳から、一筋、キラリと光るものが、頬を伝った。
「わたくしは、彼の家柄や、力や、立場しか見ていなかった。でも、あなたは……あなたは、彼の心そのものを、その凍てついた孤独の奥にある、本当の魂を、見ていたのですね」
それは、完璧なプリンセスの、初めて見せる、涙だった。
「わたくしの、完敗ですわ」
その言葉は、私の胸を、ズキッと締め付けた。
勝ったとか、負けたとか、そんなんじゃない。
でも、彼女のプライドが、どれだけ傷ついているのかを思うと、かける言葉が見つからなかった。
「……ですが」
彼女は、涙をぐっとこらえると、その瞳に、強い光を宿した。
「わたくしは、もう、彼の隣に立つ資格はありません。でも……彼に、不幸になってほしくはないのです。心から、そう思うのです」
その瞳は、紛れもなく、本物だった。
彼女も、私とは違う形で、ずっと、レオン様のことを、大切に想ってきたんだ。
「だから、あなたに、お願いがあって、今日はお呼び立ていたしました」
「お願い……ですか?」
「アルビオン公爵は、まだ、諦めておりませんわ」
彼女の言葉に、私は息をのんだ。
「彼は、レオン様の聖なる魔力を暴走させ、その力を、根こそぎ奪い取るための、最後の計画を進めています」
「最後の、計画……?」
「ええ。数日後に迫った、この国の『創立記念祭』。そのクライマックスで行われる、大規模な魔法儀式を、彼は乗っ取るつもりです」
創立記念祭。
学園の生徒も、貴族も、平民も、みんなが参加する、この国で一番大きなお祭りだ。
「その儀式の中核を担うのは、代々、ヴァイスハイト家の当主と決められています。つまり、今回は、レオン様が、その大役を……。大勢の観衆の前で、もし、彼の魔力が暴走すれば……王都は、火の海になるでしょう。そうなれば、彼は、国を滅ぼしかけた大罪人として、その全ての力を、地位を、未来を、失うことになります」
あまりにも、恐ろしい計画。
私の体から、サーッと血の気が引いていく。
「わたくしは、もう、無力です。フォンティーヌ家の力をもってしても、王宮魔法顧問である、あの男を止めることはできませんでした」
彼女は、悔しそうに、唇を噛む。
「だから……あなたに、これを、託しますわ」
そう言って、彼女が、制服のポケットから取り出したもの。
それを見て、私は、息をのんだ。
それは、手のひらに収まるくらいの、小さな、雫の形をした宝石だった。
内側から、まるで生きているみたいに、淡い、虹色の光を放っている。
その光は、あまりにも清らかで、神々しくて、見ているだけで、心が洗われるようだった。
「これは……?」
「フォンティーヌ家に、代々、密かに伝えられてきた、伝説の秘宝……『妖精の涙(フェアリー・ティアー)』ですわ」
「妖精の、涙……」
「ええ。あらゆる魔力を浄化し、持ち主の魔力を、最大限まで増幅させる効果があると言われています。ですが、その力を引き出せるのは、心から誰かを想う、純粋で、優しい魔力の持ち主だけ……」
彼女は、その宝石を、そっと、私の手のひらに乗せた。
ひんやりとして、でも、どこか温かい、不思議な感触。
「……今の、わたくしには、もう、この宝石を輝かせることはできません。でも、あなたなら……」
彼女は、私の目を、まっすぐに見つめた。
「あなたの魔法菓子と、この宝石の力があれば、あるいは、奇跡を起こせるかもしれない。レオン様を……あの人の未来を救えるのは、もう、世界で、あなたしかいないのです。天野いちごさん」
ライバルだった彼女からの、魂からの、願い。
手のひらにある、小さな宝石が、ずしりと、重く感じられた。
それは、宝石そのものの重さじゃない。
彼女の、想いの重さだ。
「……わかりました」
私は、その宝石を、ぎゅっと握りしめた。
もう、私の心に、迷いはなかった。
「お預かり、します。必ず、レオン様を、守ってみせます」
私の瞳に宿った、強い光を見て、ロゼリア様は、ふっと、本当に、心からの、美しい微笑みを、見せた。
それは、私が初めて見る、彼女の、本当の笑顔だった。
*
その日の夜。
私は、一人、実習室にいた。
テーブルの上には、最高の材料たち。
そして、私の手のひらの中には、淡い光を放つ、『妖精の涙』。
(私が、レオン様を守るんだ)
ロゼリア様の想いも、みんなの笑顔も、私の全部の気持ちも、全部、このお菓子に込める。
人生で、最高で、最強の、魔法菓子を作るんだ。
私が、その決意を固めた、その時だった。
カチャリ、と、実習室のドアが開く音がした。
振り返ると、そこに、レオン様が立っていた。
「……いちご。こんな時間に、何をしている?」
彼の顔は、少しだけ、疲れているように見えた。
家の問題で、ずっと、大変だったんだろう。
「レオン様……」
「創立記念祭の儀式、正式に、俺が執り行うことになった」
彼は、まっすぐに、私のところへ歩いてくる。
「少し、嫌な予感がするんだ。アルビオンの奴が、何か、仕掛けてくるような、そんな気がして……」
その不安そうな顔を見て、私の心は、逆に、すっと落ち着いた。
もう、守られるだけの、私じゃない。
私も、あなたを守る力になるんだ。
私は、彼に、とびっきりの、太陽みたいな笑顔を向けた。
「――大丈夫です、レオン様」
私は、後ろ手に、『妖精の涙』を隠す。
「私が、あなたのために、世界で一番すごい、最強のお守りを作りますから」
私の言葉に、彼は、一瞬、きょとんとした顔をした。
そして、次の瞬間には、いつもの、自信に満ちた、不敵な笑みを浮かべた。
「……ああ。期待している、俺のパティシエール」
彼の瞳に、私への、絶対的な信頼の光が宿る。
それに呼応するように、私の手の中に隠された『妖精の涙』が、これまでで一番強い、希望の光を、キラリと、放った気がした。
最後の戦いが、もう、すぐそこまで、近づいていた。
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