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俺とリリアーナの結婚式当日。
アルス連合の首都は、建国以来、最大級の祝祭の熱気に包まれていた。
空はどこまでも青く澄み渡り、まるで俺たちの門出を祝福しているかのようだ。
街の至る所では、俺が作った「幸運の響鈴草」が風に揺れて、きらきらと心地よい音色を奏でている。
夜になれば、「祝福の光花」が首都の夜空を、世界で一番美しい極光で彩ってくれるだろう。
世界中からこの歴史的な瞬間を見届けようと、数えきれないほどの人々が集まってきていた。
その顔、顔、顔は、皆幸せそうな笑顔で満ち溢れている。
この光景こそが、俺がずっと夢見てきた平和の象徴そのものだった。
俺は、バルトロさんたちが連合の最高の技術を結集して作ってくれた、特別な礼服に身を包んでいた。
それは一見すると簡素な意匠だが、生地には強靭でしなやかな鉱物植物の繊維が織り込まれており、どんな攻撃も防ぐことができるらしい。
まあ、結婚式で攻撃される予定は今のところないが。
「アルス様、準備はよろしいですかな?」
控室の扉が開き、ゼフィルス様がにこやかな笑顔で顔を覗かせた。
今日の彼は、立会人という大役を務めてくれることになっている。
「ええ、まあ。少し、緊張しますけどね」
俺が苦笑すると、ゼフィルス様は豪快に笑った。
「はっはっは! 世界を幾度となく救ってこられた、あなた様が何を今さら! さあ、胸を張りなされ! 世界で一番美しい花嫁が、あなた様を待っておりますぞ!」
ゼフィルス様に促され、俺は控室を出た。
向かう先は、バルトロさんが俺たちのために建ててくれた、白亜の美しい教会だ。
その教会の祭壇には、俺とリリアーナの愛の象徴である「誓いの双樹」が、巨大な心臓型の樹冠を誇らしげに広げている。
教会の扉が開かれ、俺がゆっくりと聖なる道を歩き始めると、参列者たちから温かい拍手が沸き起こった。
皆、俺にとってかけがえのない大切な仲間たちだ。
その視線が、少しばかりくすぐったい。
俺が誓いの双樹の前で待っていると、教会の扉が再びゆっくりと開かれた。
そして、そこに現れたのは、息をのむほど美しい純白の花嫁衣装に身を包んだ、リリアーナの姿だった。
俺が作った「天衣の綿」で織られた衣装は、彼女が動くたびに虹色の光を放ち、きらきらと輝いている。
その姿は、もはや人間の美しさを超えていた。
まるで、天から舞い降りてきた愛と美の女神そのものだ。
俺は、しばし言葉を失って彼女の姿に見惚れてしまった。
リリアーナは少し頬を赤らめながら、俺の隣へとゆっくりと歩みを進めてくる。
俺は、その差し出された白く細い手を取り、彼女を優しく導いた。
俺たちが誓いの双樹の前に並んで立つと、立会人のゼフィルス様が厳かに、しかし温かい声で誓いの言葉を述べ始めた。
俺とリリアーナは、互いの目を見つめ合いながら永遠の愛を誓った。
「健やかなる時も、病める時も、俺はリリアーナを愛し、敬い、慈しむことを誓います」
「わたくしも、健やかなる時も、病める時も、アルス様を愛し、敬い、支え続けることを誓います」
俺たちが誓いの言葉を述べ終えた、その瞬間。
誓いの双樹の心臓型の樹冠が、ぱあっと温かい黄金色の光を放った。
そして、その光の中からきらきらと輝く光の粒子が、雪のように俺たち二人の上に優しく降り注いでくる。
それは、この星そのものが俺たちの結婚を祝福してくれているかのような、奇跡的な光景だった。
「きゅいーん!」
その時、教会の天井近くを飛び回っていたクロが、祝福するように高らかに鳴いた。
今日のクロは、蝶結びの首飾りでめかしこみ、俺たちの指輪を運ぶ、指輪竜という大役を担ってくれている。
クロは、その口から祝福の炎で温められた二つの結婚指輪を、ふわりと俺たちの手のひらに届けてくれた。
俺は、その指輪をリリアーナの白く美しい薬指にそっとはめた。
彼女もまた、俺の指に優しく指輪をはめてくれる。
その瞬間、参列者たちから今日一番の、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。
式の後、首都の中央広場では、世界中の人々が参加する盛大な結婚披露宴が開催された。
食卓には、俺が心を込めて作った料理が食べきれないほど並んでいる。
「満腹パンの木」の焼きたてパン、「万能果汁の泉」から汲んだ色とりどりの飲み物、そして「思い出の香辛料」で味付けされた各国の郷土料理。
皆、最高の笑顔で最高の料理に舌鼓を打っていた。
各国代表からの祝辞も感動的なものだった。
ガイア帝国のゲルハルト宰相は、涙ながらに俺の寛大な処置への感謝と、アルス連合への永遠の忠誠を誓ってくれた。
南の大陸の代表者は、俺とクロの巨大な石像の模型を贈ってくれ、会場の笑いを誘った。
世界が、本当に一つになった。
俺は、リリアーナの隣でその幸せな光景を眺めながら、心の底からそう実感していた。
宴が和やかに進む中、ゼフィルス様とガイア帝国から来た古代文明の学者が、そっと俺の元へやってきた。
「アルス殿、お祝いの席で恐縮じゃが、少しだけご報告したいことがありましてな」
ゼフィルス様は、声を潜めて言った。
「先日、ライオス殿たちが持ち帰った古代遺跡のさらなる調査で、また一つ興味深い発見があったのじゃ。それは、我々の文明よりもさらに遥か昔に存在したという、超古代文明に関する記述でな……」
ガイアの学者も、興奮した様子で続けた。
「その記述によれば、超古代文明の人々は大地だけでなく、空や海の世界にも豊かな都市を築いていたというのです。大地に根を張る生命樹のように、空には巨大な『浮遊樹』が、そして海の底には光を放つ『深海珊瑚』が、彼らの文明を支えていた、と……」
空に浮かぶ島、海の底の古代都市……。
その言葉に、俺の心は冒険小説の主人公のように、わくわくするのを感じた。
「しかし、それらの文明はある時を境に歴史から完全に姿を消してしまった。文献には、ただ一言『星の揺り籠が、眠りについた』とだけ記されておりました。我々は、この失われた超古代文明の謎を解き明かすことが、この星をさらに豊かで安定した場所にするための、次の鍵になるのではないかと考えております」
それは、新たな脅威の報告ではなかった。
この世界にまだ眠っている、未知の可能性への壮大な「招待状」だった。
この星の本当の歴史と秘密。
それを解き明かす、新しい冒険の始まりの予感がした。
「……面白い。実に、面白い話ですね」
俺は、にやりと笑った。
「分かりました。その謎、俺とクロが解き明かしてみせましょう。この星の隅々まで、俺の畑に変えてやるくらいの気持ちでね」
俺の言葉に、ゼフィルス様も学者も満足げに頷いた。
宴が終わり、夜空には祝福の光花が美しい極光を描き出していた。
俺は、リリアーナと二人きりで教会の屋上からその光景を眺めていた。
「アルス様。わたくし、今日という日を一生忘れません」
リリアーナが、俺の肩にそっと頭を寄せてきた。
「俺もだよ、リリアーナ。ありがとう、俺と結婚してくれて」
「いいえ。わたくしの方こそ、ありがとうございます。……それで、アルス様。先ほどの、空飛ぶ島のお話、本当に行かれるのですか?」
彼女は、少しだけ寂しそうな声で尋ねた。
「ああ。でも、心配しないでくれ。今度の旅は危険なものじゃない。世界の謎を解き明かす、楽しい冒険旅行みたいなものさ。それに……」
俺は、彼女の顔を優しく自分の方に向けさせた。
「今度は、君も一緒に行くんだ。俺の、たった一人の愛するお嫁さんとしてね」
俺がそう言うと、彼女の瞳が驚きと、そして最高の喜びにきらきらと輝いた。
「! はいっ、アルス様!」
