41 / 56
41
しおりを挟む
リリアーナ王女の凛とした宣言は、議事堂に集った各国代表たちの心を一つにした。南の大陸で苦しむ人々を救うため、アルス連合の名の下に連合艦隊を派遣する。それは、この連合体がただの理想を語るだけの集まりではなく、世界規模の危機に対して実際に行動できる力を持った組織であることを内外に示す最初の機会となった。
「素晴らしいご決断です、リリアーナ議長。我が国も最高の船と船乗りを提供いたしましょう」
「我が国からは、航海に必要な物資と護衛の兵士を」
「ガイア帝国も全面的に協力させていただきます。我が国の持つ造船技術と航海術は、必ずやお役に立てるはずです」
かつての敵国であったガイア帝国の代表までもが、熱意のこもった声で協力を申し出る。俺の生み出した希望の光は、国家間の長年の対立や不信感すらも和らげていた。議事堂は、南大陸支援に向けた具体的な計画を策定するため再び活気に満ち溢れる。
俺はそんな彼らの熱意を背中で感じながら、ゼフィルス様や各国の学者たちが待つ臨時研究室へと向かっていた。治療法は見つかった。だが、それをどうやって安全かつ効率的に多くの人々に届けるか。そのための課題はまだ山積みだった。
「アルス殿、お待ちしておりましたぞ」
研究室に入ると、ゼフィルス様が興奮と疲労が入り混じったような顔で俺を出迎えた。彼の周りには各国の学者たちが集まり、俺が作り出した『太陽の果実』を食い入るように分析している。
「分析の結果、驚くべきことが分かりました。この『太陽の果実』には石化した細胞を再生させるだけでなく、人間の持つ潜在的な生命力そのものを極限まで引き出す効果があるようです。まさに神の果実……。しかし、それ故に問題もございます」
ゼフィルス様は深刻な顔つきで続けた。
「この果実の力はあまりにも強力すぎる。健康な人間がそのまま食せば、強すぎる生命力に体が耐えきれず暴走する危険があるのです。患者に与えるにしても、その体質や症状に合わせて濃度を精密に調整する必要がある。これでは誰もが気軽に使える薬とは言えませぬ」
なるほど。せっかくの万能薬も扱いが難しすぎては意味がない。どうすればこの強すぎる力を誰もが安全に使えるようにできるだろうか。
俺は腕を組み思考を巡らせた。太陽の果実の力を薄めるか。いや、それでは効果そのものが弱まってしまうかもしれない。何か別の方法で……。
その時、俺の脳裏に一つのひらめきが走った。果実そのものではなく、その果実を育む生命樹の力そのものを利用するという発想だ。
「ゼフィルス様。果実ではなく、この生命樹から直接薬の成分を抽出することはできないでしょうか。例えば、樹液のような形で」
「生命樹の樹液……。なるほど」
俺の言葉にゼフィルス様の目が見開かれた。
「樹液であれば果実よりも成分が安定しており、濃度の調整も容易やもしれん。しかも、樹木そのものから採取するのであれば量産も可能じゃ。アルス殿、またしてもあなたは我々の想像を超えてくる」
ゼフィルス様と学者たちはすぐさま生命樹の元へと駆け寄り、その幹の調査を開始した。しかし生命樹の幹は黄金色の光を放つ非常に硬い樹皮で覆われており、傷一つ付けることができない。
「むう……。これでは樹液を採取することもままならぬ……」
ゼフィルス様が悔しそうに唸った。その時だった。
「きゅる?」
俺の足元にいたクロが不思議そうに首を傾げ、生命樹の幹にそっと鼻先を近づけた。そしてクンクンと匂いを嗅いだかと思うと俺の顔を見上げ、何かを訴えるように鳴いた。
「どうした、クロ。何か分かったのか」
クロは俺の言葉に力強く頷くと、生命樹の根元にある一際太い根の一つをその前足でちょんちょんと示した。そして俺に向かって「火を吹いていいか」とでも言うように、輝く瞳を向けてくる。
「分かった。やってみろ、クロ」
俺が許可するとクロは大きく息を吸い込み、その根に向かって極めて細く、そして優しく黄金色の浄化の炎を吹きかけた。すると驚くべきことが起こった。
炎が触れた部分の根が、まるで意思を持って形をゆっくりと変え始めたのだ。それは滑らかな注ぎ口のような形へと変貌し、その先端から黄金色に輝く一滴の雫がぽたりと滴り落ちた。
その雫が地面に落ちた瞬間、枯れていた下草が一瞬にして青々と蘇る。
「おおおおっ……」
その場にいた全員から驚嘆の声が上がった。
