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第26話
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扉を開けますと、そこに立っていたのは、村で鍛冶屋を営むマルセルさんでしたの。
彼は村一番の腕利きと評判の職人で、その手から生み出される農具や刃物は、どれも使い手のことを深く考えて作られた逸品ばかり。
けれど、普段は寡黙で、あまり人と積極的に関わるタイプではございません。
そんな彼が、少し困惑したような、そしてどこか切羽詰まったような表情でわたくしの小屋を訪ねてくるなど、珍しいことでございました。
「マルセルさん、ようこそいらっしゃいました。何か、お困りごとでも?」
わたくしがそう尋ねますと、マルセルさんは少し言いにくそうに、ご自身の大きな手を眺めながら口を開きました。
「……アナスタシア嬢ちゃん……いや、アナスタシアさま。実は、ちっとばかし、妙なことで悩んでるんだ」
「と申しますと?」
「ああ……わしの仕事場のことなんだがな。最近どうにも、空気が重てぇっていうか……何だか、こう、調子が出ねぇんだ」
マルセルさんは、言葉を選びながら続けます。
「鍛冶場ってのは、元々火と鉄の匂いがするところだ。埃っぽいのも当たり前だし、今に始まったことじゃねぇ。だが、ここひと月ほど、どうにもこうにも……鎚を振るう気力が湧かねぇ時がある。打った鉄の音も、いつもみてぇに澄んで響かねぇ気がするんだ」
「まあ……それはお仕事に差し支えますわね」
「ああ。それに、寝つきも悪くなっちまってな。嫁さんにも心配かけちまってる。医者にもかかってみたが、別にどこも悪くねぇって言われるし……。それで、村の奴らが噂してたんだ。アナスタシアさまのところに行けば、不思議な力で何とかしてくれるかもしれねぇって……」
マルセルさんは、迷信だと分かっている、とでも言いたげな、少し照れたような顔をなさいました。
けれど、その目には真剣な悩みの色が浮かんでおります。
「わたくしにできることがあるか分かりませんけれど、お話だけでもお聞かせいただけますかしら。よろしければ、一杯お茶を淹れますわ。まずは、心を少し落ち着けませんと」
「……ああ、頼む」
マルセルさんのそのお悩み、一見すると「香り」とは直接関係がないように思えます。
けれど、わたくしには、彼が語る「空気の重さ」や「音の濁り」といった言葉が、単なる気のせいではないように感じられました。
場所にも、物にも、そこに積み重なった時間や人々の想い、あるいは出来事の記憶が、目に見えない「気配」として残ることがございますもの。
それが時には、淀みとなり、そこにいる人の心身に影響を与えることも……。
わたくしは、マルセルさんのために、まず気を鎮め、思考を明晰にする助けとなるようなブレンドを選びました。
セージとローズマリーを主体に、ほんの少しだけジンジャーを加えて、血の巡りを促す一杯。
“職人の一休み”とでも名付けましょうか。
「マルセルさん、どうぞ。お口に合えばよろしいのですけれど」
マルセルさんは無言でカップを受け取り、ごくりと一口。
そして、ふう、と長い息を吐き出しました。
「……うめぇな。なんだか、腹の底から温まるようだ」
「それは良かったですわ。それで、鍛冶場のことでございますけれど……いつ頃から、そのように感じられるように?」
「そうさなぁ……ひと月くれぇ前か。ちょうど、古い農具の修理を大量に頼まれた後くれぇからかもしれねぇ」
「古い農具、でございますか」
「ああ。中には、何代も使われてきたような、錆びついちまった鍬や鎌もあってな。そういうのを打ち直していると、時々、何とも言えねぇ気持ちになることがあるんだ。その道具を使ってきた人たちの汗とか、苦労とかが、鉄に染み込んでるみてぇでよ……」
その言葉に、わたくしはピンとくるものがございました。
長年使われてきた道具には、持ち主の想いや記憶が深く刻まれます。
それが良いものであれば問題ございませんが、中には苦労や疲労、あるいは負の感情といったものも……。
それらが鍛冶場という場所に溜まり、マルセルさんのような感受性の鋭い職人の方には、重く感じられるのかもしれません。
「マルセルさん。もしかしたら、その鍛冶場には、様々な想いの残り香が満ちていて、それが今のマルセルさんの不調に繋がっているのかもしれませんわ」
「想いの……残り香?」