俺たちは、どちらからともなくそっと唇を重ねた。
空に咲く七色の光の花が、俺たち二人を優しく、そして永遠に祝福してくれているかのようだった。
アルス連合の首都は、建国以来、最大級の祝祭の熱気に包まれていた。
空はどこまでも青く澄み渡り、まるで俺たちの門出を祝福しているかのようだ。
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世界中からこの歴史的な瞬間を見届けようと、数えきれないほどの人々が集まってきていた。
その顔、顔、顔は、皆幸せそうな笑顔で満ち溢れている。
この光景こそが、俺がずっと夢見てきた平和の象徴そのものだった。
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それは一見すると簡素な意匠だが、生地には強靭でしなやかな鉱物植物の繊維が織り込まれており、どんな攻撃も防ぐことができるらしい。
まあ、結婚式で攻撃される予定は今のところないが。
「アルス様、準備はよろしいですかな?」
控室の扉が開き、ゼフィルス様がにこやかな笑顔で顔を覗かせた。
今日の彼は、立会人という大役を務めてくれることになっている。
「ええ、まあ。少し、緊張しますけどね」
俺が苦笑すると、ゼフィルス様は豪快に笑った。
「はっはっは! 世界を幾度となく救ってこられた、あなた様が何を今さら! さあ、胸を張りなされ! 世界で一番美しい花嫁が、あなた様を待っておりますぞ!」
ゼフィルス様に促され、俺は控室を出た。
向かう先は、バルトロさんが俺たちのために建ててくれた、白亜の美しい教会だ。
その教会の祭壇には、俺とリリアーナの愛の象徴である「誓いの双樹」が、巨大な心臓型の樹冠を誇らしげに広げている。
教会の扉が開かれ、俺がゆっくりと聖なる道を歩き始めると、参列者たちから温かい拍手が沸き起こった。
皆、俺にとってかけがえのない大切な仲間たちだ。
その視線が、少しばかりくすぐったい。
俺が誓いの双樹の前で待っていると、教会の扉が再びゆっくりと開かれた。
そして、そこに現れたのは、息をのむほど美しい純白の花嫁衣装に身を包んだ、リリアーナの姿だった。
俺が作った「天衣の綿」で織られた衣装は、彼女が動くたびに虹色の光を放ち、きらきらと輝いている。
その姿は、もはや人間の美しさを超えていた。
まるで、天から舞い降りてきた愛と美の女神そのものだ。
俺は、しばし言葉を失って彼女の姿に見惚れてしまった。
リリアーナは少し頬を赤らめながら、俺の隣へとゆっくりと歩みを進めてくる。
俺は、その差し出された白く細い手を取り、彼女を優しく導いた。
俺たちが誓いの双樹の前に並んで立つと、立会人のゼフィルス様が厳かに、しかし温かい声で誓いの言葉を述べ始めた。
俺とリリアーナは、互いの目を見つめ合いながら永遠の愛を誓った。
「健やかなる時も、病める時も、俺はリリアーナを愛し、敬い、慈しむことを誓います」
「わたくしも、健やかなる時も、病める時も、アルス様を愛し、敬い、支え続けることを誓います」
俺たちが誓いの言葉を述べ終えた、その瞬間。
誓いの双樹の心臓型の樹冠が、ぱあっと温かい黄金色の光を放った。
そして、その光の中からきらきらと輝く光の粒子が、雪のように俺たち二人の上に優しく降り注いでくる。
それは、この星そのものが俺たちの結婚を祝福してくれているかのような、奇跡的な光景だった。
「きゅいーん!」
その時、教会の天井近くを飛び回っていたクロが、祝福するように高らかに鳴いた。
今日のクロは、蝶結びの首飾りでめかしこみ、俺たちの指輪を運ぶ、指輪竜という大役を担ってくれている。
クロは、その口から祝福の炎で温められた二つの結婚指輪を、ふわりと俺たちの手のひらに届けてくれた。
俺は、その指輪をリリアーナの白く美しい薬指にそっとはめた。