「これが……生命樹の……『生命の雫』……」
ゼフィルス様は震える手でその雫を小さなガラス瓶に受け止めた。そして特殊な器具でその成分を分析すると、再び歓喜の声を上げた。
「間違いない。この雫には『太陽の果実』と全く同じ、石化を解き生命力を活性化させる効果がある。しかもその力は遥かに穏やかで、これならば誰でも安全に使うことができるじゃろう。なんという奇跡じゃ……」
クロの思わぬ見事な働きによって、俺たちは安全かつ量産可能な究極の回復薬の原料を手に入れたのだ。
「すごいじゃないか、クロ。お前は本当に最高の相棒だ」
俺がクロの頭を思い切り撫でてやると、クロは得意満面に胸を張り嬉しそうに尻尾を振った。
だがまだ問題は残っていた。この『生命の雫』をどうやって南の大陸までその力を損なうことなく運ぶか。通常の容器では雫の持つ強大な生命力に耐えきれず、すぐに劣化してしまうだろう。
「ううむ、これまた難題じゃな……。雫の力を完全に封じ込めるには伝説級の魔導具でもなければ……」
ゼフィルス様が再び頭を悩ませ始めたその時。
またしてもクロが何かをひらめいたかのように俺のズボンを引っ張った。そして生命樹の根元に転がっていた樹皮の欠片を口に咥えて持ってきた。
「ん? クロ、今度はなんだ」
クロはその樹皮の欠片を俺の前に置くと、再び浄化の炎を今度は先ほどよりも少しだけ強い力でふわりと吹きかけた。
すると樹皮の欠片がクロの炎と生命樹の力を吸収し、みるみるうちに溶けて再構築されていく。
やがてそれは雫の形をした美しい黄金色の半透明な器へと姿を変えたのだ。
「こ、これは……」
ゼフィルス様はその器を手に取り、驚愕に目を見開いた。
「この器……『生命の雫』の波動と完全に同調しておる……。これならば雫の力を一滴たりとも損なうことなく長期間保存することができる。まさに『生命の器』と呼ぶにふさわしい奇跡の容器じゃ」
クロはまたしても俺たちの前に立ちはだかった壁をいとも簡単に打ち破ってしまった。
この小さな相棒の才能は本当に底が知れない。
こうして石化病の特効薬『生命の雫』と、それを運ぶための専用容器『生命の器』は完璧な形で完成した。
南の大陸への出発準備は急速に整っていく。
アルス連合の各国から優れた船と屈強な船乗り、そして護衛の兵士たちが続々と俺の拠点に集結し、かつてない規模の連合艦隊が編成された。
出発の前夜。
俺はリリアーナ王女と二人きりで、月明かりに照らされた生命樹を見上げていた。
「アルス様。明日、わたくしたちはあなた様が作ってくださったこの希望を携え、南の大陸へと旅立ちます」
リリアーナ王女は少しだけ不安そうな、しかしそれ以上に強い決意を秘めた瞳で俺を見つめていた。
「必ずやこの任務を成功させ、苦しむ民を救ってみせます。そして無事にこの場所へ帰ってくることを、あなた様にお約束いたしますわ」
「ええ、信じています。王女殿下なら必ずできます」
俺は彼女の肩にそっと手を置いた。
「ですが決して無理はなさらないでください。あなたの身に何かあれば、俺は……俺は耐えられませんから」
俺の口から思わず素直な言葉がこぼれ出た。
その言葉にリリアーナ王女の顔が驚きと、そして喜びでぱっと赤く染まる。
「アルス様……」
彼女は俺の手にそっと自分の手を重ねた。
その温かさが俺の心にじんわりと染み渡っていく。
俺たちの間に言葉はもう必要なかった。
ただ互いの瞳を見つめ合うだけで、その想いは確かに伝わっている。
「行ってまいります、アルス様」
「いってらっしゃい、リリアーナ。……無事を祈っています」
俺たちの指がそっと絡み合う。
生命樹の葉が夜風に揺れて、さざめきの音を立てていた。
明日、彼女は旅立つ。
俺はこの場所で彼女の帰りを待ちながら、俺にできることをするだけだ。
俺たちの心はたとえ遠く離れていても、きっとこの生命樹のように固く結ばれている。
「素晴らしいご決断です、リリアーナ議長。我が国も最高の船と船乗りを提供いたしましょう」
「我が国からは、航海に必要な物資と護衛の兵士を」
「ガイア帝国も全面的に協力させていただきます。我が国の持つ造船技術と航海術は、必ずやお役に立てるはずです」
かつての敵国であったガイア帝国の代表までもが、熱意のこもった声で協力を申し出る。俺の生み出した希望の光は、国家間の長年の対立や不信感すらも和らげていた。議事堂は、南大陸支援に向けた具体的な計画を策定するため再び活気に満ち溢れる。