「ええ。わたくしが扱っておりますハーブの中には、空間を浄めたり、物に染みついた古い気配を和らげたりする力を持つものがございますの。お茶として飲むのではなく、別の形で使うのですけれど」
わたくしは棚から、乾燥させたホワイトセージの束と、杉の葉、そして岩塩の塊を取り出しました。
「これはホワイトセージ。古来より、空間を浄化し、邪気を払うと言われております。これを少量燻して、その煙を鍛冶場全体に行き渡らせるのです。窓を開けて、煙と一緒に淀んだ気を外へ流すように」
「燻す……か」
「そして、これは杉の葉。これもまた、清浄な力を持つとされております。仕事場の四隅に少量ずつ置いておかれるとよろしいでしょう。岩塩も同様に、空気を清める助けとなりますわ」
「そんなもんで、本当に変わるもんなのか……?」
マルセルさんは半信半疑といったご様子。無理もございませんわ。
「お約束はできませんけれど、試してみる価値はあるかと存じます。大切なのは、マルセルさんご自身が、鍛冶場を清めたい、良い気を取り戻したいと願うお気持ちですわ。ハーブはそのお手伝いをするに過ぎませんから」
「……そうか。まあ、ダメ元でもやってみるか。何もしねぇよりはマシだろう」
わたくしは、ホワイトセージの燻し方や、杉の葉と岩塩の置き方などを丁寧にご説明し、それぞれを少量ずつマルセルさんにお渡しいたしました。
「ありがとうございます、アナスタシアさま。何だか、あんたと話して、この茶を飲んだら、少しだけ身体が軽くなった気がするぜ」
「それは何よりでございました。結果は急がず、まずはゆっくりとお試しになってみてくださいまし」
マルセルさんが帰られた後、わたくしは窓の外に広がる夕焼けを眺めておりました。
人の心を癒すだけでなく、場所や物にまで影響を与える「香り」や「気配」の力。
それは、わたくしがこれまで考えていた以上に、深く、そして広大な世界のようですわ。
ライナスさまの“静寂の雫”も、マルセルさんの鍛冶場の浄化も、ある意味では同じなのかもしれません。
目に見えぬものを感じ取り、それを調和させ、本来あるべき姿へと導く……。
わたくしの「極上調合」のスキルも、もしかしたら、そのような力の本質に繋がっているのかもしれない、と。
そんなことを考えながら、わたくしは自身のためにも一杯、カモミールとラベンダーをブレンドした、穏やかな眠りを誘うお茶を淹れましたの。
今日の発見と、明日への静かな期待を胸に、その香りに身を委ねるのでございました。
彼は村一番の腕利きと評判の職人で、その手から生み出される農具や刃物は、どれも使い手のことを深く考えて作られた逸品ばかり。
けれど、普段は寡黙で、あまり人と積極的に関わるタイプではございません。
そんな彼が、少し困惑したような、そしてどこか切羽詰まったような表情でわたくしの小屋を訪ねてくるなど、珍しいことでございました。
「マルセルさん、ようこそいらっしゃいました。何か、お困りごとでも?」
わたくしがそう尋ねますと、マルセルさんは少し言いにくそうに、ご自身の大きな手を眺めながら口を開きました。
「……アナスタシア嬢ちゃん……いや、アナスタシアさま。実は、ちっとばかし、妙なことで悩んでるんだ」
「と申しますと?」
「ああ……わしの仕事場のことなんだがな。最近どうにも、空気が重てぇっていうか……何だか、こう、調子が出ねぇんだ」
マルセルさんは、言葉を選びながら続けます。
「鍛冶場ってのは、元々火と鉄の匂いがするところだ。埃っぽいのも当たり前だし、今に始まったことじゃねぇ。だが、ここひと月ほど、どうにもこうにも……鎚を振るう気力が湧かねぇ時がある。打った鉄の音も、いつもみてぇに澄んで響かねぇ気がするんだ」
「まあ……それはお仕事に差し支えますわね」
「ああ。それに、寝つきも悪くなっちまってな。嫁さんにも心配かけちまってる。医者にもかかってみたが、別にどこも悪くねぇって言われるし……。それで、村の奴らが噂してたんだ。アナスタシアさまのところに行けば、不思議な力で何とかしてくれるかもしれねぇって……」
マルセルさんは、迷信だと分かっている、とでも言いたげな、少し照れたような顔をなさいました。
けれど、その目には真剣な悩みの色が浮かんでおります。
「わたくしにできることがあるか分かりませんけれど、お話だけでもお聞かせいただけますかしら。よろしければ、一杯お茶を淹れますわ。まずは、心を少し落ち着けませんと」
「……ああ、頼む」
マルセルさんのそのお悩み、一見すると「香り」とは直接関係がないように思えます。
けれど、わたくしには、彼が語る「空気の重さ」や「音の濁り」といった言葉が、単なる気のせいではないように感じられました。
場所にも、物にも、そこに積み重なった時間や人々の想い、あるいは出来事の記憶が、目に見えない「気配」として残ることがございますもの。
それが時には、淀みとなり、そこにいる人の心身に影響を与えることも……。
わたくしは、マルセルさんのために、まず気を鎮め、思考を明晰にする助けとなるようなブレンドを選びました。
セージとローズマリーを主体に、ほんの少しだけジンジャーを加えて、血の巡りを促す一杯。
“職人の一休み”とでも名付けましょうか。
「マルセルさん、どうぞ。お口に合えばよろしいのですけれど」
マルセルさんは無言でカップを受け取り、ごくりと一口。
そして、ふう、と長い息を吐き出しました。
「……うめぇな。なんだか、腹の底から温まるようだ」
「それは良かったですわ。それで、鍛冶場のことでございますけれど……いつ頃から、そのように感じられるように?」
「そうさなぁ……ひと月くれぇ前か。ちょうど、古い農具の修理を大量に頼まれた後くれぇからかもしれねぇ」
「古い農具、でございますか」
「ああ。中には、何代も使われてきたような、錆びついちまった鍬や鎌もあってな。そういうのを打ち直していると、時々、何とも言えねぇ気持ちになることがあるんだ。その道具を使ってきた人たちの汗とか、苦労とかが、鉄に染み込んでるみてぇでよ……」
その言葉に、わたくしはピンとくるものがございました。
長年使われてきた道具には、持ち主の想いや記憶が深く刻まれます。
それが良いものであれば問題ございませんが、中には苦労や疲労、あるいは負の感情といったものも……。
それらが鍛冶場という場所に溜まり、マルセルさんのような感受性の鋭い職人の方には、重く感じられるのかもしれません。
「マルセルさん。もしかしたら、その鍛冶場には、様々な想いの残り香が満ちていて、それが今のマルセルさんの不調に繋がっているのかもしれませんわ」
「想いの……残り香?」
「ええ。わたくしが扱っておりますハーブの中には、空間を浄めたり、物に染みついた古い気配を和らげたりする力を持つものがございますの。お茶として飲むのではなく、別の形で使うのですけれど」
わたくしは棚から、乾燥させたホワイトセージの束と、杉の葉、そして岩塩の塊を取り出しました。
「これはホワイトセージ。古来より、空間を浄化し、邪気を払うと言われております。これを少量燻して、その煙を鍛冶場全体に行き渡らせるのです。窓を開けて、煙と一緒に淀んだ気を外へ流すように」
「燻す……か」
「そして、これは杉の葉。これもまた、清浄な力を持つとされております。仕事場の四隅に少量ずつ置いておかれるとよろしいでしょう。岩塩も同様に、空気を清める助けとなりますわ」
「そんなもんで、本当に変わるもんなのか……?」
マルセルさんは半信半疑といったご様子。無理もございませんわ。
「お約束はできませんけれど、試してみる価値はあるかと存じます。大切なのは、マルセルさんご自身が、鍛冶場を清めたい、良い気を取り戻したいと願うお気持ちですわ。ハーブはそのお手伝いをするに過ぎませんから」
「……そうか。まあ、ダメ元でもやってみるか。何もしねぇよりはマシだろう」
わたくしは、ホワイトセージの燻し方や、杉の葉と岩塩の置き方などを丁寧にご説明し、それぞれを少量ずつマルセルさんにお渡しいたしました。
「ありがとうございます、アナスタシアさま。何だか、あんたと話して、この茶を飲んだら、少しだけ身体が軽くなった気がするぜ」
「それは何よりでございました。結果は急がず、まずはゆっくりとお試しになってみてくださいまし」
マルセルさんが帰られた後、わたくしは窓の外に広がる夕焼けを眺めておりました。
人の心を癒すだけでなく、場所や物にまで影響を与える「香り」や「気配」の力。
それは、わたくしがこれまで考えていた以上に、深く、そして広大な世界のようですわ。
ライナスさまの“静寂の雫”も、マルセルさんの鍛冶場の浄化も、ある意味では同じなのかもしれません。
目に見えぬものを感じ取り、それを調和させ、本来あるべき姿へと導く……。
わたくしの「極上調合」のスキルも、もしかしたら、そのような力の本質に繋がっているのかもしれない、と。
そんなことを考えながら、わたくしは自身のためにも一杯、カモミールとラベンダーをブレンドした、穏やかな眠りを誘うお茶を淹れましたの。
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