ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)

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第53話 白米の輝きと経済の植民地

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翌朝、王都の別邸にある食堂は、厳粛な空気と食欲をそそる芳醇な香りに満たされていた。
私の目の前には、湯気を立てる純白の山が鎮座している。
シオン王国から「サンプル」として強引に譲り受けた、精米したての白米だ。
一粒一粒が朝露を宿した真珠のように輝き、そこから立ち上る甘やかな湯気が、私の鼻腔を優しくくすぐる。
前世の記憶が、鮮烈に蘇る。
これだ。
私がこの異世界で、金貨の山よりも、宝石の輝きよりも求めていたもの。
日本人の魂の根源、米。

「お待たせいたしました、リリア様。特製の和定食でございます」

セバスチャンが、恭しい手つきで最後の一皿をテーブルに置いた。
昨夜没収した醤油を使い、香ばしく焼き上げた白身魚の照り焼きだ。
皮目はパリッと焦げ目がつき、醤油とみりん代わりの甘味果実酒が混ざり合ったタレが、飴色に輝いている。
その横には、即席で作らせた味噌汁もどきのスープ。
具は豆腐とネギ。
完璧だ。
この食卓だけが、異世界から切り離された聖域のようだった。

「フェン、ノクス。今日のご飯は特別よ。心して味わいなさい」

私は足元で待ちきれずにそわそわしている二匹に声をかけ、震える手で箸――職人に特注で作らせたもの――を手に取った。
まずは、何もつけずに白米を一口。
口に含んだ瞬間、ほのかな甘みともっちりとした食感が広がる。
咀嚼するたびに溢れ出すデンプンの旨味。

「……んんっ、美味しい。やはり、お米は正義だわ」

私は思わず、天井を仰いで恍惚の息を漏らした。
パンも悪くはない。
だが、この腹の底から湧き上がってくる安心感は、米でしか得られないものだ。
次に、焼き魚に箸を伸ばす。
身をほぐすと、ふわりと湯気が上がり、醤油の焦げた香りが爆発的に広がった。
その一片を白米の上に乗せ、一緒にかき込む。
脂の乗った魚の旨味、醤油の塩気、それを包み込む白米の包容力。
脳内で快楽物質が乱舞する音が聞こえるようだ。

「最高……! これこそが文明よ、これこそが文化だわ!」

私は夢中になって箸を動かした。
フェンは特製のミルク粥を、ノクスはほぐした焼き魚を夢中で平らげている。
「きゅぅん!」
「にゃあ」
二匹も、東の国の食材のポテンシャルを理解したようだ。
尻尾の振りが、いつもの倍は速い。
味噌汁をすすると、大豆の発酵した深いコクが五臓六腑に染み渡る。
ああ、生きている。
私は今、この世界で最も幸せな四歳児に違いない。

至福の朝食タイムは、嵐のように過ぎ去った。
私は最後の一粒まで米を拾い集めて食べ終えると、熱い緑茶をすすって一息ついた。
胃袋が満たされると同時に、私の頭脳は冷徹な「監査官」モードへと切り替わっていく。
食の喜びは十分に味わった。
次は、この喜びを恒久的なものにするための「仕事」の時間だ。

「セバスチャン、カゲミツたちの様子は?」

私は湯呑みを置き、ナプキンで口元を拭いながら尋ねた。
セバスチャンは、食後の皿を手際よく片付けながら涼しい顔で答える。

「はい。昨夜は宿舎で一睡もできず、青ざめた顔で震えていたとの報告が入っております」
「そう。恐怖で思考力が低下しているなら、好都合ね」
「彼らは、リリア様に弱みを完全に握られたと理解しているようです。抵抗の意思は、ほぼ皆無かと」

「素晴らしいわ。それなら、交渉という名の『通告』はスムーズに進むでしょうね」

私は椅子から立ち上がり、革の鞄に分厚い書類の束を詰め込んだ。
今日はシオン王国との、正式な通商条約の締結日だ。
昨日の今日で、彼らに逃げる隙など与えない。
徹底的に、骨の髄までしゃぶり尽くす。
それが、私に美味しいご飯を食べさせた代償だ。

王宮の会議室へ向かうと、そこにはすでにカゲミツ率いる使節団が待機していた。
昨日の傲慢な態度は見る影もなく、全員が土気色の顔をしてうなだれている。
部屋の空気は、通夜のように重苦しい。
私が護衛のレオン様と共に入室すると、彼らは弾かれたように椅子から立ち上がり、直立不動の姿勢を取った。