俺はそんな彼らの熱意を背中で感じながら、ゼフィルス様や各国の学者たちが待つ臨時研究室へと向かっていた。治療法は見つかった。だが、それをどうやって安全かつ効率的に多くの人々に届けるか。そのための課題はまだ山積みだった。
「アルス殿、お待ちしておりましたぞ」
研究室に入ると、ゼフィルス様が興奮と疲労が入り混じったような顔で俺を出迎えた。彼の周りには各国の学者たちが集まり、俺が作り出した『太陽の果実』を食い入るように分析している。
「分析の結果、驚くべきことが分かりました。この『太陽の果実』には石化した細胞を再生させるだけでなく、人間の持つ潜在的な生命力そのものを極限まで引き出す効果があるようです。まさに神の果実……。しかし、それ故に問題もございます」
ゼフィルス様は深刻な顔つきで続けた。
「この果実の力はあまりにも強力すぎる。健康な人間がそのまま食せば、強すぎる生命力に体が耐えきれず暴走する危険があるのです。患者に与えるにしても、その体質や症状に合わせて濃度を精密に調整する必要がある。これでは誰もが気軽に使える薬とは言えませぬ」
なるほど。せっかくの万能薬も扱いが難しすぎては意味がない。どうすればこの強すぎる力を誰もが安全に使えるようにできるだろうか。
俺は腕を組み思考を巡らせた。太陽の果実の力を薄めるか。いや、それでは効果そのものが弱まってしまうかもしれない。何か別の方法で……。
その時、俺の脳裏に一つのひらめきが走った。果実そのものではなく、その果実を育む生命樹の力そのものを利用するという発想だ。
「ゼフィルス様。果実ではなく、この生命樹から直接薬の成分を抽出することはできないでしょうか。例えば、樹液のような形で」
「生命樹の樹液……。なるほど」
俺の言葉にゼフィルス様の目が見開かれた。
「樹液であれば果実よりも成分が安定しており、濃度の調整も容易やもしれん。しかも、樹木そのものから採取するのであれば量産も可能じゃ。アルス殿、またしてもあなたは我々の想像を超えてくる」
ゼフィルス様と学者たちはすぐさま生命樹の元へと駆け寄り、その幹の調査を開始した。しかし生命樹の幹は黄金色の光を放つ非常に硬い樹皮で覆われており、傷一つ付けることができない。
「むう……。これでは樹液を採取することもままならぬ……」
ゼフィルス様が悔しそうに唸った。その時だった。
「きゅる?」
俺の足元にいたクロが不思議そうに首を傾げ、生命樹の幹にそっと鼻先を近づけた。そしてクンクンと匂いを嗅いだかと思うと俺の顔を見上げ、何かを訴えるように鳴いた。
「どうした、クロ。何か分かったのか」
クロは俺の言葉に力強く頷くと、生命樹の根元にある一際太い根の一つをその前足でちょんちょんと示した。そして俺に向かって「火を吹いていいか」とでも言うように、輝く瞳を向けてくる。
「分かった。やってみろ、クロ」
俺が許可するとクロは大きく息を吸い込み、その根に向かって極めて細く、そして優しく黄金色の浄化の炎を吹きかけた。すると驚くべきことが起こった。
炎が触れた部分の根が、まるで意思を持って形をゆっくりと変え始めたのだ。それは滑らかな注ぎ口のような形へと変貌し、その先端から黄金色に輝く一滴の雫がぽたりと滴り落ちた。
その雫が地面に落ちた瞬間、枯れていた下草が一瞬にして青々と蘇る。
「おおおおっ……」
その場にいた全員から驚嘆の声が上がった。
「これが……生命樹の……『生命の雫』……」
ゼフィルス様は震える手でその雫を小さなガラス瓶に受け止めた。そして特殊な器具でその成分を分析すると、再び歓喜の声を上げた。
「間違いない。この雫には『太陽の果実』と全く同じ、石化を解き生命力を活性化させる効果がある。しかもその力は遥かに穏やかで、これならば誰でも安全に使うことができるじゃろう。なんという奇跡じゃ……」
クロの思わぬ見事な働きによって、俺たちは安全かつ量産可能な究極の回復薬の原料を手に入れたのだ。
「すごいじゃないか、クロ。お前は本当に最高の相棒だ」
俺がクロの頭を思い切り撫でてやると、クロは得意満面に胸を張り嬉しそうに尻尾を振った。
だがまだ問題は残っていた。この『生命の雫』をどうやって南の大陸までその力を損なうことなく運ぶか。通常の容器では雫の持つ強大な生命力に耐えきれず、すぐに劣化してしまうだろう。