彼女もまた、俺の指に優しく指輪をはめてくれる。
その瞬間、参列者たちから今日一番の、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こった。
式の後、首都の中央広場では、世界中の人々が参加する盛大な結婚披露宴が開催された。
食卓には、俺が心を込めて作った料理が食べきれないほど並んでいる。
「満腹パンの木」の焼きたてパン、「万能果汁の泉」から汲んだ色とりどりの飲み物、そして「思い出の香辛料」で味付けされた各国の郷土料理。
皆、最高の笑顔で最高の料理に舌鼓を打っていた。
各国代表からの祝辞も感動的なものだった。
ガイア帝国のゲルハルト宰相は、涙ながらに俺の寛大な処置への感謝と、アルス連合への永遠の忠誠を誓ってくれた。
南の大陸の代表者は、俺とクロの巨大な石像の模型を贈ってくれ、会場の笑いを誘った。
世界が、本当に一つになった。
俺は、リリアーナの隣でその幸せな光景を眺めながら、心の底からそう実感していた。
宴が和やかに進む中、ゼフィルス様とガイア帝国から来た古代文明の学者が、そっと俺の元へやってきた。
「アルス殿、お祝いの席で恐縮じゃが、少しだけご報告したいことがありましてな」
ゼフィルス様は、声を潜めて言った。
「先日、ライオス殿たちが持ち帰った古代遺跡のさらなる調査で、また一つ興味深い発見があったのじゃ。それは、我々の文明よりもさらに遥か昔に存在したという、超古代文明に関する記述でな……」
ガイアの学者も、興奮した様子で続けた。
「その記述によれば、超古代文明の人々は大地だけでなく、空や海の世界にも豊かな都市を築いていたというのです。大地に根を張る生命樹のように、空には巨大な『浮遊樹』が、そして海の底には光を放つ『深海珊瑚』が、彼らの文明を支えていた、と……」
空に浮かぶ島、海の底の古代都市……。
その言葉に、俺の心は冒険小説の主人公のように、わくわくするのを感じた。
「しかし、それらの文明はある時を境に歴史から完全に姿を消してしまった。文献には、ただ一言『星の揺り籠が、眠りについた』とだけ記されておりました。我々は、この失われた超古代文明の謎を解き明かすことが、この星をさらに豊かで安定した場所にするための、次の鍵になるのではないかと考えております」
それは、新たな脅威の報告ではなかった。
この世界にまだ眠っている、未知の可能性への壮大な「招待状」だった。
この星の本当の歴史と秘密。
それを解き明かす、新しい冒険の始まりの予感がした。
「……面白い。実に、面白い話ですね」
俺は、にやりと笑った。
「分かりました。その謎、俺とクロが解き明かしてみせましょう。この星の隅々まで、俺の畑に変えてやるくらいの気持ちでね」
俺の言葉に、ゼフィルス様も学者も満足げに頷いた。
宴が終わり、夜空には祝福の光花が美しい極光を描き出していた。
俺は、リリアーナと二人きりで教会の屋上からその光景を眺めていた。
「アルス様。わたくし、今日という日を一生忘れません」
リリアーナが、俺の肩にそっと頭を寄せてきた。
「俺もだよ、リリアーナ。ありがとう、俺と結婚してくれて」
「いいえ。わたくしの方こそ、ありがとうございます。……それで、アルス様。先ほどの、空飛ぶ島のお話、本当に行かれるのですか?」
彼女は、少しだけ寂しそうな声で尋ねた。
「ああ。でも、心配しないでくれ。今度の旅は危険なものじゃない。世界の謎を解き明かす、楽しい冒険旅行みたいなものさ。それに……」
俺は、彼女の顔を優しく自分の方に向けさせた。
「今度は、君も一緒に行くんだ。俺の、たった一人の愛するお嫁さんとしてね」
俺がそう言うと、彼女の瞳が驚きと、そして最高の喜びにきらきらと輝いた。
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