「よ、ようこそ、リリア様……! 昨夜は、大変なご無礼を……!」

カゲミツが、額を床に擦り付けんばかりの勢いで深々と頭を下げる。
その声は震え、視線は私の足元を泳いでいた。
私は彼らの挨拶など聞こえなかったかのように、上座の席へと歩を進める。
フェンとノクスが、私の左右に侍り、威圧的な視線を彼らに向けた。
椅子に座り、足を組む。
そして、無言のままカバンから契約書を取り出し、テーブルの上に放り投げた。

「挨拶は不要ですわ。時間は金(ゴールド)と同じ、無駄話で浪費するものではありません」

私の冷たい声が、会議室に響く。
カゲミツたちはビクリと肩を震わせ、席に着くことさえできずに立ち尽くしている。

「座りなさい。首が痛くなりますわ」

私が顎でしゃくると、彼らは慌てて椅子に座った。
まるで、叱られた子供のようだ。
私は手元の資料を開き、カゲミツたちの顔を一人ずつゆっくりと見渡した。

「昨夜、あなた方の国の経済状況について、少し詳しく調べさせていただきましたの」

私は一枚のグラフを提示した。
そこには、右肩上がりに急上昇する不気味な曲線が描かれている。

「シオン王国のインフレ率の推移です。ここ一年で、通貨の価値は四割も下落していますね」

私の指摘に、使節団の中から悲鳴のような溜息が漏れた。
国家の極秘事項であるはずの経済データが、他国の、それも幼い少女に丸裸にされているのだ。
その恐怖は計り知れないだろう。

「原因は明白ですわ。国内の大商人たちが米や醤油といった必需品を買い占め、海外へ高値で売りさばこうとした。その結果、国内の流通が滞り、物価が暴騰。民は飢え、国庫は空っぽ」

私は淡々と、彼らの国の病巣を解剖していく。

「あなたが昨日提示した金貨十枚というふざけた価格設定は、その穴埋めをするための苦し紛れの策だったのでしょう? 違って?」

「お、おっしゃる通りです……! ぐうの音も出ませぬ……!」

カゲミツは顔を覆い、呻くように認めた。
もはや、隠し立てすることすら無意味だと悟ったのだろう。
彼は涙目で私を見つめ、両手を合わせて懇願した。

「リリア様、どうか、どうか我らをお助けください! このままでは、シオン王国は経済破綻し、国が滅んでしまいます!」
「助ける? 勘違いなさらないで。私は慈善事業家ではありませんの」

私は冷ややかに言い放ち、指先で契約書をトントンと叩いた。

「私が動くのは、あくまで『利益』がある場合のみ。あなた方の国を救う価値があるかどうか、それをこれから判断します」

カゲミツは、藁にもすがる思いで身を乗り出した。

「な、何でもいたします! 我が国にあるものなら、何でも差し出します!」

「言いましたわね? では、こちらの条件を提示します」

私はニッコリと、悪魔的な笑みを浮かべた。
ここからが、本番だ。

「第一に、シオン王国の全ての醸造権利、つまり醤油や味噌、酒の生産と輸出の管理権を、アークライト商会に譲渡しなさい」

「なっ……!? そ、それは……産業の根幹を、全て奪うということですぞ!?」

カゲミツが絶句する。
それは事実上の、食文化の植民地化だ。

「あら、嫌なら結構ですわよ? 今のままでは、材料の枯渇と職人の流出で、産業そのものが消滅しますもの。私が管理すれば、最新の生産ラインと流通網を提供し、産業を保護してあげられますわ」

「ぐっ……」

「第二に、これが重要です。アークライト銀行が、シオン王国の通貨を『保証』してあげます」

「つ、通貨を保証……?」

カゲミツは、私の言っている意味が理解できないようだった。
私は、子供に教えるように優しく、しかし残酷に説明した。

「あなた方の国の通貨は、もう紙屑同然です。誰も信用していない。だから、私が代わりに信用を与えてあげるのです。『この通貨は、アークライト商会の資産とリンクしていますよ』とね」

それはつまり、シオン王国の通貨発行権を、私が握るということだ。
国の財布の紐を、他国の商会に握られる。
これほど屈辱的で、そしてこれほど強力な救済策はない。

「そうすれば、インフレは即座に収束し、あなた方の国は救われます。その代わり、今後シオン王国の経済政策は、全て私に決裁権をいただきます」

「そ、そんな……まさか、国ごと買い取るおつもりか……」

カゲミツは呆然と呟いた。
その通りだ。
私は、醤油のために国を一つ買収しようとしているのだ。
なんて効率的で、合理的な買い物だろう。

「選択肢は二つです。このまま座して死を待つか、私の傘下に入って豊かな暮らしを手に入れるか。……賢明なあなたなら、どちらが得かお分かりでしょう?」

私はペンをカゲミツの前に転がした。
カゲミツは、震える手でペンを拾い上げた。
彼の顔には、葛藤と、諦めと、そして安堵の色が入り混じっている。
国としての誇りを捨てる代わりに、民の命を救う。
彼に、拒否権など最初からなかったのだ。

「……分かりました。リリア様の条件、全て飲みます」

カゲミツは、羊皮紙に重々しくサインをした。
ペン先が紙を走る音が、静まり返った部屋に響く。
それは、シオン王国が私の経済圏の一部になった瞬間だった。

「契約成立ですわね。賢明なご判断、感謝いたします」

私は契約書を回収し、満足げに頷いた。
これで、東の国の食材は、原価に近い価格で、安定して私の元へ届くことになる。
米も、醤油も、味噌も、使い放題だ。
私の食卓革命は、これで盤石なものとなった。

「すぐに、我が国の職人と監査役を現地へ派遣します。カゲミツ殿、あなたは彼らの案内役を務めてください」
「は、はい……承知いたしました」

カゲミツは、魂が抜けたように項垂れていた。
私は席を立ち、フェンとノクスを引き連れて颯爽と会議室を出た。
廊下に出ると、待機していたレオン様が感嘆の声を上げた。

「リリア様、お疲れ様でした。……凄まじい交渉術ですな。一滴の血も流さずに、国を一つ支配下に置かれるとは」
「あら、私はただ、お互いにとって一番利益になる提案をしただけですわ。ウィンウィンというやつです」

私は涼しい顔で答えた。
廊下の向こうから、アーノルド殿下が歩いてくるのが見えた。
殿下は、私の顔を見るなり、愉快そうに口元を歪めた。

「やあ、リリア。どうやら、またとんでもないことをやってのけたようだね」
「殿下、ごきげんよう。シオン王国との友好関係は、これで揺るぎないものになりましたわ」
「友好関係、ね。君の辞書では、それを『完全支配』とは呼ばないのかい?」

殿下は、私の持っている契約書をチラリと見て、肩をすくめた。

「他国の通貨発行権を握るなんて、歴代の王ですら成し遂げられなかった偉業だよ。君を敵に回さなくて、本当に良かった」
「ふふ、殿下は私の最高の理解者ですから、ご安心ください。その代わり、シオンから届く極上の献上品は、優先的に王宮へもお分けしますわ」
「それは楽しみだ。君が選ぶものに、外れはないからな」

殿下と別れ、私は屋敷へ戻る馬車に乗り込んだ。
心地よい揺れに身を任せながら、私は次の献立を考えていた。
醤油と米が手に入った。
次は、あれしかない。

「セバスチャン、今夜の夕食は『牛鍋』にします」
「牛鍋、でございますか」
「ええ。シオン王国から届いた味噌と醤油、それに砂糖をたっぷり使って、牛肉を煮込むの。卵も、新鮮なものを用意して」

想像するだけで、唾液が溢れてくる。
甘辛い割り下で煮込まれた牛肉を、溶き卵にくぐらせて、白米と一緒に頬張る。
それは、至高の快楽だ。

「かしこまりました。最高級の霜降り肉を、手配させます」
「さすがね、セバスチャン。愛しているわ」

馬車は、夕暮れの王都を軽快に駆け抜けていく。
私の野望は、食欲と共にどこまでも広がっていく。
世界中の美味しいものを、私のテーブルへ。
そのための障害があるなら、経済力という最強の武器で、全てなぎ払ってみせる。

「さて、次はどんな美味しい獲物が待っているかしら」

私は窓の外を流れる景色を眺めながら、不敵な笑みを浮かべた。
その瞳は、宝石のように美しく、そして猛獣のように鋭く輝いていた。

シオン王国の使節団は、翌日には逃げるように帰国した。
彼らの船には、アークライト商会の旗が翻っていたという。
私の完全勝利である。,,,,
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