「ううむ、これまた難題じゃな……。雫の力を完全に封じ込めるには伝説級の魔導具でもなければ……」
ゼフィルス様が再び頭を悩ませ始めたその時。
またしてもクロが何かをひらめいたかのように俺のズボンを引っ張った。そして生命樹の根元に転がっていた樹皮の欠片を口に咥えて持ってきた。
「ん? クロ、今度はなんだ」
クロはその樹皮の欠片を俺の前に置くと、再び浄化の炎を今度は先ほどよりも少しだけ強い力でふわりと吹きかけた。
すると樹皮の欠片がクロの炎と生命樹の力を吸収し、みるみるうちに溶けて再構築されていく。
やがてそれは雫の形をした美しい黄金色の半透明な器へと姿を変えたのだ。
「こ、これは……」
ゼフィルス様はその器を手に取り、驚愕に目を見開いた。
「この器……『生命の雫』の波動と完全に同調しておる……。これならば雫の力を一滴たりとも損なうことなく長期間保存することができる。まさに『生命の器』と呼ぶにふさわしい奇跡の容器じゃ」
クロはまたしても俺たちの前に立ちはだかった壁をいとも簡単に打ち破ってしまった。
この小さな相棒の才能は本当に底が知れない。
こうして石化病の特効薬『生命の雫』と、それを運ぶための専用容器『生命の器』は完璧な形で完成した。
南の大陸への出発準備は急速に整っていく。
アルス連合の各国から優れた船と屈強な船乗り、そして護衛の兵士たちが続々と俺の拠点に集結し、かつてない規模の連合艦隊が編成された。
出発の前夜。
俺はリリアーナ王女と二人きりで、月明かりに照らされた生命樹を見上げていた。
「アルス様。明日、わたくしたちはあなた様が作ってくださったこの希望を携え、南の大陸へと旅立ちます」
リリアーナ王女は少しだけ不安そうな、しかしそれ以上に強い決意を秘めた瞳で俺を見つめていた。
「必ずやこの任務を成功させ、苦しむ民を救ってみせます。そして無事にこの場所へ帰ってくることを、あなた様にお約束いたしますわ」
「ええ、信じています。王女殿下なら必ずできます」
俺は彼女の肩にそっと手を置いた。
「ですが決して無理はなさらないでください。あなたの身に何かあれば、俺は……俺は耐えられませんから」
俺の口から思わず素直な言葉がこぼれ出た。
その言葉にリリアーナ王女の顔が驚きと、そして喜びでぱっと赤く染まる。
「アルス様……」
彼女は俺の手にそっと自分の手を重ねた。
その温かさが俺の心にじんわりと染み渡っていく。
俺たちの間に言葉はもう必要なかった。
ただ互いの瞳を見つめ合うだけで、その想いは確かに伝わっている。
「行ってまいります、アルス様」
「いってらっしゃい、リリアーナ。……無事を祈っています」
俺たちの指がそっと絡み合う。
生命樹の葉が夜風に揺れて、さざめきの音を立てていた。
明日、彼女は旅立つ。
俺はこの場所で彼女の帰りを待ちながら、俺にできることをするだけだ。
俺たちの心はたとえ遠く離れていても、きっとこの生命樹のように固く結ばれている。
40
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
パーティーから追放され、ギルドから追放され、国からも追放された俺は、追放者ギルドをつくってスローライフを送ることにしました。
さくら
ファンタジー
勇者パーティーから「お前は役立たずだ」と追放され、冒険者ギルドからも追い出され、最後には国からすら追放されてしまった俺――カイル。
居場所を失った俺が選んだのは、「追放された者だけのギルド」を作ることだった。
仲間に加わったのは、料理しか取り柄のない少女、炎魔法が暴発する魔導士、臆病な戦士、そして落ちこぼれの薬師たち。
周囲から「無駄者」と呼ばれてきた者ばかり。だが、一人一人に光る才能があった。
追放者だけの寄せ集めが、いつの間にか巨大な力を生み出し――勇者や王国をも超える存在となっていく。
自由な農作業、にぎやかな炊き出し、仲間との笑い合い。
“無駄”と呼ばれた俺たちが築くのは、誰も追放されない新しい国と、本物のスローライフだった。
追放者たちが送る、逆転スローライフファンタジー、ここに開幕!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる